7 / 28
ブラック企業に勤める社畜OLが異世界トリップして騎士の妻になるそうです
あま~い!と叫んで砂を吐く
しおりを挟む
―――事は、寝室にみはるの悲鳴が響き渡る、その数時間前に遡る。
既に夕刻を大分過ぎたところであったが、一人の客人が領主館を訪れたのである。
「父の友人のセイン殿だ。少し早いが、私達の祝いに駆けつけてくれたそうだ」
「みはるです。初めまして」
結婚を知らせるリュートからの手紙を受け取り、急いで駆けつけてきたらしい。
こんな時間に突然屋敷の扉を叩かれた事には驚いたが、そんな事情なら仕方ない。
「よろしくな、嬢ちゃん」
「こちらこそ」
挨拶のつもりか、右手を差し出され、反射的にみはるもその手を握りかえした。
リュートにも言えることだが、この人もまた剣を持つ人間の手だ、とその掌に触れて感じる。
分厚く、いくつもの傷が刻まれた、ゴツゴツとした男の人の手。
リュートの父親の友人ということは、若く見積もっても40代後半から50代といったところか。
顔には年相応のシワが刻まれてもいるが、琥珀色の瞳を細め、にやりと笑うその表情にはどこか悪童めいたものが見受けられ、実年齢よりもずっと若々しい印象を受ける。
少し赤みがかった茶髪は、鉄錆色とでもいうのだろうか、彼のおどけた雰囲気にはよく似合う。
「こんな時間に悪いなぁ。
昔から息子みたいに可愛がってた坊主がとうとう身を固めるってんで、つい気がせっちまって。
取るもの取らずこっちに来ちまったもんで、宿もとってねぇんだわ」
ここんちに止めてくれ、悪びれもなく話すセインに、もちろん否はない。
「ミハル。どこか、今日すぐに泊まれそうな部屋は…」
「大丈夫です。客室をいくつか片付けてありますからそこに泊まってもらえば問題ありません。
夕食は、こちらでリュート様と共に召し上がりますか?」
仕度はもちろん二人分しかしていないが、工夫すれば今からでも一人分くらいなんとかなる。
「いや、そこまで迷惑はかけられんさ。寝床だけ貸してもらえりゃあ、後は適当にそのへんの店で食ってくるよ。
このあたりにゃ、最近旨い酒ができたって話だし、酒場めぐりも乙なもんだろ。
どっかおすすめの飯屋がありゃ、それだけ教えてもらえると助かるんだが」
「それでしたら、ここから南に下ったところにある、レガリア食堂って店がオススメですよ。
お酒もあそこでしたら地酒が複数常備されてるはずです」
くいっと、手酌で酒を飲む素振りをしつつ尋ねるセインに、日頃付き合いのある食堂の名を告げると、嬉しそうに破顔する。
「ありがてぇ」
「本当なら一緒に食事をと勧めたいところなんですがね…」
リュートが困ったように苦笑するが、それにはワケがある。
実は、この領主館には彼の望む酒がほとんど置かれていないのだ。
残業が百時間を越すブラック企業に勤めていたみはるは、飲み会やコンパといった酒の席にとんと縁がなく、また会社自身もほとんどそう言った催しを開くことがなかったため、酒のつきあい、というものを全く知らずにここまで来ている。
流石に、まったくアルコールを飲んだことがない、というわけではないが、それでもせいぜいスーパーで売られている缶中ハイ程度のものだ。酒飲みの友人に言わせればあんなものジュースである。
それに対してこの国の酒というのは、ほぼ日本酒か芋焼酎のようなものに近い。
しかも果汁を入れてせっかくのアルコール度数を下げるような勿体無い真似はしないとあって、飲み慣れないみはるには、かなりきつい代物だ。
また、意外なことにリュートもほとんど酒を飲まない。
飲めないわけではないのだろうが、未だかつて彼が好んで酒を用意している姿、というのは一度も見たことがない。
付き合い程度になら嗜むようだから、リュートが彼に付き合うというのなら今から酒を仕入れてきてもいいのだが、リュートの表情を見る限り、やめておいたほうが無難だろう。
どうやら結構な酒好きらしく、軽く嗜む程度の酒では相手にもならないようだ。
「合鍵を渡しておきますから、ごゆっくりどうぞ」
「おぅ。積もる話と、お前さんのノロケ話ってやつは、また後でじっくり聞かせてもらうぜ」
ひらひらと手を振り、早速館を出てゆくセイン。
再び二人きりになった領主館で、リュートはなぜかみはるをジッと見つめる。
「?どうしたました?」
「いや…」
なにかおかしなところでもあったろうか。
キョロキョロとあたりを見回し、それから一周くるりと回って自分の服を見る。
どこもおかしなところはなさそうだが。
「…妙なことを聞くと思うだろうが…」
「はい」
「…ミハル、君はあの人のことをどう思う?」
「…はい?」
初めに前置きをつけるあたり自覚はあるようだが、真面目な顔で、妙なことを言い出すものだ。
「どう思うって…それは」
未来の夫(確定)の父親の友人で、子供の頃からお世話になっている人。
つまり、無下にはできない相手である。
「いい人そうだな~とは思いましたけど」
ちょいワルおやじ系だな、と思ったことは内緒だ。
「他には?」
「…他って…具体的にどんなもので?」
―――これは、一体何を求められているのだろうか。
今までそれなりの付き合いを続けてきたが、今日ほど意図のわからない質問はこれまでない。
もしかして、浮気を疑われているとかそういうことだろうか。
「何も、感じはしなかったか」
「…それはどういう意味でしょうか」
あれか。目があった瞬間ビビッっときちゃった的な事を言っているのか。
だとしたら全く見当違いだと困ったように問いかけ返すみはるに、「何もないならいいんだ」とリュートはあっさり発言を翻す。
「それよりミハル。君はもう寝る時間じゃないのか?アイリーンとの約束の時間だ」
「はっ。そうでしたっ!少しでも遅れるとなぜかバレて後で怒られるんですよね~」
あれから時々領主館にやって来てはみはるのケアをしてくれていアイリーンだが、ちょっとした不摂生にもすぐに気がつき、教育的指導が入る。
式を間近に控えたここ最近の力の入れようは、生半ではない。
「明日はセイン殿を昼食に招待しよう。
昼までに、酒をいくつか見繕っておいてくれるか」
昼間なら、まだそれほど飲まないだろうから、との意図をにじませてかけられた声に、「了解です」といつもの調子で答える。
「あぁ、それと」
「まだ何かありましたか?リュート様」
「…そろそろ、そのリュート様、というはやめ時かと思うんだが」
「う」
―――以前から言われていたことだが、なぜ今ぶっこんできた。
「私たちは数日後には夫婦になるんだ。リュート、と呼び捨てにすればいい」
「まぁそうなんですけど…。私の故郷では年上の男性を呼び捨てにするというのは相当な失礼に当たることで…」
「夫のことも、呼び捨てにしないのか?」
「いえ。…いや、呼び捨てじゃない夫婦もいますけど…まぁ、夫婦の形はいろいろですから、私たちも私達なりの関係でいいんじゃないかと…」
「だが、私は呼んで欲しい。なんなら『あなた』でもいいが」
「ハードルが一気に跳ね上がった!」
ひぃ、とすくみあがったみはるは、「それはまた後で考えさせてもらいますので、今日はもう休みます!」と逃げを打つ。
問題の先送りだが、日本人にとって「検討しておきます」はお断りの常套句だ。
それがわからないリュートではなかろうが、どうやら今日はそれ以上の追求はせずにおいてくれるらしい。
ほっと肩をなでおろしたところで、立ち去ろうとするみはるの腕を掴み、リュートが囁く。
「お休みの挨拶は?」
「…くっ!今日も忘れてなかったかっ!」
今日はいけると思ったのに、と叫びながら、何かを吹っ切るようにリュートを見上げたみはるは、彼の大きな胸に、思い切って抱きつく。
「おやすみなさい、リュート様!」
チュッ。
「あぁ、おやすみ」
ほんの少し、頬の横を掠めるだけの、子供だましな口づけをして、すぐに彼から離れる。
名残惜しそうだが、ひとまずはそれで妥協することにしたのか、ぽんとその頭に手を乗せたリュートは今度は自分からミハルの頬に口づける。
「また、明日」
既に夕刻を大分過ぎたところであったが、一人の客人が領主館を訪れたのである。
「父の友人のセイン殿だ。少し早いが、私達の祝いに駆けつけてくれたそうだ」
「みはるです。初めまして」
結婚を知らせるリュートからの手紙を受け取り、急いで駆けつけてきたらしい。
こんな時間に突然屋敷の扉を叩かれた事には驚いたが、そんな事情なら仕方ない。
「よろしくな、嬢ちゃん」
「こちらこそ」
挨拶のつもりか、右手を差し出され、反射的にみはるもその手を握りかえした。
リュートにも言えることだが、この人もまた剣を持つ人間の手だ、とその掌に触れて感じる。
分厚く、いくつもの傷が刻まれた、ゴツゴツとした男の人の手。
リュートの父親の友人ということは、若く見積もっても40代後半から50代といったところか。
顔には年相応のシワが刻まれてもいるが、琥珀色の瞳を細め、にやりと笑うその表情にはどこか悪童めいたものが見受けられ、実年齢よりもずっと若々しい印象を受ける。
少し赤みがかった茶髪は、鉄錆色とでもいうのだろうか、彼のおどけた雰囲気にはよく似合う。
「こんな時間に悪いなぁ。
昔から息子みたいに可愛がってた坊主がとうとう身を固めるってんで、つい気がせっちまって。
取るもの取らずこっちに来ちまったもんで、宿もとってねぇんだわ」
ここんちに止めてくれ、悪びれもなく話すセインに、もちろん否はない。
「ミハル。どこか、今日すぐに泊まれそうな部屋は…」
「大丈夫です。客室をいくつか片付けてありますからそこに泊まってもらえば問題ありません。
夕食は、こちらでリュート様と共に召し上がりますか?」
仕度はもちろん二人分しかしていないが、工夫すれば今からでも一人分くらいなんとかなる。
「いや、そこまで迷惑はかけられんさ。寝床だけ貸してもらえりゃあ、後は適当にそのへんの店で食ってくるよ。
このあたりにゃ、最近旨い酒ができたって話だし、酒場めぐりも乙なもんだろ。
どっかおすすめの飯屋がありゃ、それだけ教えてもらえると助かるんだが」
「それでしたら、ここから南に下ったところにある、レガリア食堂って店がオススメですよ。
お酒もあそこでしたら地酒が複数常備されてるはずです」
くいっと、手酌で酒を飲む素振りをしつつ尋ねるセインに、日頃付き合いのある食堂の名を告げると、嬉しそうに破顔する。
「ありがてぇ」
「本当なら一緒に食事をと勧めたいところなんですがね…」
リュートが困ったように苦笑するが、それにはワケがある。
実は、この領主館には彼の望む酒がほとんど置かれていないのだ。
残業が百時間を越すブラック企業に勤めていたみはるは、飲み会やコンパといった酒の席にとんと縁がなく、また会社自身もほとんどそう言った催しを開くことがなかったため、酒のつきあい、というものを全く知らずにここまで来ている。
流石に、まったくアルコールを飲んだことがない、というわけではないが、それでもせいぜいスーパーで売られている缶中ハイ程度のものだ。酒飲みの友人に言わせればあんなものジュースである。
それに対してこの国の酒というのは、ほぼ日本酒か芋焼酎のようなものに近い。
しかも果汁を入れてせっかくのアルコール度数を下げるような勿体無い真似はしないとあって、飲み慣れないみはるには、かなりきつい代物だ。
また、意外なことにリュートもほとんど酒を飲まない。
飲めないわけではないのだろうが、未だかつて彼が好んで酒を用意している姿、というのは一度も見たことがない。
付き合い程度になら嗜むようだから、リュートが彼に付き合うというのなら今から酒を仕入れてきてもいいのだが、リュートの表情を見る限り、やめておいたほうが無難だろう。
どうやら結構な酒好きらしく、軽く嗜む程度の酒では相手にもならないようだ。
「合鍵を渡しておきますから、ごゆっくりどうぞ」
「おぅ。積もる話と、お前さんのノロケ話ってやつは、また後でじっくり聞かせてもらうぜ」
ひらひらと手を振り、早速館を出てゆくセイン。
再び二人きりになった領主館で、リュートはなぜかみはるをジッと見つめる。
「?どうしたました?」
「いや…」
なにかおかしなところでもあったろうか。
キョロキョロとあたりを見回し、それから一周くるりと回って自分の服を見る。
どこもおかしなところはなさそうだが。
「…妙なことを聞くと思うだろうが…」
「はい」
「…ミハル、君はあの人のことをどう思う?」
「…はい?」
初めに前置きをつけるあたり自覚はあるようだが、真面目な顔で、妙なことを言い出すものだ。
「どう思うって…それは」
未来の夫(確定)の父親の友人で、子供の頃からお世話になっている人。
つまり、無下にはできない相手である。
「いい人そうだな~とは思いましたけど」
ちょいワルおやじ系だな、と思ったことは内緒だ。
「他には?」
「…他って…具体的にどんなもので?」
―――これは、一体何を求められているのだろうか。
今までそれなりの付き合いを続けてきたが、今日ほど意図のわからない質問はこれまでない。
もしかして、浮気を疑われているとかそういうことだろうか。
「何も、感じはしなかったか」
「…それはどういう意味でしょうか」
あれか。目があった瞬間ビビッっときちゃった的な事を言っているのか。
だとしたら全く見当違いだと困ったように問いかけ返すみはるに、「何もないならいいんだ」とリュートはあっさり発言を翻す。
「それよりミハル。君はもう寝る時間じゃないのか?アイリーンとの約束の時間だ」
「はっ。そうでしたっ!少しでも遅れるとなぜかバレて後で怒られるんですよね~」
あれから時々領主館にやって来てはみはるのケアをしてくれていアイリーンだが、ちょっとした不摂生にもすぐに気がつき、教育的指導が入る。
式を間近に控えたここ最近の力の入れようは、生半ではない。
「明日はセイン殿を昼食に招待しよう。
昼までに、酒をいくつか見繕っておいてくれるか」
昼間なら、まだそれほど飲まないだろうから、との意図をにじませてかけられた声に、「了解です」といつもの調子で答える。
「あぁ、それと」
「まだ何かありましたか?リュート様」
「…そろそろ、そのリュート様、というはやめ時かと思うんだが」
「う」
―――以前から言われていたことだが、なぜ今ぶっこんできた。
「私たちは数日後には夫婦になるんだ。リュート、と呼び捨てにすればいい」
「まぁそうなんですけど…。私の故郷では年上の男性を呼び捨てにするというのは相当な失礼に当たることで…」
「夫のことも、呼び捨てにしないのか?」
「いえ。…いや、呼び捨てじゃない夫婦もいますけど…まぁ、夫婦の形はいろいろですから、私たちも私達なりの関係でいいんじゃないかと…」
「だが、私は呼んで欲しい。なんなら『あなた』でもいいが」
「ハードルが一気に跳ね上がった!」
ひぃ、とすくみあがったみはるは、「それはまた後で考えさせてもらいますので、今日はもう休みます!」と逃げを打つ。
問題の先送りだが、日本人にとって「検討しておきます」はお断りの常套句だ。
それがわからないリュートではなかろうが、どうやら今日はそれ以上の追求はせずにおいてくれるらしい。
ほっと肩をなでおろしたところで、立ち去ろうとするみはるの腕を掴み、リュートが囁く。
「お休みの挨拶は?」
「…くっ!今日も忘れてなかったかっ!」
今日はいけると思ったのに、と叫びながら、何かを吹っ切るようにリュートを見上げたみはるは、彼の大きな胸に、思い切って抱きつく。
「おやすみなさい、リュート様!」
チュッ。
「あぁ、おやすみ」
ほんの少し、頬の横を掠めるだけの、子供だましな口づけをして、すぐに彼から離れる。
名残惜しそうだが、ひとまずはそれで妥協することにしたのか、ぽんとその頭に手を乗せたリュートは今度は自分からミハルの頬に口づける。
「また、明日」
0
お気に入りに追加
203
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

執着系逆ハー乙女ゲームに転生したみたいだけど強ヒロインなら問題ない、よね?
陽海
恋愛
乙女ゲームのヒロインに転生したと気が付いたローズ・アメリア。
この乙女ゲームは攻略対象たちの執着がすごい逆ハーレムものの乙女ゲームだったはず。だけど肝心の執着の度合いが分からない。
執着逆ハーから身を守るために剣術や魔法を学ぶことにしたローズだったが、乙女ゲーム開始前からどんどん攻略対象たちに会ってしまう。最初こそ普通だけど少しずつ執着の兆しが見え始め......
剣術や魔法も最強、筋トレもする、そんな強ヒロインなら逆ハーにはならないと思っているローズは自分の行動がシナリオを変えてますます執着の度合いを釣り上げていることに気がつかない。
本編完結。マルチエンディング、おまけ話更新中です。
小説家になろう様でも掲載中です。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞

軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる