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お年玉企画~部長とおせちの甘い罠(完)~
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「あ~あ、無邪気な顔しちゃって全く」
谷崎家のソファの上、折り重なるようにして眠る一人と二匹。
完全に力尽き、うつ伏せに倒れこんだたまま寝てしまった高瀬と、いつの間にか元の姿に戻って、その髪の中に潜り込むようにして羽を休める小鳥。
背中には最初に見た時よりも一回りほど大きくなったアレキサンダーが腹を出して眠っている。
全くもって平和な光景だ。
「この用紙はどうする?取っておくか?」
相原が指さすのは、床に広げた高瀬が作り出した自作の人生ゲーム用紙。
とは言ってもそれは、その辺の紙に高瀬が適当な項目を書き記してコマ割りしただけのお手軽なもので、書いてある内容もお粗末そのもの。
サイコロも自ら折り紙で作り、駒はなんと紙を巻き付けただけの爪楊枝だ。
普段の二人であればあっさりと全てゴミ認定してもおかしくないところであるが、楽しげに作成していた高瀬を思うと、捨てるのも忍びない。
少し考え、ため息をつきながらも丁寧に用紙をしまい始めた谷崎に、まるでお子様ランチの旗のようになった爪楊枝をくるくると回しながら、くっくっと忍び笑いを漏らす相原。
「正月早々、いい思い出になったじゃないか?
家族でボードゲームなんてやったこともありません、って感じな家だもんな、お前んちは」
「ーーーーーーーー」
「図星を刺されたからってムキになるなよ。高瀬君との初めての体験、結構な事じゃないか。
ーーーー本当、毒気が抜かれるよな、この子にかかると」
ソファの真横に陣取り、瞳を細めて高瀬達を見つめる相原の表情はいつになく優しい。
「なぁ、コレ連れて帰っちゃダメ?」
ツンツン、と高瀬の頬をつつき、「うーん」とうなされるその姿を見下ろしながら、満面の笑みで尋ねる相原。
コレ呼ばわりされた当の本人はといえば、不穏な会話にも気づくことなく、相変わらず呑気なもの。
「夕食前には目を覚ますだろう。それまでは余計なちょっかいを出さずに眠らせておけ」
「夕食は何か出前でも取る?それとも高瀬君ご希望の回る中華?」
勿論夕食まで居座るつもりの相原の台詞に、「起きてから彼女に聞いてくれ」と投げやりに答える谷崎。
つまりは高瀬の気分次第ということだ。
「ふぅん」とだけ答え、再び高瀬にちょっかいを出し始める相原。
「………しかしよく寝てるな。ここまで無防備に寝られると返って手を出しづらい。
あの幼馴染達はよくこれに耐えたもんだ」
憎からず思いあっている男女が密室に3人。
普通なら、間違いが起こっても仕方のないシチュエーションだが……。
「雑魚寝でお泊まり会、だっけ?今のあの二人からはとても想像がつかないけど、随分可愛らしいことをしてたもんだ。――羨ましいか?」
「…………いや」
既に過ぎた時間を悔いたところで何もならない。
というより、自分ならば耐えられたかどうか。
その辺りの谷崎の微妙な葛藤を読み取りつつ、「まぁそうだよな」と訳知り顔でにやつく相原。
「今回、思いがけず高瀬君の幼児期の姿を見られただけで幸運ってやつなのかもしれないな」
まさか小鳥が人の姿になるとは思いもしなかったが、もうここまで来ると一々驚くのも馬鹿馬鹿しい。
「しかし、なんで「姫様」だったのかね?」
「………何が言いたい?」
「ほらあの狐を思い出してみろよ。あっちは高瀬君を「主」って呼んでたろ?なんで「姫」なんだ?」
同じような立場であるはずなのに、何故あの小鳥は彼女を「主」と呼ばないのか。
そう言われてみると確かに疑問は残る。
「……………あの男の影響、か」
谷崎に思い当たる原因は、ただ一つ。
「あの男は彼女を『姫神』と呼んでいた。
元々この小鳥の主があの男なのだとすれば、彼女を姫と呼ぶのも納得がいく」
「……………つまり、あのピ―ちゃんとやらはまだあっちと繋がってる可能性があるってことか?」
「………あくまで可能性の話だが、頭には入れておいた方がいい」
「見かけで騙されると痛い目を見るってことか。
………今のうちに引き離しておいた方がいいんじゃないか?」
「いや。
あの男と繋がっているのなら、むしろそのままにしておいた方が安全だろう」
彼女の身に何かあった時、万が一の保険になる。
「使えるものは恋敵でも使えってことか」
「…………身を守るための術は多いに越したことはない」
例えそれが気に食わない相手の助けであっても、必要ならば手を借りる。
「随分大人の回答だな。
……………1up ってのもあながち間違いじゃないらしい」
「何………?」
「高瀬君だよ。お前が変わったってさ」
「………………」
なんとなく言いたいことは分かった。
高瀬らしい発言だとも思う。
「俺としちゃ、そろそろ高瀬君にも自覚をもってもらいたい所だけどな」
高瀬を取り巻く人間関係は、ここのところめまぐるしいスピードで変化しているといっていい。
「変わることで失うものと、変わらなければ手に入らないもの。
ーーーーどっちがより大切か、選ぶのは彼女自身だ」
「今年の目標は、脱・保護者か?」
身も蓋もない話だが、それが今の彼らの現状だ。
信頼されるのは嬉しいが、男としては少しは警戒されたくもある。
無邪気にむにゃむにゃと寝言をこぼしつつ眠る寝顔は、まるで、子供のようなあどけなさだ。
これ以上視線を合わせるのも目の毒である。
話を変えるべく、気になっていた件を切り出す。
「ーーーー相原、お前が言っていた土産話だが」
「あぁ、あれな、まぁ、大した話じゃないんだがーーーー残念ながら、ここじゃまずい」
「……なに?」
なぜ、ここではいけないのか。
相原の視線の先を捉えた谷崎は、その理由を直ぐに悟った。
一見、よく眠っているように見える小鳥。
「あの男に関する話か」
なにしろ今さっき、その話をしたばかりだ。
警戒するのも当然。
「そもそも式神やら霊体やらに、睡眠は必要だと思うか?」
「………」
相原の言いたいことはわかる。
高瀬はともかくとして、あの2匹は本当に眠っているのか。
少なくとも谷崎は、これまで一度もアレキサンダーがああして眠っているのを見たことがない。
「ーーーーーま、つまりそういうことなんだろ。
だから土産話はまだお預けだ」
「………仕方ない」
「そろそろ高瀬君も起きる頃だろうし、飯を食ったあとにゆっくり、な」
「わかった」
それだけ慎重にならざるをえない話なのだろうと察しを付け、頷く谷崎。
「そういや今ふと思い出したんだが、あの狐はどうした?
おとぼけハム子はともかく、姿が見えないな」
別に会いたいわけではないが、いないとなると気にかかるということらしい。
「あれは今、矢部君についているそうだ」
「は?」
「案外うまくいっている、と及川君は言っていたが」
「マジか」
「昨年の件からまだ日も浅いしな、念のためということらしい」
「厄介払いの間違いじゃないの?」
「言わぬが花、だな」
薄々そんな気はしていたが、矢部を心配してというのもまるきりの嘘ではあるまい。
「ってことはハム子は中塚君の所か」
姿が見えないということはそう言うことだろう。
「よし。後で中塚君と交渉してハム子を1日譲ってもらう」
「……………借りてどうする?」
あんなものを、とは心で思ってもさすがに声には出さない。
「一応俺の恩人ならぬ恩ハムスターだしな。
もてなして甘やかす。
高瀬君そっくりの小動物なんて癒し効果抜群だろ?」
あわよくば懐かれたいというのが本音らしい。
「う……………ん?」
「あ、高瀬君が起きた。
ねぇ高瀬君、夕飯は何がいい?」
「はい……?」
何を一体、藪から棒な。
結局その後、起き出してきた高瀬の「屋台のお好み焼きが食べたい!」と言う希望を叶えるため、夜の初詣ならぬ屋台巡りに出掛けた三人。
そこで思わぬ人物と再会することになろうとは、この時点ではまだ、誰も知るよしはなかった―――。
谷崎家のソファの上、折り重なるようにして眠る一人と二匹。
完全に力尽き、うつ伏せに倒れこんだたまま寝てしまった高瀬と、いつの間にか元の姿に戻って、その髪の中に潜り込むようにして羽を休める小鳥。
背中には最初に見た時よりも一回りほど大きくなったアレキサンダーが腹を出して眠っている。
全くもって平和な光景だ。
「この用紙はどうする?取っておくか?」
相原が指さすのは、床に広げた高瀬が作り出した自作の人生ゲーム用紙。
とは言ってもそれは、その辺の紙に高瀬が適当な項目を書き記してコマ割りしただけのお手軽なもので、書いてある内容もお粗末そのもの。
サイコロも自ら折り紙で作り、駒はなんと紙を巻き付けただけの爪楊枝だ。
普段の二人であればあっさりと全てゴミ認定してもおかしくないところであるが、楽しげに作成していた高瀬を思うと、捨てるのも忍びない。
少し考え、ため息をつきながらも丁寧に用紙をしまい始めた谷崎に、まるでお子様ランチの旗のようになった爪楊枝をくるくると回しながら、くっくっと忍び笑いを漏らす相原。
「正月早々、いい思い出になったじゃないか?
家族でボードゲームなんてやったこともありません、って感じな家だもんな、お前んちは」
「ーーーーーーーー」
「図星を刺されたからってムキになるなよ。高瀬君との初めての体験、結構な事じゃないか。
ーーーー本当、毒気が抜かれるよな、この子にかかると」
ソファの真横に陣取り、瞳を細めて高瀬達を見つめる相原の表情はいつになく優しい。
「なぁ、コレ連れて帰っちゃダメ?」
ツンツン、と高瀬の頬をつつき、「うーん」とうなされるその姿を見下ろしながら、満面の笑みで尋ねる相原。
コレ呼ばわりされた当の本人はといえば、不穏な会話にも気づくことなく、相変わらず呑気なもの。
「夕食前には目を覚ますだろう。それまでは余計なちょっかいを出さずに眠らせておけ」
「夕食は何か出前でも取る?それとも高瀬君ご希望の回る中華?」
勿論夕食まで居座るつもりの相原の台詞に、「起きてから彼女に聞いてくれ」と投げやりに答える谷崎。
つまりは高瀬の気分次第ということだ。
「ふぅん」とだけ答え、再び高瀬にちょっかいを出し始める相原。
「………しかしよく寝てるな。ここまで無防備に寝られると返って手を出しづらい。
あの幼馴染達はよくこれに耐えたもんだ」
憎からず思いあっている男女が密室に3人。
普通なら、間違いが起こっても仕方のないシチュエーションだが……。
「雑魚寝でお泊まり会、だっけ?今のあの二人からはとても想像がつかないけど、随分可愛らしいことをしてたもんだ。――羨ましいか?」
「…………いや」
既に過ぎた時間を悔いたところで何もならない。
というより、自分ならば耐えられたかどうか。
その辺りの谷崎の微妙な葛藤を読み取りつつ、「まぁそうだよな」と訳知り顔でにやつく相原。
「今回、思いがけず高瀬君の幼児期の姿を見られただけで幸運ってやつなのかもしれないな」
まさか小鳥が人の姿になるとは思いもしなかったが、もうここまで来ると一々驚くのも馬鹿馬鹿しい。
「しかし、なんで「姫様」だったのかね?」
「………何が言いたい?」
「ほらあの狐を思い出してみろよ。あっちは高瀬君を「主」って呼んでたろ?なんで「姫」なんだ?」
同じような立場であるはずなのに、何故あの小鳥は彼女を「主」と呼ばないのか。
そう言われてみると確かに疑問は残る。
「……………あの男の影響、か」
谷崎に思い当たる原因は、ただ一つ。
「あの男は彼女を『姫神』と呼んでいた。
元々この小鳥の主があの男なのだとすれば、彼女を姫と呼ぶのも納得がいく」
「……………つまり、あのピ―ちゃんとやらはまだあっちと繋がってる可能性があるってことか?」
「………あくまで可能性の話だが、頭には入れておいた方がいい」
「見かけで騙されると痛い目を見るってことか。
………今のうちに引き離しておいた方がいいんじゃないか?」
「いや。
あの男と繋がっているのなら、むしろそのままにしておいた方が安全だろう」
彼女の身に何かあった時、万が一の保険になる。
「使えるものは恋敵でも使えってことか」
「…………身を守るための術は多いに越したことはない」
例えそれが気に食わない相手の助けであっても、必要ならば手を借りる。
「随分大人の回答だな。
……………1up ってのもあながち間違いじゃないらしい」
「何………?」
「高瀬君だよ。お前が変わったってさ」
「………………」
なんとなく言いたいことは分かった。
高瀬らしい発言だとも思う。
「俺としちゃ、そろそろ高瀬君にも自覚をもってもらいたい所だけどな」
高瀬を取り巻く人間関係は、ここのところめまぐるしいスピードで変化しているといっていい。
「変わることで失うものと、変わらなければ手に入らないもの。
ーーーーどっちがより大切か、選ぶのは彼女自身だ」
「今年の目標は、脱・保護者か?」
身も蓋もない話だが、それが今の彼らの現状だ。
信頼されるのは嬉しいが、男としては少しは警戒されたくもある。
無邪気にむにゃむにゃと寝言をこぼしつつ眠る寝顔は、まるで、子供のようなあどけなさだ。
これ以上視線を合わせるのも目の毒である。
話を変えるべく、気になっていた件を切り出す。
「ーーーー相原、お前が言っていた土産話だが」
「あぁ、あれな、まぁ、大した話じゃないんだがーーーー残念ながら、ここじゃまずい」
「……なに?」
なぜ、ここではいけないのか。
相原の視線の先を捉えた谷崎は、その理由を直ぐに悟った。
一見、よく眠っているように見える小鳥。
「あの男に関する話か」
なにしろ今さっき、その話をしたばかりだ。
警戒するのも当然。
「そもそも式神やら霊体やらに、睡眠は必要だと思うか?」
「………」
相原の言いたいことはわかる。
高瀬はともかくとして、あの2匹は本当に眠っているのか。
少なくとも谷崎は、これまで一度もアレキサンダーがああして眠っているのを見たことがない。
「ーーーーーま、つまりそういうことなんだろ。
だから土産話はまだお預けだ」
「………仕方ない」
「そろそろ高瀬君も起きる頃だろうし、飯を食ったあとにゆっくり、な」
「わかった」
それだけ慎重にならざるをえない話なのだろうと察しを付け、頷く谷崎。
「そういや今ふと思い出したんだが、あの狐はどうした?
おとぼけハム子はともかく、姿が見えないな」
別に会いたいわけではないが、いないとなると気にかかるということらしい。
「あれは今、矢部君についているそうだ」
「は?」
「案外うまくいっている、と及川君は言っていたが」
「マジか」
「昨年の件からまだ日も浅いしな、念のためということらしい」
「厄介払いの間違いじゃないの?」
「言わぬが花、だな」
薄々そんな気はしていたが、矢部を心配してというのもまるきりの嘘ではあるまい。
「ってことはハム子は中塚君の所か」
姿が見えないということはそう言うことだろう。
「よし。後で中塚君と交渉してハム子を1日譲ってもらう」
「……………借りてどうする?」
あんなものを、とは心で思ってもさすがに声には出さない。
「一応俺の恩人ならぬ恩ハムスターだしな。
もてなして甘やかす。
高瀬君そっくりの小動物なんて癒し効果抜群だろ?」
あわよくば懐かれたいというのが本音らしい。
「う……………ん?」
「あ、高瀬君が起きた。
ねぇ高瀬君、夕飯は何がいい?」
「はい……?」
何を一体、藪から棒な。
結局その後、起き出してきた高瀬の「屋台のお好み焼きが食べたい!」と言う希望を叶えるため、夜の初詣ならぬ屋台巡りに出掛けた三人。
そこで思わぬ人物と再会することになろうとは、この時点ではまだ、誰も知るよしはなかった―――。
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