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最後のステラ
11 ナナゴーの活躍
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※ ショタ受けです。
「カリス」
「なんだよ。俺の時は嫌そうな顔しやがって。味見させろ」
「いじめないで! おれがやるってば」
とりゃーっと掴みかかるが、ぽいっとムギをパスされ、受け止めたが衝撃で後ろにころころ転がっていく。
「エイオット。ムギ」
「怪我させてねぇって。それより」
大きな手で顎を掴まれる。
「こっち見ろ」
「う……」
シーツに押し付けられる。
「なあ。ミカエリス。今どんな気分だ? 悔しいか?」
「え? いや」
「……」
元右腕は顔を近づけてくる。
「こんな目に合っているのにか?」
乳首を立たせようと、薄い胸を揉んでくる。声が出そうになり、手の甲を口に押し当てた。
「声我慢するな。聞かせろ」
「……う、だが……んっ、んく。ああ……」
「正直に言えよ」
「私は……ぁ、はあ……お前たちを、愛している」
カリスはため息を落とす。
「そうだよな。目をえぐり取られても、お前はちっとも怒らなかった」
大きな手で小さな身体を執拗に揉んでいると、乳首が主張してくる。
「おっ。いいねぇ。やっと尖ってきたか?」
「アアッ! カリス。ああっ。そこ、あ、触……」
「何? 触ってほしいって?」
きゅっと乳首を摘んで、軽く引っ張る。十歳児の口から甘い声が出る。
「ひあ。や、ああぁ、ああ。いや、いやあ」
じたばた足を上下させるが、それで上のおじさんを蹴とばせるわけでもない。
転がって行ったはずのチビ二名が服を引っ張ってきた。
「嫌がってるでしょー? 離してあげてねっ?」
「ごっちん様をいじめたら、駄目です」
二人とも真剣な表情だが、勝負にすらなっていない。
「あー、お前らか。ちょっと待ってろ。まだ舐めてないんだ」
そろ~りと近づいていた双子に向かって二人を投げ、小粒の乳首に舌を這わす。
「っ、ああ……」
「確かにうっすら甘いな。胸でも感じるんだな。違う肉体になったからか? それとも、元からかな?」
「喋るな……ひうっ」
歯が当たり、ぴくんと跳ねる。
「答えろって。どっちだったんだ?」
「はうっ! あう、ああ、ああ」
「ほーう? 答えない気か?」
「ちが、ああ!」
もう片方の乳首をぐっと押され、腰が浮いた。
「どうした? 言わないのか? ちび共にイタズラしてやろうか?」
「ひあ! ああいやぁ。触るな……んう、うう!」
カリスの表情がニヤつく。話せる状態ではないと分かっていて虐めているのだ。ごっちんは必死に言葉を紡ごうとするが、何か言いかけるたびに強く吸われた。
「ああっああ! ああーっ」
ビクビクと背中が何度もシーツから離れる。
「へえ? そんな喘ぐってことは気持ちいいんだよなぁ? ミカ」
「ん……。はぁ……ぁ」
体力もなくすでにぐったりしているごっちんのショーツに手をかける。
「あ……」
「大丈夫大丈夫。無理に穴に挿れようなんて思ってないから」
するっと下げられる。おちんちんが見えそうになり、ぎゅっとごっちんが目を閉じた瞬間。
ばんっと扉が開いた。
「ん?」
カリスがのんきに振り向くと、勢いよく入ってきたのは宙を泳ぐミニ人魚だった。
出前蕎麦のように、何かを持っている。
「これでも食りゃえええええーーーいっ!」
「は?」
彼が両手で持っているのは、自身より大きいサイズのお皿。上に何かが乗っている。が、よく見る前に、それをカリスの顔面目掛けてぶん投げた。
――パァン!
パイ投げのようにカリスの顔面に炸裂する。何かが飛び散り、破裂したスライムのようなものが床に散らばる。
反応したのはエイオットだった。
「あっ! おれが練習で作ったぷいん!」
「「「……」」」
ごっちんと双子から表情が消えた。ムギはすっと目を逸らす。
「……………………」
ぐらっとカリスの身体が横に傾くと、ベッドの上に沈んだ。
チーン、という幻聴が聞こえる。
カリスを見ながらそろそろと、ごっちんは起き上がる。
「……な、ナナゴー?」
「だめだめ。大きい子が小さい子を虐めたら。母さまに叱られんよ」
チッチッチッと指を振る鮮やかな人魚。いい仕事したぜと汗が輝いている。いないなと思っていたら、最凶兵器を取りに行ってくれていたのか。粗熱を取るために、厨房の机の上に置いてあったエイオット作ぷいん。シャドーリスでさえ倒したのだ。これ以上の兵器は存在しないだろう。
エイオットは雑に扱われて頬をぷくうしている。でも「あまりのおいしさに」おじさんが大人しくなってごっちんが助かったので、喜んでいいのか悲しめばいいのか、口をモニョモニョさせている。
もにょもにょするのでみんなでごっちんの元へ行く。
「ごっちん君。怪我はない?」
「痛い痛い、ですか?」
「やるな! ナナゴー。おめー」
「まあね?」
「ごっちんしゃん。服、どうぞ、でしゅ……」
「みんな、心配をかけた。ファイア。ありがとう」
ひとりひとり抱きしめてからズボンに足を通す。シャツは、広げてみるもぼろぼろだ。雑巾にするしかないだろう。愛が重いセーターだけ着ておく。
「ありがとう、ナナゴー。プリン重かったんじゃないか? 汗を拭いてやろう」
ハンカチを持ったごっちんが手招きする。助けてくれたし、仲良くなれるチャンスでは?
ごっちんはそわそわするも、ナナゴーはぷいっと顔を背けると部屋を出ていく。
「おぐっ」
「……ナナちゃん、ほら、自由だから」
「ごっちん様のことが、嫌いなわけでは、無いと思いますよ?」
「単にごっちんに興味無いだけふがっ」
結構なダメージを受けているごっちんをなでなでする二人。ムギは脱がされた服を着込めたので、精神が落ち着いたようだ。ファイアは余計なことを言うお口を塞いでいる。
ごっちんは心の回復のためにエイオットを抱き締める。ふかふかであったかい。その背中にムギがくっついてくる。すべすべであったかい。
強敵(おっさん)がやられたのでアクアとファイアは窓に貼りつく。
「ジュリスはー? まだ喧嘩してんのか? ごっちんのピンチだったってのに」
「ふー。きっと盛り上がってるんしゅよ……」
ガラスにこれでもかと頬を押し当てて森の中を探すも、吹き荒れる雪で視界は白にかすみ、獣人の目でも探し当てることは出来なかった。
ぷいんが飛び散り、甘い香りが漂う室内を振り返る。
「……部屋、掃除でもすっか」
「しょだね」
アクアとファイアはバケツと雑巾を取りに行く。
「カリス」
「なんだよ。俺の時は嫌そうな顔しやがって。味見させろ」
「いじめないで! おれがやるってば」
とりゃーっと掴みかかるが、ぽいっとムギをパスされ、受け止めたが衝撃で後ろにころころ転がっていく。
「エイオット。ムギ」
「怪我させてねぇって。それより」
大きな手で顎を掴まれる。
「こっち見ろ」
「う……」
シーツに押し付けられる。
「なあ。ミカエリス。今どんな気分だ? 悔しいか?」
「え? いや」
「……」
元右腕は顔を近づけてくる。
「こんな目に合っているのにか?」
乳首を立たせようと、薄い胸を揉んでくる。声が出そうになり、手の甲を口に押し当てた。
「声我慢するな。聞かせろ」
「……う、だが……んっ、んく。ああ……」
「正直に言えよ」
「私は……ぁ、はあ……お前たちを、愛している」
カリスはため息を落とす。
「そうだよな。目をえぐり取られても、お前はちっとも怒らなかった」
大きな手で小さな身体を執拗に揉んでいると、乳首が主張してくる。
「おっ。いいねぇ。やっと尖ってきたか?」
「アアッ! カリス。ああっ。そこ、あ、触……」
「何? 触ってほしいって?」
きゅっと乳首を摘んで、軽く引っ張る。十歳児の口から甘い声が出る。
「ひあ。や、ああぁ、ああ。いや、いやあ」
じたばた足を上下させるが、それで上のおじさんを蹴とばせるわけでもない。
転がって行ったはずのチビ二名が服を引っ張ってきた。
「嫌がってるでしょー? 離してあげてねっ?」
「ごっちん様をいじめたら、駄目です」
二人とも真剣な表情だが、勝負にすらなっていない。
「あー、お前らか。ちょっと待ってろ。まだ舐めてないんだ」
そろ~りと近づいていた双子に向かって二人を投げ、小粒の乳首に舌を這わす。
「っ、ああ……」
「確かにうっすら甘いな。胸でも感じるんだな。違う肉体になったからか? それとも、元からかな?」
「喋るな……ひうっ」
歯が当たり、ぴくんと跳ねる。
「答えろって。どっちだったんだ?」
「はうっ! あう、ああ、ああ」
「ほーう? 答えない気か?」
「ちが、ああ!」
もう片方の乳首をぐっと押され、腰が浮いた。
「どうした? 言わないのか? ちび共にイタズラしてやろうか?」
「ひあ! ああいやぁ。触るな……んう、うう!」
カリスの表情がニヤつく。話せる状態ではないと分かっていて虐めているのだ。ごっちんは必死に言葉を紡ごうとするが、何か言いかけるたびに強く吸われた。
「ああっああ! ああーっ」
ビクビクと背中が何度もシーツから離れる。
「へえ? そんな喘ぐってことは気持ちいいんだよなぁ? ミカ」
「ん……。はぁ……ぁ」
体力もなくすでにぐったりしているごっちんのショーツに手をかける。
「あ……」
「大丈夫大丈夫。無理に穴に挿れようなんて思ってないから」
するっと下げられる。おちんちんが見えそうになり、ぎゅっとごっちんが目を閉じた瞬間。
ばんっと扉が開いた。
「ん?」
カリスがのんきに振り向くと、勢いよく入ってきたのは宙を泳ぐミニ人魚だった。
出前蕎麦のように、何かを持っている。
「これでも食りゃえええええーーーいっ!」
「は?」
彼が両手で持っているのは、自身より大きいサイズのお皿。上に何かが乗っている。が、よく見る前に、それをカリスの顔面目掛けてぶん投げた。
――パァン!
パイ投げのようにカリスの顔面に炸裂する。何かが飛び散り、破裂したスライムのようなものが床に散らばる。
反応したのはエイオットだった。
「あっ! おれが練習で作ったぷいん!」
「「「……」」」
ごっちんと双子から表情が消えた。ムギはすっと目を逸らす。
「……………………」
ぐらっとカリスの身体が横に傾くと、ベッドの上に沈んだ。
チーン、という幻聴が聞こえる。
カリスを見ながらそろそろと、ごっちんは起き上がる。
「……な、ナナゴー?」
「だめだめ。大きい子が小さい子を虐めたら。母さまに叱られんよ」
チッチッチッと指を振る鮮やかな人魚。いい仕事したぜと汗が輝いている。いないなと思っていたら、最凶兵器を取りに行ってくれていたのか。粗熱を取るために、厨房の机の上に置いてあったエイオット作ぷいん。シャドーリスでさえ倒したのだ。これ以上の兵器は存在しないだろう。
エイオットは雑に扱われて頬をぷくうしている。でも「あまりのおいしさに」おじさんが大人しくなってごっちんが助かったので、喜んでいいのか悲しめばいいのか、口をモニョモニョさせている。
もにょもにょするのでみんなでごっちんの元へ行く。
「ごっちん君。怪我はない?」
「痛い痛い、ですか?」
「やるな! ナナゴー。おめー」
「まあね?」
「ごっちんしゃん。服、どうぞ、でしゅ……」
「みんな、心配をかけた。ファイア。ありがとう」
ひとりひとり抱きしめてからズボンに足を通す。シャツは、広げてみるもぼろぼろだ。雑巾にするしかないだろう。愛が重いセーターだけ着ておく。
「ありがとう、ナナゴー。プリン重かったんじゃないか? 汗を拭いてやろう」
ハンカチを持ったごっちんが手招きする。助けてくれたし、仲良くなれるチャンスでは?
ごっちんはそわそわするも、ナナゴーはぷいっと顔を背けると部屋を出ていく。
「おぐっ」
「……ナナちゃん、ほら、自由だから」
「ごっちん様のことが、嫌いなわけでは、無いと思いますよ?」
「単にごっちんに興味無いだけふがっ」
結構なダメージを受けているごっちんをなでなでする二人。ムギは脱がされた服を着込めたので、精神が落ち着いたようだ。ファイアは余計なことを言うお口を塞いでいる。
ごっちんは心の回復のためにエイオットを抱き締める。ふかふかであったかい。その背中にムギがくっついてくる。すべすべであったかい。
強敵(おっさん)がやられたのでアクアとファイアは窓に貼りつく。
「ジュリスはー? まだ喧嘩してんのか? ごっちんのピンチだったってのに」
「ふー。きっと盛り上がってるんしゅよ……」
ガラスにこれでもかと頬を押し当てて森の中を探すも、吹き荒れる雪で視界は白にかすみ、獣人の目でも探し当てることは出来なかった。
ぷいんが飛び散り、甘い香りが漂う室内を振り返る。
「……部屋、掃除でもすっか」
「しょだね」
アクアとファイアはバケツと雑巾を取りに行く。
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