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本編
21 ※
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「あっ・・イルファンっ・・湯に浸かるだけって言ったのにっ~~」
「湯に浸かっているだろう?イオリに触れないとは言っていない。ああ、イオリが足りなくて欲しくて堪らない。イオリ・・イオリ・あぁ、私のイオリ」
俺の項にキスを繰り返し、甘えるようにスリスリと頬を寄せてくる・・・すっごく可愛いんだけど、可愛いんだけどっ・・・腕も脚も俺に絡ませて、お尻にも覚えのある硬いモノが当たってる。あっ・・こらっ・・そこ触ったら恥ずかしい声が出ちゃうってば!
何とか、あのままベッドやソファーにもつれ込むのは回避して入浴まで来れたけど、体を清めてお湯に浸かったところで、イルファンに捕まってしまった。
バスタブに優雅に体を預けたイルファンの膝の上に、俺は背を向けて寄り掛かるように座っている。もちろん、ただ座っているだけならリラックスした和やかな入浴だったんだけど。
ルファンの手が、俺の胸や下腹部と下肢の付け根の際どい部分をイタズラをしかけるように怪しく触れていて、もうそういう雰囲気になちゃっている。
最初は風呂から出て、ベッドで少しだけいちゃいちゃしてあわよくば早めに寝かせられたらいいな~なんて思ってたけど、やっぱりダメだった。
ほぼ1日離れていたから、俺も寂しかったし。
いつもなら、警戒して一緒に湯船には入らないのに今日は彼に一緒にと願われて、そのまま湯に入ってしまっていた。頭の中ではダメだと思っているのに、イルファンに体を包まれて彼に触れられて、”嬉しい”と”もっと触れて欲しい”と思ってしまっている。
「ふうっ・・んっ・・イルファン、もうここじゃだめっ」
「何故?私はもう待てない。イオリ、今すぐに欲しい・・・が、また逆上せてしまうか。しかし、我慢するにはもう少しイオリを補給しなければ、な」
「んっ?あっ・・!!」
イルファンは俺が逆上せやすい(俺は別に逆上せやすい体質ってわけじゃない。イルファンが、その、風呂ですると長風呂になっちゃって、しかも達かされまくってふらふらになったり記憶が飛んじゃったりするから、彼はそう理解したみたいだ)のを思い出してくれたのに、意味深な言葉を呟き、俺を両手で持ち上げて自分の方に向き合うように座らせる。
俺と目が合うと、ニッと悪戯っぽく笑ってからグイッと俺の背をバスタブに乗り上げるように寄りかからせる。
急な体勢の変化に俺がついて行けずにいると、両足を持ち上げられて全てを曝した恥ずかしい状態にされる。
「~~~やぁっ!何でこんなっ・・ひぁぁっ!!」
俺にのし掛かるように体を倒したイルファンは、そのまま緩く勃ち上がった俺のモノにぬるりと舌を這わせると、熱い口腔内に取り込んでしまう。
ーーーちゅくっ・・ちゅぷっ・・ぢゅっ・・ーー
男の一番敏感な部分に、こんな淫らな愛撫を、大好きな人にされて乱れない人なんているんだろうか。
彼の口腔内は熱くて、滑らかな舌とざらりとする上顎に挟まれて、瞬く間に追い立てられてしまった。うぅ~こんなの、我慢できるわけないじゃないかっ!
敏感な括れや先端の窪みを舌で抉られ、唇や口腔内全部で幹を扱き上げられ、キツく吸い上げらる。堪えきれない快楽に、せめて口を離してと訴えて彼を見てしまえば、その美貌にうっとりとした表情と少し上気した頬。その美しい唇から卑猥な音を立てて俺のモノを舐め扱き立て、こちらに視線に気づきペロリと見せつけるように舌で舐め上げられる。
こんなっ、もう無理っ~!!
「あっあっ・・・でちゃっ・・ぅん・・あぁっ!!」
「んっ・・・ちゅっ・・っふぅ」
堪える事も出来ずにイルファンの促すまま、熱い口腔内に射精してしまう。彼の喉が嚥下する動きをし、飲んじゃったと焦りと羞恥に悶える間も無く、先端にキスをするように吸い上げられてあまりの快楽に、腰が震える。
でも、もっと奥がじりじりと炙られるように、もっともっとと訴えているのに気づく。
残滓まで残らずに舐めとり、親指で唇を拭う彼の動きを、達った後のぼんやりとして脱力したままで見つめる。俺の視線に気づくと、ふっと笑って言う。
「可愛かったぞ、イオリ。イオリはどこも全てが甘い・・・あまり長く抑えられそうもないな・・このまま上がるぞ」
俺を横抱きに抱え、浴室を出て湯上がりの世話をかいがいしく焼いてくれる。王子殿下にこんな事させるのなんて俺くらいだろうな。普段は仕えられる立場だし。イルファンは自分の事は自分でするから、あまりプライベートな部分にメイドは関わらないけど。
射精後の脱力から少し回復(?)した俺は、イルファンの膝に向い合わせで座って、彼の髪の水分を拭っている。バスローブで大きく脚を開くと際どくはだけてしまうけど、今はそれも構っていられないんだ。
だって、向かい合うイルファンのバスローブに覆われた下腹部は、大きく押し上げられていて・・・向かい合う俺の腰を抱き寄せて、お互いを擦り合わせるように押し付けながら腰を揺らして、俺の官能を引きずり出そうしてるから。
「イルファンっ・・髪が乾くまで大人しくして・・・っ?」
「もう十分だ。イオリ、そんなに焦らしてくれるな。理性が飛んで、めちゃくちゃにしてしまいそうだ」
入浴後だからというだけではない、熱い体と上気した頬で早く欲しいと訴えるイルファンは、なんだか年相応の若さと可愛さがあって、思わずこくりと頷いてしまう。
俺の許可を得たとばかりに俺を膝に乗せたまま抱き上げると、寝室に繋がる扉を蹴破る勢いで開き、そのままベッドに二人で倒れ込む。
性急に深く口づけられ、着たばかりのバスローブをするすると脱がされる。ぱさりと開いたローブの向こうは、しっとりとした肌とその下には張り詰めた筋肉があると解る硬い感触。いつの間にか、イルファンはローブを脱ぎ捨てていて、その手は忙しなく俺の体を彷徨っている。
「あぁ・・イオリ、やっとこうして触れられた。イオリと離れているなど、私には耐えられない。愛おしいその姿をすぐ傍で感じていたい。傍にいなければ、どこかに拐われてしまうのでは、幻影のように消えてしまうのではと、心が押し潰されそうに呼吸もままならないほど苦しい」
ーーーよく、従者の皆に”殿下のご執心とご寵愛っぷりが・・・”と言われるのは、こういうのなんだろうな~・・・
俺は拐われるような容姿でも歳でもないし、生身の男の体は消えそうな儚さなどないし。心配しなくてもちゃんとここにいるのにねーって言うと、皆に”あ~これは殿下は大変ですね”とか言われる意味が全く解らないけど。
愛されて大切にされている事は、ちゃんと解っているつもり。だから、俺もちゃんとイルファンを愛して大切にしているって、解ってもらいたい。
「・・・こら、イオリ。私との褥で他事に気を取られているなど・・・私以外の事など欠片も考えられぬようにしてしまうぞ」
「ぅあっ!!違うってば・・・イルファンの事っ・・」
つらつらと、ここ最近の事を思い出していると、不機嫌なイルファンの声。そして胸の先端と、また芯を持ち始めた屹立をきゅっと握り込まれる。
「私は今ここに、イオリに触れている私の事だけ感じて想っていれば良い。もう、他事など考えられなくしてしまう・・・か」
「えっ?・・・あっ・・んん~っ!!」
イルファンから、何か不穏な言葉が聞こえたような気がするけど、そんな事はすぐに頭から消えてしまった。
急に蕾のナカに滑りを帯びた長い指がぐぐっと入り込んできたかと思ったら、ナカにある俺の弱いシコリをぐりっと押し上げられ、目の前がちかちかとするような快楽に襲われる。
とぷりとぷりと、イルファンの掌に包まれた俺の昂りの窪みから、何かが溢れ出すのがわかる。前を扱き立てながら、長くて節のある指ナカをかき回されシコリを抉られてしまえば、すぐにでも絶頂に押し上げられてしまう。
俺はもう一人で、は嫌だ。
「イルファンっ・・そんなにしたら、俺イっちゃうっ・・一人じゃヤダっ・一緒がいい。イルファンが欲しいから・・ぁああ!」
「イオリっ・・・ああ、いくらでも」
我慢できないのは、俺だけじゃなくてイルファンも同じで、もう焦らす事なく俺に彼の昂った屹立をぐっと押し当てて、シコリをその張り出した部分で引っ掛ける。そのまま、奥まで一気に貫くと最奥を屹立の切っ先でグリグリと抉るように捏ね回す。
「ひぁぁぁっ!!あっ・・もっう・・んんん~~~!!」
「くぅっ・・そんなに締め付けては・・すまないっ!」
「やぁぁ!イルファン・・だめっ・ぇっ・・あっあっあぁぁっ・・・」
弱い部分にあまりにも強い快楽をぶつけられて、俺は堪える事すら出来ずに押し上げられるまま、絶頂してしまう。
その最中、快楽を耐えながら秀麗な眉を寄せたイルファンは、俺が絶頂から降りる間も無く、腰をぶつけるように激しく挿入を繰り返し、俺を悦楽から逃がしてはくれない。
「イオリ・・達き続けているのかっ・・?ああ、淫らで可愛らしい・・っは・・私も・・っっ・・!!」
もう自分が何を言っているのか、イルファンの美貌に壮絶に艶っぽい表情をしているけど、もう埋め尽くされるような快楽で何もわからない。
俺は強い悦楽に苛まれ、助けを求めてイルファンの首に腕を回してぎゅっとしがみつく。瞬間、彼の体が大きく震え、俺のナカ蹂躙していた屹立もびくびくと震えながら最奥に熱い飛沫を何度も注ぎ込む。
「っ、っ、っ・・ぅんんんん~~!!あっっあぁっっ!!」
「イオリっ・・・!」
イルファンの熱にナカを満たされ、とろとろと白濁を溢れ続けていた俺の屹立から、極めた快楽に押し出されるように勢い良く射精する。
びくびくと痙攣する体をぎゅうっと抱き締められ、目を開けると汗を滴らせた美貌の王子が、愛おしいと言わんばかりの優しい表情で俺を見つめていて、そっと触れるだけのキスを繰り返してくれる。すごく気持ち良くて、愛おしい気持ちが沸き上がってきて、なんだかくすぐったい。
まだ体は極めた快楽で気立っていて、震えが止まらないけど、溶け合ったままの体はこの上なく満たされて。体は痺れるような快楽がまだ燻るように残っている。
一日中ずっと感じていた寂しさや喪失感が、全て満たされ癒される。
俺はこの時間がすごく好きだ。だから、なるべくゆっくりと浸りながら穏やかに過ごしたい・・・んだけど。
「あっ・・!イルファッ・・・だめっ・・動かないで~~っんんぅっ・・!」
優しいキスをくれていたイルファンの瞳が深い翠に変わり、熱を帯びながら俺を見る。俺のナカで、力を取り戻し内壁をぐっと押し上げる硬い屹立を感じれば、もう俺は抗えずにイルファンの熱に翻弄されるしかないんだ。悔しいけど・・・
ーーよし、男らしく腹を括ろう。
明日は休日だから、もうこのままイルファンの全部を俺が貰っちゃおう。で、俺の全部をイルファンが欲しいだけあげるんだ。
それで、明日は俺がたくさん甘えると”可愛らしい、愛らしい”と俺に言いながら、その美貌を可愛く蕩けさせるイルファンを堪能するんだ。
まだぼんやりした頭で俺はそう決めると、抵抗しようと上げた腕でイルファンを引き寄せ、深いキスで”もっと欲しい”と伝えながら、体も頭も彼でいっぱいにすべく考える事を辞めたんだ。
「湯に浸かっているだろう?イオリに触れないとは言っていない。ああ、イオリが足りなくて欲しくて堪らない。イオリ・・イオリ・あぁ、私のイオリ」
俺の項にキスを繰り返し、甘えるようにスリスリと頬を寄せてくる・・・すっごく可愛いんだけど、可愛いんだけどっ・・・腕も脚も俺に絡ませて、お尻にも覚えのある硬いモノが当たってる。あっ・・こらっ・・そこ触ったら恥ずかしい声が出ちゃうってば!
何とか、あのままベッドやソファーにもつれ込むのは回避して入浴まで来れたけど、体を清めてお湯に浸かったところで、イルファンに捕まってしまった。
バスタブに優雅に体を預けたイルファンの膝の上に、俺は背を向けて寄り掛かるように座っている。もちろん、ただ座っているだけならリラックスした和やかな入浴だったんだけど。
ルファンの手が、俺の胸や下腹部と下肢の付け根の際どい部分をイタズラをしかけるように怪しく触れていて、もうそういう雰囲気になちゃっている。
最初は風呂から出て、ベッドで少しだけいちゃいちゃしてあわよくば早めに寝かせられたらいいな~なんて思ってたけど、やっぱりダメだった。
ほぼ1日離れていたから、俺も寂しかったし。
いつもなら、警戒して一緒に湯船には入らないのに今日は彼に一緒にと願われて、そのまま湯に入ってしまっていた。頭の中ではダメだと思っているのに、イルファンに体を包まれて彼に触れられて、”嬉しい”と”もっと触れて欲しい”と思ってしまっている。
「ふうっ・・んっ・・イルファン、もうここじゃだめっ」
「何故?私はもう待てない。イオリ、今すぐに欲しい・・・が、また逆上せてしまうか。しかし、我慢するにはもう少しイオリを補給しなければ、な」
「んっ?あっ・・!!」
イルファンは俺が逆上せやすい(俺は別に逆上せやすい体質ってわけじゃない。イルファンが、その、風呂ですると長風呂になっちゃって、しかも達かされまくってふらふらになったり記憶が飛んじゃったりするから、彼はそう理解したみたいだ)のを思い出してくれたのに、意味深な言葉を呟き、俺を両手で持ち上げて自分の方に向き合うように座らせる。
俺と目が合うと、ニッと悪戯っぽく笑ってからグイッと俺の背をバスタブに乗り上げるように寄りかからせる。
急な体勢の変化に俺がついて行けずにいると、両足を持ち上げられて全てを曝した恥ずかしい状態にされる。
「~~~やぁっ!何でこんなっ・・ひぁぁっ!!」
俺にのし掛かるように体を倒したイルファンは、そのまま緩く勃ち上がった俺のモノにぬるりと舌を這わせると、熱い口腔内に取り込んでしまう。
ーーーちゅくっ・・ちゅぷっ・・ぢゅっ・・ーー
男の一番敏感な部分に、こんな淫らな愛撫を、大好きな人にされて乱れない人なんているんだろうか。
彼の口腔内は熱くて、滑らかな舌とざらりとする上顎に挟まれて、瞬く間に追い立てられてしまった。うぅ~こんなの、我慢できるわけないじゃないかっ!
敏感な括れや先端の窪みを舌で抉られ、唇や口腔内全部で幹を扱き上げられ、キツく吸い上げらる。堪えきれない快楽に、せめて口を離してと訴えて彼を見てしまえば、その美貌にうっとりとした表情と少し上気した頬。その美しい唇から卑猥な音を立てて俺のモノを舐め扱き立て、こちらに視線に気づきペロリと見せつけるように舌で舐め上げられる。
こんなっ、もう無理っ~!!
「あっあっ・・・でちゃっ・・ぅん・・あぁっ!!」
「んっ・・・ちゅっ・・っふぅ」
堪える事も出来ずにイルファンの促すまま、熱い口腔内に射精してしまう。彼の喉が嚥下する動きをし、飲んじゃったと焦りと羞恥に悶える間も無く、先端にキスをするように吸い上げられてあまりの快楽に、腰が震える。
でも、もっと奥がじりじりと炙られるように、もっともっとと訴えているのに気づく。
残滓まで残らずに舐めとり、親指で唇を拭う彼の動きを、達った後のぼんやりとして脱力したままで見つめる。俺の視線に気づくと、ふっと笑って言う。
「可愛かったぞ、イオリ。イオリはどこも全てが甘い・・・あまり長く抑えられそうもないな・・このまま上がるぞ」
俺を横抱きに抱え、浴室を出て湯上がりの世話をかいがいしく焼いてくれる。王子殿下にこんな事させるのなんて俺くらいだろうな。普段は仕えられる立場だし。イルファンは自分の事は自分でするから、あまりプライベートな部分にメイドは関わらないけど。
射精後の脱力から少し回復(?)した俺は、イルファンの膝に向い合わせで座って、彼の髪の水分を拭っている。バスローブで大きく脚を開くと際どくはだけてしまうけど、今はそれも構っていられないんだ。
だって、向かい合うイルファンのバスローブに覆われた下腹部は、大きく押し上げられていて・・・向かい合う俺の腰を抱き寄せて、お互いを擦り合わせるように押し付けながら腰を揺らして、俺の官能を引きずり出そうしてるから。
「イルファンっ・・髪が乾くまで大人しくして・・・っ?」
「もう十分だ。イオリ、そんなに焦らしてくれるな。理性が飛んで、めちゃくちゃにしてしまいそうだ」
入浴後だからというだけではない、熱い体と上気した頬で早く欲しいと訴えるイルファンは、なんだか年相応の若さと可愛さがあって、思わずこくりと頷いてしまう。
俺の許可を得たとばかりに俺を膝に乗せたまま抱き上げると、寝室に繋がる扉を蹴破る勢いで開き、そのままベッドに二人で倒れ込む。
性急に深く口づけられ、着たばかりのバスローブをするすると脱がされる。ぱさりと開いたローブの向こうは、しっとりとした肌とその下には張り詰めた筋肉があると解る硬い感触。いつの間にか、イルファンはローブを脱ぎ捨てていて、その手は忙しなく俺の体を彷徨っている。
「あぁ・・イオリ、やっとこうして触れられた。イオリと離れているなど、私には耐えられない。愛おしいその姿をすぐ傍で感じていたい。傍にいなければ、どこかに拐われてしまうのでは、幻影のように消えてしまうのではと、心が押し潰されそうに呼吸もままならないほど苦しい」
ーーーよく、従者の皆に”殿下のご執心とご寵愛っぷりが・・・”と言われるのは、こういうのなんだろうな~・・・
俺は拐われるような容姿でも歳でもないし、生身の男の体は消えそうな儚さなどないし。心配しなくてもちゃんとここにいるのにねーって言うと、皆に”あ~これは殿下は大変ですね”とか言われる意味が全く解らないけど。
愛されて大切にされている事は、ちゃんと解っているつもり。だから、俺もちゃんとイルファンを愛して大切にしているって、解ってもらいたい。
「・・・こら、イオリ。私との褥で他事に気を取られているなど・・・私以外の事など欠片も考えられぬようにしてしまうぞ」
「ぅあっ!!違うってば・・・イルファンの事っ・・」
つらつらと、ここ最近の事を思い出していると、不機嫌なイルファンの声。そして胸の先端と、また芯を持ち始めた屹立をきゅっと握り込まれる。
「私は今ここに、イオリに触れている私の事だけ感じて想っていれば良い。もう、他事など考えられなくしてしまう・・・か」
「えっ?・・・あっ・・んん~っ!!」
イルファンから、何か不穏な言葉が聞こえたような気がするけど、そんな事はすぐに頭から消えてしまった。
急に蕾のナカに滑りを帯びた長い指がぐぐっと入り込んできたかと思ったら、ナカにある俺の弱いシコリをぐりっと押し上げられ、目の前がちかちかとするような快楽に襲われる。
とぷりとぷりと、イルファンの掌に包まれた俺の昂りの窪みから、何かが溢れ出すのがわかる。前を扱き立てながら、長くて節のある指ナカをかき回されシコリを抉られてしまえば、すぐにでも絶頂に押し上げられてしまう。
俺はもう一人で、は嫌だ。
「イルファンっ・・そんなにしたら、俺イっちゃうっ・・一人じゃヤダっ・一緒がいい。イルファンが欲しいから・・ぁああ!」
「イオリっ・・・ああ、いくらでも」
我慢できないのは、俺だけじゃなくてイルファンも同じで、もう焦らす事なく俺に彼の昂った屹立をぐっと押し当てて、シコリをその張り出した部分で引っ掛ける。そのまま、奥まで一気に貫くと最奥を屹立の切っ先でグリグリと抉るように捏ね回す。
「ひぁぁぁっ!!あっ・・もっう・・んんん~~~!!」
「くぅっ・・そんなに締め付けては・・すまないっ!」
「やぁぁ!イルファン・・だめっ・ぇっ・・あっあっあぁぁっ・・・」
弱い部分にあまりにも強い快楽をぶつけられて、俺は堪える事すら出来ずに押し上げられるまま、絶頂してしまう。
その最中、快楽を耐えながら秀麗な眉を寄せたイルファンは、俺が絶頂から降りる間も無く、腰をぶつけるように激しく挿入を繰り返し、俺を悦楽から逃がしてはくれない。
「イオリ・・達き続けているのかっ・・?ああ、淫らで可愛らしい・・っは・・私も・・っっ・・!!」
もう自分が何を言っているのか、イルファンの美貌に壮絶に艶っぽい表情をしているけど、もう埋め尽くされるような快楽で何もわからない。
俺は強い悦楽に苛まれ、助けを求めてイルファンの首に腕を回してぎゅっとしがみつく。瞬間、彼の体が大きく震え、俺のナカ蹂躙していた屹立もびくびくと震えながら最奥に熱い飛沫を何度も注ぎ込む。
「っ、っ、っ・・ぅんんんん~~!!あっっあぁっっ!!」
「イオリっ・・・!」
イルファンの熱にナカを満たされ、とろとろと白濁を溢れ続けていた俺の屹立から、極めた快楽に押し出されるように勢い良く射精する。
びくびくと痙攣する体をぎゅうっと抱き締められ、目を開けると汗を滴らせた美貌の王子が、愛おしいと言わんばかりの優しい表情で俺を見つめていて、そっと触れるだけのキスを繰り返してくれる。すごく気持ち良くて、愛おしい気持ちが沸き上がってきて、なんだかくすぐったい。
まだ体は極めた快楽で気立っていて、震えが止まらないけど、溶け合ったままの体はこの上なく満たされて。体は痺れるような快楽がまだ燻るように残っている。
一日中ずっと感じていた寂しさや喪失感が、全て満たされ癒される。
俺はこの時間がすごく好きだ。だから、なるべくゆっくりと浸りながら穏やかに過ごしたい・・・んだけど。
「あっ・・!イルファッ・・・だめっ・・動かないで~~っんんぅっ・・!」
優しいキスをくれていたイルファンの瞳が深い翠に変わり、熱を帯びながら俺を見る。俺のナカで、力を取り戻し内壁をぐっと押し上げる硬い屹立を感じれば、もう俺は抗えずにイルファンの熱に翻弄されるしかないんだ。悔しいけど・・・
ーーよし、男らしく腹を括ろう。
明日は休日だから、もうこのままイルファンの全部を俺が貰っちゃおう。で、俺の全部をイルファンが欲しいだけあげるんだ。
それで、明日は俺がたくさん甘えると”可愛らしい、愛らしい”と俺に言いながら、その美貌を可愛く蕩けさせるイルファンを堪能するんだ。
まだぼんやりした頭で俺はそう決めると、抵抗しようと上げた腕でイルファンを引き寄せ、深いキスで”もっと欲しい”と伝えながら、体も頭も彼でいっぱいにすべく考える事を辞めたんだ。
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