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性別が行方不明になりました
決まり文句は引用です。
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そしてやってきたデート当日。
よし、ばっちりだ。
鏡の前に映る自分、それはどこからどうみても
「男」
肩口にベロアの赤いコートをひっかけ、イケてるちょい悪コーデを意識してみた。
帽子を顔の斜めに掲げ、ポーズ。
「ガイアが俺に光り輝けと言っている」
うん、決まった。
「……何やってんの?お前……」
「ちょ!!乙女の着替え中に入って来るなっていったでしょ!!」
「……乙女……?」
「乙女!宝塚だってあるんだから間違ってない!」
男装、そうこれは乙女の嗜みである。
決して男顔ゆえの開き直りではない。
「心配してきてみれば……。何をノリノリで準備してるんだ?」
「だって安っぽい服装していって馬鹿にされたらどうすんの!?笑いものにされたら私の指が持ってかれるんだよ!?」
「だからってそれはないだろ……」
「アルマーニのどこに問題が?」
「ありすぎだわ!!」
一体何をそこまで起こっているんだろう。
「だってこの一式、貴子さんが買ってきてくれたんだよ?スーツは私服でも着られるカジュアルなタイプだって。
シャツはちゃんとレディースだって言ってたし、これなら絶対侮られない!!」
「……目的を著しく履き違えてるな……」
はぁぁ、と深い溜息を吐く太一。
間違えてなどいない。
これはある意味戦争なのだ。
極道をなめたらあかん。
「まぁ……。その格好なら逆に安心かもしれないが……」
「でしょ?」
「…意味がわかってるのか?」
?なんのことだろう。
「で、結局どこに行くか決まったのか」
「その娘さんがデートがしたいって言ったらしくて、遊園地に決まった」
「デート…」
「あ、私とじゃないよ、なんか曽根さんに憧れてるんだって。可愛いよね」
曽根さんが困るはずだ。流石に恋にのぼせる小学生相手は大の大人にはキツイ。
それが絶対に機嫌を損ねられない上司の娘とあっては尚更だろう。
その子にとっては私はお邪魔虫だろうが、少しだけ我慢して欲しい。
できるだけ双方のフォローはしよう。
「お前、絶対に余計なことはするなよ」
「余計なことって何」
「余計なことは余計なことだ!!」
いいか、わかったな!と言い放つと同時に部屋を出て行く太一。
「……結局何がしたかったんだ?」
さっぱりわからないが、時計を見れば時間が迫っている。
遅刻するなど以ての外だ。
待ち合わせ場所まで急ごう。
よし、ばっちりだ。
鏡の前に映る自分、それはどこからどうみても
「男」
肩口にベロアの赤いコートをひっかけ、イケてるちょい悪コーデを意識してみた。
帽子を顔の斜めに掲げ、ポーズ。
「ガイアが俺に光り輝けと言っている」
うん、決まった。
「……何やってんの?お前……」
「ちょ!!乙女の着替え中に入って来るなっていったでしょ!!」
「……乙女……?」
「乙女!宝塚だってあるんだから間違ってない!」
男装、そうこれは乙女の嗜みである。
決して男顔ゆえの開き直りではない。
「心配してきてみれば……。何をノリノリで準備してるんだ?」
「だって安っぽい服装していって馬鹿にされたらどうすんの!?笑いものにされたら私の指が持ってかれるんだよ!?」
「だからってそれはないだろ……」
「アルマーニのどこに問題が?」
「ありすぎだわ!!」
一体何をそこまで起こっているんだろう。
「だってこの一式、貴子さんが買ってきてくれたんだよ?スーツは私服でも着られるカジュアルなタイプだって。
シャツはちゃんとレディースだって言ってたし、これなら絶対侮られない!!」
「……目的を著しく履き違えてるな……」
はぁぁ、と深い溜息を吐く太一。
間違えてなどいない。
これはある意味戦争なのだ。
極道をなめたらあかん。
「まぁ……。その格好なら逆に安心かもしれないが……」
「でしょ?」
「…意味がわかってるのか?」
?なんのことだろう。
「で、結局どこに行くか決まったのか」
「その娘さんがデートがしたいって言ったらしくて、遊園地に決まった」
「デート…」
「あ、私とじゃないよ、なんか曽根さんに憧れてるんだって。可愛いよね」
曽根さんが困るはずだ。流石に恋にのぼせる小学生相手は大の大人にはキツイ。
それが絶対に機嫌を損ねられない上司の娘とあっては尚更だろう。
その子にとっては私はお邪魔虫だろうが、少しだけ我慢して欲しい。
できるだけ双方のフォローはしよう。
「お前、絶対に余計なことはするなよ」
「余計なことって何」
「余計なことは余計なことだ!!」
いいか、わかったな!と言い放つと同時に部屋を出て行く太一。
「……結局何がしたかったんだ?」
さっぱりわからないが、時計を見れば時間が迫っている。
遅刻するなど以ての外だ。
待ち合わせ場所まで急ごう。
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