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閑話の4 ハロウィン
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俺は自宅を愛している。温もり溢れる命の床に抱かれながら、俗人の思考をまるまる投げ出して過ごすこの日々を愛している。
今、俺は独りである。いつもの賑やかで、清廉として、頭のネジの「ネジ部」——ネジの中で一番重要なあのギザギザしたところ——がヤスリでごっそり削り落とされたような彼女はまだ来ていない。とどのつまり、お家で彼女が遊びに来るのを心待ちにしているのだ。
"待つ"という行為は嫌いではない。来たるべき邂逅と語らいの希望に胸を膨らませながら、わっくわくな笑顔で貧乏ゆすりをすることが、もはや一種のライフワークと化していた。
と、そんなところで時間である。ピンポンと軽快な音が鳴って、ドアがトトトンと小気味良く叩かれた。彼女の来訪合図だ。
「ういっす」
「ういうい~」
ドアを開け、気さくな挨拶を交わした時、俺はニッコニコの笑顔だった。どんな時も出会いは明るく、というのが俺のモットーである。なんと健気で美しい信念か。
さて、顔を上げた俺の前に居たのは——
「なんだお前!?」
——結論から言うと、フランケンシュタインであった。頭に巨大ネジがブッ刺さった、全面蒼白の巨大な化け物であった。
いや彼女である。それは分かる。分からない人のために説明しよう。彼女は仮装しているのだ。よりにもよって可愛さの欠片もないリアル志向のフランケンに全力で扮していたのだ。
「あなたのフランケンシュタインです」
「クオリティ高すぎて不安になるわ」
「トリックオアトリック」
「問答無用かよ」
両手をねだるように差し出す彼女は、紛れもなく彼女である。本気で化け物かと見紛うほどの再現技術だった。
顔は特殊メイクばりに質感のある青四角。こわい。身体は死地から帰還したかのようなズタボロの巨体。とてもおそろしい。声はいつもの彼女であった。よかった。
「もっとあるだろ吸血鬼とかさあ」
「あんまり綺麗にしてると危ないじゃん」
「なんで?」
「だって街中に女の子一人だよ?」
「あー」
不安はもっともだ。ハロウィンの夜、男は狼になる。ダブルミーニングである。実際彼女が浮かれ気分の狂衆の下に、可愛さ丸出し・露出過多の仮装で、しかも一人で突撃すれば、ナンパの毒牙にかかること間違いなしだ。
しかしフランケンシュタインの仮装なら無問題。こうにも恐ろしい風貌ならば、蠅のような写真家に襲撃されることはあれどナンパはされまい。それにしたってもう少しやりようはありそうなものだが。
かくして普段通り座布団に腰を下ろし、閑話がその幕を上げた。仮装のガタイが良すぎるせいで座るのに難儀し、珍しく苛立つ彼女を見ることができた。
「お菓子要求しないの?」
「どうせミンティアとよくわかんないアメちゃんくらいしかないでしょ?」
「おっしゃる通りで」
「甘いフレーバーなら貰いたいな」
「残念ながらパッケージ燃えてるやつ」
前も言っただろうか、俺は基本お菓子を備えていない。例外は子供心に焼きついた無駄にデカい飴と、講義中の睡魔を討ち倒すための激辛ミントタブレットのみである。
だがお菓子は大好きだ。彼女はさらにお菓子が好きだ。毎度彼女が持ち寄るお菓子のおかげで、その真髄を理解することができたのだ。彼女はいわば大衆菓子の伝道者である。
「そんなあなたに私からのトリートです」
「すげえ嫌な予感がする」
「じゃじゃーん」
図体に似合わないリボン付きのトートバッグから取り出したのは、赤色の菓子袋。そう、「カントリーマアム」である。
しかし待て、飛びつくのは早い。よく見ると開いている。意図的に開けられている。勘のいい者は気付いたはずだ。この袋の中に革新的デス・トラップが仕掛けられているのは確定的に明らかである。中身が全部シケているとかそんな具合に違いない。
「あげるよ」
小悪魔的笑みを浮かべている(仮装のせいで顔が見えないが多分そう)彼女に覚悟の眼差しを向け、受け取った袋を覗き込む。
俺は絶望した。その中にあったのは、白い包装だけ。バニラ味だけしかないのだ。チョコ味はどこか。カントリーマアムは断然チョコ派なのだ。牛乳と一緒に食べるのがたまらなく好きなのだ。
「俺チョコ味が食いたいなあ」
「バニラをかじりなさい」
「チョコ味好きなんだけどなあ」
「バニラも美味しいよ?」
「じゃあバニラも食べてあげろよ」
なんたる愚弄。俺はもう慣れているが、「こうしたらイタズラになるだろうな~」という軽薄極まりない考えで残されるバニラくんの気持ちを考えたことがあるのだろうか? いや、ない。バニラくんが可哀想である。可哀想なので、バニラくんを一つ開封して口に放り込んだ。美味しかったので続けざまにもう二つ食べた。
「食べないの?」
「チョコ味食べきったからお腹いっぱい」
「なんか酒でも出そうか」
「今日はいいや」
「珍しいこともあるもんだな」
彼女はお酒も大好きである。大学生らしからぬ、いや大学生だからこそ妙に小洒落た酒を好んでいた。俺は彼女にお酒を教えてもらった。彼女はいわばオシャレ酒の伝道者である。
あえて付け加えると、彼女は酒に弱い。
「仮装したままじゃれついたらケガさせちゃうかもだし」
「別に危なそうには見えんけど」
「人造人間っぽくしようと思って中に鉄板入れた」
「何にそこまで突き動かされたんだよ」
確かに鉄板入りの巨体で暴れられるのは困る。そのまま酔いどれ猫パンチでも喰らおうものなら、鼻骨から折れて痛覚伝達のダンシングトゥナイトである。仮装して暴れる彼女の姿は、想像するとかなり恐怖を感じた。とんだ酒乱ケンシュタインだ。
「……」
「どうした?」
「仮装ってさあ」
「おう」
「人に見せる瞬間がピークだね」
「つまり飽きたんだな」
快速であった。家に着いてからまだ10分も経っていない。飽き性ここに極まれりである。使用時間と費用の相関が気になって「いくらかかったんだよ」と尋ねてみると、「だいたい86000円」と返ってきた。高い。コスプレイヤーだとか演劇家だとかの金銭感覚は分からないが、俺からしてみるとかなりエクスペンシブであった。頑張ればスマートフォンを買い換えられそうである。
「人に見られたいなら街に繰り出せばいいんじゃないの」
「別に人に見せたいわけじゃないよ」
「俺に見せたかったの?」
「キュンってさせたかった」
「ごめんフランケンシュタインにはキュンとしないわ」
俺の性癖を誤解しているのだろうか。割と幅広い守備範囲を誇る俺ではあるが、流石に巨体・死体・ネジ・全身男装の四連星はキツい。これを一目見てキュンとする者がいたらそっと頭を叩いて正気に戻してやりたいものだ。
「俺は吸血鬼とか雪女とかが見たいな」
「じゃあ今から作ろうか?」
「作れんの?」
「頑張れば二時間くらいで」
「早すぎるだろ」
「愛の力だよ」
彼女はそう言ってやにわに立ち上がると、顔にへばりついたフランケンの特殊メイクをベリベリと引き剥がし、つるりとした卵肌にえくぼを浮かばせた。青白い上塗から覗いたその笑顔に、図らずもキュンとしてしまった。
「よーしホームセンター行こう!」
「お金持ってんの?」
「持ってないよ?」
「ここは男らしく財布になるとしますか」
「抑えめでも3万は掛かるからよろしく」
閑話終わり。ハロウィンで自腹を切り込めば、また次の語らいに想いを馳せる。
今、俺は独りである。いつもの賑やかで、清廉として、頭のネジの「ネジ部」——ネジの中で一番重要なあのギザギザしたところ——がヤスリでごっそり削り落とされたような彼女はまだ来ていない。とどのつまり、お家で彼女が遊びに来るのを心待ちにしているのだ。
"待つ"という行為は嫌いではない。来たるべき邂逅と語らいの希望に胸を膨らませながら、わっくわくな笑顔で貧乏ゆすりをすることが、もはや一種のライフワークと化していた。
と、そんなところで時間である。ピンポンと軽快な音が鳴って、ドアがトトトンと小気味良く叩かれた。彼女の来訪合図だ。
「ういっす」
「ういうい~」
ドアを開け、気さくな挨拶を交わした時、俺はニッコニコの笑顔だった。どんな時も出会いは明るく、というのが俺のモットーである。なんと健気で美しい信念か。
さて、顔を上げた俺の前に居たのは——
「なんだお前!?」
——結論から言うと、フランケンシュタインであった。頭に巨大ネジがブッ刺さった、全面蒼白の巨大な化け物であった。
いや彼女である。それは分かる。分からない人のために説明しよう。彼女は仮装しているのだ。よりにもよって可愛さの欠片もないリアル志向のフランケンに全力で扮していたのだ。
「あなたのフランケンシュタインです」
「クオリティ高すぎて不安になるわ」
「トリックオアトリック」
「問答無用かよ」
両手をねだるように差し出す彼女は、紛れもなく彼女である。本気で化け物かと見紛うほどの再現技術だった。
顔は特殊メイクばりに質感のある青四角。こわい。身体は死地から帰還したかのようなズタボロの巨体。とてもおそろしい。声はいつもの彼女であった。よかった。
「もっとあるだろ吸血鬼とかさあ」
「あんまり綺麗にしてると危ないじゃん」
「なんで?」
「だって街中に女の子一人だよ?」
「あー」
不安はもっともだ。ハロウィンの夜、男は狼になる。ダブルミーニングである。実際彼女が浮かれ気分の狂衆の下に、可愛さ丸出し・露出過多の仮装で、しかも一人で突撃すれば、ナンパの毒牙にかかること間違いなしだ。
しかしフランケンシュタインの仮装なら無問題。こうにも恐ろしい風貌ならば、蠅のような写真家に襲撃されることはあれどナンパはされまい。それにしたってもう少しやりようはありそうなものだが。
かくして普段通り座布団に腰を下ろし、閑話がその幕を上げた。仮装のガタイが良すぎるせいで座るのに難儀し、珍しく苛立つ彼女を見ることができた。
「お菓子要求しないの?」
「どうせミンティアとよくわかんないアメちゃんくらいしかないでしょ?」
「おっしゃる通りで」
「甘いフレーバーなら貰いたいな」
「残念ながらパッケージ燃えてるやつ」
前も言っただろうか、俺は基本お菓子を備えていない。例外は子供心に焼きついた無駄にデカい飴と、講義中の睡魔を討ち倒すための激辛ミントタブレットのみである。
だがお菓子は大好きだ。彼女はさらにお菓子が好きだ。毎度彼女が持ち寄るお菓子のおかげで、その真髄を理解することができたのだ。彼女はいわば大衆菓子の伝道者である。
「そんなあなたに私からのトリートです」
「すげえ嫌な予感がする」
「じゃじゃーん」
図体に似合わないリボン付きのトートバッグから取り出したのは、赤色の菓子袋。そう、「カントリーマアム」である。
しかし待て、飛びつくのは早い。よく見ると開いている。意図的に開けられている。勘のいい者は気付いたはずだ。この袋の中に革新的デス・トラップが仕掛けられているのは確定的に明らかである。中身が全部シケているとかそんな具合に違いない。
「あげるよ」
小悪魔的笑みを浮かべている(仮装のせいで顔が見えないが多分そう)彼女に覚悟の眼差しを向け、受け取った袋を覗き込む。
俺は絶望した。その中にあったのは、白い包装だけ。バニラ味だけしかないのだ。チョコ味はどこか。カントリーマアムは断然チョコ派なのだ。牛乳と一緒に食べるのがたまらなく好きなのだ。
「俺チョコ味が食いたいなあ」
「バニラをかじりなさい」
「チョコ味好きなんだけどなあ」
「バニラも美味しいよ?」
「じゃあバニラも食べてあげろよ」
なんたる愚弄。俺はもう慣れているが、「こうしたらイタズラになるだろうな~」という軽薄極まりない考えで残されるバニラくんの気持ちを考えたことがあるのだろうか? いや、ない。バニラくんが可哀想である。可哀想なので、バニラくんを一つ開封して口に放り込んだ。美味しかったので続けざまにもう二つ食べた。
「食べないの?」
「チョコ味食べきったからお腹いっぱい」
「なんか酒でも出そうか」
「今日はいいや」
「珍しいこともあるもんだな」
彼女はお酒も大好きである。大学生らしからぬ、いや大学生だからこそ妙に小洒落た酒を好んでいた。俺は彼女にお酒を教えてもらった。彼女はいわばオシャレ酒の伝道者である。
あえて付け加えると、彼女は酒に弱い。
「仮装したままじゃれついたらケガさせちゃうかもだし」
「別に危なそうには見えんけど」
「人造人間っぽくしようと思って中に鉄板入れた」
「何にそこまで突き動かされたんだよ」
確かに鉄板入りの巨体で暴れられるのは困る。そのまま酔いどれ猫パンチでも喰らおうものなら、鼻骨から折れて痛覚伝達のダンシングトゥナイトである。仮装して暴れる彼女の姿は、想像するとかなり恐怖を感じた。とんだ酒乱ケンシュタインだ。
「……」
「どうした?」
「仮装ってさあ」
「おう」
「人に見せる瞬間がピークだね」
「つまり飽きたんだな」
快速であった。家に着いてからまだ10分も経っていない。飽き性ここに極まれりである。使用時間と費用の相関が気になって「いくらかかったんだよ」と尋ねてみると、「だいたい86000円」と返ってきた。高い。コスプレイヤーだとか演劇家だとかの金銭感覚は分からないが、俺からしてみるとかなりエクスペンシブであった。頑張ればスマートフォンを買い換えられそうである。
「人に見られたいなら街に繰り出せばいいんじゃないの」
「別に人に見せたいわけじゃないよ」
「俺に見せたかったの?」
「キュンってさせたかった」
「ごめんフランケンシュタインにはキュンとしないわ」
俺の性癖を誤解しているのだろうか。割と幅広い守備範囲を誇る俺ではあるが、流石に巨体・死体・ネジ・全身男装の四連星はキツい。これを一目見てキュンとする者がいたらそっと頭を叩いて正気に戻してやりたいものだ。
「俺は吸血鬼とか雪女とかが見たいな」
「じゃあ今から作ろうか?」
「作れんの?」
「頑張れば二時間くらいで」
「早すぎるだろ」
「愛の力だよ」
彼女はそう言ってやにわに立ち上がると、顔にへばりついたフランケンの特殊メイクをベリベリと引き剥がし、つるりとした卵肌にえくぼを浮かばせた。青白い上塗から覗いたその笑顔に、図らずもキュンとしてしまった。
「よーしホームセンター行こう!」
「お金持ってんの?」
「持ってないよ?」
「ここは男らしく財布になるとしますか」
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