77 / 180
壁の向こう
かがり火はもどかしさを映し出します
しおりを挟む
「走るんだ! 走れ!」
男性の叫びが届きます。
冷静は押し潰され、焦りが襲って来ました。
我に返る時間など与えてはくれません。硬直する体はもどかしく、背後に轟くのは耳をつんざく程の咆哮。
動け! 自分!
その叫びに重い一歩を踏み出しました。よろめき、躓きながらも、もがき進みます。
「つっ! 遅いわ!!」
「きゃぁっ!」
背中からの激しい当たりに私の体は宙を舞います。
刹那、ガツッ! と激しい衝突音が背後で鳴りました。地面を何度も転がり顔を上げると、盾を構えるドワーフの女性。
ヤヤさん!?
暴走する灰熊と対峙しているのは、トリマーのヤヤさんでした。私をかばって突き飛ばしてくれたのだと、その背中で分かりました。
もし、ヤヤさんの突き飛ばしが間に合わなかったら⋯⋯。
あの鋭い爪が私の背中を斬り裂き、あの牙が私の頭を噛み砕いていたのかも知れない⋯⋯。
恐怖が襲います。背筋に冷たい物が走り、身震いしてしまいました。
「今のうちに」
私の手を引いてくれたのはデルクスさん。私は茫然と動かない頭で、必死にデルクスさんについて行きました。
「す、すいません⋯⋯ありがとうございます⋯⋯」
「いや、こちらこそすまない。抑えきれなかった。こっちに」
デルクスさんが灰熊の視線から遠ざかるようにと、私を手引きして下さいました。心臓はずっと暴れていて、落ち着きません。遠ざかる灰熊。背後で轟く咆哮。私は今更ながら、恐怖に足がすくんでしまいます。
そんな私にデルクスさんが、気を使って優しく言葉を掛けてくれました。
「もう、大丈夫。【ハルヲンテイム】の作業を邪魔するものはないよ。心配しないで。見てごらん。今、ヤヤが仕留める」
デルクスさんの指す方へ振り返ります。ヤヤさんの握る戦鎚が、灰熊のこめかみを打ち抜きました。膝から崩れ落ちる灰熊の姿。その姿にデルクスさんは大きく息を吐き出し、やるせない思いも一緒に吐き出していました。
「本当だったら、救ける事が出来たはずなんだ。かわいそうに⋯⋯」
その言葉が心からの言葉だと、憂いを見せるデルクスさんの瞳から伝わります。
「それに⋯⋯何かがおかしい⋯⋯」
ふと零したデルクスさんの言葉。何か引っ掛かっている物言いが、とても気になります。デルクスさんから見え隠れする後悔と困惑。何がデルクスさんにそう思わせているのか、この時は分かりませんでした。私は気になりながらも、自らの仕事へ戻って行きます。
「デルクスさん、あ、ありがとうございました。戻ります⋯⋯」
「うん。もう大丈夫だと思うけど、一応周りには気を付けて」
「は、はい⋯⋯」
心臓は落ち着かず、暴れたままです。膜を張った鼓膜に届くのは、自身の早い拍動だけ。落ち着かない拍動は呼吸を荒くし、視野を狭めてしまいます。
そうだ⋯⋯緑の札⋯⋯。
いつ届くかも分からない咆哮に怯え、足は思うように動きません。
あった⋯⋯緑。
注射器の針を酒精で消毒。痛み止めと栄養剤を吸い上げます。早く打ってあげないと。横たわる猫の背中に針を刺し、ポンプしました。
つ、次。
黒、黒、黒、黒、黒⋯⋯。
(はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ⋯⋯)
黒、黒、黒、黒⋯⋯。
口を覆う布が邪魔をして呼吸が上手く出来ません。吸っても、吸っても、吸っても、息苦しい。
「エレナ! 息を止めて!」
アウロさんがこちらに近づく姿が朧気です。視界がチカチカと明滅を繰り返し、アウロさんの姿を隠して行きました。
「ちゃんと吐いて! 過呼吸起こしているよ!」
アウロさんが私の口元に袋を当てます。
過呼吸? 私が?
「吐いて、吸って、落ち着いて。そう、ゆっくりとね」
膨らんだり、縮んだりする袋がはっきり見えて来ると呼吸が落ち着いて行きました。私はアウロさんに頷いて見せると、アウロさんもひとつ頷いて袋を外します。
「すいません⋯⋯大丈夫です」
「この光景にびっくりしちゃった?」
「いえ⋯⋯はい。びっくりしました。あと先程【オルファステイム】の方に助けて頂いて⋯⋯」
私の心臓がまた暴れ出します。
「大丈夫。見てごらん、エレナを襲うものはもういない。大丈夫」
アウロさんの言葉に顔を上げて見渡しました。恐怖を運ぶものはそこにはありません。立ち上がっている姿を見せるのは作業に当たっている人々の姿。私は大きく息を吐き出して、顔を上げます。大丈夫と言うアウロさんの言葉を反芻して、暴れる心臓を落ち着けて行きました。
「はい」
「うん。僕はモモを手伝ってくる。頼んだよ」
「はい」
私はもう一度しっかりと返事をしました。心臓は落ち着き切らないのですが、きっとこれはこの光景に対する物。足は動く、手も動く。大丈夫。自身に強く言い聞かせ、再びふたりの後を追いました。
敷地の中央に組まれた大きな焚火。パチパチと爆ぜる音を鳴らし、炎は高く舞い上がっています。動きまわり火照った体に追い討ちをかける熱。拭う事の出来ない汗は噴き出し、体中を濡らします。だけど、この舞い上がる炎を見つめてしまうのでした。
「「「せーの!」」」
黒い札を置かれた仔達が焚火にくべられて行きます。動かない体はすぐに炎に巻かれ、小さくなって行きました。次から次。くべられる度に炎が高くなって行きます。どこまでも、どこまでも、悲しい炎は大きくなって行きました。
陽が落ち始めた現場。炎はみんなの顔を橙色に照らします。私達はそのかがり火を頼りに、息のある仔達を順に並べて行きました。
たったこれだけ。
飼育されていてであろう個体数に対して、地面に寝ている仔はあまりにも少ない。
五体満足な仔はほぼいません。今にも息が途切れてしまいそうな仔もいます。
みんな口数は極端に少なく、焚火の爆ぜる音が物悲しく響いていました。
「エレナ、お疲れ様。良く頑張ったわね」
「モモさん⋯⋯」
「辛かったでしょう。なかなか⋯⋯と言うかここまでハードな現場はなかなかないわ。初めてで、これはキツイ」
「ほとんど、助けられませんでした」
「仕方ないとはいえ、早々割り切れないわね。落ち込んでも仕方ないと割り切って、落ち込みなさい。今日はそういう現場よ」
「モモさんもですか?」
「そうよ。あと一日早ければ、半日でも早ければ、助かった命があるかも知れない。ただ、考えてもキリがない事も知っている。そこが、エレナよりお姉さんって所かしら」
モモさんはそう言って、また治療に戻って行きました。とはいえ、現場で出来る事はもうほとんどありません。ギルドの運搬車の到着を待つだけです。
誰もが感じている徒労。達成感は皆無です。報われない思いだけが、積み重ねっていきました。
「お疲れ様。大丈夫かい?」
「デルクスさん⋯⋯あ! 助けて頂いて、ありがとうございました」
「いやいや、あれはこっちの不手際だよ。恐い思いをさせて申し訳なかったね」
いつもの柔らかな声色。相変わらずデルクスさんは、優しいのですね。だけど、その瞳は悲しみを映し出しています。デルクスさんとて同じ、どうしようも出来なかったもどかしさが伝わって来ました。
男性の叫びが届きます。
冷静は押し潰され、焦りが襲って来ました。
我に返る時間など与えてはくれません。硬直する体はもどかしく、背後に轟くのは耳をつんざく程の咆哮。
動け! 自分!
その叫びに重い一歩を踏み出しました。よろめき、躓きながらも、もがき進みます。
「つっ! 遅いわ!!」
「きゃぁっ!」
背中からの激しい当たりに私の体は宙を舞います。
刹那、ガツッ! と激しい衝突音が背後で鳴りました。地面を何度も転がり顔を上げると、盾を構えるドワーフの女性。
ヤヤさん!?
暴走する灰熊と対峙しているのは、トリマーのヤヤさんでした。私をかばって突き飛ばしてくれたのだと、その背中で分かりました。
もし、ヤヤさんの突き飛ばしが間に合わなかったら⋯⋯。
あの鋭い爪が私の背中を斬り裂き、あの牙が私の頭を噛み砕いていたのかも知れない⋯⋯。
恐怖が襲います。背筋に冷たい物が走り、身震いしてしまいました。
「今のうちに」
私の手を引いてくれたのはデルクスさん。私は茫然と動かない頭で、必死にデルクスさんについて行きました。
「す、すいません⋯⋯ありがとうございます⋯⋯」
「いや、こちらこそすまない。抑えきれなかった。こっちに」
デルクスさんが灰熊の視線から遠ざかるようにと、私を手引きして下さいました。心臓はずっと暴れていて、落ち着きません。遠ざかる灰熊。背後で轟く咆哮。私は今更ながら、恐怖に足がすくんでしまいます。
そんな私にデルクスさんが、気を使って優しく言葉を掛けてくれました。
「もう、大丈夫。【ハルヲンテイム】の作業を邪魔するものはないよ。心配しないで。見てごらん。今、ヤヤが仕留める」
デルクスさんの指す方へ振り返ります。ヤヤさんの握る戦鎚が、灰熊のこめかみを打ち抜きました。膝から崩れ落ちる灰熊の姿。その姿にデルクスさんは大きく息を吐き出し、やるせない思いも一緒に吐き出していました。
「本当だったら、救ける事が出来たはずなんだ。かわいそうに⋯⋯」
その言葉が心からの言葉だと、憂いを見せるデルクスさんの瞳から伝わります。
「それに⋯⋯何かがおかしい⋯⋯」
ふと零したデルクスさんの言葉。何か引っ掛かっている物言いが、とても気になります。デルクスさんから見え隠れする後悔と困惑。何がデルクスさんにそう思わせているのか、この時は分かりませんでした。私は気になりながらも、自らの仕事へ戻って行きます。
「デルクスさん、あ、ありがとうございました。戻ります⋯⋯」
「うん。もう大丈夫だと思うけど、一応周りには気を付けて」
「は、はい⋯⋯」
心臓は落ち着かず、暴れたままです。膜を張った鼓膜に届くのは、自身の早い拍動だけ。落ち着かない拍動は呼吸を荒くし、視野を狭めてしまいます。
そうだ⋯⋯緑の札⋯⋯。
いつ届くかも分からない咆哮に怯え、足は思うように動きません。
あった⋯⋯緑。
注射器の針を酒精で消毒。痛み止めと栄養剤を吸い上げます。早く打ってあげないと。横たわる猫の背中に針を刺し、ポンプしました。
つ、次。
黒、黒、黒、黒、黒⋯⋯。
(はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ⋯⋯)
黒、黒、黒、黒⋯⋯。
口を覆う布が邪魔をして呼吸が上手く出来ません。吸っても、吸っても、吸っても、息苦しい。
「エレナ! 息を止めて!」
アウロさんがこちらに近づく姿が朧気です。視界がチカチカと明滅を繰り返し、アウロさんの姿を隠して行きました。
「ちゃんと吐いて! 過呼吸起こしているよ!」
アウロさんが私の口元に袋を当てます。
過呼吸? 私が?
「吐いて、吸って、落ち着いて。そう、ゆっくりとね」
膨らんだり、縮んだりする袋がはっきり見えて来ると呼吸が落ち着いて行きました。私はアウロさんに頷いて見せると、アウロさんもひとつ頷いて袋を外します。
「すいません⋯⋯大丈夫です」
「この光景にびっくりしちゃった?」
「いえ⋯⋯はい。びっくりしました。あと先程【オルファステイム】の方に助けて頂いて⋯⋯」
私の心臓がまた暴れ出します。
「大丈夫。見てごらん、エレナを襲うものはもういない。大丈夫」
アウロさんの言葉に顔を上げて見渡しました。恐怖を運ぶものはそこにはありません。立ち上がっている姿を見せるのは作業に当たっている人々の姿。私は大きく息を吐き出して、顔を上げます。大丈夫と言うアウロさんの言葉を反芻して、暴れる心臓を落ち着けて行きました。
「はい」
「うん。僕はモモを手伝ってくる。頼んだよ」
「はい」
私はもう一度しっかりと返事をしました。心臓は落ち着き切らないのですが、きっとこれはこの光景に対する物。足は動く、手も動く。大丈夫。自身に強く言い聞かせ、再びふたりの後を追いました。
敷地の中央に組まれた大きな焚火。パチパチと爆ぜる音を鳴らし、炎は高く舞い上がっています。動きまわり火照った体に追い討ちをかける熱。拭う事の出来ない汗は噴き出し、体中を濡らします。だけど、この舞い上がる炎を見つめてしまうのでした。
「「「せーの!」」」
黒い札を置かれた仔達が焚火にくべられて行きます。動かない体はすぐに炎に巻かれ、小さくなって行きました。次から次。くべられる度に炎が高くなって行きます。どこまでも、どこまでも、悲しい炎は大きくなって行きました。
陽が落ち始めた現場。炎はみんなの顔を橙色に照らします。私達はそのかがり火を頼りに、息のある仔達を順に並べて行きました。
たったこれだけ。
飼育されていてであろう個体数に対して、地面に寝ている仔はあまりにも少ない。
五体満足な仔はほぼいません。今にも息が途切れてしまいそうな仔もいます。
みんな口数は極端に少なく、焚火の爆ぜる音が物悲しく響いていました。
「エレナ、お疲れ様。良く頑張ったわね」
「モモさん⋯⋯」
「辛かったでしょう。なかなか⋯⋯と言うかここまでハードな現場はなかなかないわ。初めてで、これはキツイ」
「ほとんど、助けられませんでした」
「仕方ないとはいえ、早々割り切れないわね。落ち込んでも仕方ないと割り切って、落ち込みなさい。今日はそういう現場よ」
「モモさんもですか?」
「そうよ。あと一日早ければ、半日でも早ければ、助かった命があるかも知れない。ただ、考えてもキリがない事も知っている。そこが、エレナよりお姉さんって所かしら」
モモさんはそう言って、また治療に戻って行きました。とはいえ、現場で出来る事はもうほとんどありません。ギルドの運搬車の到着を待つだけです。
誰もが感じている徒労。達成感は皆無です。報われない思いだけが、積み重ねっていきました。
「お疲れ様。大丈夫かい?」
「デルクスさん⋯⋯あ! 助けて頂いて、ありがとうございました」
「いやいや、あれはこっちの不手際だよ。恐い思いをさせて申し訳なかったね」
いつもの柔らかな声色。相変わらずデルクスさんは、優しいのですね。だけど、その瞳は悲しみを映し出しています。デルクスさんとて同じ、どうしようも出来なかったもどかしさが伝わって来ました。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる