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少女漫画と幼馴染のアンビバレンス
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「ねぇ、どうしちゃったのこれ」
「ん~?地雷でも踏んだんじゃないか?多分」
「多分……って……ちょっとケンちゃん、血、血ぃ出てるよ!!!」
「あ」
「あじゃないって!!」
立て続けに鳴り響いたパンッという音は、どうやらかまいたちのような性質を持ち合わせていたらしい。
賢治の頬についた鋭利な傷跡に、ひぃと声を上げる高瀬。
当の本人は、「かまいたちかぁ。んじゃすぐ治るだろ」と、大した痛みも感じていないらしい。
「派手に切れたように見えて、鋭利すぎる傷口ってのは組織同士がくっつきやすいんだよ」
「へぇ……そうなんだ」
ーーーなるほど、じゃなくて。
「大変だっ!うちのケンちゃんが傷モノにっ!!!」
両手を頬に当て、再び叫ぶ高瀬。
「……傷モノって表現はなんかいやんな感じだなぁ。この場合もうちょっとほかに言うセリフがあると思うんだが……まぁ」
さすがに修羅場をくぐり抜けた男は傷のひとつくらいで動じることもなく。
「婿も貰い手でもなくなるのか?」と、冗談交じりに笑ってみせる。
その言葉に何故か動揺したのは、元凶である彼女だった。
『………婿?』
間抜けな会話に気が抜けただけかもしれないが、ここはチャンスだと畳み掛ける高瀬。
「どう責任とってくれるんですかっ師匠っ!!」
「え、ちょっとまてタカ子。幽霊に責任取られんの?俺」
唾でもつけときゃ治るってと言いながら指先で傷口をなぞる賢治。
「むやみに傷に触らない!」
「いててて……こらタカ子、むしろ地味にそれが痛い」
言葉通り唾をつけて傷口を塞ごうとした賢治の指を背後からぐいっと掴み、なぜかガジガジかじり始めた高瀬。
ある意味間接キスだがだれも気にしない。
それどころか賢治の感想は実に失礼なものだった。
「そうしてるとまるで呪怨みたいだぞ、タカ子」
「呪怨……………」
呪怨というと、あれか。
白い顔をした子供が「ああああああ」とか言いながら攻撃を仕掛けてくるやつ。
別に怖いとは思わないのだが、夜中にあのCM見るとちょっとびっくり。
というか。
「白塗りは嫌だよ白塗りは」
だったら座敷わらしと言われた方が全然ましだと、断固拒否。
「まぁな。白ブリーフってもはやウケ狙いだろ、アレ」
そして極めつけは「にゃあ」と鳴くらしい。
どこにいきたいんだ、お前は。
「そのイメージに私を重ねるのは本気でやめて。それこそ嫁の貰い手がなくなるから」
賢治の受けたダメージよりよほど大きなクリティカルヒットを受けた気がする。
むしろこの責任をとって私と結婚してくれ、ケンちゃん。
『責……任……?』
高瀬の言葉に、少しずつ正常な意識を取り戻している様子の彼女。
「タカ子からのプロポーズかぁ」
「おうよ。なんか言われっぱなしはどうかと思ったから自分からやってみた!人に迫るのって楽しいね、ケンちゃん!」
どSな主任の気持ちがちょっとわかったが、言う相手は選ばないとこれはもはや自爆技である。
「小悪魔タカ子だなぁ。その調子で是非竜児に迫ってやってくれ。一発KO間違いなし」
「うん、私がな」
その場で婚姻届をもって役所まで一直線に連行だ。
『結婚………』
「幼馴染同士で結婚って実に青い感じだよね!ケンちゃんってほら、少女漫画だと絶対当て馬にされるタイプだし」
「あぁ、あれだろ?主人公に密かに片思いをしている幼馴染は、最後必ず振られる」
サブキャラにありがちな、「いい人過ぎて逆に主人公の肩を押しちゃうタイプ」だ。
大人しく据え膳食っとけばいいものをと何度思ったことか。
「さわやか系イケメンはやけに引き際が良い」
「諦めろタカ子。竜児の辞書には引き際なんて言葉は初めから載ってない」
ーーーー知ってます!
「マジックペンでいいから書き足しといて。
というかそもそも竜児にその役割は期待してない」
「となるとやっぱり俺か?告白もしてないのにふられんのは理不尽だろ」
「だったらいっそ告白してくれても構わないけど」
「そういうのは竜児の担当だからなぁ」
「担当!?」
いつの間に決まったのそんな役割分担、と本気で驚きつつ師匠の様子をちらりと伺う高瀬。
先程から鳴り響いていた破裂音が少しずつ小さくなり、師匠の混乱も収まり始めた模様。
『……あなたが……この子の幼馴染………?』
「師匠…!!」
ようやく、会話が可能なレベルまで落ち着いた事を喜ぶ高瀬。
激高した幽霊相手には、下手な説得で刺激するよりも話をすり替えて落ち着くのを待つほうが効果的だ。
刺激してその感情が一気にマイナスへと振り切ってしまえば、その場で師匠が悪霊化してしまう恐れもある。
そうなれば流石に高瀬とて放置しておくわけにはいかなくなるし、できればそうなって欲しくはなかった。
短い間だが、師匠とまで呼んだ相手である。
強制的に排除するような真似はしたくない。
そして師匠が気になるのはやはり恋愛沙汰らしい。
『この子に……プロポーズしたの…?』
「だからそれは竜児の役割だって」
『……竜児?』
あっさり否定された挙句、出てきた別人と思しき名前に戸惑う師匠。
正気に戻りかけているとは言え、やはりまだ意識がぼんやりとしているようだ。
先程から竜児の名前は何度か出てきているのだが、そこは認識できていなかったらしい。
担当だの役割だの一体なんなんだ?と内心で軽く首をかしげつつ、補足する高瀬。
「師匠、私の幼馴染は二人いるんです。こっちは責任を取ってくれない幼馴染のケンちゃんです」
「んでプロポーズしてんのはむしろ今すぐ責任を取りたい竜児だな。
……あ、タカ子。もう確実に30分過ぎてんぞ。おめでとう」
「おめでとうはやめて!!部長たちがきっと何とかしてくれると信じてるからっ!!」
「式場の予約が既に埋まってないといいなぁ」
「既成事実ってそこまで!?」
「そこは竜児だから……」
「納得!!!」
してる場合じゃないけど納得しちゃったよ!
「ケンちゃん!今すぐ婚姻届けを出してこよう!!先にケンちゃん家に嫁に行く!」
「こらこら、ヤケを起こすなって。……マジで取るぞ」
「むしろ婿においでよケンちゃん!!」
カモン!!っと誘惑の眼差しを向ける高瀬。
「馬鹿だなぁ、タカ子……」
「うん、馬鹿だとは自分でも思う」
だが。
これって、案外一番いい解決方法なのかもと、ちらっと思ってしまったりして。
「ケンちゃんが結婚って言わないのって、家のせいでしょ」
「………」
「私の為にならないとかそんな馬鹿なこと言ってないでさぁ、欲しいものは欲しいって行ったほうがいいよ?」
「言っていいのか?」
「もういまさらじゃん」
「――――だなぁ」
諦めと、どこか吹っ切れたような笑顔の賢治。
「………………っとまぁこのはなしはここまでにして」
今はまず師匠だ。
『……………あなたも………その子が好きなの?』
虚をつかれたような、何とも言えない表情の師匠。
私がモテるのがそんなに疑問ですか師匠。
………まぁ見た目幼女だしな。
すっかり落ち着きを取り戻したらしいその様子に安心した高瀬だが、その後の賢治の発言に思わず鋭い突っ込みをいれる。
「好き……ってのとは違うかな」
「違うんかい!」
さっきなんかいい感じだったのは全部幻か?え?ケンちゃんや。
『そ、そう……?じゃあ聞き方を変えるわ。
………………その子の為なら死ねる?』
予想外の答えだったのか、慌てて別の質問を投げ掛けてきた師匠の顔は真剣で。
その質問に対する賢治の答えは、いっそ晴れ晴れとした即答だった。
「タカ子より先に死ぬ予定はないな」
「ん~?地雷でも踏んだんじゃないか?多分」
「多分……って……ちょっとケンちゃん、血、血ぃ出てるよ!!!」
「あ」
「あじゃないって!!」
立て続けに鳴り響いたパンッという音は、どうやらかまいたちのような性質を持ち合わせていたらしい。
賢治の頬についた鋭利な傷跡に、ひぃと声を上げる高瀬。
当の本人は、「かまいたちかぁ。んじゃすぐ治るだろ」と、大した痛みも感じていないらしい。
「派手に切れたように見えて、鋭利すぎる傷口ってのは組織同士がくっつきやすいんだよ」
「へぇ……そうなんだ」
ーーーなるほど、じゃなくて。
「大変だっ!うちのケンちゃんが傷モノにっ!!!」
両手を頬に当て、再び叫ぶ高瀬。
「……傷モノって表現はなんかいやんな感じだなぁ。この場合もうちょっとほかに言うセリフがあると思うんだが……まぁ」
さすがに修羅場をくぐり抜けた男は傷のひとつくらいで動じることもなく。
「婿も貰い手でもなくなるのか?」と、冗談交じりに笑ってみせる。
その言葉に何故か動揺したのは、元凶である彼女だった。
『………婿?』
間抜けな会話に気が抜けただけかもしれないが、ここはチャンスだと畳み掛ける高瀬。
「どう責任とってくれるんですかっ師匠っ!!」
「え、ちょっとまてタカ子。幽霊に責任取られんの?俺」
唾でもつけときゃ治るってと言いながら指先で傷口をなぞる賢治。
「むやみに傷に触らない!」
「いててて……こらタカ子、むしろ地味にそれが痛い」
言葉通り唾をつけて傷口を塞ごうとした賢治の指を背後からぐいっと掴み、なぜかガジガジかじり始めた高瀬。
ある意味間接キスだがだれも気にしない。
それどころか賢治の感想は実に失礼なものだった。
「そうしてるとまるで呪怨みたいだぞ、タカ子」
「呪怨……………」
呪怨というと、あれか。
白い顔をした子供が「ああああああ」とか言いながら攻撃を仕掛けてくるやつ。
別に怖いとは思わないのだが、夜中にあのCM見るとちょっとびっくり。
というか。
「白塗りは嫌だよ白塗りは」
だったら座敷わらしと言われた方が全然ましだと、断固拒否。
「まぁな。白ブリーフってもはやウケ狙いだろ、アレ」
そして極めつけは「にゃあ」と鳴くらしい。
どこにいきたいんだ、お前は。
「そのイメージに私を重ねるのは本気でやめて。それこそ嫁の貰い手がなくなるから」
賢治の受けたダメージよりよほど大きなクリティカルヒットを受けた気がする。
むしろこの責任をとって私と結婚してくれ、ケンちゃん。
『責……任……?』
高瀬の言葉に、少しずつ正常な意識を取り戻している様子の彼女。
「タカ子からのプロポーズかぁ」
「おうよ。なんか言われっぱなしはどうかと思ったから自分からやってみた!人に迫るのって楽しいね、ケンちゃん!」
どSな主任の気持ちがちょっとわかったが、言う相手は選ばないとこれはもはや自爆技である。
「小悪魔タカ子だなぁ。その調子で是非竜児に迫ってやってくれ。一発KO間違いなし」
「うん、私がな」
その場で婚姻届をもって役所まで一直線に連行だ。
『結婚………』
「幼馴染同士で結婚って実に青い感じだよね!ケンちゃんってほら、少女漫画だと絶対当て馬にされるタイプだし」
「あぁ、あれだろ?主人公に密かに片思いをしている幼馴染は、最後必ず振られる」
サブキャラにありがちな、「いい人過ぎて逆に主人公の肩を押しちゃうタイプ」だ。
大人しく据え膳食っとけばいいものをと何度思ったことか。
「さわやか系イケメンはやけに引き際が良い」
「諦めろタカ子。竜児の辞書には引き際なんて言葉は初めから載ってない」
ーーーー知ってます!
「マジックペンでいいから書き足しといて。
というかそもそも竜児にその役割は期待してない」
「となるとやっぱり俺か?告白もしてないのにふられんのは理不尽だろ」
「だったらいっそ告白してくれても構わないけど」
「そういうのは竜児の担当だからなぁ」
「担当!?」
いつの間に決まったのそんな役割分担、と本気で驚きつつ師匠の様子をちらりと伺う高瀬。
先程から鳴り響いていた破裂音が少しずつ小さくなり、師匠の混乱も収まり始めた模様。
『……あなたが……この子の幼馴染………?』
「師匠…!!」
ようやく、会話が可能なレベルまで落ち着いた事を喜ぶ高瀬。
激高した幽霊相手には、下手な説得で刺激するよりも話をすり替えて落ち着くのを待つほうが効果的だ。
刺激してその感情が一気にマイナスへと振り切ってしまえば、その場で師匠が悪霊化してしまう恐れもある。
そうなれば流石に高瀬とて放置しておくわけにはいかなくなるし、できればそうなって欲しくはなかった。
短い間だが、師匠とまで呼んだ相手である。
強制的に排除するような真似はしたくない。
そして師匠が気になるのはやはり恋愛沙汰らしい。
『この子に……プロポーズしたの…?』
「だからそれは竜児の役割だって」
『……竜児?』
あっさり否定された挙句、出てきた別人と思しき名前に戸惑う師匠。
正気に戻りかけているとは言え、やはりまだ意識がぼんやりとしているようだ。
先程から竜児の名前は何度か出てきているのだが、そこは認識できていなかったらしい。
担当だの役割だの一体なんなんだ?と内心で軽く首をかしげつつ、補足する高瀬。
「師匠、私の幼馴染は二人いるんです。こっちは責任を取ってくれない幼馴染のケンちゃんです」
「んでプロポーズしてんのはむしろ今すぐ責任を取りたい竜児だな。
……あ、タカ子。もう確実に30分過ぎてんぞ。おめでとう」
「おめでとうはやめて!!部長たちがきっと何とかしてくれると信じてるからっ!!」
「式場の予約が既に埋まってないといいなぁ」
「既成事実ってそこまで!?」
「そこは竜児だから……」
「納得!!!」
してる場合じゃないけど納得しちゃったよ!
「ケンちゃん!今すぐ婚姻届けを出してこよう!!先にケンちゃん家に嫁に行く!」
「こらこら、ヤケを起こすなって。……マジで取るぞ」
「むしろ婿においでよケンちゃん!!」
カモン!!っと誘惑の眼差しを向ける高瀬。
「馬鹿だなぁ、タカ子……」
「うん、馬鹿だとは自分でも思う」
だが。
これって、案外一番いい解決方法なのかもと、ちらっと思ってしまったりして。
「ケンちゃんが結婚って言わないのって、家のせいでしょ」
「………」
「私の為にならないとかそんな馬鹿なこと言ってないでさぁ、欲しいものは欲しいって行ったほうがいいよ?」
「言っていいのか?」
「もういまさらじゃん」
「――――だなぁ」
諦めと、どこか吹っ切れたような笑顔の賢治。
「………………っとまぁこのはなしはここまでにして」
今はまず師匠だ。
『……………あなたも………その子が好きなの?』
虚をつかれたような、何とも言えない表情の師匠。
私がモテるのがそんなに疑問ですか師匠。
………まぁ見た目幼女だしな。
すっかり落ち着きを取り戻したらしいその様子に安心した高瀬だが、その後の賢治の発言に思わず鋭い突っ込みをいれる。
「好き……ってのとは違うかな」
「違うんかい!」
さっきなんかいい感じだったのは全部幻か?え?ケンちゃんや。
『そ、そう……?じゃあ聞き方を変えるわ。
………………その子の為なら死ねる?』
予想外の答えだったのか、慌てて別の質問を投げ掛けてきた師匠の顔は真剣で。
その質問に対する賢治の答えは、いっそ晴れ晴れとした即答だった。
「タカ子より先に死ぬ予定はないな」
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