24 / 47
普通の女の子に戻りたい。
ひのきのぼうは鈍器です。
しおりを挟む
「曽根の野郎を何とかしてくれ?そりゃ無理だ。明日夢、お前完全に失敗したな」
道場内に入り、真面目に相談に訪れた2人に対する島本の返答は、まったくもって身も蓋もないものだった。
「あいつはな、男だろうと女だろうと、とにかく強い奴が好きなんだ。
そもそも、本来はエリート街道まっしぐらだったはずのあいつが、極道を選んだ理由もそれだしな」
より強い人間に会いたい。
より強い人間と戦いたい。
より強い人間と――――殺しあいたい。
曽根の心の声が聞こえてきたような気がして、ぞぞぞっと悪寒が走る。
「あいつは強いぞ。しかも躊躇がない。お前と同じで、人の急所を何のためらいもなく攻撃できる」
「お願いですから私を同類に数えないで下さい」
「あ?無理だろ。お前もそっち向きだ」
「そっちってどっち!?」
「そりゃ外道だろ」
「外道!?」
既に極道ですらなくなっている島本の答えに、明日夢は愕然とする。
「普通の人間はな、たとえどんなに訓練を積んでたとしても、ある程度ためらいってもんが生まれるもんなんだ。
ま、理性のストッパーってやつだな。間違って殺しちゃまずいと、無意識に動きが鈍る」
「それで言うと私は、無意識に相手を殺してもいいと思ってるってことですか」
流石にそこまで物騒な思考を持った覚えないのだが。
「流石に殺していいとまでは思ってねぇだろうが、お前は自分が本気を出したら人を殺せることをわかってるだろ」
「……まぁ、それは」
常々、島本にも言われてきたことだ。拳は立派な凶器であると。
「だからこそ逆に、お前の拳は無慈悲なほど正確に急所を打ち抜く。殺す前に相手を仕留めちまおうと考えるからな」
そう言われると、確かに否定はできない。
だがそもそも、そうするように教えたのはこの目の前の島本本人なのだが。
「まさかあのちっちぇ嬢ちゃんが、極道相手にステゴロで殺し合いできるまで成長するとは…」
感無量だな、と涙をこらえる振りをする島本。
ステゴロとはつまり、武器を用いない格闘の事だ。
子供の頃からここに通っているだけに、ちっちゃいと言われることに不満はないが、誰も殺し合いをしてきたとは言っていない。
「あ?殺し合いだろ。曽根のやつ、お前相手なら確実に本気出してくるはずだぞ」
「……だから、本気出してやり合う前に辞めたんですよ」
言われるまでもなく、そうなる予感がしたからやめたのだ。
それに対し、「もったいねぇな」と嘆く島本。
「ここらで実戦経験を積んどくのも悪くねぇと思ったんだがなぁ…。曽根のやつなら、腕の一本や二本持ってかれた所で、グダグダ言うようなたまじゃねぇし…」
「「このクソ親父」」
止めるどころかもっとやれとでも言わんばかりのその言葉に、太一と二人、物騒な言葉がぴたりと揃う。
「あぁ?なんかいったか、太一?悔しかったらお前もやりあってきたらどうだ?」
「なんで俺が…」
「覚悟を見せるって奴だよ、覚悟を。
まぁもっともお前程度の腕前じゃ、逆に足の一本や二本もってかれるのを覚悟しないと……」
「んなもん誰がやるかよ…」
「師匠、太一はもう就職も決まったんだから変なことそそのかさないで」
本気になるとは思えないが、こんなことで道を踏み外したら最悪だ。
太一もまた、明日夢のことになるとムキになるところがある。
そこを上手くついたつもりだろうが、だしに使うのはやめてほしい。
「明日夢、お前は仕事は決まったのか?」
「まだこれから。でも今受けてる会社の2次面接まで残ってる」
「ほぉ、そりゃ頑張ったな」
相好を崩し、ぐしゃぐしゃと明日夢の頭を撫で回す島本。
「仕事が決まらないようなら、うちの婿としてこの道場を譲ってやってもいいと思ってたんだが…」
「だから婿は無理だって!!」
いつまでその冗談を引っ張るのかと、じろりと島本を睨む。
「婿じゃなきゃ、嫁に行くのか?」
「え?」
突然まっとうなことを言い出す島本に、一瞬反応が遅れた。
「そりゃ…いつかはそうするだろうけど」
それなりに結婚に対する夢はある。
漠然とだが、30歳前には結婚したいな、とか。
「曽根はやめとけよ。あいつは一度執着したもんは死んでも離さねぇ。
一緒に血みどろの道を歩かされんのがオチだぞ」
だから誰もそんなこと言ってない、と否定しようとする明日夢。
それを封じるように、更に島本は続ける。
「共に戦えるだけの能力を持ち、自らの手を汚すことを厭うこともなく、返り血で身を汚しながらも輝き続けられる女。――――――お前は、あいつの理想そのものだ」
理想。
そういえば、曽根も確かにそんなことを言っていた記憶がある。
あなたは理想の人です、というようなセリフだ。
「勘弁して、本当……」
血みどろの道を歩く覚悟など持ち合わせていない。
そんな物騒な日常生活などごめんだ。
「お前がそっちの世界に足を踏み入れるってんなら応援してやっても良かったんだがなぁ…」
「応援しないで。お願いだから止めてください」
むしろそのために今日はここに来たのだ。
「師匠から組長さんになんとか言ってもらえませんか?
曽根さんが、もうこれ以上ちょっかい出してこないようにって」
極道は上下関係が大切。
さすがの曽根も、組長からの命令であればお遊びを辞めるだろうと。
そう思い、ここまでお願いしに来たのだが。
「最初に言ったろう。無理だ。
……どうしてもってんなら、話はつけてやるから、親父に直接直談判してみるか?」
「直談判、って……」
つまり、そのオヤジとは、あれか。大親分のことか。
自分の落とし前は自分で付けろと。
明日夢は隣に立つ太一の腕をそっと引いた。
「どうしよう太一。布の服とひのきのぼうでラスボスに挑む勇者の気分なんだけど」
「……」
「鈍器…。鈍器と思えばイケる…?」
「――――お前、そこをリアルに考えるなよ」
例えだったはずが、実際の戦闘に置き換えてシュミレーションを始めた明日夢に呆れかえる。
「だって!!」
「ヤクザの親分をひのきのぼうで殴り倒したらそれこそ大問題だぞ」
「あ」
確かにそれもそうだ。
「そもそもなんでやり合う前提なんだよ…」
はぁ、と深いため息をつく太一。
ごめん、それが私だと諦めて欲しい。
「オヤジさん、その親分さんってのは話のわかる人なのか?」
「まぁ、物分りの悪いタイプではないと思うが…。曽根の奴が本気だとしたら、そう簡単には手放さんぞ」
「組長さんの命令でも?」
「あいつは、いざとなれば一人でも生きていけるだけの力と勢力を持ってるからな」
造反することも容易い、と。
さすが恐怖の大魔王。
生半な覚悟では退治できそうにない。
「装備を……エクスカリバーを下さい」
「床の間の日本刀なら持って行ってもいいぞ」
「…ちょっとまって、あれ本物!?」
偽物だと思ってた、と慌てて道場の奥に飾られた刀の鞘を見る。
「当たり前だろ。ちゃんと手入れをしてるから、骨までキレイに断ち切れるぞ」
包丁の通販番組のようなセリフだが、この場合キレイに切れるのは魚の骨ではなく、人骨だ。
「洒落にならん……」
冗談すら通じないこの脳筋、どうしてくれようか。
道場内に入り、真面目に相談に訪れた2人に対する島本の返答は、まったくもって身も蓋もないものだった。
「あいつはな、男だろうと女だろうと、とにかく強い奴が好きなんだ。
そもそも、本来はエリート街道まっしぐらだったはずのあいつが、極道を選んだ理由もそれだしな」
より強い人間に会いたい。
より強い人間と戦いたい。
より強い人間と――――殺しあいたい。
曽根の心の声が聞こえてきたような気がして、ぞぞぞっと悪寒が走る。
「あいつは強いぞ。しかも躊躇がない。お前と同じで、人の急所を何のためらいもなく攻撃できる」
「お願いですから私を同類に数えないで下さい」
「あ?無理だろ。お前もそっち向きだ」
「そっちってどっち!?」
「そりゃ外道だろ」
「外道!?」
既に極道ですらなくなっている島本の答えに、明日夢は愕然とする。
「普通の人間はな、たとえどんなに訓練を積んでたとしても、ある程度ためらいってもんが生まれるもんなんだ。
ま、理性のストッパーってやつだな。間違って殺しちゃまずいと、無意識に動きが鈍る」
「それで言うと私は、無意識に相手を殺してもいいと思ってるってことですか」
流石にそこまで物騒な思考を持った覚えないのだが。
「流石に殺していいとまでは思ってねぇだろうが、お前は自分が本気を出したら人を殺せることをわかってるだろ」
「……まぁ、それは」
常々、島本にも言われてきたことだ。拳は立派な凶器であると。
「だからこそ逆に、お前の拳は無慈悲なほど正確に急所を打ち抜く。殺す前に相手を仕留めちまおうと考えるからな」
そう言われると、確かに否定はできない。
だがそもそも、そうするように教えたのはこの目の前の島本本人なのだが。
「まさかあのちっちぇ嬢ちゃんが、極道相手にステゴロで殺し合いできるまで成長するとは…」
感無量だな、と涙をこらえる振りをする島本。
ステゴロとはつまり、武器を用いない格闘の事だ。
子供の頃からここに通っているだけに、ちっちゃいと言われることに不満はないが、誰も殺し合いをしてきたとは言っていない。
「あ?殺し合いだろ。曽根のやつ、お前相手なら確実に本気出してくるはずだぞ」
「……だから、本気出してやり合う前に辞めたんですよ」
言われるまでもなく、そうなる予感がしたからやめたのだ。
それに対し、「もったいねぇな」と嘆く島本。
「ここらで実戦経験を積んどくのも悪くねぇと思ったんだがなぁ…。曽根のやつなら、腕の一本や二本持ってかれた所で、グダグダ言うようなたまじゃねぇし…」
「「このクソ親父」」
止めるどころかもっとやれとでも言わんばかりのその言葉に、太一と二人、物騒な言葉がぴたりと揃う。
「あぁ?なんかいったか、太一?悔しかったらお前もやりあってきたらどうだ?」
「なんで俺が…」
「覚悟を見せるって奴だよ、覚悟を。
まぁもっともお前程度の腕前じゃ、逆に足の一本や二本もってかれるのを覚悟しないと……」
「んなもん誰がやるかよ…」
「師匠、太一はもう就職も決まったんだから変なことそそのかさないで」
本気になるとは思えないが、こんなことで道を踏み外したら最悪だ。
太一もまた、明日夢のことになるとムキになるところがある。
そこを上手くついたつもりだろうが、だしに使うのはやめてほしい。
「明日夢、お前は仕事は決まったのか?」
「まだこれから。でも今受けてる会社の2次面接まで残ってる」
「ほぉ、そりゃ頑張ったな」
相好を崩し、ぐしゃぐしゃと明日夢の頭を撫で回す島本。
「仕事が決まらないようなら、うちの婿としてこの道場を譲ってやってもいいと思ってたんだが…」
「だから婿は無理だって!!」
いつまでその冗談を引っ張るのかと、じろりと島本を睨む。
「婿じゃなきゃ、嫁に行くのか?」
「え?」
突然まっとうなことを言い出す島本に、一瞬反応が遅れた。
「そりゃ…いつかはそうするだろうけど」
それなりに結婚に対する夢はある。
漠然とだが、30歳前には結婚したいな、とか。
「曽根はやめとけよ。あいつは一度執着したもんは死んでも離さねぇ。
一緒に血みどろの道を歩かされんのがオチだぞ」
だから誰もそんなこと言ってない、と否定しようとする明日夢。
それを封じるように、更に島本は続ける。
「共に戦えるだけの能力を持ち、自らの手を汚すことを厭うこともなく、返り血で身を汚しながらも輝き続けられる女。――――――お前は、あいつの理想そのものだ」
理想。
そういえば、曽根も確かにそんなことを言っていた記憶がある。
あなたは理想の人です、というようなセリフだ。
「勘弁して、本当……」
血みどろの道を歩く覚悟など持ち合わせていない。
そんな物騒な日常生活などごめんだ。
「お前がそっちの世界に足を踏み入れるってんなら応援してやっても良かったんだがなぁ…」
「応援しないで。お願いだから止めてください」
むしろそのために今日はここに来たのだ。
「師匠から組長さんになんとか言ってもらえませんか?
曽根さんが、もうこれ以上ちょっかい出してこないようにって」
極道は上下関係が大切。
さすがの曽根も、組長からの命令であればお遊びを辞めるだろうと。
そう思い、ここまでお願いしに来たのだが。
「最初に言ったろう。無理だ。
……どうしてもってんなら、話はつけてやるから、親父に直接直談判してみるか?」
「直談判、って……」
つまり、そのオヤジとは、あれか。大親分のことか。
自分の落とし前は自分で付けろと。
明日夢は隣に立つ太一の腕をそっと引いた。
「どうしよう太一。布の服とひのきのぼうでラスボスに挑む勇者の気分なんだけど」
「……」
「鈍器…。鈍器と思えばイケる…?」
「――――お前、そこをリアルに考えるなよ」
例えだったはずが、実際の戦闘に置き換えてシュミレーションを始めた明日夢に呆れかえる。
「だって!!」
「ヤクザの親分をひのきのぼうで殴り倒したらそれこそ大問題だぞ」
「あ」
確かにそれもそうだ。
「そもそもなんでやり合う前提なんだよ…」
はぁ、と深いため息をつく太一。
ごめん、それが私だと諦めて欲しい。
「オヤジさん、その親分さんってのは話のわかる人なのか?」
「まぁ、物分りの悪いタイプではないと思うが…。曽根の奴が本気だとしたら、そう簡単には手放さんぞ」
「組長さんの命令でも?」
「あいつは、いざとなれば一人でも生きていけるだけの力と勢力を持ってるからな」
造反することも容易い、と。
さすが恐怖の大魔王。
生半な覚悟では退治できそうにない。
「装備を……エクスカリバーを下さい」
「床の間の日本刀なら持って行ってもいいぞ」
「…ちょっとまって、あれ本物!?」
偽物だと思ってた、と慌てて道場の奥に飾られた刀の鞘を見る。
「当たり前だろ。ちゃんと手入れをしてるから、骨までキレイに断ち切れるぞ」
包丁の通販番組のようなセリフだが、この場合キレイに切れるのは魚の骨ではなく、人骨だ。
「洒落にならん……」
冗談すら通じないこの脳筋、どうしてくれようか。
0
お気に入りに追加
399
あなたにおすすめの小説
ヤクザと私と。~養子じゃなく嫁でした
瀬名。
恋愛
大学1年生の冬。母子家庭の私は、母に逃げられました。
家も取り押さえられ、帰る場所もない。
まず、借金返済をしてないから、私も逃げないとやばい。
…そんな時、借金取りにきた私を買ってくれたのは。
ヤクザの若頭でした。
*この話はフィクションです
現実ではあり得ませんが、物語の過程としてむちゃくちゃしてます
ツッコミたくてイラつく人はお帰りください
またこの話を鵜呑みにする読者がいたとしても私は一切の責任を負いませんのでご了承ください*
【完結】その男『D』につき~初恋男は独占欲を拗らせる~
蓮美ちま
恋愛
最低最悪な初対面だった。
職場の同僚だろうと人妻ナースだろうと、誘われればおいしく頂いてきた来る者拒まずでお馴染みのチャラ男。
私はこんな人と絶対に関わりたくない!
独占欲が人一倍強く、それで何度も過去に恋を失ってきた私が今必死に探し求めているもの。
それは……『Dの男』
あの男と真逆の、未経験の人。
少しでも私を好きなら、もう私に構わないで。
私が探しているのはあなたじゃない。
私は誰かの『唯一』になりたいの……。
十年越しの溺愛は、指先に甘い星を降らす
和泉杏咲
恋愛
私は、もうすぐ結婚をする。
職場で知り合った上司とのスピード婚。
ワケアリなので結婚式はナシ。
けれど、指輪だけは買おうと2人で決めた。
物が手に入りさえすれば、どこでもよかったのに。
どうして私達は、あの店に入ってしまったのだろう。
その店の名前は「Bella stella(ベラ ステラ)」
春の空色の壁の小さなお店にいたのは、私がずっと忘れられない人だった。
「君が、そんな結婚をするなんて、俺がこのまま許せると思う?」
お願い。
今、そんなことを言わないで。
決心が鈍ってしまうから。
私の人生は、あの人に捧げると決めてしまったのだから。
⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚
東雲美空(28) 会社員 × 如月理玖(28) 有名ジュエリー作家
⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚
お見合い相手は極道の天使様!?
愛月花音
恋愛
恋愛小説大賞にエントリー中。
勝ち気で手の早い性格が災いしてなかなか彼氏がいない歴数年。
そんな私にお見合い相手の話がきた。
見た目は、ドストライクな
クールビューティーなイケメン。
だが相手は、ヤクザの若頭だった。
騙された……そう思った。
しかし彼は、若頭なのに
極道の天使という異名を持っており……?
彼を知れば知るほど甘く胸キュンなギャップにハマっていく。
勝ち気なお嬢様&英語教師。
椎名上紗(24)
《しいな かずさ》
&
極道の天使&若頭
鬼龍院葵(26歳)
《きりゅういん あおい》
勝ち気女性教師&極道の天使の
甘キュンラブストーリー。
表紙は、素敵な絵師様。
紺野遥様です!
2022年12月18日エタニティ
投稿恋愛小説人気ランキング過去最高3位。
誤字、脱字あったら申し訳ないありません。
見つけ次第、修正します。
公開日・2022年11月29日。
隠れ御曹司の愛に絡めとられて
海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた――
彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。
古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。
仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!?
チャラい男はお断り!
けれども彼の作る料理はどれも絶品で……
超大手商社 秘書課勤務
野村 亜矢(のむら あや)
29歳
特技:迷子
×
飲食店勤務(ホスト?)
名も知らぬ男
24歳
特技:家事?
「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて
もう逃げられない――
再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです
星空永遠
恋愛
6年前、ホームレスだった藤堂樹と出会い、一緒に暮らしていた。しかし、ある日突然、藤堂は桜井千夏の前から姿を消した。それから6年ぶりに再会した藤堂は藤堂ブランド化粧品の社長になっていた!?結婚を前提に交際した二人は45階建てのタマワン最上階で再び同棲を始める。千夏が知らない世界を藤堂は教え、藤堂のスパダリ加減に沼っていく千夏。藤堂は千夏が好きすぎる故に溺愛を超える執着愛で毎日のように愛を囁き続けた。
2024年4月21日 公開
2024年4月21日 完結
☆ベリーズカフェ、魔法のiらんどにて同作品掲載中。
溺愛なんてされるものではありません
彩里 咲華
恋愛
社長御曹司と噂されている超絶イケメン
平国 蓮
×
干物系女子と化している蓮の話相手
赤崎 美織
部署は違うが同じ会社で働いている二人。会社では接点がなく会うことはほとんどない。しかし偶然だけど美織と蓮は同じマンションの隣同士に住んでいた。蓮に誘われて二人は一緒にご飯を食べながら話をするようになり、蓮からある意外な悩み相談をされる。 顔良し、性格良し、誰からも慕われるそんな完璧男子の蓮の悩みとは……!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる