1 / 14
だが断る!
しおりを挟む
1「だが断る!」
「だが断る!」
ここは王の間と呼ばれる、ユリヤス王国の城の王の間
そこで俺こと、小鳥遊 空羅(たかなし かるら)はこの国で一番偉いであろう人物、この国で一番偉い人物、ユリヤス王国の王さまに向かって先程の一言を言い放った
・・・
・・・・
・・・・・?
「う、うん!?聞き間違いか?
す、すまんもう一度言ってくれぬか?
ハハハ、最近仕事が忙しくての…少々疲れていたのかもしれぬ
異世界から来た、勇者タカナシよ
これから魔王を倒す冒険に出発してくれるな?」
王様は俺の言ったことが聞き取れなかったのか、再び俺にそう命令してくる
まあ、だとしても俺の言う言葉は勿論…
先程とは変わらない
俺は先ほどよりも大きく、そして力強く一言
「だが、断る!」
すると先程以上にその場が凍りついたのは、言うまでもないだろう
ーーーー1時間前ーーーー
「うっ、ここは?」
俺は少しの頭痛に顔をしかめ、眠りから目を覚ました
キョロキョロ
俺は辺りを見渡すが、そこには何も無い
この何も無いと言うのは文字通りの意味で、見渡す限り真っ暗な空間なのである
「確か俺は……?」
俺の現在覚えている記憶と言えば、妹に夜食のデザートを買ってこいとせがまれて、仕方なしにコンビニに買いに行き、その帰りに急に頭が痛くなって…
うーんダメだ、そこまでしか思い出せない
しかしそんな状況でも俺は、普通の人であれば自分が記憶のないときに発生したと思われるこの状態を気持ち悪く思い、自分の今後ことが心配になるところなんだろうが…
「その内なんか思い出すこともあるだろ
ていうか、俺がコンビニで買ったわさびアイス練乳入りがないことの方が今は重要だ」
といった感じで、妹のためのデザートのついでに買ったアイスの方が心配になっているのだった
すると暗闇の中でやる事がなく、ボーっとしていた俺の頭上から突然暖かい光が差し込む
そしてその光は俺の目の前でスルスルと収束し、中から1人の綺麗な女性が現れた
西洋人形を思わせる美しい顔立ち
出るところは出て引っ込むところは引っ込むという理想的な体型
そして何よりも目を引くのは、彼女の頭上に浮かぶ天使の輪っかのような何か
そんな物語の中に出てくるような天使の如き女性が、俺の目の前に突如として現れたのだった
すると目の前の綺麗な女性は、黙って何も言えずにいる俺に対して優しく語りかけてくる
「混乱しているかもしれませんが、落ち着いて聞いてくださいね
大変残念な事ですがタカナシさん、あなたは先程お亡くなりになりました
そしてその亡くなったあなたの魂が、現在ここに留まっているという訳です
そのため、今いるこの空間は多くの死後の魂が集まる場所で、いわば魂の集会所のような場所なのです
そして私は、その魂を次の世界に送るお手伝いをさせていただいております
名前はキラと言います」
と、綺麗な女性、キラさんが俺の顔を覗き込むようにしてそう言ってくる
言っていることは無茶苦茶だったが…
この現実離れした容姿と、現在いる真っ暗な不思議な空間が、その話に証拠としての信憑性を与えている
そんな事もあって、本当に俺が死んでしまって、ここに送られてきたのだということが嫌でも理解出来てしまう
でもまあ、俺死んじゃったのか…
少しだけその事を残念に思ったが、キラさんの話では次の世界とやらに送ってくれるって言ってたな…
するとそんな風に考え込んでいた俺に、キラさんは再び微笑み
「混乱しているとは思いますが…何か質問などはありますか?
天界の規約で答えられない内容もありますが、ある程度の質問であれば答えることは出来ますよ」
俺はキラさんのその言葉を聞いて、そこまで何も言わず黙って聞いていたが、どうしても気になっていた質問を一言キラさんに問いかける
「そんな事よりも女神様…
俺の持ってたアイスどこ?」
と、俺の放ったその一言に、女神さまはピキッと凍りついたのであった
アイスだけに・・・
「だが断る!」
ここは王の間と呼ばれる、ユリヤス王国の城の王の間
そこで俺こと、小鳥遊 空羅(たかなし かるら)はこの国で一番偉いであろう人物、この国で一番偉い人物、ユリヤス王国の王さまに向かって先程の一言を言い放った
・・・
・・・・
・・・・・?
「う、うん!?聞き間違いか?
す、すまんもう一度言ってくれぬか?
ハハハ、最近仕事が忙しくての…少々疲れていたのかもしれぬ
異世界から来た、勇者タカナシよ
これから魔王を倒す冒険に出発してくれるな?」
王様は俺の言ったことが聞き取れなかったのか、再び俺にそう命令してくる
まあ、だとしても俺の言う言葉は勿論…
先程とは変わらない
俺は先ほどよりも大きく、そして力強く一言
「だが、断る!」
すると先程以上にその場が凍りついたのは、言うまでもないだろう
ーーーー1時間前ーーーー
「うっ、ここは?」
俺は少しの頭痛に顔をしかめ、眠りから目を覚ました
キョロキョロ
俺は辺りを見渡すが、そこには何も無い
この何も無いと言うのは文字通りの意味で、見渡す限り真っ暗な空間なのである
「確か俺は……?」
俺の現在覚えている記憶と言えば、妹に夜食のデザートを買ってこいとせがまれて、仕方なしにコンビニに買いに行き、その帰りに急に頭が痛くなって…
うーんダメだ、そこまでしか思い出せない
しかしそんな状況でも俺は、普通の人であれば自分が記憶のないときに発生したと思われるこの状態を気持ち悪く思い、自分の今後ことが心配になるところなんだろうが…
「その内なんか思い出すこともあるだろ
ていうか、俺がコンビニで買ったわさびアイス練乳入りがないことの方が今は重要だ」
といった感じで、妹のためのデザートのついでに買ったアイスの方が心配になっているのだった
すると暗闇の中でやる事がなく、ボーっとしていた俺の頭上から突然暖かい光が差し込む
そしてその光は俺の目の前でスルスルと収束し、中から1人の綺麗な女性が現れた
西洋人形を思わせる美しい顔立ち
出るところは出て引っ込むところは引っ込むという理想的な体型
そして何よりも目を引くのは、彼女の頭上に浮かぶ天使の輪っかのような何か
そんな物語の中に出てくるような天使の如き女性が、俺の目の前に突如として現れたのだった
すると目の前の綺麗な女性は、黙って何も言えずにいる俺に対して優しく語りかけてくる
「混乱しているかもしれませんが、落ち着いて聞いてくださいね
大変残念な事ですがタカナシさん、あなたは先程お亡くなりになりました
そしてその亡くなったあなたの魂が、現在ここに留まっているという訳です
そのため、今いるこの空間は多くの死後の魂が集まる場所で、いわば魂の集会所のような場所なのです
そして私は、その魂を次の世界に送るお手伝いをさせていただいております
名前はキラと言います」
と、綺麗な女性、キラさんが俺の顔を覗き込むようにしてそう言ってくる
言っていることは無茶苦茶だったが…
この現実離れした容姿と、現在いる真っ暗な不思議な空間が、その話に証拠としての信憑性を与えている
そんな事もあって、本当に俺が死んでしまって、ここに送られてきたのだということが嫌でも理解出来てしまう
でもまあ、俺死んじゃったのか…
少しだけその事を残念に思ったが、キラさんの話では次の世界とやらに送ってくれるって言ってたな…
するとそんな風に考え込んでいた俺に、キラさんは再び微笑み
「混乱しているとは思いますが…何か質問などはありますか?
天界の規約で答えられない内容もありますが、ある程度の質問であれば答えることは出来ますよ」
俺はキラさんのその言葉を聞いて、そこまで何も言わず黙って聞いていたが、どうしても気になっていた質問を一言キラさんに問いかける
「そんな事よりも女神様…
俺の持ってたアイスどこ?」
と、俺の放ったその一言に、女神さまはピキッと凍りついたのであった
アイスだけに・・・
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者召喚の余り物ですが、メイド型アンドロイド軍団で冒険者始めます
水江タカシ
ファンタジー
28歳独身、一般事務の会社員である俺は、勇者召喚に巻き込まれて異世界へと転移した。
勇者、聖女、剣聖――
華やかな肩書きを持つ者たちがもてはやされる中、俺に与えられたのは聞いたこともないスキルだった。
【戦術構築サポートAI】
【アンドロイド工廠】
【兵器保管庫】
【兵站生成モジュール】
【拠点構築システム】
【個体強化カスタマイズ】
王は落胆し、貴族は嘲笑い、俺は“役立たず”として王都から追放される。
だが――
この世界には存在しないはずの“機械兵器”を、俺は召喚できた。
最初に召喚したのは、クールな軍人タイプのメイド型戦闘アンドロイド。
識別番号で呼ばれる彼女に、俺は名前を与えた。
「今日からお前はレイナだ」
これは、勇者ではない男が、
メイド型アンドロイド軍団と共に冒険者として成り上がっていく物語。
屋敷を手に入れ、土地を拠点化し、戦力を増強しながら、
趣味全開で異世界を生きていく。
魔王とはいずれ戦うことになるだろう。
だが今は――
まずは冒険者登録からだ。
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる