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2章
67 真保のヌイグルミ作り
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聖とレオナがあんこを用いた和菓子を作っていたとき、真保の呼びかけでアリシア、ミゼル、ミーシャ、ユーナは真保の部屋に集まっていた。真帆の部屋には様々な色の布と綿が広げられていた。
「みんな集まってくれてありがとう。今日は星降る夜に商品として出すヌイグルミ作りを手伝ってほしいの」
「ヌイグルミって何?」
真保はマジックバックから男女一組の人を模したぬいぐるみを取り出した。
「ヌイグルミっていうのは布や皮に木型で型を取って縫い付けて、その中に綿を詰めたもの。見本として基本である男の子と女の子を作ったわ」
アリシア達はヌイグルミを手に取って見始めた。布の素材には一般的に服などに用いられている布が用いれられ、内部に綿を入れ柔らかい感触にしていた。デザインも現実よりではなく、全体的に丸っこくしかわいい感じにデフォルメされていた。
「使っている素材は似ているのに、こっちの方が手の先まで柔らかい。それにデザインがかわいい」
ミゼルの言う通りヴィジョンの人形より柔らかかった。これには中に入れる綿に秘密があった。それについてはのちに述べよう。またデザインに関してヴィジョンでは実際の人や魔物を模した地球でいうリアル志向がメジャーだった。
「作り方はまず木型の頭・右腕・左腕・胴体・右足・左足の6つのパーツを用意する。この時はの注意点は縫い付け用に目標の大きさより少し大きく作ること」
真保はそれぞれの名が書かれた木型を並べた。頭は丸形、胴体は中央が長い楕円形、腕・足は細長い楕円形。
「次にそれぞれの木型を布に重ね、鉛筆で木型のふちに沿って太めになぞっていく。これを2セット用意する」
真保は慣れた手つきで作業していく。残りのメンバーも真保を手本にして布に型を取っていった。ユーナは真保が手伝いながら頑張って作業している。
「全員できたみたいね。次は線に沿ってハサミで切っていくの。線は残す感じでね」
と真保はスルスルスルッと手持ちのハサミで裁断していく。全員刃物の扱いはうまいので特にてこづらずにナイフやハサミできれいに切っていった。
「次にそれぞれ黒い線を表にして両面を合わせ、黒い線の内側を糸で縫っていく。この時糸の色は布と同じ色でね」
ちなみに冒険者でもあるアリシア達は自分で破れた服を修復することがあるため裁縫は得意である。特に
「やっぱりミゼルは縫うの早いしきれいね」
ミゼルである。その理由は
「さすが趣味が服づくりなだけはあるわね」
「ああ。今までは自分の服や人形の服を作っていたからこのヌイグルミ作りはとっても面白い」
そう、武闘家のミゼルの趣味は服作り。自室やミゼルのマジックバックには様々な服が入っていた。ゼルドロスにいたころは謎のデザイナー”服華人”として服を作り販売していた。メルトホルンに来てからもユーナや孤児院の子供たちに服を作ってあげていた。
「次にそれぞれの部位を裏返して縫い余りを隠して胴体に縫い付ける。この時綿を入れる用の穴を各部位ごとにあけておくこと。これで外枠は完成」
真保は縫いあがったヌイグルミの生地を広げて、ワタを入れる用の穴の位置を見せた。他のメンバーもその生地を確認しながら同じものを縫い上げた。
「次に綿を入れるんだけど、注意点としては綿を詰めたらこの棒で中に押し込むこと。こうすることで生地の先々まで入ったヌイグルミができるわ」
と真保は少しずつ綿を入れ、棒の用いてヌイグルミ内に綿を充満させた。
「へぇ、こんな風にしたら手の先まで柔らかくなるんだ」
「ええ、でも詰め込み過ぎたら生地が裂けるけどね。で最後に髪、目などのパーツを張り付けて服を着せて完成よ」
真保は男の子の顔のパーツを張り付け、服を着さして男の子のぬいぐるみを完成さした。他のメンバもそれぞれ男の子、女の子のぬいぐるみを完成さした。
「で今までが練習で皆にはこれ以外のデザインのぬいぐるみを作ってほしいの」
「これ以外?」
「例えば魔法使い、戦士の衣装を着さしたりとかかな」
「ああ、わかったわ」
1時間後それぞれのぬいぐるみが完成した。
「まずは私からね。私が作ったのはさっき話した通り魔法使いと戦士の衣装よ」
真保が作ったのは2体髪型はツインテールの女の子で、服装は紫の三角帽子、右手に杖をもっている。もう一体は男の子で服装は皮の鎧に右手に盾、左手に剣を持っていた。
「次は私ね。私が作ったのはエルフのぬいぐるみよ」
アリシアが作ったのはとがった耳、黄色の髪、緑の服を着たエルフの男性、服装は同じで緑色の髪の女性。さらに男性の方は腰にナイフを備えている。女性の方は背中に矢筒を持ちロングボウを持っていた。イメージは狩人である。
「次は私。私はこれ」
ミゼルが作ったのは頭に羊の角を持ち、背にコウモリの翼を生やした魔族の男の子、手にはガントレットを装備している。イメージは武闘家。さらにもう一体、耳に羽角、背中にコウモリの翼、尻尾を持ち手に槍を持つ女の子の姿。
「私は~これ~」
ミーシャが作ったのは白い翼に白いローブを着た天族の姿。男の子の方は手に本を持ち、女性は楽器のハープを持っている。イメージは僧侶と吟遊詩人。
「ユーナはこれ」
真保に手伝ってもらいながらユーナが作ったのは頭にはバンダナ、服装はエプロン、右手にはフライパンを持った料理人姿だった。
「みんなに頼んでよかった。いろいろ種類ができた。で、もう一つ考えてほしいの。それは・・・」
夕食までヌイグルミ作りは続いた。
「みんな集まってくれてありがとう。今日は星降る夜に商品として出すヌイグルミ作りを手伝ってほしいの」
「ヌイグルミって何?」
真保はマジックバックから男女一組の人を模したぬいぐるみを取り出した。
「ヌイグルミっていうのは布や皮に木型で型を取って縫い付けて、その中に綿を詰めたもの。見本として基本である男の子と女の子を作ったわ」
アリシア達はヌイグルミを手に取って見始めた。布の素材には一般的に服などに用いられている布が用いれられ、内部に綿を入れ柔らかい感触にしていた。デザインも現実よりではなく、全体的に丸っこくしかわいい感じにデフォルメされていた。
「使っている素材は似ているのに、こっちの方が手の先まで柔らかい。それにデザインがかわいい」
ミゼルの言う通りヴィジョンの人形より柔らかかった。これには中に入れる綿に秘密があった。それについてはのちに述べよう。またデザインに関してヴィジョンでは実際の人や魔物を模した地球でいうリアル志向がメジャーだった。
「作り方はまず木型の頭・右腕・左腕・胴体・右足・左足の6つのパーツを用意する。この時はの注意点は縫い付け用に目標の大きさより少し大きく作ること」
真保はそれぞれの名が書かれた木型を並べた。頭は丸形、胴体は中央が長い楕円形、腕・足は細長い楕円形。
「次にそれぞれの木型を布に重ね、鉛筆で木型のふちに沿って太めになぞっていく。これを2セット用意する」
真保は慣れた手つきで作業していく。残りのメンバーも真保を手本にして布に型を取っていった。ユーナは真保が手伝いながら頑張って作業している。
「全員できたみたいね。次は線に沿ってハサミで切っていくの。線は残す感じでね」
と真保はスルスルスルッと手持ちのハサミで裁断していく。全員刃物の扱いはうまいので特にてこづらずにナイフやハサミできれいに切っていった。
「次にそれぞれ黒い線を表にして両面を合わせ、黒い線の内側を糸で縫っていく。この時糸の色は布と同じ色でね」
ちなみに冒険者でもあるアリシア達は自分で破れた服を修復することがあるため裁縫は得意である。特に
「やっぱりミゼルは縫うの早いしきれいね」
ミゼルである。その理由は
「さすが趣味が服づくりなだけはあるわね」
「ああ。今までは自分の服や人形の服を作っていたからこのヌイグルミ作りはとっても面白い」
そう、武闘家のミゼルの趣味は服作り。自室やミゼルのマジックバックには様々な服が入っていた。ゼルドロスにいたころは謎のデザイナー”服華人”として服を作り販売していた。メルトホルンに来てからもユーナや孤児院の子供たちに服を作ってあげていた。
「次にそれぞれの部位を裏返して縫い余りを隠して胴体に縫い付ける。この時綿を入れる用の穴を各部位ごとにあけておくこと。これで外枠は完成」
真保は縫いあがったヌイグルミの生地を広げて、ワタを入れる用の穴の位置を見せた。他のメンバーもその生地を確認しながら同じものを縫い上げた。
「次に綿を入れるんだけど、注意点としては綿を詰めたらこの棒で中に押し込むこと。こうすることで生地の先々まで入ったヌイグルミができるわ」
と真保は少しずつ綿を入れ、棒の用いてヌイグルミ内に綿を充満させた。
「へぇ、こんな風にしたら手の先まで柔らかくなるんだ」
「ええ、でも詰め込み過ぎたら生地が裂けるけどね。で最後に髪、目などのパーツを張り付けて服を着せて完成よ」
真保は男の子の顔のパーツを張り付け、服を着さして男の子のぬいぐるみを完成さした。他のメンバもそれぞれ男の子、女の子のぬいぐるみを完成さした。
「で今までが練習で皆にはこれ以外のデザインのぬいぐるみを作ってほしいの」
「これ以外?」
「例えば魔法使い、戦士の衣装を着さしたりとかかな」
「ああ、わかったわ」
1時間後それぞれのぬいぐるみが完成した。
「まずは私からね。私が作ったのはさっき話した通り魔法使いと戦士の衣装よ」
真保が作ったのは2体髪型はツインテールの女の子で、服装は紫の三角帽子、右手に杖をもっている。もう一体は男の子で服装は皮の鎧に右手に盾、左手に剣を持っていた。
「次は私ね。私が作ったのはエルフのぬいぐるみよ」
アリシアが作ったのはとがった耳、黄色の髪、緑の服を着たエルフの男性、服装は同じで緑色の髪の女性。さらに男性の方は腰にナイフを備えている。女性の方は背中に矢筒を持ちロングボウを持っていた。イメージは狩人である。
「次は私。私はこれ」
ミゼルが作ったのは頭に羊の角を持ち、背にコウモリの翼を生やした魔族の男の子、手にはガントレットを装備している。イメージは武闘家。さらにもう一体、耳に羽角、背中にコウモリの翼、尻尾を持ち手に槍を持つ女の子の姿。
「私は~これ~」
ミーシャが作ったのは白い翼に白いローブを着た天族の姿。男の子の方は手に本を持ち、女性は楽器のハープを持っている。イメージは僧侶と吟遊詩人。
「ユーナはこれ」
真保に手伝ってもらいながらユーナが作ったのは頭にはバンダナ、服装はエプロン、右手にはフライパンを持った料理人姿だった。
「みんなに頼んでよかった。いろいろ種類ができた。で、もう一つ考えてほしいの。それは・・・」
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