学園奴隷《隼人》

かっさく

文字の大きさ
上 下
16 / 56
性奴隷は、我慢を強いられる。

11

しおりを挟む
「昇くん、おはよう」

朝目が覚めると、随分前に起きていたのか俺の隣で隼人が座っていた。

「おはよう」

ベッドのすぐ横にあるカーテンを開ければ、マンションの最上階ということもあり朝日がよく差し込んだ。暖かい光が隼人の黒髪を照らし出す。シャッターを切りたくなるくらいに絵になる光景なのに、長い前髪のせいで表情がよく見えず、台無しになってしまっていた。

「なっ、何するの!?」

つい手で前髪を持ち上げ、顔を見ようとしてしまった。隼人は焦った声を出し、俺の手を追い払おうと体を後ろへとずらしたせいで少ししか顔が見られなかった。

「なんで前髪伸ばしてんの?」

「それは、顔を見られたくないから」

「なんで?」

隼人が不細工だったなら理由が分かるが、その真逆なので顔を隠す意味がわからない。
俺が聞くと、答えたくないと言うふうに首を横に振った。

「あっそう」

まあ別に、無理に聞き出すほど気になるわけでもないしこれ以上追求はしない。

「ご飯食べてから帰るよな?」

「いいの?」

「いいよ。まあパンと卵とベーコンくらいしか無いけど。飲みたかったらコーンスープもあるけど」

「充分だよ、ありがとう」

使い捨ての歯磨きを渡すと隼人は歯を磨いていた。
それからご飯を食べると自分の着てきた服に着替えて、もう家に帰るようだった。

「次は着替えも持ってこいよ」

「次もあるの?」

「当たり前だろ。お前は俺の奴隷だからな」

冗談半分で言っただけなのに、本気に捉えたのか少し落ち込んだ顔をした。

「分かった」

「じゃあまたな」

「うん」

次はいつ呼び出すかも決まっていない。隼人は女とは違ってどれだけ適当に扱っても怒らないから便利だった。それに、女を喜ばせる為にブランド物のバッグなどをプレゼントする必要もない。飽きたら関わらないだけだし、またしたくなったら呼び出せば良いだけだ。セフレとしては、便利な相手だ。一つ難点を挙げるとしたら、それは隼人が男だと言うことだけだ。美少年ではなく美少女だとしたら、俺も少しは扱いが変わっていただろうな。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

モルモットの生活

麒麟
BL
ある施設でモルモットとして飼われている僕。 日々あらゆる実験が行われている僕の生活の話です。 痛い実験から気持ち良くなる実験、いろんな実験をしています。

処理中です...