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美味しいところはいつも誰かがもっていく。
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「なまなり……」
って、なんだったっけ。
なんか聞いた記憶があるな、その言葉。
答えを求めるように龍一を見上げれば、ため息をつきながらも答えを教えてくれました。
「あの肉体はただの木偶だ。つまりその中身の人間は、今鬼になりかけているということだろう」
「……鬼になりかけ……?」
「簡単に言えば死にかけているということだ」
「あ」
なるほど、そういうことかと理解した。
つまり瀕死の人間が精神体だけを使って操ってるゾンビ。
「……ってそれ、もしかして倒しちゃうとまずかったりする?」
「まずくはないが、まぁ瀕死の本体は死ぬな」
「ーーーーー死にますか」
「確実に死ぬ」
はっきりきっぱり言われて。反応に困った。
あの。
目の前でウキウキした顔のケンちゃんがスタンガンを取り出してますが、大丈夫ですかね。
「……まぁ、いいんじゃないか?死んでも」
「ーーーーーーケンちゃんストップ!!」
龍一の実にあっさりした一言に、慌てて賢治を引き止める高瀬。
「とどめさしちゃうからやめて!!」
「むしろさっさと止めを刺してやったほうがいいんじゃね?」
「いやそれ、止めじゃなくて息の根を止めてるからっ!!」
実際的には人殺しと変わらないと気づいてしまえば、流石にそれをケンちゃんにやらせるわけにはいかない。
「あ!!!!」
「!?ど、どうしたんですか矢部先輩っ!?」
何故か急に叫び声を上げた矢部先輩を見れば、「思い出したわ…!!」と意味深な一言。
「あの男、この間私を襲った男よ!!背格好も服装も同じだわ……!!」
ーーーーーーーー!!!ここでまさかの通り魔発見ですっ!!
「通り魔は人間の犯行じゃなかったってこと!?」
「少なくともまだ今は人間だろ?ギリギリな」
「でも瀕死の人間を逮捕するわけにはいかないでしょ!?」
というか、日本の警察にこの犯人を特定できるのかすら最早危うくなった。
「え、じゃあ?じゃあ、通り魔の件も全部、最終的には今回の話に繋がってるってことだよね!?」
「襲われたのは若い女が多いって話だからな。ーーーーーー大方、形代探しでもしていたんじゃないか」
「……形代?」
それは、どういう……。
首を傾げる高瀬の目の前で、未だ格闘を続ける偽龍一と通り魔の2人。
下手に手を出せば相手が死ぬとあって、マルちゃんは周囲をグルグルと警戒して回るだけですっかり役立たず。
「及川くん」
「部長?」
龍一が偽龍一に気を取られている間に、スッと伸びてきた部長の手に引かれ、スムーズに脱出完了。
主任と3人、いつもの定位置に戻ったところで、主任が賢治を見つめ、こう切り出した。
「俺の勘違いじゃなければだけどさ。あれってもしかして………」
「ーーーーー例の、専務の息子か」
まだイマイチ確証の取れない口調の主任とは別に、最早間違いないといった様子で断定する部長。
「確かに……似てるわねぇ」
中塚女史も先ほどの写真を思い出したのか、妙に納得をしている。
「さっきの写真よりも少し若返っているからすぐにはわからなかったけど、よく見れば同じ顔だわ」
本人に間違いない、と太鼓判を押す。
秘書課で人の顔などさんざん見慣れた中塚女史が言うのだ。説得力は高い。
「ケンちゃん、写真写真!!」
人の顔にあまり自信のない高瀬はもう一度物的証拠をプリーズと叫ぶが、取り込み中の賢治はそれどころではないようでーーーーー。
「……って取り込み中!?だから止めさしちゃダメだって言ったじゃんっ!!」
「大丈夫大丈夫、出力は絞ったからさ。案外心臓マッサージ的な効果で本体も生き返るかも知れないぞ?」
「気楽にそういうこと言っちゃダメ!!」
止めようとする高瀬だが、「でも見てみろよほら、そろそろまずいぞ」と。
未だ格闘を続ける偽龍一を見れば、明らかな劣勢。
何しろ相手は殺る気満々、気合いが違うと言ってしまえばそれまでだ。
所詮偽物は偽物に過ぎない。
ここでケンちゃんの加勢を許すべきか否か。
高瀬は悩んだ。
このままもし偽龍一が負けたら、あの男が次に狙うのは高瀬達の中の誰か。
おそらくは、高瀬達女子三人の中から一人を狙ってくると予測された。
そうして考えること数秒。
「ーーーーーーケンちゃん、GO!」
「よし来た!」
想定の範囲内だというように即座に動き出す賢治。
「おいおい、いいのかよ高瀬君…??」
「背に腹は変えられぬという言葉を知っていますか、主任」
ついでに不可抗力という言葉も。
「大丈夫大丈夫!一応出力は絞ったってケンちゃんも言ってたし!」
「それが全く信用ならないから一度は君も止めたんだろ」
「う」
そう言われると弱いが、か弱い乙女の危機と思って諦めてください。
しかし、流石に知り合いが目の前で命の危機を迎えているとなるとじっとしてもいられないらしく。
「こうなりゃ、電気ショックを与えられる前に俺たちが加勢してーーーーー」
目配せし合う部長と主任。
まさかの取っ組み合いに参加するつもりらしい。
「部長、主任!!危険ですよっ!!」
「ここまできて高みの見物じゃ、男が廃るってもんだろ……!!」
「だから何腕まくりしてやる気出してるんですかっ!!駄目ですってーーーーーーーーー!!」
カオス。
これはもはや新しいカオス。
そして主任は意外と喧嘩っ早いと初めて知った。
必死にふたりの服の袖を引っ張り、引き止める高瀬。
気分はスーパーの出口で駄々をこねる子供だ。
こうなりゃもう電気ショックでもなんでもいいから一思いにやっちゃってくれと。
そうやけっぱちなことを高瀬が考えたその時。
ドンッツ!!
「!?」
今まで目の前で取っ組み合っていた偽龍一が突如として消えた。
その偽龍一へ、ほとんど馬乗りの状態に近くなっていた男は、対象の突然の消失にバランスを崩し一気に床に倒れこむ。
その瞬間。
「ーーーーーーーーーー終わりだな」
美味しいところは結局、龍一(真)が持って行きました。
って、なんだったっけ。
なんか聞いた記憶があるな、その言葉。
答えを求めるように龍一を見上げれば、ため息をつきながらも答えを教えてくれました。
「あの肉体はただの木偶だ。つまりその中身の人間は、今鬼になりかけているということだろう」
「……鬼になりかけ……?」
「簡単に言えば死にかけているということだ」
「あ」
なるほど、そういうことかと理解した。
つまり瀕死の人間が精神体だけを使って操ってるゾンビ。
「……ってそれ、もしかして倒しちゃうとまずかったりする?」
「まずくはないが、まぁ瀕死の本体は死ぬな」
「ーーーーー死にますか」
「確実に死ぬ」
はっきりきっぱり言われて。反応に困った。
あの。
目の前でウキウキした顔のケンちゃんがスタンガンを取り出してますが、大丈夫ですかね。
「……まぁ、いいんじゃないか?死んでも」
「ーーーーーーケンちゃんストップ!!」
龍一の実にあっさりした一言に、慌てて賢治を引き止める高瀬。
「とどめさしちゃうからやめて!!」
「むしろさっさと止めを刺してやったほうがいいんじゃね?」
「いやそれ、止めじゃなくて息の根を止めてるからっ!!」
実際的には人殺しと変わらないと気づいてしまえば、流石にそれをケンちゃんにやらせるわけにはいかない。
「あ!!!!」
「!?ど、どうしたんですか矢部先輩っ!?」
何故か急に叫び声を上げた矢部先輩を見れば、「思い出したわ…!!」と意味深な一言。
「あの男、この間私を襲った男よ!!背格好も服装も同じだわ……!!」
ーーーーーーーー!!!ここでまさかの通り魔発見ですっ!!
「通り魔は人間の犯行じゃなかったってこと!?」
「少なくともまだ今は人間だろ?ギリギリな」
「でも瀕死の人間を逮捕するわけにはいかないでしょ!?」
というか、日本の警察にこの犯人を特定できるのかすら最早危うくなった。
「え、じゃあ?じゃあ、通り魔の件も全部、最終的には今回の話に繋がってるってことだよね!?」
「襲われたのは若い女が多いって話だからな。ーーーーーー大方、形代探しでもしていたんじゃないか」
「……形代?」
それは、どういう……。
首を傾げる高瀬の目の前で、未だ格闘を続ける偽龍一と通り魔の2人。
下手に手を出せば相手が死ぬとあって、マルちゃんは周囲をグルグルと警戒して回るだけですっかり役立たず。
「及川くん」
「部長?」
龍一が偽龍一に気を取られている間に、スッと伸びてきた部長の手に引かれ、スムーズに脱出完了。
主任と3人、いつもの定位置に戻ったところで、主任が賢治を見つめ、こう切り出した。
「俺の勘違いじゃなければだけどさ。あれってもしかして………」
「ーーーーー例の、専務の息子か」
まだイマイチ確証の取れない口調の主任とは別に、最早間違いないといった様子で断定する部長。
「確かに……似てるわねぇ」
中塚女史も先ほどの写真を思い出したのか、妙に納得をしている。
「さっきの写真よりも少し若返っているからすぐにはわからなかったけど、よく見れば同じ顔だわ」
本人に間違いない、と太鼓判を押す。
秘書課で人の顔などさんざん見慣れた中塚女史が言うのだ。説得力は高い。
「ケンちゃん、写真写真!!」
人の顔にあまり自信のない高瀬はもう一度物的証拠をプリーズと叫ぶが、取り込み中の賢治はそれどころではないようでーーーーー。
「……って取り込み中!?だから止めさしちゃダメだって言ったじゃんっ!!」
「大丈夫大丈夫、出力は絞ったからさ。案外心臓マッサージ的な効果で本体も生き返るかも知れないぞ?」
「気楽にそういうこと言っちゃダメ!!」
止めようとする高瀬だが、「でも見てみろよほら、そろそろまずいぞ」と。
未だ格闘を続ける偽龍一を見れば、明らかな劣勢。
何しろ相手は殺る気満々、気合いが違うと言ってしまえばそれまでだ。
所詮偽物は偽物に過ぎない。
ここでケンちゃんの加勢を許すべきか否か。
高瀬は悩んだ。
このままもし偽龍一が負けたら、あの男が次に狙うのは高瀬達の中の誰か。
おそらくは、高瀬達女子三人の中から一人を狙ってくると予測された。
そうして考えること数秒。
「ーーーーーーケンちゃん、GO!」
「よし来た!」
想定の範囲内だというように即座に動き出す賢治。
「おいおい、いいのかよ高瀬君…??」
「背に腹は変えられぬという言葉を知っていますか、主任」
ついでに不可抗力という言葉も。
「大丈夫大丈夫!一応出力は絞ったってケンちゃんも言ってたし!」
「それが全く信用ならないから一度は君も止めたんだろ」
「う」
そう言われると弱いが、か弱い乙女の危機と思って諦めてください。
しかし、流石に知り合いが目の前で命の危機を迎えているとなるとじっとしてもいられないらしく。
「こうなりゃ、電気ショックを与えられる前に俺たちが加勢してーーーーー」
目配せし合う部長と主任。
まさかの取っ組み合いに参加するつもりらしい。
「部長、主任!!危険ですよっ!!」
「ここまできて高みの見物じゃ、男が廃るってもんだろ……!!」
「だから何腕まくりしてやる気出してるんですかっ!!駄目ですってーーーーーーーーー!!」
カオス。
これはもはや新しいカオス。
そして主任は意外と喧嘩っ早いと初めて知った。
必死にふたりの服の袖を引っ張り、引き止める高瀬。
気分はスーパーの出口で駄々をこねる子供だ。
こうなりゃもう電気ショックでもなんでもいいから一思いにやっちゃってくれと。
そうやけっぱちなことを高瀬が考えたその時。
ドンッツ!!
「!?」
今まで目の前で取っ組み合っていた偽龍一が突如として消えた。
その偽龍一へ、ほとんど馬乗りの状態に近くなっていた男は、対象の突然の消失にバランスを崩し一気に床に倒れこむ。
その瞬間。
「ーーーーーーーーーー終わりだな」
美味しいところは結局、龍一(真)が持って行きました。
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