50 / 70
50 イベント連続発生
しおりを挟む
19日目
とりあえず、昨日連れてきた少女(元鯨)はベッドに寝かして僕とヒミコは床にウルフの毛皮を敷き眠った。朝起きてみると少し体の節々が痛かった。ステータスを確認してみると状態異常【不快】となっていた。
『【不快】は【寝具】で眠らなかった時に起きる状態異常。起きてから1hステータスが10%下がる』
寝具?おそらくベッドの事を言っているんだよな。急いでベットを鑑定してみると
---------------------
ボロボロなベッド
ランク1
カテゴリー:【寝具】【家具】
耐久度:
品質:低品質
解説:老朽化したベッド。一応寝ることはできるが快眠とはいかない。修理可能
必要素材
・マメポッポの羽×50
・【糸】×30
・【木材】
----------------------
あれ?家じゃなくてベッドも改造で来たんだ。素材は足りてるけどまだ昨日の少女が寝てるから後回しかな。
ついでにベッドで寝ている少女の様子を確かめてみる。髪は腰までの長さがある青い髪ですやすやと眠っていた。しかし少女は少し体を動かすと目を開き起き上がり周囲を確認すると僕を見つける。すると彼女はこちらに抱き着いてくる。
『名前をつけますか?』
これはヒミコの時と同じだ。僕は少し考えたのち彼女に名前を付ける。すると彼女は光り輝き
『水の精霊:シズクと契約しました』
光が治まるとそこには昨日岩に挟まれていた水色の鯨が浮いていた。ステータスを確認すると
---------------------
シズク
種族:水の精霊
ランク3
カテゴリー:【精霊】
■【ステータス】
HP:100/100
MP:200/200
水分:100/100%
満腹度:100/100%
アタック:10
ガード :50
マジック:100
スピード:50
テクニック:100
レジスト:50
■【スキル】
□【アクティブスキル】
□バトルスキル
□マジックスキル
・マジックチャージ
・アクアショット
・アクアランス
・アイスショット
・フリーズロック
・ダイダルブラスト
□補助スキル
□【パッシブスキル】
・水の魔法(初級)Lv2
・氷の魔法(初級)Lv2
・高速詠唱Lv1
・過剰魔法Lv1
・浮遊Lv1
・中級水泳Lv1
・精霊魔法:水Lv1
・獣化(タイプ:ピュアホエール)
・精霊化
---------------------
ステータスは完全なる後衛魔法型。スキルは
『【氷の魔法(初級)】は水と風魔法の混合魔法を使える親スキル』
『【フリーズショット】は【氷の魔法(初級)Lv1】で覚えることができ、手の平の大きさの氷の球を打ち出す』
『【フリーズロック】は【氷の魔法(初級)Lv2】で覚えることができ、対象の身体の一部を凍らして動きを止める』
『【高速詠唱】は魔法の詠唱時間を短縮する子スキル』
『【過剰魔力】は魔法の威力を上げる親スキル』
『【マジックチャージ】は【過剰魔力Lv1】で覚えることができ、次に打ち出す魔法の威力を上げる』
『【浮遊】は常に体を浮かせるスキルで、一部のスキルを無効化する』
『【精霊魔法:水】は水の精霊術を覚えることができる親スキル』
『【ダイダルブラスト】は【精霊魔法:水Lv1】で覚えることができ、対象を大量の水で打ち抜く』
水、氷魔法を主軸としていた。そしてあの鯨はピュアホエールといい、『浮遊』の効果で少し浮いている。ヒミコと同じく今の状態では人型は難しいらしく鯨の状態でいるとのこと。
ヒミコはシズクに近づくと鯨のヒレを掴んだりしてコミュニケーションをとっている。どうやら友達になったみたいだ。とりあえず今日は【採取】や【伐採】のレベル上げをしつつ、シズクの強さを確かめるために森の探索をしよう。とりあえず目的地はエリアボスがいなくなった西の平原を目指そう。
西の平原へと向かう道中シズクの戦闘能力を見てみたが森で出てくる魔物ぐらいなら敵ではなかった。魔物を見つけると【高速詠唱】で詠唱時間が短縮された【アクアショット】などの魔法が撃退し、近づいてくる敵には攻撃をヒレで受け流しながら魔法を打ちこんでいた。うん、これなら即戦力だ。
そして西の平原に着き『コッコ』に向けて精霊魔法を見せてもらおうと思い、遠くに見える『コッコ』に近づこうとしたとき
コケ―
そこら中にいるコッコやウルフなどの魔物が一斉に森の中に逃げていった。まさか僕らの力にビビッて逃げ出したのかと思ったが違った。僕たちが西の平原で立ち止まっていると
――――――ド―――――――
何かの音が聞こえた。しかし周囲を確認するが音の正体がわからない。しかし音保少しずつ、近づいてくる。すると
「お兄ちゃん、上!」
ヒミコが空を指さすし、そちらに目を向けると空からこちらに何かがすごい速度で落下してくる。それを確認した僕はヒミコとシズクに急いでこの場から出るように伝えるがなぜかヒミコたちは動けないようでこちらを困惑した顔で見てくる。何で?何かのバグ?だったら【送還】は?
「ヒミコ、シズク【送還】!」
しかし僕の声はあたりに響くだけで何も起こらなかった。やばいやばいどうする?僕がどうしようもないと慌てていると空からの落下物は徐々にこちらに近づいてくる。どうやら落下物の正体はバスケットボールほどの球体の何かだった。
目の前までせまる落下物を見て僕はある決断をする。それは受け止めることだ。このままあの落下物がここに落ちればヒミコたちだけではなくこの場所も無事では済まない。どこまで威力が下げれるかわからないというより衝突した瞬間はじけ飛びそうだがここはゲームの世界。現実ではできない選択をしよう。
そして僕は覚悟を決めて落下物をみる。大丈夫、防具もつけてるし多少は威力を吸収してくれるかもしれないと体を見たが・・・、僕はすっかり忘れていた。ここにくるまでの道中シズクに戦闘を任せていたから、防具装備してないや。いそいで装備しようとメニューを開こうとしたがすでに遅く落下物は僕に直撃した。
・・・
しかし僕は落下物を体全体で抱え込んだ。あまりの衝撃でそのまま後ろに吹き飛ばされ地面を何度かバウンドして最後に近くの小さい湖に激突し止まった。ヒミコとシズクは僕が吹き飛ばされた瞬間動けるようになったらしく急いで駆け寄ってくれた。
どうやら僕はHP1の状態で生き残ったようだ。これは運が良かったのか、それともイベント?よくわからないがとにかく受け止めた球体を確認してみるとそれは鉄でできた球体だった。そしてその球体は光り輝き
『名前を付けますか?』
と伝えてくる。
とりあえず、昨日連れてきた少女(元鯨)はベッドに寝かして僕とヒミコは床にウルフの毛皮を敷き眠った。朝起きてみると少し体の節々が痛かった。ステータスを確認してみると状態異常【不快】となっていた。
『【不快】は【寝具】で眠らなかった時に起きる状態異常。起きてから1hステータスが10%下がる』
寝具?おそらくベッドの事を言っているんだよな。急いでベットを鑑定してみると
---------------------
ボロボロなベッド
ランク1
カテゴリー:【寝具】【家具】
耐久度:
品質:低品質
解説:老朽化したベッド。一応寝ることはできるが快眠とはいかない。修理可能
必要素材
・マメポッポの羽×50
・【糸】×30
・【木材】
----------------------
あれ?家じゃなくてベッドも改造で来たんだ。素材は足りてるけどまだ昨日の少女が寝てるから後回しかな。
ついでにベッドで寝ている少女の様子を確かめてみる。髪は腰までの長さがある青い髪ですやすやと眠っていた。しかし少女は少し体を動かすと目を開き起き上がり周囲を確認すると僕を見つける。すると彼女はこちらに抱き着いてくる。
『名前をつけますか?』
これはヒミコの時と同じだ。僕は少し考えたのち彼女に名前を付ける。すると彼女は光り輝き
『水の精霊:シズクと契約しました』
光が治まるとそこには昨日岩に挟まれていた水色の鯨が浮いていた。ステータスを確認すると
---------------------
シズク
種族:水の精霊
ランク3
カテゴリー:【精霊】
■【ステータス】
HP:100/100
MP:200/200
水分:100/100%
満腹度:100/100%
アタック:10
ガード :50
マジック:100
スピード:50
テクニック:100
レジスト:50
■【スキル】
□【アクティブスキル】
□バトルスキル
□マジックスキル
・マジックチャージ
・アクアショット
・アクアランス
・アイスショット
・フリーズロック
・ダイダルブラスト
□補助スキル
□【パッシブスキル】
・水の魔法(初級)Lv2
・氷の魔法(初級)Lv2
・高速詠唱Lv1
・過剰魔法Lv1
・浮遊Lv1
・中級水泳Lv1
・精霊魔法:水Lv1
・獣化(タイプ:ピュアホエール)
・精霊化
---------------------
ステータスは完全なる後衛魔法型。スキルは
『【氷の魔法(初級)】は水と風魔法の混合魔法を使える親スキル』
『【フリーズショット】は【氷の魔法(初級)Lv1】で覚えることができ、手の平の大きさの氷の球を打ち出す』
『【フリーズロック】は【氷の魔法(初級)Lv2】で覚えることができ、対象の身体の一部を凍らして動きを止める』
『【高速詠唱】は魔法の詠唱時間を短縮する子スキル』
『【過剰魔力】は魔法の威力を上げる親スキル』
『【マジックチャージ】は【過剰魔力Lv1】で覚えることができ、次に打ち出す魔法の威力を上げる』
『【浮遊】は常に体を浮かせるスキルで、一部のスキルを無効化する』
『【精霊魔法:水】は水の精霊術を覚えることができる親スキル』
『【ダイダルブラスト】は【精霊魔法:水Lv1】で覚えることができ、対象を大量の水で打ち抜く』
水、氷魔法を主軸としていた。そしてあの鯨はピュアホエールといい、『浮遊』の効果で少し浮いている。ヒミコと同じく今の状態では人型は難しいらしく鯨の状態でいるとのこと。
ヒミコはシズクに近づくと鯨のヒレを掴んだりしてコミュニケーションをとっている。どうやら友達になったみたいだ。とりあえず今日は【採取】や【伐採】のレベル上げをしつつ、シズクの強さを確かめるために森の探索をしよう。とりあえず目的地はエリアボスがいなくなった西の平原を目指そう。
西の平原へと向かう道中シズクの戦闘能力を見てみたが森で出てくる魔物ぐらいなら敵ではなかった。魔物を見つけると【高速詠唱】で詠唱時間が短縮された【アクアショット】などの魔法が撃退し、近づいてくる敵には攻撃をヒレで受け流しながら魔法を打ちこんでいた。うん、これなら即戦力だ。
そして西の平原に着き『コッコ』に向けて精霊魔法を見せてもらおうと思い、遠くに見える『コッコ』に近づこうとしたとき
コケ―
そこら中にいるコッコやウルフなどの魔物が一斉に森の中に逃げていった。まさか僕らの力にビビッて逃げ出したのかと思ったが違った。僕たちが西の平原で立ち止まっていると
――――――ド―――――――
何かの音が聞こえた。しかし周囲を確認するが音の正体がわからない。しかし音保少しずつ、近づいてくる。すると
「お兄ちゃん、上!」
ヒミコが空を指さすし、そちらに目を向けると空からこちらに何かがすごい速度で落下してくる。それを確認した僕はヒミコとシズクに急いでこの場から出るように伝えるがなぜかヒミコたちは動けないようでこちらを困惑した顔で見てくる。何で?何かのバグ?だったら【送還】は?
「ヒミコ、シズク【送還】!」
しかし僕の声はあたりに響くだけで何も起こらなかった。やばいやばいどうする?僕がどうしようもないと慌てていると空からの落下物は徐々にこちらに近づいてくる。どうやら落下物の正体はバスケットボールほどの球体の何かだった。
目の前までせまる落下物を見て僕はある決断をする。それは受け止めることだ。このままあの落下物がここに落ちればヒミコたちだけではなくこの場所も無事では済まない。どこまで威力が下げれるかわからないというより衝突した瞬間はじけ飛びそうだがここはゲームの世界。現実ではできない選択をしよう。
そして僕は覚悟を決めて落下物をみる。大丈夫、防具もつけてるし多少は威力を吸収してくれるかもしれないと体を見たが・・・、僕はすっかり忘れていた。ここにくるまでの道中シズクに戦闘を任せていたから、防具装備してないや。いそいで装備しようとメニューを開こうとしたがすでに遅く落下物は僕に直撃した。
・・・
しかし僕は落下物を体全体で抱え込んだ。あまりの衝撃でそのまま後ろに吹き飛ばされ地面を何度かバウンドして最後に近くの小さい湖に激突し止まった。ヒミコとシズクは僕が吹き飛ばされた瞬間動けるようになったらしく急いで駆け寄ってくれた。
どうやら僕はHP1の状態で生き残ったようだ。これは運が良かったのか、それともイベント?よくわからないがとにかく受け止めた球体を確認してみるとそれは鉄でできた球体だった。そしてその球体は光り輝き
『名前を付けますか?』
と伝えてくる。
0
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。

【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる