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【13】登録Ⅰ
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四人が揃ったところで行う事はまだあった。
冒険者ギルドに登録する事だ。
勇者チームとして魔物討伐するにも、まずは冒険者ギルドに登録が先決となった。
しかし、登録するにしても騎士である麗羅はともかく、揃って貴族の令嬢である。
冒険者らしく変装するにもドレスしか無い状態だった。
そこでこの手の事に一番詳しい愛那に一式買ってきてもらう。
「たったらったた~た~た~ まじっくばっぐぅ!」
『ドラえもん』でアイテムを取出す時のテーマ曲と口調を愛那は真似して口づさむ。
みんなの前には麻の様な材質で出来た鞄が一つ。
ファンタジー世界ではおなじみ、アイテムを無尽蔵に収納出来るマジックバッグだ。
愛那はそこから衣類やアイテムを次々取出してみせる。
「まず最初に言っておくと、ギルドに登録する時は駆出しの冒険者という事にしとく。
いきなりチート能力満載の勇者グループでは大騒ぎになってしまうし、レベルが上がるにつれて厄介な依頼を押付けられるもんなんだ。私たちは貴族令嬢で、まだまだ自由に動ける状態ではないのだから、今はそこそこの活動しか出来ない。その点を留意しておいて」
愛那の言う事に三人は頷く。
「という事で、璃亜は神官というか聖女なので、この法衣ね。
呪文なんて詠唱しなくても上位魔法だろうと使えると思うけど、この錫杖も格好付けに渡しておく。
何だったらこの錫杖で魔物をぶん殴っても良いから」
「ありがとう。でも私は後方支援だからそんな物騒な事はしないわよ」
リーダーらしく璃亜は冷静に受取る。
「いや、RPG(ロ-ルプレイングゲーム)で神官の持物といったら、同じロッド状のもので"メイス"というのがあるんだけど、これんなんか本当に敵をぶん殴る武器なんだよ」
愛那はここでも薀蓄を披露する。
「次に安奈は魔法使いだから、このまんま魔女の帽子とロープだ。ハロウィーンの仮装みたいだけどね。
安奈も無詠唱で済むと思うけど、格好が大事だからこの杖もね」
「わーい魔法使いだ! マジカル安奈だぞ!」
璃亜とは異なり安奈は素直に喜ぶ。
「そして最後。戦士の麗羅はこれだ。レザーアーマーという簡易な奴ね。
御希望のビキニアーマーはまだ待ってほしい。駆出しの冒険者には時期尚早な物だし、あの露出を多い格好はとにかく目立ち過ぎる。ギルドに行けば解るけど、荒っぽい男どもがゴロゴロして場所なんだよ。
私たちが女性ばかり四人組パーティーというだけで目を付けられそうなんだ。
とにかく今は駆出しの冒険者として目立たない様に努める事。
剣も騎士団から支給されているものを持っていると思うけど、それだと身元がバレる心配があるからこの安物ね。璃亜や安奈に渡したのもやっぱり安物だ。私も小型の剣を持ったけどこれも同じ。
いきなり伝説の聖剣なんて持っていたらおかしいからね」
「・・・わかった・・・でも残念・・・」
麗羅はビキニアーマーに未練がある様だ。
「さて、着替えたら早速ギルドに登録に行こうよ!」
ウキウキと準備を始める愛那たちに対し璃亜が釘を刺す。
「愛那、いろいろ揃えてくれてありがとう。でも領収書は出してね。
みんなの装備の代金、私のお小遣いなんだから」
冒険者ギルドに登録する事だ。
勇者チームとして魔物討伐するにも、まずは冒険者ギルドに登録が先決となった。
しかし、登録するにしても騎士である麗羅はともかく、揃って貴族の令嬢である。
冒険者らしく変装するにもドレスしか無い状態だった。
そこでこの手の事に一番詳しい愛那に一式買ってきてもらう。
「たったらったた~た~た~ まじっくばっぐぅ!」
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みんなの前には麻の様な材質で出来た鞄が一つ。
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愛那の言う事に三人は頷く。
「という事で、璃亜は神官というか聖女なので、この法衣ね。
呪文なんて詠唱しなくても上位魔法だろうと使えると思うけど、この錫杖も格好付けに渡しておく。
何だったらこの錫杖で魔物をぶん殴っても良いから」
「ありがとう。でも私は後方支援だからそんな物騒な事はしないわよ」
リーダーらしく璃亜は冷静に受取る。
「いや、RPG(ロ-ルプレイングゲーム)で神官の持物といったら、同じロッド状のもので"メイス"というのがあるんだけど、これんなんか本当に敵をぶん殴る武器なんだよ」
愛那はここでも薀蓄を披露する。
「次に安奈は魔法使いだから、このまんま魔女の帽子とロープだ。ハロウィーンの仮装みたいだけどね。
安奈も無詠唱で済むと思うけど、格好が大事だからこの杖もね」
「わーい魔法使いだ! マジカル安奈だぞ!」
璃亜とは異なり安奈は素直に喜ぶ。
「そして最後。戦士の麗羅はこれだ。レザーアーマーという簡易な奴ね。
御希望のビキニアーマーはまだ待ってほしい。駆出しの冒険者には時期尚早な物だし、あの露出を多い格好はとにかく目立ち過ぎる。ギルドに行けば解るけど、荒っぽい男どもがゴロゴロして場所なんだよ。
私たちが女性ばかり四人組パーティーというだけで目を付けられそうなんだ。
とにかく今は駆出しの冒険者として目立たない様に努める事。
剣も騎士団から支給されているものを持っていると思うけど、それだと身元がバレる心配があるからこの安物ね。璃亜や安奈に渡したのもやっぱり安物だ。私も小型の剣を持ったけどこれも同じ。
いきなり伝説の聖剣なんて持っていたらおかしいからね」
「・・・わかった・・・でも残念・・・」
麗羅はビキニアーマーに未練がある様だ。
「さて、着替えたら早速ギルドに登録に行こうよ!」
ウキウキと準備を始める愛那たちに対し璃亜が釘を刺す。
「愛那、いろいろ揃えてくれてありがとう。でも領収書は出してね。
みんなの装備の代金、私のお小遣いなんだから」
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