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1章

13 集う勇者たち(一人を除く)

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  翌日教会の土地に翔により作られた簡易小屋に昨夜のメンバーが集まった。そして翔が今後の建設計画について話し出す。

「さて、今回みんなには
内部
・レストラン
・工房
・雑貨屋
外部
・農場
・牧場
 ができる家を作ってほしい。費用の事は気にせず最高の一軒をおねがい」

 翔の話に大工たちは驚くが全員やる気に満ち溢れている。

「これはすごい物件ができそう。でも翔が経営するならこのぐらいのお店がいるか」

「ルート、サクヤ、建材などの発注はお願い」

「ええ、まかせて」

 翔の要件にそって3人の棟梁は少し考え込むと

「工房は儂がリーダーになろう。工房関連が得意な者は集まってくれ」

「雑貨屋は私が中心になります。雑貨関連が得意な方は集まってください」

「じゃあ、外部は私がやるね。得意な人集まって」

「「そしてレストランは皆でしよう」」

「では一つずつ話し合って設計図を書こう」

 翔が大工たちと反しあおうとしているとレオナが話しかけてくる。

「ねぇ、翔?」

「ん、どうした、レオナ?」

「従業員って決まってるの?」

「まだかなぁ」

「じゃあ、私働く」

「えっ、大丈夫?」

「うん、父さん母さんにも許可は取ったから「がんばりなさい」「レオナを頼む」だって」

「んー、ちゃんと許可取ってるならいいよ」

「やったー」

「だったらレオナもじゃんじゃん意見言ってくれ」

「ええ、まかせて」

「「その話ちょっと待ったー」」

 レオナが働くことが決まり半試合を始めようとしたとき、小屋の扉が開かれ誰かが飛び込んできた。

 そこにいたのは真保、聖、アリシア、ミゼル、ミーシャの5人だった。突然の再開に驚いた翔だが皆が無事な姿を確認し安心した。

「みんな、どうしてメルトホルンに?」

翔がそう聞くと真帆が抱き着いてきた。

「えっ?」

「体は何ともないのね?よかった」

「何、抱き着いてるの?」

 レオナが抗議した。しかしレオナは気にしない。

 真保は5秒間ほど抱き着いた後、翔から離れた。

「次はわたくしの番ですね」

 聖は翔に抱き着いた。

「本当に心配したんですよ」

 翔は照れている。

 レオナは驚いている。

 真保は見守っている。

 聖は5秒間ほど抱き着いた後翔から離れた。

「次は私の番よ」

アリシアは翔に抱き着いた。

「もう、絶対離れないから」

 翔は照れている。

 レオナは驚いて、開いた口が閉まらない。

 真保は見守っている。

 聖は見守っている。

 アリシアは5秒間ほど抱き着いた後翔から離れた。

「次は私よ」

 ミゼルは翔に抱き着いた。

「やっと、会えた」

 翔は照れている。

 レオナは驚きすぎて動けない。

 真保は見守っている。

 聖は見守っている。

 アリシアは見守っている

 アリシアは5秒間ほど抱き着いた後翔から離れた。

「最後は私」

 ミーシャは翔に抱き着いた。

「ああ、暖かい」

 翔は照れている。

 レオナはあきらめている。

 真保は見守っている。

 聖は見守っている。

 アリシアは見守っている。

 リーシャは5秒間ほど抱き着いた後翔から離れた。

 リーシャが離れた後真帆が話し始めた。

「さて、翔。私たちもお店で働かしてほしいの」

「え、大丈夫なの、国の問題とか?」

「大丈夫ですわ、説得しましたから」

「ええ、もともと国の事は弟に任せてるし」

「それならぜひお願い」

「「やったー(よし)」」

 そして真帆たちはレオナの方を向き

「とういうことだからこれからよろしくね、レオナ」

「ええ、こちらこそよろしく」
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