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亜種(エリート)
鍛冶師の討伐クエストときどき狼
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青く高い空の下、街の中心に構えるギルド本部へと歩を進めている。
中心に向かうほど行き交う人は増え、喧騒は濃くなり賑わいと活気を見せ始めていた。
「兄ちゃん、その蛇どうしたんだい?」
冒険者然とした男が話しかけてきた。
また来たよ、毎度の事ながら鬱陶しい。
「たまたま仲良くなったんだよ」
サッサと話しを切り上げてギルド本部へ向かう、人が増えると絡んでくるやつも増えるから面倒くさい。
その都度かまっていたらキリがないので男が納得してようがしてまいがこの際どうでも良い。
ギルド本部に着くと採取や討伐のクエストを扱っている1番の入口をくぐる。
ソシエタス向けの大型クエストの掲示板を横目に、個人向けのクエストが張り出されている一角を目指す。
ごった返す人の波を掻き分けたどり着いた先、食い入るように掲示板に貼られている発注書のチェックを始めた。
皆が食い入るように掲示板を見つめ、我先にと手を出して行く。いつもの光景だ。
本来ならば鍛冶仕事を受注したい所だが、手持ちのめぼしい素材は使いきってしまい、まともな鍛冶仕事は無理だ。
そう考えると素材の入手も狙える採取系を狙いたい。
採取系の掲示板も同じ状況だった。これといったものはすでに取られてしまって、碌なものが残っていなかった。
“討伐系かぁ”
仕方なくとなりの討伐系クエストの掲示板に目を通す。
正直、強いのはパスしたいが、報酬はそこそこ欲しい。
悩ましい所だ。
“オークか”
一枚の発注書に目がいった。
そこまででもないのに、悪くない報酬だ。
何枚か重ねてある一番上を剥がし確認する。
オークが数体、村の近辺を荒らしてる。
枚数があってことは複数人の単独受注か”
複数人の場合、パーティー推奨がほとんどで複数人での単独受注はあまり見受けられない。
メリットはパーティーを集めるという煩わしさがない。
デメリットは単独なので連携などが取れない。
オークは確か多数で群れを作る習性はないはずだ、ということはバラバラに現れているオークを各個、討伐すれば良いという事だろう。
パーティー持ちではない身にとってはありがたい案件だ。
早速、手にした受注証を手に受付へ、制服の似合う凛とした美しいお姉さんに渡した。
「宜しく頼むよ」
「承ります。キルロ・ヴィトーロイン様、テイムナンバーはHa-553で宜しいですか」
美人のお姉さんはあくまでもクールだ。
「ああ、間違いないよ」
「1ヶ月以上の申告がない場合は自動的にクエスト失敗となります。また現段階で複数クエストを受注されない場合、今回のクエストが申告されるまで討伐、採取クエストの受注は不可となります。何かクエストの追加はございますか?」
めぼしい採取クエストでもあれば同時受注したい所だが今回はパス。
「いや、これだけでいい」
「了承致しました。これにて受付は終了です。無事のお帰りを心よりお待ちしております。ハヴァ ナイス ハンティング」
感情をどこかに置いてきたんじゃないか? と思うほど見事な棒読み。
あ、でもそうでもしていないとここはやってられないのか。
ある意味ここは人の死にもっとも近い場所だ。
早速、準備に入る。
動きの鈍いパワー系のオークが相手だ。
一発食らったら重装備で行ってもかなり厳しくなる。
重装備は苦手なので何時もと同じように軽装備で素早く動けるようにするか。
中型種って事は200Mc~300Mcくらいかな。
短槍を手に取る。
“剣はどうしよう?”
悩んだ挙げく壁に掛かっている1本を手に取った。
“いい機会だし試してみるかな”
必要な備品を詰め込み出発の朝を待った。
気のいい行商人の馬車に便乗させて貰い村を目指す。
なかなか良いスピードで進み二日ほどで村の側に到着した。
お礼を言って謝礼を渡す。
馬車は村には向かわず東に折れて目的地の街を目指して去って行った。
村に着くとチラホラと討伐目的の冒険者の姿が目についた、ソロではなく二人組ぽい姿も見えた。
ヒューマン、獣人、ドワーフなど様々だ。
村の住人はヒューマンがメインでハーフっぽい獣人やドワーフをたまに見かける。
牧歌的な空気の流れる良い村だ。
まずは情報収集。
冒険者からは碌な話しは聞けなさそうもないので村の住人に話しを聞き目撃情報を簡単な地図で照らし合わせていく。
西の方に目撃が固まっている。
もう少しバラけてると思ったのだが……。
“見間違えじゃないのか?”
思わず二度聞きしてしまったが三匹程の群れを見た事があるという住人もいた。
まずは明日、西を探索してみよう。
必要な荷だけを背負い、間借りしている納屋を後にキノと共に西へ向かう。
高い木々に覆われている一般的な森で道らしい道は無く迷わないようにナイフで印を刻みながら進む。
「いないな」
キノの頭に手をやり呟く。
しばらく当てもつけずに森をさまよう。
なんとなく空気が変わった気がした。
キノが北東の方を気にするしぐさをする。
(…ゴァ……)
地響きを伴う音が北東から風にのって微かに聞こえてきた。
音の方へと駆けて行く。
(ゴゴァ…)
…バキッ! メキッ……。
地響きと共に枝を折る破裂音が大きくなってくる確実に近づいている。
緊張をほぐす為に立ち止まり大きく一度息を吐き心音の高鳴りを抑えようと試みる。
真っ直ぐに音の方へ進むと遠方に動く物体を発見した。
間違いないオークだ。
体長は200Mcちょいか、緑色かかった皮膚に下アゴからは長い牙が、左右に一本づつ頬に突き刺さんばかりに生え、筋肉の塊と化したずんぐりとした体を揺らし邪魔になる枝を事も無げに掻き分けて進んでいる。
地響きと思っていた音は“オーク達”の咆哮…………オーク達?!!
都合三体のオークが首を左右に振り何かを探すかのごとく突き進んでいる。
三体同時はマズい。
一人で相手するに手に余る。
『いたぞー』
人の声が聞こえてきた。
似たタイミングで発見した冒険者がいたようだ。
人数次第ではなんとかなるかもしれない。
現場へ急いで向かう。
現場に近づくと5、6人の冒険者が目に入った。
これならなんとかなるかもしれない。
心が少し落ち着きをみせる、二人で一体ならいける。
打算的な思考ともいえるが間違いないだろう。
『『『ゴアアアァァアアアアーーー!!』』』
そんな思いを吹き飛ばす咆哮が三体の後方より地響きとなり轟く。
それは耳の奥まで震える咆哮の先に視線を向けた。
淡い期待を無残にも消し飛ばす存在を視界に捉えた。
「なんだあれ……?」
誰に言うでもなく口からこぼれ落ちる、姿はオークだが1・5倍はある体躯に緑というには余りにも黒みかかった皮膚をもつその異質差に圧倒される。
驚きとともに本能的に立ちすくんでしまう。
その腕から放たれた一振りで太い木が根っ子からいとも簡単に引きちぎられ地面へと投げだされていく。
“あれはヤバい”
目を見開く。
心臓の脈動だけが跳ね上がる。
間違いないあれは亜種。
しかもエリートだ。
希少種との遭遇にテンション上げて突っ込んで行こうとする冒険者が目に入った。
気勢を上げて飛び込んで行く。
「止まれーー!!」
「なんだビビったのか、だったら大人しくしてな」
こちらの制止を意に返さず血走った目で言い放つと真っ先に二人組は突っ込んで行く。
それに釣られるように他の面子も突っ込んで行く。
勇気と無謀を明らかにはき違えている。
「「退けって!! 亜種だ! 手に負えねー! 一回引き返せー!! おいっ!!」」
有らん限りの声で制止を試みるが全く取り合わない。
「おい! ……っ」
再度呼びかけようとするキルロの腕を有らん限りの力でひく眼鏡を掛けた狼人が現れた。
「退くぞ」
腕をひきながらキルロを制止する
「ちょっと待て、まだヤツらが……」
「無駄だ、二人組はカコの実かじってやがる」
「本気か?!」
カコの実、かじることで恐怖心を取り除ける。
だがその分冷静な判断が出来なくなりただひたすらに突っ込む事しか出来なくなる。
狂戦士化と違い能力はそのままなので使い所はあまりない。
自分達より上のレベルを相手にするときに使うなんて自殺行為に他ならない。
「蛇と一緒にここで死ぬか?」
「ちきしょう!」
キノの方に一瞬視線を向けると声を上げ、悔しさを噛み殺し、狼人と撤退を始めた。
『『ゴギャゴギャゴギャ』』
背中越しに肉と骨が潰れるイヤな音と、助けを求める悲鳴が鳴り響き続ける。
中心に向かうほど行き交う人は増え、喧騒は濃くなり賑わいと活気を見せ始めていた。
「兄ちゃん、その蛇どうしたんだい?」
冒険者然とした男が話しかけてきた。
また来たよ、毎度の事ながら鬱陶しい。
「たまたま仲良くなったんだよ」
サッサと話しを切り上げてギルド本部へ向かう、人が増えると絡んでくるやつも増えるから面倒くさい。
その都度かまっていたらキリがないので男が納得してようがしてまいがこの際どうでも良い。
ギルド本部に着くと採取や討伐のクエストを扱っている1番の入口をくぐる。
ソシエタス向けの大型クエストの掲示板を横目に、個人向けのクエストが張り出されている一角を目指す。
ごった返す人の波を掻き分けたどり着いた先、食い入るように掲示板に貼られている発注書のチェックを始めた。
皆が食い入るように掲示板を見つめ、我先にと手を出して行く。いつもの光景だ。
本来ならば鍛冶仕事を受注したい所だが、手持ちのめぼしい素材は使いきってしまい、まともな鍛冶仕事は無理だ。
そう考えると素材の入手も狙える採取系を狙いたい。
採取系の掲示板も同じ状況だった。これといったものはすでに取られてしまって、碌なものが残っていなかった。
“討伐系かぁ”
仕方なくとなりの討伐系クエストの掲示板に目を通す。
正直、強いのはパスしたいが、報酬はそこそこ欲しい。
悩ましい所だ。
“オークか”
一枚の発注書に目がいった。
そこまででもないのに、悪くない報酬だ。
何枚か重ねてある一番上を剥がし確認する。
オークが数体、村の近辺を荒らしてる。
枚数があってことは複数人の単独受注か”
複数人の場合、パーティー推奨がほとんどで複数人での単独受注はあまり見受けられない。
メリットはパーティーを集めるという煩わしさがない。
デメリットは単独なので連携などが取れない。
オークは確か多数で群れを作る習性はないはずだ、ということはバラバラに現れているオークを各個、討伐すれば良いという事だろう。
パーティー持ちではない身にとってはありがたい案件だ。
早速、手にした受注証を手に受付へ、制服の似合う凛とした美しいお姉さんに渡した。
「宜しく頼むよ」
「承ります。キルロ・ヴィトーロイン様、テイムナンバーはHa-553で宜しいですか」
美人のお姉さんはあくまでもクールだ。
「ああ、間違いないよ」
「1ヶ月以上の申告がない場合は自動的にクエスト失敗となります。また現段階で複数クエストを受注されない場合、今回のクエストが申告されるまで討伐、採取クエストの受注は不可となります。何かクエストの追加はございますか?」
めぼしい採取クエストでもあれば同時受注したい所だが今回はパス。
「いや、これだけでいい」
「了承致しました。これにて受付は終了です。無事のお帰りを心よりお待ちしております。ハヴァ ナイス ハンティング」
感情をどこかに置いてきたんじゃないか? と思うほど見事な棒読み。
あ、でもそうでもしていないとここはやってられないのか。
ある意味ここは人の死にもっとも近い場所だ。
早速、準備に入る。
動きの鈍いパワー系のオークが相手だ。
一発食らったら重装備で行ってもかなり厳しくなる。
重装備は苦手なので何時もと同じように軽装備で素早く動けるようにするか。
中型種って事は200Mc~300Mcくらいかな。
短槍を手に取る。
“剣はどうしよう?”
悩んだ挙げく壁に掛かっている1本を手に取った。
“いい機会だし試してみるかな”
必要な備品を詰め込み出発の朝を待った。
気のいい行商人の馬車に便乗させて貰い村を目指す。
なかなか良いスピードで進み二日ほどで村の側に到着した。
お礼を言って謝礼を渡す。
馬車は村には向かわず東に折れて目的地の街を目指して去って行った。
村に着くとチラホラと討伐目的の冒険者の姿が目についた、ソロではなく二人組ぽい姿も見えた。
ヒューマン、獣人、ドワーフなど様々だ。
村の住人はヒューマンがメインでハーフっぽい獣人やドワーフをたまに見かける。
牧歌的な空気の流れる良い村だ。
まずは情報収集。
冒険者からは碌な話しは聞けなさそうもないので村の住人に話しを聞き目撃情報を簡単な地図で照らし合わせていく。
西の方に目撃が固まっている。
もう少しバラけてると思ったのだが……。
“見間違えじゃないのか?”
思わず二度聞きしてしまったが三匹程の群れを見た事があるという住人もいた。
まずは明日、西を探索してみよう。
必要な荷だけを背負い、間借りしている納屋を後にキノと共に西へ向かう。
高い木々に覆われている一般的な森で道らしい道は無く迷わないようにナイフで印を刻みながら進む。
「いないな」
キノの頭に手をやり呟く。
しばらく当てもつけずに森をさまよう。
なんとなく空気が変わった気がした。
キノが北東の方を気にするしぐさをする。
(…ゴァ……)
地響きを伴う音が北東から風にのって微かに聞こえてきた。
音の方へと駆けて行く。
(ゴゴァ…)
…バキッ! メキッ……。
地響きと共に枝を折る破裂音が大きくなってくる確実に近づいている。
緊張をほぐす為に立ち止まり大きく一度息を吐き心音の高鳴りを抑えようと試みる。
真っ直ぐに音の方へ進むと遠方に動く物体を発見した。
間違いないオークだ。
体長は200Mcちょいか、緑色かかった皮膚に下アゴからは長い牙が、左右に一本づつ頬に突き刺さんばかりに生え、筋肉の塊と化したずんぐりとした体を揺らし邪魔になる枝を事も無げに掻き分けて進んでいる。
地響きと思っていた音は“オーク達”の咆哮…………オーク達?!!
都合三体のオークが首を左右に振り何かを探すかのごとく突き進んでいる。
三体同時はマズい。
一人で相手するに手に余る。
『いたぞー』
人の声が聞こえてきた。
似たタイミングで発見した冒険者がいたようだ。
人数次第ではなんとかなるかもしれない。
現場へ急いで向かう。
現場に近づくと5、6人の冒険者が目に入った。
これならなんとかなるかもしれない。
心が少し落ち着きをみせる、二人で一体ならいける。
打算的な思考ともいえるが間違いないだろう。
『『『ゴアアアァァアアアアーーー!!』』』
そんな思いを吹き飛ばす咆哮が三体の後方より地響きとなり轟く。
それは耳の奥まで震える咆哮の先に視線を向けた。
淡い期待を無残にも消し飛ばす存在を視界に捉えた。
「なんだあれ……?」
誰に言うでもなく口からこぼれ落ちる、姿はオークだが1・5倍はある体躯に緑というには余りにも黒みかかった皮膚をもつその異質差に圧倒される。
驚きとともに本能的に立ちすくんでしまう。
その腕から放たれた一振りで太い木が根っ子からいとも簡単に引きちぎられ地面へと投げだされていく。
“あれはヤバい”
目を見開く。
心臓の脈動だけが跳ね上がる。
間違いないあれは亜種。
しかもエリートだ。
希少種との遭遇にテンション上げて突っ込んで行こうとする冒険者が目に入った。
気勢を上げて飛び込んで行く。
「止まれーー!!」
「なんだビビったのか、だったら大人しくしてな」
こちらの制止を意に返さず血走った目で言い放つと真っ先に二人組は突っ込んで行く。
それに釣られるように他の面子も突っ込んで行く。
勇気と無謀を明らかにはき違えている。
「「退けって!! 亜種だ! 手に負えねー! 一回引き返せー!! おいっ!!」」
有らん限りの声で制止を試みるが全く取り合わない。
「おい! ……っ」
再度呼びかけようとするキルロの腕を有らん限りの力でひく眼鏡を掛けた狼人が現れた。
「退くぞ」
腕をひきながらキルロを制止する
「ちょっと待て、まだヤツらが……」
「無駄だ、二人組はカコの実かじってやがる」
「本気か?!」
カコの実、かじることで恐怖心を取り除ける。
だがその分冷静な判断が出来なくなりただひたすらに突っ込む事しか出来なくなる。
狂戦士化と違い能力はそのままなので使い所はあまりない。
自分達より上のレベルを相手にするときに使うなんて自殺行為に他ならない。
「蛇と一緒にここで死ぬか?」
「ちきしょう!」
キノの方に一瞬視線を向けると声を上げ、悔しさを噛み殺し、狼人と撤退を始めた。
『『ゴギャゴギャゴギャ』』
背中越しに肉と骨が潰れるイヤな音と、助けを求める悲鳴が鳴り響き続ける。
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