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性奴隷の初めての二人セックス
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「こ.....こ....???」
都会の繁華街から少しだけ離れた場所にある、高層マンション。適度に喧騒も無く、交通面ではとても便利な、間違いなく一等地に建てられたであろうマンション。その最上階の部屋が、ラインで京珠君から送られてきた場所であった。信じられずに住所を四度見し、それでも信じきれずにラインで京珠君にもう一度住所を確認した。
ホテルのようなラウンジに入ると、そこに受付があり、何の用事かと聞かれた。京珠君に呼ばれたと言うと、『承っております、どうぞこちらへ』と言われ、エレベーターへと案内された。三つあるうちの一つに一人で乗り、最上階の階へのボタンを押す。エレベーターひとつをとってもとても清掃が行き届いていて、エレベーター内の豪奢なオレンジ色の光に包まれながら、自分は場違いなんじゃないだろうかという不安が胸の中に渦巻いていた。どうやら最上階は京珠君の部屋一つしかないらしく、一人暮らしをするには広すぎるくらいに広かった。インターホンを押すと、『どうぞ』と京珠君の声が聞こて扉のロックが外される。そこから部屋に入れる訳ではなく、もう一枚少し離れた所に扉があった。
カチャリ....
「いらっしゃい。笹谷、入って」
「おじゃま....します....」
マンション自体も凄かったが、部屋の中も凄かった。なんかもう平民の僕じゃ分からないくらいに高級な室内で、テレビだって、体感的に映画館のスクリーンかと思うくらいにでかかった。そんな大きいはずもないのだが、感覚も麻痺してしまうくらいに高級な空気が漂っていた。
「ぷっ...ははっ....」
「な、なんで笑って!?」
そんな反応が珍しかったのか、京珠君が破顔した。
「風呂は入ってきたのか?」
「入ってきました」
「なら俺だけ入ってくる、適当に寛いで待ってて。冷蔵庫の中のジュースは勝手に飲んでもいいよ」
「分かりました」
「てかなんで敬語なの?」
「だって、その...み、京珠...さん?には迷惑かけたし....」
「何その『京珠さん』て。やめてよ、昇でいいから」
「ええっ!?じゃあ、昇君、で」
「....分かった」
そう言ってお風呂に向かってしまった。いきなりこの部屋に一人取り残され、どうしようかと悩んだ挙句ソファーへと座った。
「うあ....っ!」
沈んでしまいそうなくらいにフカフカだ。一見、革張りのソファーは硬そうなイメージを受けるが、腰を掛けてみると全然そんなことはなく、僕の自重全てを優しく受け止めた。
「ふぁ.....」
段々と眠たくなってくる。少しウトウトとしている間に、昇君が出てきてしまった。
「あ、あの.....」
「ん、隼人、こっち来て」
純白のバスローブを着た昇君は、ワインなんかが似合いそうなくらいにかっこよかった。ついていった先には寝室がある。恐らくキングサイズはあるだろうベットに、それだけ大きなベットを置いても尚スペースが余る程の広い寝室。
「電気は、どうする?」
「みや...昇君の好きな方で大丈夫です」
「じゃあ付けとくね。あと敬語」
「は、はい!」
「.......」
また敬語を使ってしまったことに対して、ジト目で僕の事を見てくる。昇君はリモコンを操作して、少しだけ照明を落とした。
「....うん...」
「よく出来ました」
「わっ....」
ベットへと、押し倒された。サラサラの、シルクのような肌触りのシーツが頬に当たる。
「ん.....んっ....ふぅっ....!...??」
昇君の指が、優しく首筋を撫でた。その擽ったさに、つい手から逃げるように頭を動かしてしまうが、それを防ぐようにもう片方の手が僕の側頭へと触れる。
ツツツ.....
「んっ....ふぁっ...あっ....」
「隼人って、凄い敏感だね」
服越しに指で脇腹を撫でられると、上擦った声が漏れてしまった。
すりすりと服の上から乳首を刺激されると、簡単に淫乱な僕の乳首は固くなってしまう。
「ああっ...あんっ!あっ....もぅ...意地悪..しないで......」
直ぐに入れられるかと思っていたのに、焦らすように身体中を撫でられるともどかしさが生まれた。そのもどかしさに耐えきれず、昇君へと懇願する。
「意地悪してるんじゃなくて、愛撫してるだけなんだけど」
「......?」
愛撫?って、何だろう。
「もしかして、された事ない?」
こくり、と正直に頷くと、凄く微妙な顔をされた。驚いたような、困惑したような、そんな表情だ。
「じゃあ服脱がせるからね」
「うん」
上の服を脱がされると、昇君は熱い瞳を僕へと向けてきた。
「こんなに嫌らしい色して...女でもここまでの乳首は見たことないぞ」
「っっ!!」
嫌らしく罵られると、顔が赤くなった。
クリクリっ....
「ひゃああああっ!!あんっ!あっっっ!!」
乳首を弄られると、声を上げて感じてしまった。
「ほんと、変態だな、お前は」
「ちっ...違う!!!変態なんかじゃ...」
「変態だろ?普通、男は乳首なんかで感じない」
「それはっ....!!」
そうかも...知れないけど...。
「だ、だって触られて....あっ...」
一人で勝手に言い訳している間、昇君は手際良く僕のズボンを脱がせてしまった。
「綺麗な脚だな」
「ひんっ!!」
太腿に指先を滑らされると、腰へとゾワゾワとした感覚が広がる。
「じゃあアナル....は..........」
「.....??」
両足を持ち上げ、僕のアナルが見えるような体制にしてから昇君の動きがピタリと止まり、何も言わなくなった。
「どうしたの??」
「.....なにこれ....なんでこんな...」
「え?」
何か、変だろうか。また何か粗相をしてしまったのだろうか?
「なんでこんな....開いてるんだ?」
「え、だってそれは入れられてるから...」
「普通、入れられただけでこんなんにならない」
「なるよ?いつも二人づつ入れられて、擦られてるから....」
「ハア!?」
突然の大きな声に、ビクリとしてしまった。
「二輪挿しとか.....こんな小さな身体なのに...」
小さいは余計だと思う。
「せっかく虐めてやろうと.....」
「え?なんて?」
その言葉は多分独り言だったのだろう、小さすぎてよく聞き取れなかった。
「何でもない。もう入れても大丈夫か?」
「うん大丈夫。だけどまだ立ってないんじゃ.....あ.....」
そう思ったのに、昇君の物は大きくそそり立っていた。
「隼人が、あんな女みたいな喘ぎ声出すからだ。俺は男に興味なんかないからな!」
「分かってるよ」
「じゃあ入れるぞ....」
昇君の物が、アナルの中へと入ってくる。大きいとはいっても、普段二本づつ入れられている僕のアナルには小さいくらいだった。
「緩すぎだろ....」
「ごめん。何か、バイブでも入れれば丁度よくなると思うよ」
「はああ!?」
「え?」
またもや、この反応だ。
「入れるわけねーだろ」
「あ、そうなの?ごめん....」
善意で言ったつもりなのに、昇君としてはありえない事だったらしい。
「更に緩くなるだろうが」
「うん?」
それで、何の問題があるのだろうか。アナルが緩い方がちんこを入れられても痛くなくて、僕もそっちの方が良い。
「動くぞ....」
ゆっくりと出し入れが始まる。本当にゆっくりとした律動に、気持ちよさよりももどかしさが勝ってしまった。
「んっ...うん...んっ.....」
いつもの容赦の無い腰打ちに慣れてしまっているせいで、普通の速度が凄くもどかしかった。自覚してはいなくても、ゆらゆらと腰が動いて自分から快感を求めてしまう。
「このっ....淫乱!!」
「え?あっ...あぁんっ!!んんんっ!!!」
突然、激しい律動が始まった。パンパンと昇君の腰が僕のお尻に打ち付けられる。それでも、アナルを埋め尽くす体積が少ない為、望んでいたくらいの快感は得られなかった。
「.....ぇ..?」
昇君の顔が、気がついたら目前へと迫っていた。綺麗な顔と綺麗な、深い海の底を彷彿とさせるような濃い青色の瞳が視界に広がっていた。
綺麗だな....と、一瞬見とれていると、唇へと柔らかいものが当たった。初めは何をされているのか分からなかったけれど、ぬるり、と口内に舌が入ってきた時ようやく自分が今キスをされているのだと理解した。
「んんっ!?んっ....ふっ....っ...」
訳もわからず口内を責め立てられる。柔らかい筋肉と筋肉がお互いに絡み合うと、甘い快感が広がった。アナルだけでなく、口の中までも開発された僕は、人一倍口の中で感じてしまう。歯の裏筋をなぞるようにして舌で責められると、きゅんっとアナルが締まる。そのせいか、昇君のペニスが更に大きく膨らんだ。
「んくっ.....ふうっ...んっ..」
入り切らなかった唾液が一筋、口の端から漏れだす。
「あっ....くっ.....ふ...」
慣れないキスに、息の仕方がよくわからなくて苦しくなる。酸欠と快感で目に涙が滲むが、それでも気持ちよくて、やめて欲しいような、まだ続けて欲しいような混乱した気持ちになった。ふと、昇君が目を開ける。紺色の瞳と黒の瞳が交差した。
「ふ.....はあっ...はぁっ...はっ....は...」
ようやく口が解放されると、空気を思いっきり肺に取り込んだ。
「隼人、キスする事は目を瞑れ」
「わかっ...た」
「あとお前、キス下手だな」
笑いながら昇君の指が、僕の口から漏れ出た唾液を拭う。
「だって、ほとんどした事ないから.....」
「ああ、そうなの?というかお前は彼氏とか居ないわけ?」
「いないよ!いたら、こんな事してるわけないし、そもそも僕に彼氏なんて出来るわけないし....」
「ふうん....まあ、それもそうか」
その言葉は、どちらに対しての肯定なのだろうか。きっと、どちらに対してもなのだろう。こんな性奴隷にと付き合いたい人なんて、いるわけが無いから。
「昂くん....キス、もっとして欲しい」
「分かったよ」
先程のキスが気持ちよくて、昂くんにオネダリをしてしまった。僕の要求を聞いて、また唇を重ねて舌を入れてくれる。
「んん.....あふっ....はぁっ...」
気持ちが良くて、頭が溶けてしまいそうだった。激しく出し入れされるアナルへの責めとは違い、じっくりと教えこまれるような快感を感じるのは初めてで、無意識に僕の中にある昂くんのペニスをキュンッ、と求めるように締め付けてしまった。そして締め付ける度に昂に、ちんこを刺激した僕を叱るように舌を軽く噛まれる。その刺激で更にアナルをうごめかせてしまい、下と上両方から甘い快感が生まれた。
「ああ、きもひいっ...!!!!」
一度スイッチの入ってしまった僕は止められない。昇君の頭を抱き寄せ、昇君の口の中に舌を滑り込ませ、技術なんてない貪るようなキスをする。
「んっ...んはっ....ふ....んんん!?」
一転攻勢、今度は昇君が僕の中に舌を入れ、思いっ切り舌を吸われた。容赦の無いキス責めに、腰がビクビクと震えアナルから愛液が漏れ出す。キスをされながらも抜き差しを繰り返されて、ゆるゆるのアナルでも十分に快感を拾うことが出来た。
「ああっ!ひっ..んぐっ...」
更に乳首も触られる。性感帯である三点を同時に触られると、一気に絶頂感が高まってきた。
「ひっ...ふううっ...~~~!!!!」
ビクビクビクッっっ!!!
「あ...ひぅ....ふっ...」
「え..これだけでいったのか?」
「ん....」
僕のお腹の上に、自分が吐き出した精液が広がる。
「敏感すぎだろ....隼人、もっと早く動くぞ」
「うっ...んっっ!あっ!あんっ!あんっ!!あっ」
キスをしていない分、動きやすい体制で動けるので今までで一番早いピストンだった。
「くっ...やっぱ緩いな...」
「ち...ちんこっ...触って??」
「は?」
「触ったら...ちょっとは締まる筈だから...」
思えば昇君に触ってもらうよりも自分で触った方が、昇君も動きやすくて良いだろう。既に勃起した自分のちんこを握って、ゆるゆると扱く。
「んんっ..あっ!!んっ...ふっ...」
意識して頑張っておしりの穴を締めようとしながらオナニーを続ける。
「ほんと、エロすぎ...」
「ふああああっ!!あっ、ああああん!!」
僕の手の上から昇君の手が重なって、大きな手で僕のちんこを擦られる。身長も大きい分、僕よりもずっと広い手のひらが小さなちんこを包み込んで擦り上げた。
「あぁんっ!ああ!!んんっっ」
自分の手はもう要らないので、ちんこから手を引く。僕が触らなくても昇君が擦り続けてくれているのでちんこへの刺激が止まず、キュウキュウとアナルがペニスを締め付けた。
「はっ...ちょっとはきつくなったな....」
「んんっ...ん...あっ...」
手持ち無沙汰になった両手で、自分の乳首を弄った。クリクリと指の腹で捏ね回すと、甘い快感が乳首から生まれ、腰へと伝わる。人差し指と親指で摘みながら捻ると、強い快感が頭へと伝わって、腰がビクビクと跳ねた。チラリと昇君の様子を見てみれば、目元を細めて感じているようだった。こんなゆるゆるのアナルに一人で入れて、ちゃんと気持ちよくなれるのか心配だったが、ちゃんと感じてくれているみたいで安心した。もっと気持ちよくなって欲しくて、生徒達によくされる事を真似してやってみる。
ギチッッ... キュウウウンッ
「うわ、めっちゃ締まったっ!」
「あああ"あ"っつ!!ひいっ...!」
両方の乳首を指先でつまみ、思いっきり反対の方向へと引っ張る。焼けるような痛みと共に強い刺激が生まれ、体が強ばった。その拍子にアナルの筋肉も収縮し、より昇君のちんこを締め付ける。けれどそれも一瞬の事で、手を緩めてしまったらまた元のゆるゆるのおまんこへと戻ってしまう。ただでさえ赤い僕の乳首が更に赤く腫れて、ジンジンとした緩い痛みが突起から発せられる。もっともっとアナルを締めないと気持ちよくなれないと思うので、まだジンジンして感覚が戻っていない乳首に手をかけ、今度は思いっ切り握り潰した。
ギュウウウッッ ギュウ...ギュウ...
「あ"いいっ!!ひぐっ...うう...」
「隼人??」
「の、昇君...。気持ちいい?」
「気持ちいいけどさ、隼人の乳首痛そう....」
「大丈夫、慣れてるから。んんっ...」
段々と男の体が分かってきたのか、昇君が僕の気持ちのいい所をゴツゴツと付いてきた。前立腺からずっと奥の、直腸の深い所。普通のちんこじゃ届かないけれど、昇君の巨根なら気持ちのいい部分が丁度亀頭に当たり、ゴリゴリと擦られる。
「ああんっ!!あん!あい"っ...んんん~ー!」
右の乳首に爪を突き立てると、鋭い痛みと同時にアナルが締まった。
「やめろ」
「へ?」
乳首に爪を押し付けていた右手の手首を昇君の左手で捕まれ、そのまま昇君が僕の右の乳首へと口を付けた。
「はあっ....あんっ....んんっ...」
チロチロと優しく舐められると、ジンジンとした痛みが治まってきた。その優しい刺激に、お腹の奥が気持ちよくなって昇君のちんこを締め付ける。
「はっ...もう...いきそう....」
「僕もっ....いくっ.....」
ラストスパートをかけるように、昇君が僕の足を抱え込んでアナルの最奥へとちんこを打ち付ける。
「あんっ!あんっ!ああああ!!ああっ!!」
こんなゆるゆるの穴だけれど、昇君のセックスが上手なお陰で十分快感を感じることが出来た。
「の...ぼるくっ...キスしてえっ...!!」
「っ...ああ」
口を繋げながらも律動が止むことは無い。そして遂に僕は二回目の射精をした。
「ぐっ.....ぁ...」
「んっ??」
中に出すかと思ったのに、昇君は射精する直前にアナルからちんこを抜き、僕のお腹の上へと精を吐き出した。
「は....はぁっ....」
「あ...」
昇君が射精している間は口を離されたが、その代わりに僕の体を抱きしめられた。熱っぽい吐息が首筋にかかり、その色気にこっちがドキドキしてしまう。
「っ....はぁ...」
「はっ.....はっ.....」
「...あーー....疲れた」
そう言って僕の体を離し、ベッドへ寝転ぶ。
「もう一回する?」
「いや、やめとく。一回でこんなに時間がかかるんじゃ、割に合わないし。....まあ、今までで一番でたけど」
「え.....わっ」
昇君の視線を追って自分のお腹を見てみると、ベッタリと大量の精液がかかっていた。自分も二回出したとはいえ、半分以上は昇君が出した精液だろう。それ程気持ちよくていっぱい出してくれたんだと思うと、少しだけ嬉しかった。
「でもまだ出したいんじゃないの?」
こんな立派なものを持ってるんだから、一回で満足出来るはずないと思った。あの生徒達でさえ一回に最低二回以上は出してるんだから、まだ出し足りないはずだ。
「いいよ、もう。大丈夫だ」
「でもまだいっぱい入ってる」
もにもにと睾丸を揉むと、張りもあってまだ元気がありそうだった。勝手に睾丸に手をかけた僕に、『触んな!』と顔を赤くして言われた。
「大丈夫、口でするから.....んむっ...」
「うわっ....くっ....」
亀頭を口に咥えて舐めると、直ぐにペニスは硬さを取り戻した。口に含むが、舌で舐められるくらいの深さに入れてもまだ半分も入り切らない。僕と同じ歳のはずなのに、なんでこんなに大きいんだろうと思いながら一回りどころか三回りくらいも大きなペニスの裏筋を舌で舐める。すると、昇君が足に力を入れて感じ入っているのでああここが好きなんだなと思い、裏筋を重点的に舐めた。
「う....くそっ...きもちい....」
「ん.....」
チュッ....ちゅぱっ....ジュル....
上目で昇君の様子を伺うと、顔を顰めてちゃんと感じてくれている様子だった。
「......何見てんだよ...みんな」
「うんっ....んっ!!」
じっと僕が見ていたことに気がついたのか、手で僕の目を覆い隠されてしまった。何も見えなくなってしまったけれど、そろそろかと思い、喉奥までペニスを咥え込んだ。
グプププ....クプ....
「うっ....わっ!!深...いっ...」
昇君が驚いた声を出す。大きいだけあって、喉への圧迫感も相当あった。全て咥えこんでしまうと息ができなくなってしまうので、全て入れる一歩手前まででイラマチオをする。
グプッ、グプッ、ヂュプ、グポッ...
「っ....!くそっ...」
「んぐっ...ん"...んっ....」
喉奥を犯されると、気持ちいい。無遠慮に擦られる感じが、じわじわとした刺激を生んでついまたちんこを勃起させてしまう。けれど、イラマチオよりもキスの方が気持ちよかった。繊細な動きで口内を刺激されると腰にまで甘い快楽が広がって、キスがあんなに気持ちいいことだったなんて、知らなかった。
「ぐっ....お前だけに...やられてたまるか!!」
「ふむうううう"う"う"!?!?」
突然、僕のちんこを昇君の足で刺激される。足の親指と人差し指の間でちんこを挟み、擦られると声を上げる代わりに喉奥の締めてしまった。昇君のペニスを口に入れている途中なのに、噛んでしまったらどうするんだと言う恨みを込めて昇君を見ると、昇君がニヤリと笑った。
「ほら、気持ちいいか?ん?」
「ふっ....んくっ...んん!!」
敏感になったちんこをそんな風に荒々しく扱かれると、感じてしまう。見えはしないけれど、グチュグチュとした水音が響いているからきっと、僕のちんこは我慢汁を漏らして喜んでいるのだろう。
「うぐっ...っ!!」
ただでさえ喉奥の柔らかい部分を犯されているのに、更に男性器なんて刺激されれば直ぐにいってしまいそうになる。
「ふっ.....ふぅっ.....んぐ...」
もう...イクッ!!!
ビュルッ...ピルルル...
三度目の射線は、一度目よりもずっと短かった。精液を出している間は昇君のペニスを喉奥から少し抜いて、噛まないように気をつけながら咥える。射精と同時にちんこへの責めもなくなったので、本気でピストンを開始した。
グポッ、グボッ、ジュボッ、ジュプッ....
「もう...出るっ...!」
「んっ...んん...」
ビュルルル....!!
「なっ....隼人!?」
「んぐっ..んんっ」
昇君が、焦った声を出す。ちんこを咥えている僕の頭を掴み引き剥がそうとしてきた。その行動の意味がよくわからなくて、まだ射精も終わってないから頑張ってその力に抵抗してペニスを咥えた。
「隼人!隼人!?」
ビュルルルル.....
「うんっ...ぐっ...」
射精が終わったと感じたので、口を離す。喉奥に微かに残った精液の味は、かなり濃い方だと思った。
「んっ..」
「なっ...なんっ\\\!!」
口を開けて、全部飲んだよ、と知らせる。これは体育教師らに教えこまされたもので、こうすると男は喜ぶと言われていた。なのに、昇君は顔を真っ赤にして震えている。
「?? どうし...」
「隼人!何やってんだ!?」
「何って、飲んだだけで....」
「なんで飲んだんだよ!?!?」
予想外な反応に、少しテンパる。
「だ、だって癖で....」
「そんなもの、飲むな!」
「..?...ごめんなさい.....」
なんで怒られたのか分からないまま、とりあえず謝罪する。自分の体液を飲まれたのが恥ずかしくて嫌だったのだろうか?
「はぁ....いつも飲んでるわけ?」
「うん」
「...そんなの飲まなくていいだろ。男の精液なんて.....」
「でも、命令されたらしなくちゃいけないから」
「.....奴隷だからか?」
「う、うんそう」
自分で言うのはいいが、人に言われると自分の境遇を意識してしまって、恥ずかしくなる。しかも昇君のようなかっこいい男の子が言うと、奴隷なんていう過去にしか存在していない言葉が更に場違いな言葉だと思った。
「ああ、そう....」
「ご...めん..?」
機嫌の悪そうな昇君の表情に、申し訳なくなった。
「なんで隼人が謝るんだ?」
「だって、僕が変な事言っちゃったから、昇君を困らせたんじゃ....」
「別に、お前は悪くないよ」
「そうなの?」
じゃあ、なんで溜息なんてついたんだろうか。
「お前が、そんな事平然としてんのが違和感なんだよ...。なあ、なんでこの学校で奴隷なんてやってんだ?」
「それはっ....」
頭の中に、嫌な過去が思い出される。思い出したくもないような記憶ばかりだ。僕が奴隷になった理由は、この学園の理事長である相羽先生に買われたからだ。そして、それと同時に両親によって僕が売られたから....。そんな事を人になんて言えるわけが無い。今ここで昇君に事情を話せば、必ず学園中に広まり、僕が親に売られた子供だと茶化され、罵られるに決まっている。
「い、言いたくない....」
「お前は俺に借りがあるんだけど、それでもダメか?」
「っ...!」
ここで命令に従わなければ、後で一体何を要求されるのだろうか。お金かも知れない。理事長からある程度の生活するお金は貰っているけれど、将来の為に貯金していた。それもそれ程多い金額ではなく、何十万と請求されれば払えるはずが無い。もしくは、殴らせろ、とか言われるのだろうか?そっちの方がまだマシだ、体で払えるのならいくらでも払う。痛いのは出来れば嫌だけれど、性奴隷になってからはそうも言ってられなくなった。せめて気絶するくらいには痛くしないで欲しいな、としか願えない。
「....分かった、言わなくていい」
「!!」
頭の中でグルグルと色々な思案をしながら昇君を見つめていると、昇君が折れてくれた。
「ただ、これだけは聞かせてくれ。本当にキスをする事に慣れてないんだな?」
「そうだよ。だって、下手くそだったでしょ?」
「確かに、すごく下手くそだったな。初めは目も閉じないしさ」
くっくっくと笑う昂にキスが下手くそだと言われ、恥ずかしくなった。だって仕方ないじゃないか、キスをされたことがほとんどないんだから。
何十人もの男のペニスを入れてきた口にキスをしたいなんて思う人なんて、そうそういない。昂くんが変わっているだけだ。
「それに、愛撫も知らなかったし....。隼人は変だな」
「変っ!?」
変、だろうか??そんな事、初めて言われた。
「隼人、先風呂入るか?」
「いいの?うん、ありがとう」
「風呂溜まってるから、どうぞ」
「分かった」
脱いだ服を拾って、畳む。それを持ってお風呂場へ行こうとしたら、昇君に止められた。
「それ着るわけ?俺のでいいなら寝巻き貸すよ?」
「大丈夫。パジャマで外歩けないし」
「は?外?お前、帰るつもりなの?」
「え?うん」
「なんで?ていうか、もう終電過ぎてるんだけど」
「えっと、適当に漫画喫茶でも行ってみようかなって」
行ったことは無いけれど、でもそれくらいしか行く所がない。
「お前みたいな可愛いやつが漫画喫茶なんて行ったら、絶対にレイプされるぞ。というか、泊まっていかないのか?」
「え?いいの?」
「いいもなにも....普通、抱いたすぐあとに家に返す奴なんていないだろ...」
「そうなんだ」
てっきり、用済みだから早く帰れと言われるかと思っていた。
「やっぱり変だな」
「そ、そうかなぁ...」
変だと何度も連呼されると、悲しくなってくる、そんなに変だろうか?どの辺が変なのかもよく分からない。
「入ってくるね」
「おう」
昇君の家のお風呂は、バスタブも広ければ体を洗うところも広くて、脱衣場さえ僕の家の三倍はあった。
「隼人、着替えここ置いとくから。パンツは新品だから使ってくれ」
「ありがとう!」
お風呂に入っている途中に、昇君が着替えを持ってきてくれた。
出ると、棚の上に着替えが置かれている。新品の少しだけ手触りの硬いトランクスに、白のワイシャツにグレーのパジャマのズボンだ。トランクスはまだギリギリ履けたが...まあそれでも半ズボンくらいの丈にはなったが、ワイシャツはダボダボだった。上までボタンを止めても胸元が開いてしまう。ズボンに至っては手で支えていないとズレ落ちてしまうくらいだった。この状態でズボンを履いていても邪魔なだけだと思うので、履かないことにする。ズボンを履かなくてもワイシャツの裾が膝くらいまであるのでパンツが見えることは無い。
「上がったよ...あの、ズボン大きすぎて履けなかったんだ、ごめん」
「うん、分かっ...っ..!!ごめん、隼人」
「へ?」
何故昇君が謝ったのか、分からない。
「女じゃないから大丈夫だと思ってたんだけど、その...そんな格好させて悪かった。他のやつ持ってくるから待っててくれ」
「え?なんで?僕はこのままでもいいよ?」
「いやそれは....まあ、隼人がいいって言うなら..」
「??」
昇君の言っている意味がよく分からなかった。
「どういうこと?」
「だって、着てる服が白色だから乳首が透けてて.....」
「え、あ」
確かに、赤い乳首が薄らと透けている。先程まで弄られていたせいか、ぷっくりと膨らんでワイシャツの布を押し上げていた。
『この、淫乱』
生徒たちがこの姿を見たら、間違いなくそう罵るだろう。その想像してしまって、恥ずかしくなった。
「だ、大丈夫。ありがとう」
「そうか。なら俺は入ってくる」
自覚してしまってから少し恥ずかしくはなるが、折角用意して貰ったので文句は言えない。
昇君がお風呂に行ってしまって、とりあえずソファーに腰掛けた。セックスした後だからか、眠気が襲ってくる。そう言えば僕は今日、どこで寝ればいいんだろうか。ベッドは昇君が使うだろうし、僕はソファーで寝てもいいのかな?寝室は空調が効いていて、布団がなくても十分に暖かい。このサイズの四人がけソファーなら、僕の身長も相まって十分に寝られる広さだ。先に、寝てていいかな...?正直もう眠気が限界だ。スリッパを脱いで、少し横になる。ふかふかの革張りのソファーは、簡単に僕を眠りへと落とした。
「....隼人??」
風呂を上がって寝室へ来てみたが、隼人の姿が見つけられなかった。もしかして、帰った??そんなわけは無いと思うが、今日だけで隼人の変な部分を色々と知ってしまったばかりに、その可能性は捨てきれなかった。ソファーが置いてあるが、部屋の入口に背を向けるように置いてある。近寄って裏側を覗き込んでみると、そこで隼人がスースーと気持ちよさように寝ていた。
「....おい」
呼びかけても起きそうにない。
「おーい、隼人。ベッドで寝ろ」
よっぽど熟睡しているのか、起きる気配は一ミリもなかった。
「.......ふぅ...」
少し息をついてから、隼人を移動させることにする。身体の下に両手を差し込み、お姫様抱っこをして持ち上げた。持ち上げた感覚は、本当に男なのかと疑いたくなる程に華奢で軽かった。ホモなら守ってあげたい、とか思うんだろうか。生憎俺にはそういう趣味はない。ただ、本当にこんな小さな身体であんな大勢の男子生徒たちの性欲を処理しているのかと疑問に思うだけだった。俺が歩いて揺れると、それと連動するようにしてワイシャツの裾がズレ、白い脚が顕になった。何となく直視出来なくて目を逸らす。
「よいしょっと...」
「うん.....」
隼人をベッドの上に載せた。隣に自分も寝ようと思うが、その前に手間を掛けさせた男に対して少しイタズラをしてみる。
ぐいぐいと人差し指で頬を押せば、瑞々しい肌の柔らかな感触が伝わってきた。それに満足して今度は三本の指の腹で頬を撫でる。柔らかくて繊細な肌は、いつまででも触っていたくなるほどだ。
スリっ...
「っ!?」
隼人が、手に頬を押し付けてきた。まるでもっと触れと言わんばかりに。寝ているようだからきっと寝ぼけているのだろうが、微かに、隼人が微笑んでいるように見える。
このまま触ってやるのも癪なので、手を離した。心做しか、悲しい表情になった気がする。きっと俺の思い過ごしだろうけれど。薄暗い部屋の中でもこれだけ近ければ顔が良く見える。こうして見ると、ただの少年のようだ。黒髪黒眼の色味は典型的な日本人だけれど、それでもこれだけ見事な黒色は日本中を探してもなかなかいるものでは無いだろう。幼い見た目に、長いまつ毛....顔はかなり整っている方だと思う。美少年と言う言葉は、きっとこいつにぴったりな言葉だ。どう見たって、奴隷なんかには見えない。無防備に寝顔晒す隼人の姿に、簡単に襲われるんじゃないかと不安になった。そして、俺が心配するようなことでもないなと考え直す。
「.....おやすみ」
隣に小学生のような温もりを感じながら、眠りについた。
「ん.....??」
布団が、ふかふかだ。僕の布団はこんなにふかふかじゃなくて、セールで買った薄い毛布で...
「あ..昇君....」
そうだ、思い出した。昨日僕は昇君の家に泊めさせてもらったんだった。隣に誰かがいる状態で目が覚めるなんて、初めてだ。それが新鮮で、何だか直ぐに布団から出てしまうことが勿体なくて昇君の寝顔を見ていた。言うまでもなく端麗な顔立ちで、天然物の金色の髪が眩しい。......僕だって、これだけ綺麗だったなら....
「あ"....??隼人?」
「お、おはよう。あれ、そう言えば僕昨日ソファーで寝てたよね?」
「俺が移動させてやった」
「なんで?」
「は?なんでってなんでだよ」
「??」
誰だって僕と一緒には寝たくないと思うんだけど。毎日何人にも輪姦されてる僕はきっと、凄く汚れてて、穢れてるから。
「僕もう帰るね」
服を着替えた後、昂くんにそう言った。
「分かった。あ、隼人。また呼ぶから」
「え?うん...」
一度じゃ借りは返せないという事だろうか。でも、女の子じゃなくて男の僕を抱く理由はなんなんだろう。興味本位、かな?と勝手に解釈を付けた。
「じゃあな」
「うん」
昇君の家を出ると、マンションへと帰った。自分の部屋に戻ると、凄い安心感があった。やっぱり、あの空間は僕には場違い過ぎたんだ。
都会の繁華街から少しだけ離れた場所にある、高層マンション。適度に喧騒も無く、交通面ではとても便利な、間違いなく一等地に建てられたであろうマンション。その最上階の部屋が、ラインで京珠君から送られてきた場所であった。信じられずに住所を四度見し、それでも信じきれずにラインで京珠君にもう一度住所を確認した。
ホテルのようなラウンジに入ると、そこに受付があり、何の用事かと聞かれた。京珠君に呼ばれたと言うと、『承っております、どうぞこちらへ』と言われ、エレベーターへと案内された。三つあるうちの一つに一人で乗り、最上階の階へのボタンを押す。エレベーターひとつをとってもとても清掃が行き届いていて、エレベーター内の豪奢なオレンジ色の光に包まれながら、自分は場違いなんじゃないだろうかという不安が胸の中に渦巻いていた。どうやら最上階は京珠君の部屋一つしかないらしく、一人暮らしをするには広すぎるくらいに広かった。インターホンを押すと、『どうぞ』と京珠君の声が聞こて扉のロックが外される。そこから部屋に入れる訳ではなく、もう一枚少し離れた所に扉があった。
カチャリ....
「いらっしゃい。笹谷、入って」
「おじゃま....します....」
マンション自体も凄かったが、部屋の中も凄かった。なんかもう平民の僕じゃ分からないくらいに高級な室内で、テレビだって、体感的に映画館のスクリーンかと思うくらいにでかかった。そんな大きいはずもないのだが、感覚も麻痺してしまうくらいに高級な空気が漂っていた。
「ぷっ...ははっ....」
「な、なんで笑って!?」
そんな反応が珍しかったのか、京珠君が破顔した。
「風呂は入ってきたのか?」
「入ってきました」
「なら俺だけ入ってくる、適当に寛いで待ってて。冷蔵庫の中のジュースは勝手に飲んでもいいよ」
「分かりました」
「てかなんで敬語なの?」
「だって、その...み、京珠...さん?には迷惑かけたし....」
「何その『京珠さん』て。やめてよ、昇でいいから」
「ええっ!?じゃあ、昇君、で」
「....分かった」
そう言ってお風呂に向かってしまった。いきなりこの部屋に一人取り残され、どうしようかと悩んだ挙句ソファーへと座った。
「うあ....っ!」
沈んでしまいそうなくらいにフカフカだ。一見、革張りのソファーは硬そうなイメージを受けるが、腰を掛けてみると全然そんなことはなく、僕の自重全てを優しく受け止めた。
「ふぁ.....」
段々と眠たくなってくる。少しウトウトとしている間に、昇君が出てきてしまった。
「あ、あの.....」
「ん、隼人、こっち来て」
純白のバスローブを着た昇君は、ワインなんかが似合いそうなくらいにかっこよかった。ついていった先には寝室がある。恐らくキングサイズはあるだろうベットに、それだけ大きなベットを置いても尚スペースが余る程の広い寝室。
「電気は、どうする?」
「みや...昇君の好きな方で大丈夫です」
「じゃあ付けとくね。あと敬語」
「は、はい!」
「.......」
また敬語を使ってしまったことに対して、ジト目で僕の事を見てくる。昇君はリモコンを操作して、少しだけ照明を落とした。
「....うん...」
「よく出来ました」
「わっ....」
ベットへと、押し倒された。サラサラの、シルクのような肌触りのシーツが頬に当たる。
「ん.....んっ....ふぅっ....!...??」
昇君の指が、優しく首筋を撫でた。その擽ったさに、つい手から逃げるように頭を動かしてしまうが、それを防ぐようにもう片方の手が僕の側頭へと触れる。
ツツツ.....
「んっ....ふぁっ...あっ....」
「隼人って、凄い敏感だね」
服越しに指で脇腹を撫でられると、上擦った声が漏れてしまった。
すりすりと服の上から乳首を刺激されると、簡単に淫乱な僕の乳首は固くなってしまう。
「ああっ...あんっ!あっ....もぅ...意地悪..しないで......」
直ぐに入れられるかと思っていたのに、焦らすように身体中を撫でられるともどかしさが生まれた。そのもどかしさに耐えきれず、昇君へと懇願する。
「意地悪してるんじゃなくて、愛撫してるだけなんだけど」
「......?」
愛撫?って、何だろう。
「もしかして、された事ない?」
こくり、と正直に頷くと、凄く微妙な顔をされた。驚いたような、困惑したような、そんな表情だ。
「じゃあ服脱がせるからね」
「うん」
上の服を脱がされると、昇君は熱い瞳を僕へと向けてきた。
「こんなに嫌らしい色して...女でもここまでの乳首は見たことないぞ」
「っっ!!」
嫌らしく罵られると、顔が赤くなった。
クリクリっ....
「ひゃああああっ!!あんっ!あっっっ!!」
乳首を弄られると、声を上げて感じてしまった。
「ほんと、変態だな、お前は」
「ちっ...違う!!!変態なんかじゃ...」
「変態だろ?普通、男は乳首なんかで感じない」
「それはっ....!!」
そうかも...知れないけど...。
「だ、だって触られて....あっ...」
一人で勝手に言い訳している間、昇君は手際良く僕のズボンを脱がせてしまった。
「綺麗な脚だな」
「ひんっ!!」
太腿に指先を滑らされると、腰へとゾワゾワとした感覚が広がる。
「じゃあアナル....は..........」
「.....??」
両足を持ち上げ、僕のアナルが見えるような体制にしてから昇君の動きがピタリと止まり、何も言わなくなった。
「どうしたの??」
「.....なにこれ....なんでこんな...」
「え?」
何か、変だろうか。また何か粗相をしてしまったのだろうか?
「なんでこんな....開いてるんだ?」
「え、だってそれは入れられてるから...」
「普通、入れられただけでこんなんにならない」
「なるよ?いつも二人づつ入れられて、擦られてるから....」
「ハア!?」
突然の大きな声に、ビクリとしてしまった。
「二輪挿しとか.....こんな小さな身体なのに...」
小さいは余計だと思う。
「せっかく虐めてやろうと.....」
「え?なんて?」
その言葉は多分独り言だったのだろう、小さすぎてよく聞き取れなかった。
「何でもない。もう入れても大丈夫か?」
「うん大丈夫。だけどまだ立ってないんじゃ.....あ.....」
そう思ったのに、昇君の物は大きくそそり立っていた。
「隼人が、あんな女みたいな喘ぎ声出すからだ。俺は男に興味なんかないからな!」
「分かってるよ」
「じゃあ入れるぞ....」
昇君の物が、アナルの中へと入ってくる。大きいとはいっても、普段二本づつ入れられている僕のアナルには小さいくらいだった。
「緩すぎだろ....」
「ごめん。何か、バイブでも入れれば丁度よくなると思うよ」
「はああ!?」
「え?」
またもや、この反応だ。
「入れるわけねーだろ」
「あ、そうなの?ごめん....」
善意で言ったつもりなのに、昇君としてはありえない事だったらしい。
「更に緩くなるだろうが」
「うん?」
それで、何の問題があるのだろうか。アナルが緩い方がちんこを入れられても痛くなくて、僕もそっちの方が良い。
「動くぞ....」
ゆっくりと出し入れが始まる。本当にゆっくりとした律動に、気持ちよさよりももどかしさが勝ってしまった。
「んっ...うん...んっ.....」
いつもの容赦の無い腰打ちに慣れてしまっているせいで、普通の速度が凄くもどかしかった。自覚してはいなくても、ゆらゆらと腰が動いて自分から快感を求めてしまう。
「このっ....淫乱!!」
「え?あっ...あぁんっ!!んんんっ!!!」
突然、激しい律動が始まった。パンパンと昇君の腰が僕のお尻に打ち付けられる。それでも、アナルを埋め尽くす体積が少ない為、望んでいたくらいの快感は得られなかった。
「.....ぇ..?」
昇君の顔が、気がついたら目前へと迫っていた。綺麗な顔と綺麗な、深い海の底を彷彿とさせるような濃い青色の瞳が視界に広がっていた。
綺麗だな....と、一瞬見とれていると、唇へと柔らかいものが当たった。初めは何をされているのか分からなかったけれど、ぬるり、と口内に舌が入ってきた時ようやく自分が今キスをされているのだと理解した。
「んんっ!?んっ....ふっ....っ...」
訳もわからず口内を責め立てられる。柔らかい筋肉と筋肉がお互いに絡み合うと、甘い快感が広がった。アナルだけでなく、口の中までも開発された僕は、人一倍口の中で感じてしまう。歯の裏筋をなぞるようにして舌で責められると、きゅんっとアナルが締まる。そのせいか、昇君のペニスが更に大きく膨らんだ。
「んくっ.....ふうっ...んっ..」
入り切らなかった唾液が一筋、口の端から漏れだす。
「あっ....くっ.....ふ...」
慣れないキスに、息の仕方がよくわからなくて苦しくなる。酸欠と快感で目に涙が滲むが、それでも気持ちよくて、やめて欲しいような、まだ続けて欲しいような混乱した気持ちになった。ふと、昇君が目を開ける。紺色の瞳と黒の瞳が交差した。
「ふ.....はあっ...はぁっ...はっ....は...」
ようやく口が解放されると、空気を思いっきり肺に取り込んだ。
「隼人、キスする事は目を瞑れ」
「わかっ...た」
「あとお前、キス下手だな」
笑いながら昇君の指が、僕の口から漏れ出た唾液を拭う。
「だって、ほとんどした事ないから.....」
「ああ、そうなの?というかお前は彼氏とか居ないわけ?」
「いないよ!いたら、こんな事してるわけないし、そもそも僕に彼氏なんて出来るわけないし....」
「ふうん....まあ、それもそうか」
その言葉は、どちらに対しての肯定なのだろうか。きっと、どちらに対してもなのだろう。こんな性奴隷にと付き合いたい人なんて、いるわけが無いから。
「昂くん....キス、もっとして欲しい」
「分かったよ」
先程のキスが気持ちよくて、昂くんにオネダリをしてしまった。僕の要求を聞いて、また唇を重ねて舌を入れてくれる。
「んん.....あふっ....はぁっ...」
気持ちが良くて、頭が溶けてしまいそうだった。激しく出し入れされるアナルへの責めとは違い、じっくりと教えこまれるような快感を感じるのは初めてで、無意識に僕の中にある昂くんのペニスをキュンッ、と求めるように締め付けてしまった。そして締め付ける度に昂に、ちんこを刺激した僕を叱るように舌を軽く噛まれる。その刺激で更にアナルをうごめかせてしまい、下と上両方から甘い快感が生まれた。
「ああ、きもひいっ...!!!!」
一度スイッチの入ってしまった僕は止められない。昇君の頭を抱き寄せ、昇君の口の中に舌を滑り込ませ、技術なんてない貪るようなキスをする。
「んっ...んはっ....ふ....んんん!?」
一転攻勢、今度は昇君が僕の中に舌を入れ、思いっ切り舌を吸われた。容赦の無いキス責めに、腰がビクビクと震えアナルから愛液が漏れ出す。キスをされながらも抜き差しを繰り返されて、ゆるゆるのアナルでも十分に快感を拾うことが出来た。
「ああっ!ひっ..んぐっ...」
更に乳首も触られる。性感帯である三点を同時に触られると、一気に絶頂感が高まってきた。
「ひっ...ふううっ...~~~!!!!」
ビクビクビクッっっ!!!
「あ...ひぅ....ふっ...」
「え..これだけでいったのか?」
「ん....」
僕のお腹の上に、自分が吐き出した精液が広がる。
「敏感すぎだろ....隼人、もっと早く動くぞ」
「うっ...んっっ!あっ!あんっ!あんっ!!あっ」
キスをしていない分、動きやすい体制で動けるので今までで一番早いピストンだった。
「くっ...やっぱ緩いな...」
「ち...ちんこっ...触って??」
「は?」
「触ったら...ちょっとは締まる筈だから...」
思えば昇君に触ってもらうよりも自分で触った方が、昇君も動きやすくて良いだろう。既に勃起した自分のちんこを握って、ゆるゆると扱く。
「んんっ..あっ!!んっ...ふっ...」
意識して頑張っておしりの穴を締めようとしながらオナニーを続ける。
「ほんと、エロすぎ...」
「ふああああっ!!あっ、ああああん!!」
僕の手の上から昇君の手が重なって、大きな手で僕のちんこを擦られる。身長も大きい分、僕よりもずっと広い手のひらが小さなちんこを包み込んで擦り上げた。
「あぁんっ!ああ!!んんっっ」
自分の手はもう要らないので、ちんこから手を引く。僕が触らなくても昇君が擦り続けてくれているのでちんこへの刺激が止まず、キュウキュウとアナルがペニスを締め付けた。
「はっ...ちょっとはきつくなったな....」
「んんっ...ん...あっ...」
手持ち無沙汰になった両手で、自分の乳首を弄った。クリクリと指の腹で捏ね回すと、甘い快感が乳首から生まれ、腰へと伝わる。人差し指と親指で摘みながら捻ると、強い快感が頭へと伝わって、腰がビクビクと跳ねた。チラリと昇君の様子を見てみれば、目元を細めて感じているようだった。こんなゆるゆるのアナルに一人で入れて、ちゃんと気持ちよくなれるのか心配だったが、ちゃんと感じてくれているみたいで安心した。もっと気持ちよくなって欲しくて、生徒達によくされる事を真似してやってみる。
ギチッッ... キュウウウンッ
「うわ、めっちゃ締まったっ!」
「あああ"あ"っつ!!ひいっ...!」
両方の乳首を指先でつまみ、思いっきり反対の方向へと引っ張る。焼けるような痛みと共に強い刺激が生まれ、体が強ばった。その拍子にアナルの筋肉も収縮し、より昇君のちんこを締め付ける。けれどそれも一瞬の事で、手を緩めてしまったらまた元のゆるゆるのおまんこへと戻ってしまう。ただでさえ赤い僕の乳首が更に赤く腫れて、ジンジンとした緩い痛みが突起から発せられる。もっともっとアナルを締めないと気持ちよくなれないと思うので、まだジンジンして感覚が戻っていない乳首に手をかけ、今度は思いっ切り握り潰した。
ギュウウウッッ ギュウ...ギュウ...
「あ"いいっ!!ひぐっ...うう...」
「隼人??」
「の、昇君...。気持ちいい?」
「気持ちいいけどさ、隼人の乳首痛そう....」
「大丈夫、慣れてるから。んんっ...」
段々と男の体が分かってきたのか、昇君が僕の気持ちのいい所をゴツゴツと付いてきた。前立腺からずっと奥の、直腸の深い所。普通のちんこじゃ届かないけれど、昇君の巨根なら気持ちのいい部分が丁度亀頭に当たり、ゴリゴリと擦られる。
「ああんっ!!あん!あい"っ...んんん~ー!」
右の乳首に爪を突き立てると、鋭い痛みと同時にアナルが締まった。
「やめろ」
「へ?」
乳首に爪を押し付けていた右手の手首を昇君の左手で捕まれ、そのまま昇君が僕の右の乳首へと口を付けた。
「はあっ....あんっ....んんっ...」
チロチロと優しく舐められると、ジンジンとした痛みが治まってきた。その優しい刺激に、お腹の奥が気持ちよくなって昇君のちんこを締め付ける。
「はっ...もう...いきそう....」
「僕もっ....いくっ.....」
ラストスパートをかけるように、昇君が僕の足を抱え込んでアナルの最奥へとちんこを打ち付ける。
「あんっ!あんっ!ああああ!!ああっ!!」
こんなゆるゆるの穴だけれど、昇君のセックスが上手なお陰で十分快感を感じることが出来た。
「の...ぼるくっ...キスしてえっ...!!」
「っ...ああ」
口を繋げながらも律動が止むことは無い。そして遂に僕は二回目の射精をした。
「ぐっ.....ぁ...」
「んっ??」
中に出すかと思ったのに、昇君は射精する直前にアナルからちんこを抜き、僕のお腹の上へと精を吐き出した。
「は....はぁっ....」
「あ...」
昇君が射精している間は口を離されたが、その代わりに僕の体を抱きしめられた。熱っぽい吐息が首筋にかかり、その色気にこっちがドキドキしてしまう。
「っ....はぁ...」
「はっ.....はっ.....」
「...あーー....疲れた」
そう言って僕の体を離し、ベッドへ寝転ぶ。
「もう一回する?」
「いや、やめとく。一回でこんなに時間がかかるんじゃ、割に合わないし。....まあ、今までで一番でたけど」
「え.....わっ」
昇君の視線を追って自分のお腹を見てみると、ベッタリと大量の精液がかかっていた。自分も二回出したとはいえ、半分以上は昇君が出した精液だろう。それ程気持ちよくていっぱい出してくれたんだと思うと、少しだけ嬉しかった。
「でもまだ出したいんじゃないの?」
こんな立派なものを持ってるんだから、一回で満足出来るはずないと思った。あの生徒達でさえ一回に最低二回以上は出してるんだから、まだ出し足りないはずだ。
「いいよ、もう。大丈夫だ」
「でもまだいっぱい入ってる」
もにもにと睾丸を揉むと、張りもあってまだ元気がありそうだった。勝手に睾丸に手をかけた僕に、『触んな!』と顔を赤くして言われた。
「大丈夫、口でするから.....んむっ...」
「うわっ....くっ....」
亀頭を口に咥えて舐めると、直ぐにペニスは硬さを取り戻した。口に含むが、舌で舐められるくらいの深さに入れてもまだ半分も入り切らない。僕と同じ歳のはずなのに、なんでこんなに大きいんだろうと思いながら一回りどころか三回りくらいも大きなペニスの裏筋を舌で舐める。すると、昇君が足に力を入れて感じ入っているのでああここが好きなんだなと思い、裏筋を重点的に舐めた。
「う....くそっ...きもちい....」
「ん.....」
チュッ....ちゅぱっ....ジュル....
上目で昇君の様子を伺うと、顔を顰めてちゃんと感じてくれている様子だった。
「......何見てんだよ...みんな」
「うんっ....んっ!!」
じっと僕が見ていたことに気がついたのか、手で僕の目を覆い隠されてしまった。何も見えなくなってしまったけれど、そろそろかと思い、喉奥までペニスを咥え込んだ。
グプププ....クプ....
「うっ....わっ!!深...いっ...」
昇君が驚いた声を出す。大きいだけあって、喉への圧迫感も相当あった。全て咥えこんでしまうと息ができなくなってしまうので、全て入れる一歩手前まででイラマチオをする。
グプッ、グプッ、ヂュプ、グポッ...
「っ....!くそっ...」
「んぐっ...ん"...んっ....」
喉奥を犯されると、気持ちいい。無遠慮に擦られる感じが、じわじわとした刺激を生んでついまたちんこを勃起させてしまう。けれど、イラマチオよりもキスの方が気持ちよかった。繊細な動きで口内を刺激されると腰にまで甘い快楽が広がって、キスがあんなに気持ちいいことだったなんて、知らなかった。
「ぐっ....お前だけに...やられてたまるか!!」
「ふむうううう"う"う"!?!?」
突然、僕のちんこを昇君の足で刺激される。足の親指と人差し指の間でちんこを挟み、擦られると声を上げる代わりに喉奥の締めてしまった。昇君のペニスを口に入れている途中なのに、噛んでしまったらどうするんだと言う恨みを込めて昇君を見ると、昇君がニヤリと笑った。
「ほら、気持ちいいか?ん?」
「ふっ....んくっ...んん!!」
敏感になったちんこをそんな風に荒々しく扱かれると、感じてしまう。見えはしないけれど、グチュグチュとした水音が響いているからきっと、僕のちんこは我慢汁を漏らして喜んでいるのだろう。
「うぐっ...っ!!」
ただでさえ喉奥の柔らかい部分を犯されているのに、更に男性器なんて刺激されれば直ぐにいってしまいそうになる。
「ふっ.....ふぅっ.....んぐ...」
もう...イクッ!!!
ビュルッ...ピルルル...
三度目の射線は、一度目よりもずっと短かった。精液を出している間は昇君のペニスを喉奥から少し抜いて、噛まないように気をつけながら咥える。射精と同時にちんこへの責めもなくなったので、本気でピストンを開始した。
グポッ、グボッ、ジュボッ、ジュプッ....
「もう...出るっ...!」
「んっ...んん...」
ビュルルル....!!
「なっ....隼人!?」
「んぐっ..んんっ」
昇君が、焦った声を出す。ちんこを咥えている僕の頭を掴み引き剥がそうとしてきた。その行動の意味がよくわからなくて、まだ射精も終わってないから頑張ってその力に抵抗してペニスを咥えた。
「隼人!隼人!?」
ビュルルルル.....
「うんっ...ぐっ...」
射精が終わったと感じたので、口を離す。喉奥に微かに残った精液の味は、かなり濃い方だと思った。
「んっ..」
「なっ...なんっ\\\!!」
口を開けて、全部飲んだよ、と知らせる。これは体育教師らに教えこまされたもので、こうすると男は喜ぶと言われていた。なのに、昇君は顔を真っ赤にして震えている。
「?? どうし...」
「隼人!何やってんだ!?」
「何って、飲んだだけで....」
「なんで飲んだんだよ!?!?」
予想外な反応に、少しテンパる。
「だ、だって癖で....」
「そんなもの、飲むな!」
「..?...ごめんなさい.....」
なんで怒られたのか分からないまま、とりあえず謝罪する。自分の体液を飲まれたのが恥ずかしくて嫌だったのだろうか?
「はぁ....いつも飲んでるわけ?」
「うん」
「...そんなの飲まなくていいだろ。男の精液なんて.....」
「でも、命令されたらしなくちゃいけないから」
「.....奴隷だからか?」
「う、うんそう」
自分で言うのはいいが、人に言われると自分の境遇を意識してしまって、恥ずかしくなる。しかも昇君のようなかっこいい男の子が言うと、奴隷なんていう過去にしか存在していない言葉が更に場違いな言葉だと思った。
「ああ、そう....」
「ご...めん..?」
機嫌の悪そうな昇君の表情に、申し訳なくなった。
「なんで隼人が謝るんだ?」
「だって、僕が変な事言っちゃったから、昇君を困らせたんじゃ....」
「別に、お前は悪くないよ」
「そうなの?」
じゃあ、なんで溜息なんてついたんだろうか。
「お前が、そんな事平然としてんのが違和感なんだよ...。なあ、なんでこの学校で奴隷なんてやってんだ?」
「それはっ....」
頭の中に、嫌な過去が思い出される。思い出したくもないような記憶ばかりだ。僕が奴隷になった理由は、この学園の理事長である相羽先生に買われたからだ。そして、それと同時に両親によって僕が売られたから....。そんな事を人になんて言えるわけが無い。今ここで昇君に事情を話せば、必ず学園中に広まり、僕が親に売られた子供だと茶化され、罵られるに決まっている。
「い、言いたくない....」
「お前は俺に借りがあるんだけど、それでもダメか?」
「っ...!」
ここで命令に従わなければ、後で一体何を要求されるのだろうか。お金かも知れない。理事長からある程度の生活するお金は貰っているけれど、将来の為に貯金していた。それもそれ程多い金額ではなく、何十万と請求されれば払えるはずが無い。もしくは、殴らせろ、とか言われるのだろうか?そっちの方がまだマシだ、体で払えるのならいくらでも払う。痛いのは出来れば嫌だけれど、性奴隷になってからはそうも言ってられなくなった。せめて気絶するくらいには痛くしないで欲しいな、としか願えない。
「....分かった、言わなくていい」
「!!」
頭の中でグルグルと色々な思案をしながら昇君を見つめていると、昇君が折れてくれた。
「ただ、これだけは聞かせてくれ。本当にキスをする事に慣れてないんだな?」
「そうだよ。だって、下手くそだったでしょ?」
「確かに、すごく下手くそだったな。初めは目も閉じないしさ」
くっくっくと笑う昂にキスが下手くそだと言われ、恥ずかしくなった。だって仕方ないじゃないか、キスをされたことがほとんどないんだから。
何十人もの男のペニスを入れてきた口にキスをしたいなんて思う人なんて、そうそういない。昂くんが変わっているだけだ。
「それに、愛撫も知らなかったし....。隼人は変だな」
「変っ!?」
変、だろうか??そんな事、初めて言われた。
「隼人、先風呂入るか?」
「いいの?うん、ありがとう」
「風呂溜まってるから、どうぞ」
「分かった」
脱いだ服を拾って、畳む。それを持ってお風呂場へ行こうとしたら、昇君に止められた。
「それ着るわけ?俺のでいいなら寝巻き貸すよ?」
「大丈夫。パジャマで外歩けないし」
「は?外?お前、帰るつもりなの?」
「え?うん」
「なんで?ていうか、もう終電過ぎてるんだけど」
「えっと、適当に漫画喫茶でも行ってみようかなって」
行ったことは無いけれど、でもそれくらいしか行く所がない。
「お前みたいな可愛いやつが漫画喫茶なんて行ったら、絶対にレイプされるぞ。というか、泊まっていかないのか?」
「え?いいの?」
「いいもなにも....普通、抱いたすぐあとに家に返す奴なんていないだろ...」
「そうなんだ」
てっきり、用済みだから早く帰れと言われるかと思っていた。
「やっぱり変だな」
「そ、そうかなぁ...」
変だと何度も連呼されると、悲しくなってくる、そんなに変だろうか?どの辺が変なのかもよく分からない。
「入ってくるね」
「おう」
昇君の家のお風呂は、バスタブも広ければ体を洗うところも広くて、脱衣場さえ僕の家の三倍はあった。
「隼人、着替えここ置いとくから。パンツは新品だから使ってくれ」
「ありがとう!」
お風呂に入っている途中に、昇君が着替えを持ってきてくれた。
出ると、棚の上に着替えが置かれている。新品の少しだけ手触りの硬いトランクスに、白のワイシャツにグレーのパジャマのズボンだ。トランクスはまだギリギリ履けたが...まあそれでも半ズボンくらいの丈にはなったが、ワイシャツはダボダボだった。上までボタンを止めても胸元が開いてしまう。ズボンに至っては手で支えていないとズレ落ちてしまうくらいだった。この状態でズボンを履いていても邪魔なだけだと思うので、履かないことにする。ズボンを履かなくてもワイシャツの裾が膝くらいまであるのでパンツが見えることは無い。
「上がったよ...あの、ズボン大きすぎて履けなかったんだ、ごめん」
「うん、分かっ...っ..!!ごめん、隼人」
「へ?」
何故昇君が謝ったのか、分からない。
「女じゃないから大丈夫だと思ってたんだけど、その...そんな格好させて悪かった。他のやつ持ってくるから待っててくれ」
「え?なんで?僕はこのままでもいいよ?」
「いやそれは....まあ、隼人がいいって言うなら..」
「??」
昇君の言っている意味がよく分からなかった。
「どういうこと?」
「だって、着てる服が白色だから乳首が透けてて.....」
「え、あ」
確かに、赤い乳首が薄らと透けている。先程まで弄られていたせいか、ぷっくりと膨らんでワイシャツの布を押し上げていた。
『この、淫乱』
生徒たちがこの姿を見たら、間違いなくそう罵るだろう。その想像してしまって、恥ずかしくなった。
「だ、大丈夫。ありがとう」
「そうか。なら俺は入ってくる」
自覚してしまってから少し恥ずかしくはなるが、折角用意して貰ったので文句は言えない。
昇君がお風呂に行ってしまって、とりあえずソファーに腰掛けた。セックスした後だからか、眠気が襲ってくる。そう言えば僕は今日、どこで寝ればいいんだろうか。ベッドは昇君が使うだろうし、僕はソファーで寝てもいいのかな?寝室は空調が効いていて、布団がなくても十分に暖かい。このサイズの四人がけソファーなら、僕の身長も相まって十分に寝られる広さだ。先に、寝てていいかな...?正直もう眠気が限界だ。スリッパを脱いで、少し横になる。ふかふかの革張りのソファーは、簡単に僕を眠りへと落とした。
「....隼人??」
風呂を上がって寝室へ来てみたが、隼人の姿が見つけられなかった。もしかして、帰った??そんなわけは無いと思うが、今日だけで隼人の変な部分を色々と知ってしまったばかりに、その可能性は捨てきれなかった。ソファーが置いてあるが、部屋の入口に背を向けるように置いてある。近寄って裏側を覗き込んでみると、そこで隼人がスースーと気持ちよさように寝ていた。
「....おい」
呼びかけても起きそうにない。
「おーい、隼人。ベッドで寝ろ」
よっぽど熟睡しているのか、起きる気配は一ミリもなかった。
「.......ふぅ...」
少し息をついてから、隼人を移動させることにする。身体の下に両手を差し込み、お姫様抱っこをして持ち上げた。持ち上げた感覚は、本当に男なのかと疑いたくなる程に華奢で軽かった。ホモなら守ってあげたい、とか思うんだろうか。生憎俺にはそういう趣味はない。ただ、本当にこんな小さな身体であんな大勢の男子生徒たちの性欲を処理しているのかと疑問に思うだけだった。俺が歩いて揺れると、それと連動するようにしてワイシャツの裾がズレ、白い脚が顕になった。何となく直視出来なくて目を逸らす。
「よいしょっと...」
「うん.....」
隼人をベッドの上に載せた。隣に自分も寝ようと思うが、その前に手間を掛けさせた男に対して少しイタズラをしてみる。
ぐいぐいと人差し指で頬を押せば、瑞々しい肌の柔らかな感触が伝わってきた。それに満足して今度は三本の指の腹で頬を撫でる。柔らかくて繊細な肌は、いつまででも触っていたくなるほどだ。
スリっ...
「っ!?」
隼人が、手に頬を押し付けてきた。まるでもっと触れと言わんばかりに。寝ているようだからきっと寝ぼけているのだろうが、微かに、隼人が微笑んでいるように見える。
このまま触ってやるのも癪なので、手を離した。心做しか、悲しい表情になった気がする。きっと俺の思い過ごしだろうけれど。薄暗い部屋の中でもこれだけ近ければ顔が良く見える。こうして見ると、ただの少年のようだ。黒髪黒眼の色味は典型的な日本人だけれど、それでもこれだけ見事な黒色は日本中を探してもなかなかいるものでは無いだろう。幼い見た目に、長いまつ毛....顔はかなり整っている方だと思う。美少年と言う言葉は、きっとこいつにぴったりな言葉だ。どう見たって、奴隷なんかには見えない。無防備に寝顔晒す隼人の姿に、簡単に襲われるんじゃないかと不安になった。そして、俺が心配するようなことでもないなと考え直す。
「.....おやすみ」
隣に小学生のような温もりを感じながら、眠りについた。
「ん.....??」
布団が、ふかふかだ。僕の布団はこんなにふかふかじゃなくて、セールで買った薄い毛布で...
「あ..昇君....」
そうだ、思い出した。昨日僕は昇君の家に泊めさせてもらったんだった。隣に誰かがいる状態で目が覚めるなんて、初めてだ。それが新鮮で、何だか直ぐに布団から出てしまうことが勿体なくて昇君の寝顔を見ていた。言うまでもなく端麗な顔立ちで、天然物の金色の髪が眩しい。......僕だって、これだけ綺麗だったなら....
「あ"....??隼人?」
「お、おはよう。あれ、そう言えば僕昨日ソファーで寝てたよね?」
「俺が移動させてやった」
「なんで?」
「は?なんでってなんでだよ」
「??」
誰だって僕と一緒には寝たくないと思うんだけど。毎日何人にも輪姦されてる僕はきっと、凄く汚れてて、穢れてるから。
「僕もう帰るね」
服を着替えた後、昂くんにそう言った。
「分かった。あ、隼人。また呼ぶから」
「え?うん...」
一度じゃ借りは返せないという事だろうか。でも、女の子じゃなくて男の僕を抱く理由はなんなんだろう。興味本位、かな?と勝手に解釈を付けた。
「じゃあな」
「うん」
昇君の家を出ると、マンションへと帰った。自分の部屋に戻ると、凄い安心感があった。やっぱり、あの空間は僕には場違い過ぎたんだ。
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