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「あれ?そういえばアレク君は?」
現れた時も突然だったが、気づけば既にいなくなっている。
「飼い主のところでも戻ったんじゃねぇの?」
「ってことは部長の………」
言いかけたところで、突然部屋のドアがドンドンと叩かれた。
「及川君!!」
そして顔を見せる部長たち御一行。
鍵を開ける音もしなかったが……あれ?
「……ラブホってオートロックじゃなかったっけ?」
「いちいち面倒くさいから今日はオーナーに全室解除してもらってあるんだよ。
普段は部屋に入ったら自動的に締まる仕組みだな。金を払わないと外に出られない」
「なるほど」
そういう仕組みだったのか。多分今後も使うことのない知識だが、ちょっと大人になった気分。
そんな事を言っている間にも、なだれ込んできた部長達は、すぐに高瀬たちに目を留め――――なぜかぴたりと足が止まった。
「ん?」
なんで止まったのか。
不思議に思って首をかしげたところで、部長のすぐ後ろに立っていた主任が代表して口を開いた。
「高瀬君、ちょっと質問があるんだけど」
「はぁ」
何をいまさらそんなかしこまって。
……と、思ったら。
「そこの耳付きコスプレの変態、誰?」
「え」
指をさしたのは高瀬のすぐ後ろ。
そこにいるのは勿論――――。
「………マルちゃんです」
「はい?」
「だから、例のマルちゃんです」
「マルちゃんって…。たしか高瀬君が手懐けた白狐の名前だったはずだろ……?」
「だからそのマルちゃんです」
なぜか人化してますが。
自己紹介時くらい自分でしなさいとマルちゃんを前面に押し出してみるが、当の本人は先程までのショボンとした態度をすっかり捨て去り、「なぜ我がそのようなことをせねばならぬのです」といかにも不満げだ。
「その尻尾刈り取るよ?」
『キャンッ!!』
「あ、変態が狐になった……」
高瀬の脅しに屈し、人型を捨てたマルちゃんを感心したように見下ろす主任。
というか、あれ?
「もしかしてみんな……見えてます?」
部長はいい。まぁ当然だ。
主任は微妙なラインだが、ありえなくはないところ。
問題は後ろの二人。
「……及川さん……?」
「あい」
中塚女史に名を呼ばれたので、とりあえず素直に返事をしてみた。
やはり見えているらしい。
驚いてはいるようだが、なんだか心なしか嬉しそう。
腕がわきわきと動いている。
これは子供好きと見たぞ。
「抱き上げてもいいかしら……」
「合点承知!!」
恐らく尋ねたわけではなく独り言のつもりだったのだろうが、しっかり聞こえた高瀬は迷いなく中塚女子の腕の中に飛び込む。
「あらあら。随分可愛らしくなったのねぇ、及川さん」
慣れた手つきで高瀬を抱き上げると、ふふふと笑う中塚女子。
どうやら突然幼女になった同僚に対する疑問だとか、そういうものはとりあえず無視することにしたらしい。
「懐かしいわ……。昔は保育士なるのが夢だったのよねぇ……」
「中塚女史の保育士……!!園児にモテモテですね!」
むしろ園児が羨ましい!と胸に抱きついたままハイテンションの高瀬。
部長は完全に呆れ顔、主任はマルちゃんをつついて何やら弄んでいる様子。
ここで残されたのはあと一人。
「……ちょっと……!!」
「あ」
「何を当たり前のような顔をしてるの!?人が狐に化けたり……!!挙句の果てにそれが及川さんですって……!?」
和やかなムードの中、ひとり取り残された矢部先輩がお冠でした。
よく見れば、その足元にはなぜかアレク君が。
少し困った顔をして矢部先輩を見上げている。
「そうだよなぁ。これが普通の反応だよなぁ」
うんうん、と頷いているのは賢治だ。
そういえば矢部先輩、中塚女史とケンちゃんとは初対面だったなと今思い出す。
「あ、あなたは……?」
自分達以外の存在がそこにいたことにようやく気づき、顔のいい賢治相手にやや戸惑った様子を見せる矢部先輩。
やっぱり面食いか、矢部先輩。
「俺はタカ子の幼馴染だよ。
あんたをここに連れてくるように頼んだのも俺だけどな」
「……あなたが……?」
何を想像したのか、矢部先輩の顔にほんの少しの赤みがさす。
「タカ子、って……」
「そこにいる及川高瀬の事だよ。そっちの姉さんにも一回挨拶をしようとは思ってたんだ。うちのがだいぶ世話になってるみたいだしな」
「あら……」
そっちの姉さん、とは言わずもがな中塚女史のことである。
また話からハブられ、ちょっと悔しそうな矢部先輩。
だが、高瀬が中塚女史に懐いていることは普段から一目瞭然のため、文句も言えないのだろう。
というか、矢部先輩に何かを世話された記憶がそもそもない。
「中塚先輩、うちのケンちゃんです!便利屋やってます!優秀です!」
「ふふふ……うちの、ね。まるで夫婦みたいね、あなた達。
便利屋さんのことは話には聴いてるわ。調査の件ではむしろ私のほうがお礼位を言わなくちゃね……」
「あれは役に立ったかい?」
「ええ、勿論」
抱き上げられたまま、頭上で会話を繰り広げる二人。
「……あ、そっか」
中塚女史の背中に手を回した状態で、高瀬がぽんと手を叩く。
そういえば、竜児を介して中塚先輩と賢治には繋がりがあったんだ。
「直接お会いするのは初めてね」
「だな。御用の際は今後もどうぞご贔屓に」
営業スマイルを浮かべるケンちゃん。
そうか、ケンちゃんにとっては中塚女史は顧客ということになるのか。
となると、全くの無関係なのは矢部先輩ただひとり。
「部長っ!!何なんですか、この人たちはっ!!」
とうとう切れた矢部先輩が部長の腕を掴む。
こらこら部長。あからさまに面倒そうな顔をしないであげてっ!!
主任もっ!いつまでマルちゃんで遊んでるつもりですかっ!!
「なんて自由な人たちなんだ……」
思わずぼそりとつぶやけば、「一番自由なのはあなたよね、高瀬さん」と中塚女史に笑われた。
返す言葉がございません。
むしろ申し訳ございませんっ!!
流石に恥ずかしくなったので、「そろそろちょっと…」と断りを入れて、中塚女史の胸からずるずると地面に降りる。
すると、主任の魔の手から逃れたマルちゃんが直ぐに飛びついてきて後ろに隠れた。
主だなんだと言いながら、マルちゃんは人を盾にしすぎだと思う。
なので。
「中塚先輩、狐とかどうですか」
「好きよ、動物全般」
「そういえば前にそんな話してましたもんね」
あれはハムちゃんが部長に取り付き始めた頃だから、もう随分昔のことのように思えるが……。
実際まだ半年も過ぎていなかった。
ここのところやたら密度の高い日々を送っているのは気のせいだろうか?
「んじゃ、どうぞ」
『キャンッ!?』
速攻でマルちゃんを差し出すと「野生のキツネの割にはなんの匂いもしないのね」と言いながら躊躇いなくマルちゃんの頭を撫でる中塚女史。
「ちょっと……あなたそれ……」
ひきつった表情を浮かべるのは矢部先輩。
ある意味一番冷静ともいえるが、嬉しそうな中塚女史は勿論、マルちゃんも満更でもなさそうだ。
「手触りもいいのね。白狐なんて素敵だわ」
褒められ、表情は変わらずとも増えたしっぽ尻尾が左右にブンブンと振られている。
意外と単純な奴だった。
これまでもずっとマルちゃんは中塚女史に取り憑いていたはずなのだが、その姿を視認されることはなかった。
存在を認められるということが意外と嬉しいのかもしれない。
しかも認識どころか触れることすら出来ている。
――――でもこれ、どういうこと?
「ん~?」
唸りながらも高瀬はとりあえずてくてくと全員の中心に立つと、こてんとその小さな頭を横に傾げる。
「――――今更ですけど。なんでみんな、私やマルちゃんが見えてるんですか?」
現れた時も突然だったが、気づけば既にいなくなっている。
「飼い主のところでも戻ったんじゃねぇの?」
「ってことは部長の………」
言いかけたところで、突然部屋のドアがドンドンと叩かれた。
「及川君!!」
そして顔を見せる部長たち御一行。
鍵を開ける音もしなかったが……あれ?
「……ラブホってオートロックじゃなかったっけ?」
「いちいち面倒くさいから今日はオーナーに全室解除してもらってあるんだよ。
普段は部屋に入ったら自動的に締まる仕組みだな。金を払わないと外に出られない」
「なるほど」
そういう仕組みだったのか。多分今後も使うことのない知識だが、ちょっと大人になった気分。
そんな事を言っている間にも、なだれ込んできた部長達は、すぐに高瀬たちに目を留め――――なぜかぴたりと足が止まった。
「ん?」
なんで止まったのか。
不思議に思って首をかしげたところで、部長のすぐ後ろに立っていた主任が代表して口を開いた。
「高瀬君、ちょっと質問があるんだけど」
「はぁ」
何をいまさらそんなかしこまって。
……と、思ったら。
「そこの耳付きコスプレの変態、誰?」
「え」
指をさしたのは高瀬のすぐ後ろ。
そこにいるのは勿論――――。
「………マルちゃんです」
「はい?」
「だから、例のマルちゃんです」
「マルちゃんって…。たしか高瀬君が手懐けた白狐の名前だったはずだろ……?」
「だからそのマルちゃんです」
なぜか人化してますが。
自己紹介時くらい自分でしなさいとマルちゃんを前面に押し出してみるが、当の本人は先程までのショボンとした態度をすっかり捨て去り、「なぜ我がそのようなことをせねばならぬのです」といかにも不満げだ。
「その尻尾刈り取るよ?」
『キャンッ!!』
「あ、変態が狐になった……」
高瀬の脅しに屈し、人型を捨てたマルちゃんを感心したように見下ろす主任。
というか、あれ?
「もしかしてみんな……見えてます?」
部長はいい。まぁ当然だ。
主任は微妙なラインだが、ありえなくはないところ。
問題は後ろの二人。
「……及川さん……?」
「あい」
中塚女史に名を呼ばれたので、とりあえず素直に返事をしてみた。
やはり見えているらしい。
驚いてはいるようだが、なんだか心なしか嬉しそう。
腕がわきわきと動いている。
これは子供好きと見たぞ。
「抱き上げてもいいかしら……」
「合点承知!!」
恐らく尋ねたわけではなく独り言のつもりだったのだろうが、しっかり聞こえた高瀬は迷いなく中塚女子の腕の中に飛び込む。
「あらあら。随分可愛らしくなったのねぇ、及川さん」
慣れた手つきで高瀬を抱き上げると、ふふふと笑う中塚女子。
どうやら突然幼女になった同僚に対する疑問だとか、そういうものはとりあえず無視することにしたらしい。
「懐かしいわ……。昔は保育士なるのが夢だったのよねぇ……」
「中塚女史の保育士……!!園児にモテモテですね!」
むしろ園児が羨ましい!と胸に抱きついたままハイテンションの高瀬。
部長は完全に呆れ顔、主任はマルちゃんをつついて何やら弄んでいる様子。
ここで残されたのはあと一人。
「……ちょっと……!!」
「あ」
「何を当たり前のような顔をしてるの!?人が狐に化けたり……!!挙句の果てにそれが及川さんですって……!?」
和やかなムードの中、ひとり取り残された矢部先輩がお冠でした。
よく見れば、その足元にはなぜかアレク君が。
少し困った顔をして矢部先輩を見上げている。
「そうだよなぁ。これが普通の反応だよなぁ」
うんうん、と頷いているのは賢治だ。
そういえば矢部先輩、中塚女史とケンちゃんとは初対面だったなと今思い出す。
「あ、あなたは……?」
自分達以外の存在がそこにいたことにようやく気づき、顔のいい賢治相手にやや戸惑った様子を見せる矢部先輩。
やっぱり面食いか、矢部先輩。
「俺はタカ子の幼馴染だよ。
あんたをここに連れてくるように頼んだのも俺だけどな」
「……あなたが……?」
何を想像したのか、矢部先輩の顔にほんの少しの赤みがさす。
「タカ子、って……」
「そこにいる及川高瀬の事だよ。そっちの姉さんにも一回挨拶をしようとは思ってたんだ。うちのがだいぶ世話になってるみたいだしな」
「あら……」
そっちの姉さん、とは言わずもがな中塚女史のことである。
また話からハブられ、ちょっと悔しそうな矢部先輩。
だが、高瀬が中塚女史に懐いていることは普段から一目瞭然のため、文句も言えないのだろう。
というか、矢部先輩に何かを世話された記憶がそもそもない。
「中塚先輩、うちのケンちゃんです!便利屋やってます!優秀です!」
「ふふふ……うちの、ね。まるで夫婦みたいね、あなた達。
便利屋さんのことは話には聴いてるわ。調査の件ではむしろ私のほうがお礼位を言わなくちゃね……」
「あれは役に立ったかい?」
「ええ、勿論」
抱き上げられたまま、頭上で会話を繰り広げる二人。
「……あ、そっか」
中塚女史の背中に手を回した状態で、高瀬がぽんと手を叩く。
そういえば、竜児を介して中塚先輩と賢治には繋がりがあったんだ。
「直接お会いするのは初めてね」
「だな。御用の際は今後もどうぞご贔屓に」
営業スマイルを浮かべるケンちゃん。
そうか、ケンちゃんにとっては中塚女史は顧客ということになるのか。
となると、全くの無関係なのは矢部先輩ただひとり。
「部長っ!!何なんですか、この人たちはっ!!」
とうとう切れた矢部先輩が部長の腕を掴む。
こらこら部長。あからさまに面倒そうな顔をしないであげてっ!!
主任もっ!いつまでマルちゃんで遊んでるつもりですかっ!!
「なんて自由な人たちなんだ……」
思わずぼそりとつぶやけば、「一番自由なのはあなたよね、高瀬さん」と中塚女史に笑われた。
返す言葉がございません。
むしろ申し訳ございませんっ!!
流石に恥ずかしくなったので、「そろそろちょっと…」と断りを入れて、中塚女史の胸からずるずると地面に降りる。
すると、主任の魔の手から逃れたマルちゃんが直ぐに飛びついてきて後ろに隠れた。
主だなんだと言いながら、マルちゃんは人を盾にしすぎだと思う。
なので。
「中塚先輩、狐とかどうですか」
「好きよ、動物全般」
「そういえば前にそんな話してましたもんね」
あれはハムちゃんが部長に取り付き始めた頃だから、もう随分昔のことのように思えるが……。
実際まだ半年も過ぎていなかった。
ここのところやたら密度の高い日々を送っているのは気のせいだろうか?
「んじゃ、どうぞ」
『キャンッ!?』
速攻でマルちゃんを差し出すと「野生のキツネの割にはなんの匂いもしないのね」と言いながら躊躇いなくマルちゃんの頭を撫でる中塚女史。
「ちょっと……あなたそれ……」
ひきつった表情を浮かべるのは矢部先輩。
ある意味一番冷静ともいえるが、嬉しそうな中塚女史は勿論、マルちゃんも満更でもなさそうだ。
「手触りもいいのね。白狐なんて素敵だわ」
褒められ、表情は変わらずとも増えたしっぽ尻尾が左右にブンブンと振られている。
意外と単純な奴だった。
これまでもずっとマルちゃんは中塚女史に取り憑いていたはずなのだが、その姿を視認されることはなかった。
存在を認められるということが意外と嬉しいのかもしれない。
しかも認識どころか触れることすら出来ている。
――――でもこれ、どういうこと?
「ん~?」
唸りながらも高瀬はとりあえずてくてくと全員の中心に立つと、こてんとその小さな頭を横に傾げる。
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