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賞味期限と消費期限。
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「いいこと、及川さん。
子供を産むならまず30歳までにいい子種を見つけて、35歳までに一人出産よ。
…そうね、できれば32歳くらいまでに一人目で、年子で2人目が理想かしら」
――――ほうほう。
「私?私も勿論いつかは子供が欲しいと思ってるわよ?だから25歳の時からずっと卵子の凍結は欠かさず行ってるし、それ用のサプリメントも毎日摂取してる。
20代のあなたにはまだ考えもつかないでしょうけど、女の賞味期限なんてあっという間に切れるのよ」
勢いよくぐさりと刺されたフォークが、お土産として渡されたアップルパイに突き刺さる。
同じく切り分けられたアップルパイをボロボロこぼしながら口に運んでいた高瀬は、中塚女史の実感が篭りまくった発言に、時折相槌を打ちながらすっかり聞き入っていた。
―――――女に消費期限はない。あるのは賞味期限だけだ。
異論はあろうが、これもいわゆる名言ではなかろうか。
賞味期限とは、すなわち味を保証する期限であって、過ぎたからといって食べられないわけではない。
ただし消費期限は別だ。
過ぎてしまったら速やかに廃棄したほうがいいらしい。
女の消費期限はない――――つまり、食べられなくなることはないけれど、賞味期限――――美味しい時期は決まっている、と。
「大体の男が若い女の子を選ぶのはそういうことでしょ。
…まぁ、希にたとえ年齢がいくつになってもその”人”だけにこだわる、なんて相手もいるみたいだけど…。
そういう人を見つけられたら本当に幸せよね」
羨ましい、と心から告げる中塚女史。
先に言われていたとおり、休憩時間になって元の部長専用の部屋に戻ってきた高瀬だったが、お茶を飲みながら、女二人で一体なぜこんな話題になったのか。
それは例の新しい派遣社員がきっかけだった。
あの時、高瀬が話を始めたのをいいことに、しばらくの間、子持ちの女子社員達の間で自分の夫、子供に関する愚痴大会が勃発したのである。
どうも聞いた話によると、最近の学校教育というのは、何かあったらすぐに両親に直接連絡、というのが基本らしい。子供を学校に送り出したところで、やれ熱があった、怪我をした、他の子供に怪我をさせた、などなど、様々なことですぐに呼び出しがかかるのだそうだ。そうなると、仕事中であっても直接迎えに行かざるを得ない。
夫は仕事が忙しいと行って迎えに行こうともしないくせに、残業して帰ってくると必ず先に家に帰ってきている、と。
子供のいない高瀬としては、後学の為にとしっかり聞き耳をたてていたのだが…。
「なんか、むしろ自分に子供なんて育てられるのかどうか心配になっちゃいました」
団体競技の試合への送り迎えもPTAが全て担当、仕事を理由に断れば子供がレギュラー落ちし、PTAでもハブられる。
――――怖い、超怖いPTA。
ママ友いじめとか本当に無理。
その恐怖感を引きずったまま帰ってきた高瀬が中塚女史にこの話を聞かせたところ、中塚女子は菩薩のような笑顔でこういいきった。
「なんだかんだ言ってね、子持ちは自分のことを勝ち組だと思ってるのよ。自慢だと思って聞き流しなさい」
「おぉ…」
確かに、話の最後には定番のセリフ「及川さんも早く子供を作ったほうがいいわよ」があった。
なるほど、あれは愚痴に見せかけた自慢だったのか。
大人の世界は奥が深い。
だがそんな中塚女史でも、決して子供が欲しくないわけではない、と。
無理に作る必要はないが、いつかは欲しいと考えているならば、そう。
―――――今でしょ。
タラコ唇の元塾講師の押しの強い笑顔を思い浮かべて欲しい。
「恋愛なんていつでもできるの。でも子供だけは別。
これはね、確実に時間との戦いよ。30歳を過ぎれば嫌でもわかるわ」
ギリギリのラインはどうやら30歳にあるようだ。
だいたい後3年か、と思うと長いような短いような。
なんだろう。
ちょっと子持ちの自分が想像できない。
そして旦那の顔がもっと想像できない。
なんでだろうな?
そう思って質問したところで、中塚女史から明確な答えが帰ってきた。
「それはね、及川さん。あなたが恋をしていないからよ」
「―――――恋!!」
ハッとして、まるでムンクの叫びのように両手で頬を挟み込む。
そうか、恋か!!
「先輩!!私、恋がしたいです!!」
唇の端からまたポロっとパイのかけらを落としつつ、勢い込んで立ち上がった高瀬。
「あら、あなたの場合相手ならいくらでもいるじゃない。
あとは自覚の問題よ。―――――そうね、ときめきかしら」
おぉおぉう。素晴らしい。
パチパチと拍手をし、よし、と握り拳を固めた。
ときめきか、なるほど。
一人納得する高瀬。
休憩用のテーブルに座って話す二人の会話が丁度聞こえないあたり、少し離れたところにいる部長と主任をちらりと視線の隅に捉え、中塚女史がくすりと笑う。
「……あなたのお相手は前途多難ね…」
恋はしようと思ってするものではない。
――――気が付けば、胸の中にあるものだ。
自分にもそんな時代があったなと思いながら、可愛い後輩の唇についたパイのカスを払ってやる。
指先で唇を掠め、すっと拭うその滑らかな仕草に、高瀬は感動した。
むしろちょっとときめいた。
「中塚先輩…!!これが恋ですかっ…!」
「――――――ちょっと、違うわね」
ちょっとどころかだいぶ違っているが、指摘しないのが優しさだ。
※
「…あれ、なんの話ししてんの?」
「――さぁな」
話は聞こえないまでも、大仰な素振りで立ったり座ったりを繰り返している高瀬の奇行は充分視界に入っていたらしく、胡乱げにそちらをみやる男子二人――。
気にはなるが、入ってはいけない。
女子だけの空間とはそういうものだ。
「ところで谷崎、お前、俺がロッカーに言ってる時にあの子に何か言ったか?なんか視線が痛いんだけど」
「―――――さぁな」
そらっとぼける飼い主に同調し、傍に控えるアレキサンダーもまたぷい、っとそっぽを向く。
しっぽがブンブンと揺れて動揺しているあたり、全て台無しだが。
谷崎もまた同じように隠しているつもりでいて、その目が少しだけ斜め上を見ている。
他の人間ならともかく、付き合いの長い人間なら、一目瞭然だ。
「…ま、いいさ」
ふっと笑って、追求の手を弱める。
「お土産の感想でも聞きに行ってくるとしますか!」
それくらい許されるだろうと、二人のいる場所へ向かってひょこひょこ歩き出す。
それを何とも言えない表情でみやる主人の心中を慮ってか、アレキサンダーもそのあとをついて移動する。
それに気づき、ちょっと笑いながら下を向いた相原が「偵察とはなかなかやるなぁ」と小さくこぼす。
「安心しろよ――――しっかり、当て馬になってやるかさ」
『くぅ~ん』
あなたも大変ですね、とでも言いたげなアレキサンダー。
「しかし、あいつ、あの子に何を言ったんだろうな?」
ちょっと首をかしげて不思議がる相原。
その辺もちょっと確認してみよう。
どうせあの子のことだから、少しつつけばすぐにぼろが出るはずだ。
そしてその数分後。
「ブッ!!!」
淹れてもらったばかりのお茶を吹き出し、爆笑する相原の姿が。
「きょ、巨乳好き………言うに事欠いてそれかよ………!!」
え、違うんですか、ときょとんとした表情の高瀬に、否定も肯定もせず、ひたすら腹を抱えて笑う。
「あいつも…可愛いところがあるな…プッ…」
名誉の為に言っておくが、相原は決して巨乳好きではない。
というか、特にこだわりがない。
なら何故谷崎がそんなことを言ったのかといえば―――――。
推して測るべし、だ。
「ときめきねぇ……」
二人の会話を聞かされた相原は、複雑そうにその言葉を口にし、図らずも中塚女史と同じ感想を胸に抱く。
―――――こりゃ、前途多難そうだな、と。
子供を産むならまず30歳までにいい子種を見つけて、35歳までに一人出産よ。
…そうね、できれば32歳くらいまでに一人目で、年子で2人目が理想かしら」
――――ほうほう。
「私?私も勿論いつかは子供が欲しいと思ってるわよ?だから25歳の時からずっと卵子の凍結は欠かさず行ってるし、それ用のサプリメントも毎日摂取してる。
20代のあなたにはまだ考えもつかないでしょうけど、女の賞味期限なんてあっという間に切れるのよ」
勢いよくぐさりと刺されたフォークが、お土産として渡されたアップルパイに突き刺さる。
同じく切り分けられたアップルパイをボロボロこぼしながら口に運んでいた高瀬は、中塚女史の実感が篭りまくった発言に、時折相槌を打ちながらすっかり聞き入っていた。
―――――女に消費期限はない。あるのは賞味期限だけだ。
異論はあろうが、これもいわゆる名言ではなかろうか。
賞味期限とは、すなわち味を保証する期限であって、過ぎたからといって食べられないわけではない。
ただし消費期限は別だ。
過ぎてしまったら速やかに廃棄したほうがいいらしい。
女の消費期限はない――――つまり、食べられなくなることはないけれど、賞味期限――――美味しい時期は決まっている、と。
「大体の男が若い女の子を選ぶのはそういうことでしょ。
…まぁ、希にたとえ年齢がいくつになってもその”人”だけにこだわる、なんて相手もいるみたいだけど…。
そういう人を見つけられたら本当に幸せよね」
羨ましい、と心から告げる中塚女史。
先に言われていたとおり、休憩時間になって元の部長専用の部屋に戻ってきた高瀬だったが、お茶を飲みながら、女二人で一体なぜこんな話題になったのか。
それは例の新しい派遣社員がきっかけだった。
あの時、高瀬が話を始めたのをいいことに、しばらくの間、子持ちの女子社員達の間で自分の夫、子供に関する愚痴大会が勃発したのである。
どうも聞いた話によると、最近の学校教育というのは、何かあったらすぐに両親に直接連絡、というのが基本らしい。子供を学校に送り出したところで、やれ熱があった、怪我をした、他の子供に怪我をさせた、などなど、様々なことですぐに呼び出しがかかるのだそうだ。そうなると、仕事中であっても直接迎えに行かざるを得ない。
夫は仕事が忙しいと行って迎えに行こうともしないくせに、残業して帰ってくると必ず先に家に帰ってきている、と。
子供のいない高瀬としては、後学の為にとしっかり聞き耳をたてていたのだが…。
「なんか、むしろ自分に子供なんて育てられるのかどうか心配になっちゃいました」
団体競技の試合への送り迎えもPTAが全て担当、仕事を理由に断れば子供がレギュラー落ちし、PTAでもハブられる。
――――怖い、超怖いPTA。
ママ友いじめとか本当に無理。
その恐怖感を引きずったまま帰ってきた高瀬が中塚女史にこの話を聞かせたところ、中塚女子は菩薩のような笑顔でこういいきった。
「なんだかんだ言ってね、子持ちは自分のことを勝ち組だと思ってるのよ。自慢だと思って聞き流しなさい」
「おぉ…」
確かに、話の最後には定番のセリフ「及川さんも早く子供を作ったほうがいいわよ」があった。
なるほど、あれは愚痴に見せかけた自慢だったのか。
大人の世界は奥が深い。
だがそんな中塚女史でも、決して子供が欲しくないわけではない、と。
無理に作る必要はないが、いつかは欲しいと考えているならば、そう。
―――――今でしょ。
タラコ唇の元塾講師の押しの強い笑顔を思い浮かべて欲しい。
「恋愛なんていつでもできるの。でも子供だけは別。
これはね、確実に時間との戦いよ。30歳を過ぎれば嫌でもわかるわ」
ギリギリのラインはどうやら30歳にあるようだ。
だいたい後3年か、と思うと長いような短いような。
なんだろう。
ちょっと子持ちの自分が想像できない。
そして旦那の顔がもっと想像できない。
なんでだろうな?
そう思って質問したところで、中塚女史から明確な答えが帰ってきた。
「それはね、及川さん。あなたが恋をしていないからよ」
「―――――恋!!」
ハッとして、まるでムンクの叫びのように両手で頬を挟み込む。
そうか、恋か!!
「先輩!!私、恋がしたいです!!」
唇の端からまたポロっとパイのかけらを落としつつ、勢い込んで立ち上がった高瀬。
「あら、あなたの場合相手ならいくらでもいるじゃない。
あとは自覚の問題よ。―――――そうね、ときめきかしら」
おぉおぉう。素晴らしい。
パチパチと拍手をし、よし、と握り拳を固めた。
ときめきか、なるほど。
一人納得する高瀬。
休憩用のテーブルに座って話す二人の会話が丁度聞こえないあたり、少し離れたところにいる部長と主任をちらりと視線の隅に捉え、中塚女史がくすりと笑う。
「……あなたのお相手は前途多難ね…」
恋はしようと思ってするものではない。
――――気が付けば、胸の中にあるものだ。
自分にもそんな時代があったなと思いながら、可愛い後輩の唇についたパイのカスを払ってやる。
指先で唇を掠め、すっと拭うその滑らかな仕草に、高瀬は感動した。
むしろちょっとときめいた。
「中塚先輩…!!これが恋ですかっ…!」
「――――――ちょっと、違うわね」
ちょっとどころかだいぶ違っているが、指摘しないのが優しさだ。
※
「…あれ、なんの話ししてんの?」
「――さぁな」
話は聞こえないまでも、大仰な素振りで立ったり座ったりを繰り返している高瀬の奇行は充分視界に入っていたらしく、胡乱げにそちらをみやる男子二人――。
気にはなるが、入ってはいけない。
女子だけの空間とはそういうものだ。
「ところで谷崎、お前、俺がロッカーに言ってる時にあの子に何か言ったか?なんか視線が痛いんだけど」
「―――――さぁな」
そらっとぼける飼い主に同調し、傍に控えるアレキサンダーもまたぷい、っとそっぽを向く。
しっぽがブンブンと揺れて動揺しているあたり、全て台無しだが。
谷崎もまた同じように隠しているつもりでいて、その目が少しだけ斜め上を見ている。
他の人間ならともかく、付き合いの長い人間なら、一目瞭然だ。
「…ま、いいさ」
ふっと笑って、追求の手を弱める。
「お土産の感想でも聞きに行ってくるとしますか!」
それくらい許されるだろうと、二人のいる場所へ向かってひょこひょこ歩き出す。
それを何とも言えない表情でみやる主人の心中を慮ってか、アレキサンダーもそのあとをついて移動する。
それに気づき、ちょっと笑いながら下を向いた相原が「偵察とはなかなかやるなぁ」と小さくこぼす。
「安心しろよ――――しっかり、当て馬になってやるかさ」
『くぅ~ん』
あなたも大変ですね、とでも言いたげなアレキサンダー。
「しかし、あいつ、あの子に何を言ったんだろうな?」
ちょっと首をかしげて不思議がる相原。
その辺もちょっと確認してみよう。
どうせあの子のことだから、少しつつけばすぐにぼろが出るはずだ。
そしてその数分後。
「ブッ!!!」
淹れてもらったばかりのお茶を吹き出し、爆笑する相原の姿が。
「きょ、巨乳好き………言うに事欠いてそれかよ………!!」
え、違うんですか、ときょとんとした表情の高瀬に、否定も肯定もせず、ひたすら腹を抱えて笑う。
「あいつも…可愛いところがあるな…プッ…」
名誉の為に言っておくが、相原は決して巨乳好きではない。
というか、特にこだわりがない。
なら何故谷崎がそんなことを言ったのかといえば―――――。
推して測るべし、だ。
「ときめきねぇ……」
二人の会話を聞かされた相原は、複雑そうにその言葉を口にし、図らずも中塚女史と同じ感想を胸に抱く。
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