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ブライダルハネムーン
ブライダルハネムーン 3―3 ※
しおりを挟むさっきから、駄々漏れるイルファンの心の声に、ドキドキさせられっぱなしの伊織です。
入浴と食事が済んでやっと一心地ついたけれど。まだまだ蜜月の甘さとスゴさが解っていなかったと、気付かされている最中です・・・
入浴の後、部屋に戻ればキレイに整えられたベッドと出来上がっている食事の準備に大混乱だったけど、そう云う風になるように設備が整っていると聞けば・・・まあ、納得ではある。だって、王族の新婚お篭りの部屋だもん・・・蜜月中の俺たちに水を差す様な不手際なんて、一切無いように、まして最もプライベートな時を邪魔したり不快にさせたりする筈ないし。
食後もイルファンの膝の上、抱っこのままでまったりしているけど、さっきから彼はソファーに凭れて天井を仰いぎながら、“くっ・・”とか“・・・ふぅ・・・”とか云ってる。トイレでも我慢してるとか?それなら俺も俺用のレストルームに行くよ?
俺がイルファンの膝から降りようとすると、ウエストに回っている腕がぎゅっと俺を引き寄せる。
「伊織?どこへ行くのだ。私から離れようとする、悪い伊織はお仕置きが必要か?」
「えっ?!違うよ?イルファンが、レストルームに行きたいのかなって。だから、俺も」
頭の上から、大きな溜め息が聞こえる。あれ、違った?
“ごめん”とかるーく謝った途端、くるりと躰の位置を入れ換えられて、ソファーの背凭れに抱き付くように膝立ちにさせられる。
「えっ・・・んぁっ!・・・やぁ・・」
「先ほどから・・・褥から伊織を連れ出す事を。愛おしい伊織に触れても、その肌を暴かず・・・分かっているか?私がどれ程の自制を強いているのかを。伊織が愛らしくて、欲しくて抱きたくて堪らない。今暫く休息をと思っていたが、私の膝から降りる程に回復したのなら」
その格好のまま、薄いシルクのローブしか着ていない腰に、後ろから熱く硬く滾ったモノが押し当てられた。
自制?欲しい、抱きたいって・・・俺を休ませるのにずっと我慢し続けてたって事?
ずっとくっついてて、あんなにいっぱいしても。こんなに欲しいって想ってくれるんだ・・・勿論、ここはそうする為の場所だけど・・・
「・・・俺だって、欲しい、よ?」
「・・・っそうか・・・では、どれ程に私を欲してくれているのかを、確と教えて貰おう。ちゃんと言葉にしないと伝わらないのだから、な」
ん?あ、その言葉って。
前に俺がイルファンに言ったやつだね。
「ぁんっ・・・やぁ・・もうっ~~イジワルしちゃ・・やだっ・・あぁっ・・!」
俺はソファーの上で、さっきの体勢のままで。たくし上げたローブの下の、臀部の割れ目・・太腿の付け根の処を後ろから、イルファンの硬くて大きく反り返ったモノで擦り上げられて敏感な処を刺激され続けている。
・・・これって・・・“素股”っていうヤツ・・・っ?
はだけたローブの下、俺の前にまでイルファンの大きな先端が届いて、俺の勃起した屹立の敏感な裏の筋を擦り上げたり、張り出した傘で引っ掻いたり・・・
・・・いっぱい愛されて、本当はずっと疼きっぱなしの、後ろの蕾を突ついたり擦り上げられて、もうシテ欲しくて堪らないのに。
「やぁっ・・もう・・キモチいいから・・ちゃんと・・さわって・・」
もう、じんじんと今すぐに快感の解放を求める、俺のモノと。イルファンの熱くて大きいモノで満たして欲しい蕾と・・・ナカがもっともっとと、俺を急き立てる。
「・・・ああ、ココも愛してやらねば。桃色にぷっくりと熟れて、甘そうだ」
「ひっ・・あんっ・・やだぁ・・そこじゃな・・んっ!」
イルファンの長くて節の太い指が、俺の胸の先端をくにくにと摘まんでは、掌で胸全体を揉み上げる。
胸も、乳首もキモチいいけど・・・っ今は、もっと。
「そこじゃない・・・のか?そことは、ドコの事か?ソコではないのなら、何処にナニをすれば?」
「・・・っ!もぅ・・・イジワルだ・・ふぁっ・ん~~!!」
後ろから、楽しそうなイルファンの声が。
胸を愛撫する手と、後ろから押し付けられる腰の圧が強くなった。
あまりの快感にソファーの背に頭をつけて俯けば、擦り上げられ続ける俺の屹立の先端からトロトロと先走りが溢れ続け、その下に添えられているイルファンのモノを濡らしては、ふるふると震えている。
俺の先走りで濡れたイルファンのモノが、後ろの蕾をぬるぬると擦り上げて、滑るソコに今にも挿入て来そうなのに、張り出した亀頭の傘で引っ掻けられ、擦り上げて・・・焦らされてる。
敏感で快楽に弱い処を3ヶ所同時に愛されて、達しそうになると、すっと愛撫を弱めて絶頂をはぐらかされる。
こんなにイジワルなイルファン、初めてだ。いつもなら、こんなに長くイジワルしないのにっ・・・
・・・んん、違う。俺ばかり甘やかしてもらうんじゃなくて。この部屋の中では、俺はイルファンの事だけ・・・だから。今日は、ちゃんと言わないと。イルファンのおねだりもちゃんと叶えるんだ。
「胸と・・・乳首もキモチ善い・・けど、俺の・・・前の、その、陰茎っ・・・と、後ろ、の・・、」
俺は頑張る!俺はイルファンが言葉にして欲しいって云う、可愛いおねだりを叶えるんだっ・・!
「・・・えっちな・・・穴に、イルファンの大きくて・・硬い・・陰茎っ・・・挿入てっ・・・いっぱい突いて・・奥まで・・・気持ちいい、あっついの・・いっぱい、欲しっ・・・っあ?!・・あぁぁぁぁっ!!」
ーーー頑張って言った俺へのご褒美の様に、ぐんって大きくなったイルファンのモノが、慣らしてもないのに・・・イルファンのモノで刺激されただけで、ぱくぱくと口を開けていた後ろの蕾に、ずんって挿入てきて。
欲しかった悦楽を、俺に刻み付けるように激しく、優しく・・・くれたんだーーー
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