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宣言と祭り(フィエスタ)
知るという事
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「オーカでは、ヒューマンと言うだけで奴隷扱いだ」
「はぁ? ちょ、ちょっと待ってよ。奴隷って? 奴隷制は御法度でしょう? 何でそんな事がまかり通るのよ?! え? どういう事??」
ハルさんは分かり易く狼狽しています。それほどまでにヤクロウさんの告白は衝撃的なのですね。
奴隷と言われても私には正直ピンと来ません。でも、どんなに頑張っても上に行けない絶望的な存在だと言うのは、この短いやり取りの中で理解出来ました。そして、あってはいけないものなのだと、ハルさんの表情から伺い知れます。
ヤクロウさんはハルさんの反応が分かっていたのか、とても冷静です。ハルさんも困惑から、怒りへと感情が転化したのか青い瞳に鋭さが生まれていました。
「でも、何でヒューマンだけが、そんな扱いを受けるの? おかしくない?」
「おかしいさ。何で? そいつはオーカを牛耳る偉いヤツらが、くだらない妄想に憑りつかれているからだ。その妄想については、今は聞くな。聞いた所で、関係は無い⋯⋯」
「でもさ!? だって⋯⋯そう! 近隣の国や、それこそ中央が黙っていないんじゃないの?」
ヤクロウさんの言葉を遮るほど、ハルさんは熱くなっていました。
熱くなるハルさんに比例して、ヤクロウさんは冷めて行きます。ヤクロウさんの声は淡々として静かで、熱くなるハルさんを冷やして行きました。
「近隣国も中央も当てには出来ない。近隣国には、豊富な資源をチラつかせて汚い所を見せない様にしている。中央に至っては、政治には不介入だ。おまえだって、その事は知っているだろう。だからオレは、自らの地位を利用して彼らに知るという事を教えた。そして彼らは絶望を知った。それと、ほんのわずかだが希望を教えた。そして彼らは選択出来るという事を知り、選択した。それだけの事だ」
ヤクロウさんの言葉はハルさんに届いた様です。単純な熱さは無くなりました。ただ、青い瞳は静かな滾りを見せ、冷たく燃え滾っています。きっと何でという過去を切り捨て、これからという未来に向けて頭を切り替えたのでしょう。
「やるべき事が見えてスッキリしたわ。とりあえずヤクロウ、あなたを守る。しかし、あなたも大概ね。あいつと同じで、お人好しのお節介野郎だわ」
「そうか? ハル、おまえこそ小僧と同じ匂いがするぞ」
ヤクロウさんがニヤリとすると、ハルさんは盛大に顔をしかめて嫌がっていました。
私もヤクロウさんに一票。
お節介とは思いませんが、ハルさんは優しくて面倒見のいいお人好しさんだと思います。
「イヤ! 本当に止めて! あいつみたく自分から首を突っ込む事なんてしないから!」
「そうか? でも、まぁ、そういうの嫌いじゃない」
ヤクロウさんは顎に手をあてて破顔しました。
ようやく、ヤクロウさんのいい笑顔が見られましたね。
◇◇◇◇
「悪いな。疲れている所」
「いえ、問題無いですよ」
テーブルの上に置かれたランプの小さな灯りだけが、事務長室を淡く照らしていた。大きな執務テーブルを挟み、キルロと屈強な犬人が向かい合う。屈強なイメージを持ちながらもスマートにスーツを着こなす様から、出来る男の雰囲気が漂っていた。
「ネスタ、今日は【ヴィトーロインメディシナ】の事務長ではなく、中央の人間としての意見が欲しい」
「それはまた、何故ですか? 何かあったのですね?」
キルロはひとつ頷き、ネスタに向き直す。今日の出来事とニウダの言葉をネスタへ伝えて行く。
「⋯⋯と、まぁこんな感じで、ヤクロウを返せとオーカのお偉いさんが現れた」
「ヤクロウさんを? お偉いさん? 住人を連れて来たからでしょうか? でも、何故今なのでしょう?」
「わかんねえ。ただ、裏通りのやつらはヤクロウを庇い、ヤクロウ様って急に呼び出した」
「なるほど。とりあえず、ヤクロウさんは尊敬される存在の様ですね」
「似合わんよな」
「そうですか? 彼は優秀ですよ。だから、理事長も【キルロメディシナ】の代表にしたのでしょう」
「そんな感じじゃないけど⋯⋯。それで、ちょっとオーカについて知っている事を教えて欲しいんだ」
「構いませんよ。分かる事はお話ししましょう。潜入している人間の話では、これといって大きな動きはありません。あったと言えば、犬人の摂政が突然現れたという事くらいでしょうか」
「犬人⋯⋯」
怪しい犬人と言えば、先日ここから追い出した副事務長の姿が、すぐにキルロの頭に浮かんだ。キルロは少しばかり怪訝な表情で、ネスタの言葉を受けとめる。ひとつ息を吐き出し気を取り直すと、キルロは続けた。
「まさか(元副事務長)クックって事は無いよな?」
「タイミング的に近いので疑いましたが、潜入している人間の話では、似顔絵とは違うと言っていました。顔に大きな傷があって、髪の色も違うと報告が上がっています」
「そっか」
「ただ、確認した人間はクックを知りません。完全に違うと言い切るまではいかないかと」
「それはネスタの勘が言っているのか?」
「ですかね。勘と言うか、やはりクックを知っている人間が確認するまで、決めつけるのは良くないかと。どちらかと言えば、私の経験則です」
「他には何かあるか?」
「そうですね⋯⋯気になる報告⋯⋯あ、ヒューマンを虐げているのではないかと報告が上がっています」
「虐げている?」
キルロの表情が一瞬で曇る。険しい表情を見せるキルロに、ネスタの表情も厳しくなって行った。
「これも確証がありません。潜入している人間がそう感じた⋯⋯いや、実際そのような事が行われているのでしょうね。具体的な事は分かっていませんが」
「虐げるって⋯⋯おいおい、中央がそんなにのんびりでいいのかよ。何とかしなくていいのか!?」
「中央は、基本、政治に不介入です。残念ながら、国家間のトラブルにでも発展しない限り、動きようがありません」
「まったく⋯⋯」
「面目ありません。とまぁ、キナ臭い国ではありますね。今回、訪ねて来たのはマントを身に付けていた。間違い無く、身分の高い男でしょう。マントは地位の証明ですから」
「あのだっさいマントがね⋯⋯ヤクロウもマントを付けていたら笑うな」
「住人の反応を見る限り、無くは無いのでは」
「ウチも導入するか?」
「絶対にイヤです」
ニヤニヤと笑うキルロに、ネスタは盛大に顔をしかめて見せた。
キルロはすぐに真顔に戻り、瞳は憂いを帯びて行く。
「虐げられていたから、移住した⋯⋯か⋯⋯」
「辻褄は合いますね」
逡巡するふたりの姿を卓上のランプが橙色に揺らして行った。
◇◇◇◇
日常と言うには、少しばかり違和感を覚えていた。何事も無く平凡に一日が過ぎて行く事を願う。ただ、それを願わなくてはいけないという時点で、願う日常は遠ざかっているに違いなかった。
ハルとキルロ。ふたりは何事も無い日常を願う日々を過ごしながら、同じ事を同じタイミングで頭に浮かべた。
「ねえ、エレナ。【キルロメディシナ】に現れた男って、ヒューマンだったのよね?」
「はい。小柄な男性でした」
「そっか⋯⋯」
「どうかされました?」
「う~ん、いやねぇ⋯⋯」
キルロは、患者を診ながら逡巡していた。
あのマントの小男はヒューマンだよな。
そして、ふたりは思う。
『どうしてヒューマンが、ヒューマンを虐げるのかしら?』
『何でヒューマンが、ヒューマンを虐げるんだ?』
ふたりの思考が重ななりあった事など知る由も無い。それでもふたりの思いは同じ引っ掛かりを感じていた。同族を虐げる理由⋯⋯。そして何故、マントの小男は虐げられないのか。積み重なる『何故?』が、ふたりの思考を鈍らせ、見えない答えをさらに見えなくさせて行った。
「はぁ? ちょ、ちょっと待ってよ。奴隷って? 奴隷制は御法度でしょう? 何でそんな事がまかり通るのよ?! え? どういう事??」
ハルさんは分かり易く狼狽しています。それほどまでにヤクロウさんの告白は衝撃的なのですね。
奴隷と言われても私には正直ピンと来ません。でも、どんなに頑張っても上に行けない絶望的な存在だと言うのは、この短いやり取りの中で理解出来ました。そして、あってはいけないものなのだと、ハルさんの表情から伺い知れます。
ヤクロウさんはハルさんの反応が分かっていたのか、とても冷静です。ハルさんも困惑から、怒りへと感情が転化したのか青い瞳に鋭さが生まれていました。
「でも、何でヒューマンだけが、そんな扱いを受けるの? おかしくない?」
「おかしいさ。何で? そいつはオーカを牛耳る偉いヤツらが、くだらない妄想に憑りつかれているからだ。その妄想については、今は聞くな。聞いた所で、関係は無い⋯⋯」
「でもさ!? だって⋯⋯そう! 近隣の国や、それこそ中央が黙っていないんじゃないの?」
ヤクロウさんの言葉を遮るほど、ハルさんは熱くなっていました。
熱くなるハルさんに比例して、ヤクロウさんは冷めて行きます。ヤクロウさんの声は淡々として静かで、熱くなるハルさんを冷やして行きました。
「近隣国も中央も当てには出来ない。近隣国には、豊富な資源をチラつかせて汚い所を見せない様にしている。中央に至っては、政治には不介入だ。おまえだって、その事は知っているだろう。だからオレは、自らの地位を利用して彼らに知るという事を教えた。そして彼らは絶望を知った。それと、ほんのわずかだが希望を教えた。そして彼らは選択出来るという事を知り、選択した。それだけの事だ」
ヤクロウさんの言葉はハルさんに届いた様です。単純な熱さは無くなりました。ただ、青い瞳は静かな滾りを見せ、冷たく燃え滾っています。きっと何でという過去を切り捨て、これからという未来に向けて頭を切り替えたのでしょう。
「やるべき事が見えてスッキリしたわ。とりあえずヤクロウ、あなたを守る。しかし、あなたも大概ね。あいつと同じで、お人好しのお節介野郎だわ」
「そうか? ハル、おまえこそ小僧と同じ匂いがするぞ」
ヤクロウさんがニヤリとすると、ハルさんは盛大に顔をしかめて嫌がっていました。
私もヤクロウさんに一票。
お節介とは思いませんが、ハルさんは優しくて面倒見のいいお人好しさんだと思います。
「イヤ! 本当に止めて! あいつみたく自分から首を突っ込む事なんてしないから!」
「そうか? でも、まぁ、そういうの嫌いじゃない」
ヤクロウさんは顎に手をあてて破顔しました。
ようやく、ヤクロウさんのいい笑顔が見られましたね。
◇◇◇◇
「悪いな。疲れている所」
「いえ、問題無いですよ」
テーブルの上に置かれたランプの小さな灯りだけが、事務長室を淡く照らしていた。大きな執務テーブルを挟み、キルロと屈強な犬人が向かい合う。屈強なイメージを持ちながらもスマートにスーツを着こなす様から、出来る男の雰囲気が漂っていた。
「ネスタ、今日は【ヴィトーロインメディシナ】の事務長ではなく、中央の人間としての意見が欲しい」
「それはまた、何故ですか? 何かあったのですね?」
キルロはひとつ頷き、ネスタに向き直す。今日の出来事とニウダの言葉をネスタへ伝えて行く。
「⋯⋯と、まぁこんな感じで、ヤクロウを返せとオーカのお偉いさんが現れた」
「ヤクロウさんを? お偉いさん? 住人を連れて来たからでしょうか? でも、何故今なのでしょう?」
「わかんねえ。ただ、裏通りのやつらはヤクロウを庇い、ヤクロウ様って急に呼び出した」
「なるほど。とりあえず、ヤクロウさんは尊敬される存在の様ですね」
「似合わんよな」
「そうですか? 彼は優秀ですよ。だから、理事長も【キルロメディシナ】の代表にしたのでしょう」
「そんな感じじゃないけど⋯⋯。それで、ちょっとオーカについて知っている事を教えて欲しいんだ」
「構いませんよ。分かる事はお話ししましょう。潜入している人間の話では、これといって大きな動きはありません。あったと言えば、犬人の摂政が突然現れたという事くらいでしょうか」
「犬人⋯⋯」
怪しい犬人と言えば、先日ここから追い出した副事務長の姿が、すぐにキルロの頭に浮かんだ。キルロは少しばかり怪訝な表情で、ネスタの言葉を受けとめる。ひとつ息を吐き出し気を取り直すと、キルロは続けた。
「まさか(元副事務長)クックって事は無いよな?」
「タイミング的に近いので疑いましたが、潜入している人間の話では、似顔絵とは違うと言っていました。顔に大きな傷があって、髪の色も違うと報告が上がっています」
「そっか」
「ただ、確認した人間はクックを知りません。完全に違うと言い切るまではいかないかと」
「それはネスタの勘が言っているのか?」
「ですかね。勘と言うか、やはりクックを知っている人間が確認するまで、決めつけるのは良くないかと。どちらかと言えば、私の経験則です」
「他には何かあるか?」
「そうですね⋯⋯気になる報告⋯⋯あ、ヒューマンを虐げているのではないかと報告が上がっています」
「虐げている?」
キルロの表情が一瞬で曇る。険しい表情を見せるキルロに、ネスタの表情も厳しくなって行った。
「これも確証がありません。潜入している人間がそう感じた⋯⋯いや、実際そのような事が行われているのでしょうね。具体的な事は分かっていませんが」
「虐げるって⋯⋯おいおい、中央がそんなにのんびりでいいのかよ。何とかしなくていいのか!?」
「中央は、基本、政治に不介入です。残念ながら、国家間のトラブルにでも発展しない限り、動きようがありません」
「まったく⋯⋯」
「面目ありません。とまぁ、キナ臭い国ではありますね。今回、訪ねて来たのはマントを身に付けていた。間違い無く、身分の高い男でしょう。マントは地位の証明ですから」
「あのだっさいマントがね⋯⋯ヤクロウもマントを付けていたら笑うな」
「住人の反応を見る限り、無くは無いのでは」
「ウチも導入するか?」
「絶対にイヤです」
ニヤニヤと笑うキルロに、ネスタは盛大に顔をしかめて見せた。
キルロはすぐに真顔に戻り、瞳は憂いを帯びて行く。
「虐げられていたから、移住した⋯⋯か⋯⋯」
「辻褄は合いますね」
逡巡するふたりの姿を卓上のランプが橙色に揺らして行った。
◇◇◇◇
日常と言うには、少しばかり違和感を覚えていた。何事も無く平凡に一日が過ぎて行く事を願う。ただ、それを願わなくてはいけないという時点で、願う日常は遠ざかっているに違いなかった。
ハルとキルロ。ふたりは何事も無い日常を願う日々を過ごしながら、同じ事を同じタイミングで頭に浮かべた。
「ねえ、エレナ。【キルロメディシナ】に現れた男って、ヒューマンだったのよね?」
「はい。小柄な男性でした」
「そっか⋯⋯」
「どうかされました?」
「う~ん、いやねぇ⋯⋯」
キルロは、患者を診ながら逡巡していた。
あのマントの小男はヒューマンだよな。
そして、ふたりは思う。
『どうしてヒューマンが、ヒューマンを虐げるのかしら?』
『何でヒューマンが、ヒューマンを虐げるんだ?』
ふたりの思考が重ななりあった事など知る由も無い。それでもふたりの思いは同じ引っ掛かりを感じていた。同族を虐げる理由⋯⋯。そして何故、マントの小男は虐げられないのか。積み重なる『何故?』が、ふたりの思考を鈍らせ、見えない答えをさらに見えなくさせて行った。
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