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惨劇に挑め
23 エイオットで遊ぼう2
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🌙
アクアへのお土産(鰻モドキ)を買い込み、仕事を終えて戻ってきた主人にエイオットは喜んだ。料理の練習をして、みんなで味見をしていたらバタバタ倒れたので看病を頑張っていたと告げると「あ、うん。オツカレサマ」と労ってくれた。
褒めてあげようと言われ、ノコノコ主人の部屋についていくと……
「ん……ふう、んん……」
エプロン一枚にされ、身体が埋まりそうなほどふかふかシーツの海に押し倒されていた。
頬に手を添えられ、ぷちゅぷちゅと口づけされる。
「ドームスープ作りは、難しかったかい?」
「……う、ん。楽しかった」
包丁を持っている時はお兄ちゃんがぴったり横についててくれたし。ぜらちん? で液体がぷるぷるになるのも、何度見ても面白い。双子狸が入りそうな大きな鍋に、いい香りのスープがたくさん入ってて、ボウルで半円に固めるの。それを二個くっつけたらまんまるになって転がってきそうになった時は焦っちゃった……。
「ごしゅじんさまも、いっしょに作ろうね?」
「……え? お、おう。そうだな。まっまた、暇なとき、な」
なんだか声が裏返っている気がする。
エイオットは両手を主人の首に絡めると、自分から唇をくっつけた。
「おや。嬉しいね」
「えへへ。なんだかね? ちゅーすると気持ちよくなるの。いっぱいしたいよ……?」
「そうかい。いいことだ。じゃ、いっぱいしよう」
積極的に主人の唇に吸いつく。
「んー……。ごしゅじんさま」
「ん?」
「大人の姿になって?」
顔を背けた主人が「ゴッフ‼」とむせた。
「なんでや?」
「だぁーって……。あっちのごしゅじんさまになかなか会えないんだもん」
「会わなくてええんやで?」
狐の耳が垂れ、声も暗くなってしまう。
「おばあちゃんも遊びに来てくれないし……」
「わかった。今度、鬼電しておくから」
「それに」と、エイオットはぐっと拳を握る。
「大きいごしゅじんさまだけ仲間外れにするのは良くないでしょ? たまには遊んであげなくちゃ!」
「?」
……?
あ、もしかして魔女っ娘とあのゲロを別物だと思ってます? 同じ人物ですよ。あまりに見た目が違うから、九歳児には受け入れづらいかな? いや。そんなはずないよな。「大人の姿になって」って言ってるんだし……。同一人物だけど、別人格だと思ってるパターンかな?
主人は引きつり笑顔でため息をつく。なんてこった。エイオットが思ってたよりあのゲロを気に入ってしまっている。キャットやおばあちゃんにもすぐ懐いていたし、やはり見た目大人の方が与える安心感が違うのだろうか。
しかし今日はタイミングが悪い。
「今日は無理なんだ。大人の姿になれん」
「そうなの? じゃあ、いつなら会えるの?」
エイオットの尻尾をもふもふしながら手帳を開く。
「……明後日、大人の姿でエイオットに会いに行くよ。それなら良いかな?」
「ほんとうっ? ムギちゃんにも会わせてあげたいなって思ってたんだよ。やったー」
ゲボォ! まさかのエイオット一人じゃなかった。大丈夫かな俺。生きて帰れるかな。
エイオットのさらさらの髪を撫でる。ずいぶん手触りが良くなった。
「そういうわけで。今は俺と遊んでもらおうか」
「うん。ちゅーして?」
エイオットはキスが好きなのかな。単純に気持ち良いしな。愛されてこなかったエイオットは夢中になってしまうだろう。
「舌入れるけど、噛まないでね?」
「舌?」
エイオットは自分から舌を出してくれる。いい眺めだ。
舌と舌が絡みつく。くちゅっと隠避な音がして、エイオットのわずかに苦しそうな呼吸音が耳を楽しませる。
「ふ、ぁ……。んん。気持ちいいよ……」
口を唇で塞ぎながら片手を下半身に滑らせていく。お腹を撫でるとぴくっと震えたのが可愛らしい。
「さーて。エイオットには入るかな?」
「?」
取り出したのはピンクのスライムボール。エイオットにはエロイこと大好きな子になってほしいからね。
「ボール遊びするの?」
エイオットには食べ物に見えてないようで安心した。苦いからね、これ。
「そうそう。ボールあそッ」
説明しようとしたらぎゅっと抱きしめられた。嬉しいんだけど手加減してね? 背骨ボキッて鳴ったら終わりだから。
「どうした?」
「んー……。もっとぎゅうぎゅうしてぇ……」
ハグ不足だったか。それはすまなかった。
横に寝返りを打つとエイオットは身体を丸め、ぬいぐるみのように主人を抱きしめる。なんだか以前より力が強くなった気がする。ご飯いっぱい食べてるからね。身体も、肉がついてふわふわになっている。ムギもこのくらいになってほしい。
主人も腕を回し、エイオットの胸に頬を押し付ける。
「うーん。いいにおいがする」
「汗くさい?」
「未成年がそんなこと気にしなくていい」
においを気にするのはもっとおっさんになってからにしなさい。
「そうなの?」
「そうだよ」
若い子はね~健康的な汗のにおいがした方が、俺が好みだ。制汗剤やパウダースプレーとかも否定はしないけど、萎えるんだよ俺が!
拒絶されないことで上機嫌になったエイオットは身体を擦りつけ、魔女っ娘をぺろぺろと舐め回す。
「えへへ。ごしゅじんさまだいすき~」
「はっはっはっ。はっはっはっがっは」
折れる折れる! おかしい。モンスターと戦わせてないからレベルは上がってないはずなのに。あれか。キャットの飯パワーか? 栄養価の高い飯を食べると一時的にステータスにプラスされる、あれか?
駄目だ。この姿だとだんだん勝てなくなってきた。元々レベル高めだったしな、この子。
動きを封じることのできる地下で遊びたいが、エイオットはここが良いって言うし~。
気のすむまでエイオットの好きにさせてやると、ようやく手放してくれた。のろのろとベッドの隅に逃げようとするが、がばっと狐っ子が飛び掛かってきた。
「むぎゅう」
エイオットの下敷きになる。
どうして? まだ満足してなかった?
「ねーえ。ごしゅじんさま」
「ほごふご(なんだい?)」
「みんなにもちゅーしていいかな? ごしゅじんさまが出かけていていないとき、ちゅーできないの寂しいの」
なんて可愛いことを言うんだ。土地を貢いであげたくなる。
シーツを掴んで、エイオットの下から頭だけ出すことに成功した。ぷっはあ。酸素がうまい。
「……もちろん構わないが、ごっちんやアクアにするときには、一言声をかけてからにしたまえよ?」
「急にすると驚いちゃうから?」
「それもある。でもちゅーしたくないとき、ってのがそれぞれあるからね。聞いてあげるんだよ?」
「うん。わかった」
ふさふさと尻尾を揺らしている。んはははは可愛い。寿命が延びるとはこのことだ。
「えっへへ。お兄ちゃんにもちゅーするんだ~」
「お、おう」
キャットかぁ。あいつキス上手そうだからメロメロにならなきゃいいが……。俺じゃないんだし、子どもにそこまでガチキスしないだろ。
エイオットは転がってきたピンクボールを見つける。
「そういえば、これってなに?」
「お尻に入れて遊ぶ玩具だよ。怖くないよ?」
エイオットにあげたお尻に入れて遊ぶ筒二号も粉砕されたからな。あの執事め~。……駄目だ。キャットに興味なさ過ぎて報復方法すら考えるの億劫だ。
「ぷにぷにしてる。入るかな……?」
おっほほほ。心配なさるな。俺が手伝ってしんぜよう。
俺が開発したジェル状ローションの出番だ。子どもが間違って口にしないよう、食欲の失せるファンシーカラーダイヤモンドのようにキラキラ美しい、香水の瓶のような容れ物に詰めている。……ファンシーカラーで食欲が減退するのは俺だけだろうか。だってほら、宝石を見ている時に食欲って出てこないじゃん。
にゅっと手のひらに出して、ピンクボールに纏わせる。
「痛くない?」
「痛かったらすぐにやめよう。お尻出して」
「……」
さすがにノータイムでは出してこなかった。恥ずかしそうにもじもじと正座している。
「恥ずかしいのかな?」
「うん……」
「どうして? どの辺が?」
「え? えっと……。お尻って、き、きたない、し」
「…………」
おっといけない。思考が宇宙まで飛んでいってしまった。
お尻が、汚い?
ふむ。よくわからん世界の話か?
人によって感性は違うものな。富士山を美しいと感じる人もいれば、廃墟や荒廃した町並みに美を感じる人もいる。俺は未成年に美を感じますデュフフ。
しかしエイオットは一体どこでケツが汚いなど感じるようになってしまったのか。父親か? あれに言われたからか? 何か言われたのか? 今からでも落花星してくるか?
俺の気持ちを伝えておこう。
「そうか。エイオットにはそう感じるのか」
「うん」
ほとんどの人がそう感じると思うけど……と小声で付け足していたが、そんなことはないだろう。人類……特に男は尻が好きな生き物だ。
「俺はエイオットの尻を汚いとは思わん。俺は、な」
主語をでかくするのは良くないので『俺は』を強調しておこう。
エイオットはぐっと顔を覗き込んでくる。本当かどうか見極めるためだ。俺は近くにプリティーフェイスがきたのでキスしておく。チャンスは逃さない。
「えへへ。ごしゅじんさま、変わってるー」
「そうかな? エイオットは笑った顔、可愛いね。好きだよ」
「……」
照れ隠しなのか、尻尾を上下に振りながら頬をびよんびよんと伸ばしてくる。
「でもやっぱり……。お尻出すのは恥ずかしいな」
恥じらっている姿ってどうしてこう神々しいのか。一生恥じらっている未成年を見て生きていきたい。
「お? 素直に出さないと虐めちゃうぞ~?」
「わふっ」
飛び掛かってくすぐりだす。
「わーーー駄目やめてぇ! そこ、よわ……ひゃわわわわっ!」
ばたばた暴れるも笑顔が眩しい。くすぐっているので当然だがこちらに向かって獣人パンチが飛んでくるので気合でよける。
レベル差があるとはいえ、全力ガードをしてしまうとエイオットの手の方が傷ついてしまう。そのため子どもたちと関わる時は色々気を遣っている。
「ひゅわわ! ご、ごしゅ……だめええええっ」
「観念してケツを出したまえ」
「やら……あー! んんっ。んっ! あ、あひゃああああ!」
おうおう。どうした? 徐々に声に艶が混じり始めたぞ。
しばし続けるとぐったりした様子で胸を上下させる。
「ん、んー……。ふわああ」
「疲れちゃったかな? では、楽しませてもらおうか」
膝裏を持ち上げ、M字に開脚させる。獣人とはいえ体力を削っちまえばこっちのもんよ。エプロン一枚なのでおちんちんも玉も丸見えだ。素晴らしい。
ジェルを手に出し、後ろの穴にあてがう。
「んゆ……」
「蹴らないでくれたまえよ?」
シワの一本一本丁寧に塗り込んでいく。穴を撫でるたびに「んぅっ」や「ぁ」と鳴いているのが可愛い。
「力抜いてね」
「ぅ、わ」
にゅるっと何かが入り込む感覚に、エイオットの身体がビクンと跳ねる。
「わっ! なになに?」
「俺の指だ。ゆっくり入れるから、枕でも抱いていたまえ」
「ん……」
言われた通り、きつく枕を抱きしめる。綿の枕がえげつないくの字に折れているのを見て背筋が冷えた。
「っは、はああぁ……」
「痛みを感じたら、すぐに教えてくれ」
「は、はあ……はぁい……」
口をパクパクさせながらもしっかり返事をしてくれる。エロいな。将来とんでもないえっちな子に化けるかもしれん。そう思うと楽しみだが将来とか考えたくない。大人に……なるのか。
でかいため息がこぼれる。
「ん、ごしゅ、じんさま? 疲、れたの?」
こっちを気遣うなんて。なんて優しいんだ。涙出てきた……。もしエイオットが嫁に行っても幸せそうじゃなかったら相手〇すわ。
口元に笑みを乗せ、首を横に振る。
「いやいや。エイオットが可愛くてため息が零れただけさ」
「んっ、んん! ……ぁ、あ。うん……」
ようやく第一関節まで入った。イイトコロまではまだ距離がありそうだ。その証拠に指を曲げても、大きく反応しない。
「はあ、ん、はあ……」
頬を染めて必死に呼吸をする。
「あ、ああ……ん。くるしい、よ……」
「痛みは?」
「……っ」
声を出すのが辛いのか疲れるのか、首を横に振っている。
痛みが無いのなら続けよう。ただ初めてだし、快楽麻酔がないと辛いかな。
立ち始めているソレに、主人は舌を這わせた。
「ひゃうんっ⁉」
「お、びっくりさせちゃったね。枕抱いててね」
「そこ……また、漏らしちゃうかも、だから、だめ……」
「?」
どうして漏らしたら駄目なのか。ふふ、今日はエイオット、不思議なことを言うね。枕をもぐもぐ噛んでる顔も愛らしいよ。
「いいから。呼吸することに集中したまえ」
「ん、はい……」
素直ないい子だ。ちょっといい子過ぎて心配なところもあるが。
先端を舐めるとビクビクと身体が揺れ、同時に穴も緩んでいく。
「ッあ、アア! あ、っはあ、あ」
「おお。指半分まで入ったよ」
エイオットが震えているから、ペニスまで一緒に揺れていてなごむ。ちゅうっと先端に吸いつくと片足が跳ね上がった。おお、怖。
「いま、どんな気分だい?」
「ん、あ……。あ、あたまが、ぼーって、する」
「そうか」
ここから指二本に増やして穴を広げて……。
時間はかかるが、それもまた楽しい。
コンコンッ。
ノックの音がする。おい嘘だろ。廊下にかけた惑わしの魔法、掻い潜られすぎじゃね⁉
ペニスにキスを落としてからそろっと指を引き抜く。
「んあ……」
「ごめんね。エイオット。ちょっと待っててね」
さらっとおでこを撫でてからベッドを下りる。
これでキャットだったら極大魔法をお見舞いしてやるが、この感じは違うな……。俺の未成年センサーが反応している。
「誰か……いますか?」
この声。
アクアへのお土産(鰻モドキ)を買い込み、仕事を終えて戻ってきた主人にエイオットは喜んだ。料理の練習をして、みんなで味見をしていたらバタバタ倒れたので看病を頑張っていたと告げると「あ、うん。オツカレサマ」と労ってくれた。
褒めてあげようと言われ、ノコノコ主人の部屋についていくと……
「ん……ふう、んん……」
エプロン一枚にされ、身体が埋まりそうなほどふかふかシーツの海に押し倒されていた。
頬に手を添えられ、ぷちゅぷちゅと口づけされる。
「ドームスープ作りは、難しかったかい?」
「……う、ん。楽しかった」
包丁を持っている時はお兄ちゃんがぴったり横についててくれたし。ぜらちん? で液体がぷるぷるになるのも、何度見ても面白い。双子狸が入りそうな大きな鍋に、いい香りのスープがたくさん入ってて、ボウルで半円に固めるの。それを二個くっつけたらまんまるになって転がってきそうになった時は焦っちゃった……。
「ごしゅじんさまも、いっしょに作ろうね?」
「……え? お、おう。そうだな。まっまた、暇なとき、な」
なんだか声が裏返っている気がする。
エイオットは両手を主人の首に絡めると、自分から唇をくっつけた。
「おや。嬉しいね」
「えへへ。なんだかね? ちゅーすると気持ちよくなるの。いっぱいしたいよ……?」
「そうかい。いいことだ。じゃ、いっぱいしよう」
積極的に主人の唇に吸いつく。
「んー……。ごしゅじんさま」
「ん?」
「大人の姿になって?」
顔を背けた主人が「ゴッフ‼」とむせた。
「なんでや?」
「だぁーって……。あっちのごしゅじんさまになかなか会えないんだもん」
「会わなくてええんやで?」
狐の耳が垂れ、声も暗くなってしまう。
「おばあちゃんも遊びに来てくれないし……」
「わかった。今度、鬼電しておくから」
「それに」と、エイオットはぐっと拳を握る。
「大きいごしゅじんさまだけ仲間外れにするのは良くないでしょ? たまには遊んであげなくちゃ!」
「?」
……?
あ、もしかして魔女っ娘とあのゲロを別物だと思ってます? 同じ人物ですよ。あまりに見た目が違うから、九歳児には受け入れづらいかな? いや。そんなはずないよな。「大人の姿になって」って言ってるんだし……。同一人物だけど、別人格だと思ってるパターンかな?
主人は引きつり笑顔でため息をつく。なんてこった。エイオットが思ってたよりあのゲロを気に入ってしまっている。キャットやおばあちゃんにもすぐ懐いていたし、やはり見た目大人の方が与える安心感が違うのだろうか。
しかし今日はタイミングが悪い。
「今日は無理なんだ。大人の姿になれん」
「そうなの? じゃあ、いつなら会えるの?」
エイオットの尻尾をもふもふしながら手帳を開く。
「……明後日、大人の姿でエイオットに会いに行くよ。それなら良いかな?」
「ほんとうっ? ムギちゃんにも会わせてあげたいなって思ってたんだよ。やったー」
ゲボォ! まさかのエイオット一人じゃなかった。大丈夫かな俺。生きて帰れるかな。
エイオットのさらさらの髪を撫でる。ずいぶん手触りが良くなった。
「そういうわけで。今は俺と遊んでもらおうか」
「うん。ちゅーして?」
エイオットはキスが好きなのかな。単純に気持ち良いしな。愛されてこなかったエイオットは夢中になってしまうだろう。
「舌入れるけど、噛まないでね?」
「舌?」
エイオットは自分から舌を出してくれる。いい眺めだ。
舌と舌が絡みつく。くちゅっと隠避な音がして、エイオットのわずかに苦しそうな呼吸音が耳を楽しませる。
「ふ、ぁ……。んん。気持ちいいよ……」
口を唇で塞ぎながら片手を下半身に滑らせていく。お腹を撫でるとぴくっと震えたのが可愛らしい。
「さーて。エイオットには入るかな?」
「?」
取り出したのはピンクのスライムボール。エイオットにはエロイこと大好きな子になってほしいからね。
「ボール遊びするの?」
エイオットには食べ物に見えてないようで安心した。苦いからね、これ。
「そうそう。ボールあそッ」
説明しようとしたらぎゅっと抱きしめられた。嬉しいんだけど手加減してね? 背骨ボキッて鳴ったら終わりだから。
「どうした?」
「んー……。もっとぎゅうぎゅうしてぇ……」
ハグ不足だったか。それはすまなかった。
横に寝返りを打つとエイオットは身体を丸め、ぬいぐるみのように主人を抱きしめる。なんだか以前より力が強くなった気がする。ご飯いっぱい食べてるからね。身体も、肉がついてふわふわになっている。ムギもこのくらいになってほしい。
主人も腕を回し、エイオットの胸に頬を押し付ける。
「うーん。いいにおいがする」
「汗くさい?」
「未成年がそんなこと気にしなくていい」
においを気にするのはもっとおっさんになってからにしなさい。
「そうなの?」
「そうだよ」
若い子はね~健康的な汗のにおいがした方が、俺が好みだ。制汗剤やパウダースプレーとかも否定はしないけど、萎えるんだよ俺が!
拒絶されないことで上機嫌になったエイオットは身体を擦りつけ、魔女っ娘をぺろぺろと舐め回す。
「えへへ。ごしゅじんさまだいすき~」
「はっはっはっ。はっはっはっがっは」
折れる折れる! おかしい。モンスターと戦わせてないからレベルは上がってないはずなのに。あれか。キャットの飯パワーか? 栄養価の高い飯を食べると一時的にステータスにプラスされる、あれか?
駄目だ。この姿だとだんだん勝てなくなってきた。元々レベル高めだったしな、この子。
動きを封じることのできる地下で遊びたいが、エイオットはここが良いって言うし~。
気のすむまでエイオットの好きにさせてやると、ようやく手放してくれた。のろのろとベッドの隅に逃げようとするが、がばっと狐っ子が飛び掛かってきた。
「むぎゅう」
エイオットの下敷きになる。
どうして? まだ満足してなかった?
「ねーえ。ごしゅじんさま」
「ほごふご(なんだい?)」
「みんなにもちゅーしていいかな? ごしゅじんさまが出かけていていないとき、ちゅーできないの寂しいの」
なんて可愛いことを言うんだ。土地を貢いであげたくなる。
シーツを掴んで、エイオットの下から頭だけ出すことに成功した。ぷっはあ。酸素がうまい。
「……もちろん構わないが、ごっちんやアクアにするときには、一言声をかけてからにしたまえよ?」
「急にすると驚いちゃうから?」
「それもある。でもちゅーしたくないとき、ってのがそれぞれあるからね。聞いてあげるんだよ?」
「うん。わかった」
ふさふさと尻尾を揺らしている。んはははは可愛い。寿命が延びるとはこのことだ。
「えっへへ。お兄ちゃんにもちゅーするんだ~」
「お、おう」
キャットかぁ。あいつキス上手そうだからメロメロにならなきゃいいが……。俺じゃないんだし、子どもにそこまでガチキスしないだろ。
エイオットは転がってきたピンクボールを見つける。
「そういえば、これってなに?」
「お尻に入れて遊ぶ玩具だよ。怖くないよ?」
エイオットにあげたお尻に入れて遊ぶ筒二号も粉砕されたからな。あの執事め~。……駄目だ。キャットに興味なさ過ぎて報復方法すら考えるの億劫だ。
「ぷにぷにしてる。入るかな……?」
おっほほほ。心配なさるな。俺が手伝ってしんぜよう。
俺が開発したジェル状ローションの出番だ。子どもが間違って口にしないよう、食欲の失せるファンシーカラーダイヤモンドのようにキラキラ美しい、香水の瓶のような容れ物に詰めている。……ファンシーカラーで食欲が減退するのは俺だけだろうか。だってほら、宝石を見ている時に食欲って出てこないじゃん。
にゅっと手のひらに出して、ピンクボールに纏わせる。
「痛くない?」
「痛かったらすぐにやめよう。お尻出して」
「……」
さすがにノータイムでは出してこなかった。恥ずかしそうにもじもじと正座している。
「恥ずかしいのかな?」
「うん……」
「どうして? どの辺が?」
「え? えっと……。お尻って、き、きたない、し」
「…………」
おっといけない。思考が宇宙まで飛んでいってしまった。
お尻が、汚い?
ふむ。よくわからん世界の話か?
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しかしエイオットは一体どこでケツが汚いなど感じるようになってしまったのか。父親か? あれに言われたからか? 何か言われたのか? 今からでも落花星してくるか?
俺の気持ちを伝えておこう。
「そうか。エイオットにはそう感じるのか」
「うん」
ほとんどの人がそう感じると思うけど……と小声で付け足していたが、そんなことはないだろう。人類……特に男は尻が好きな生き物だ。
「俺はエイオットの尻を汚いとは思わん。俺は、な」
主語をでかくするのは良くないので『俺は』を強調しておこう。
エイオットはぐっと顔を覗き込んでくる。本当かどうか見極めるためだ。俺は近くにプリティーフェイスがきたのでキスしておく。チャンスは逃さない。
「えへへ。ごしゅじんさま、変わってるー」
「そうかな? エイオットは笑った顔、可愛いね。好きだよ」
「……」
照れ隠しなのか、尻尾を上下に振りながら頬をびよんびよんと伸ばしてくる。
「でもやっぱり……。お尻出すのは恥ずかしいな」
恥じらっている姿ってどうしてこう神々しいのか。一生恥じらっている未成年を見て生きていきたい。
「お? 素直に出さないと虐めちゃうぞ~?」
「わふっ」
飛び掛かってくすぐりだす。
「わーーー駄目やめてぇ! そこ、よわ……ひゃわわわわっ!」
ばたばた暴れるも笑顔が眩しい。くすぐっているので当然だがこちらに向かって獣人パンチが飛んでくるので気合でよける。
レベル差があるとはいえ、全力ガードをしてしまうとエイオットの手の方が傷ついてしまう。そのため子どもたちと関わる時は色々気を遣っている。
「ひゅわわ! ご、ごしゅ……だめええええっ」
「観念してケツを出したまえ」
「やら……あー! んんっ。んっ! あ、あひゃああああ!」
おうおう。どうした? 徐々に声に艶が混じり始めたぞ。
しばし続けるとぐったりした様子で胸を上下させる。
「ん、んー……。ふわああ」
「疲れちゃったかな? では、楽しませてもらおうか」
膝裏を持ち上げ、M字に開脚させる。獣人とはいえ体力を削っちまえばこっちのもんよ。エプロン一枚なのでおちんちんも玉も丸見えだ。素晴らしい。
ジェルを手に出し、後ろの穴にあてがう。
「んゆ……」
「蹴らないでくれたまえよ?」
シワの一本一本丁寧に塗り込んでいく。穴を撫でるたびに「んぅっ」や「ぁ」と鳴いているのが可愛い。
「力抜いてね」
「ぅ、わ」
にゅるっと何かが入り込む感覚に、エイオットの身体がビクンと跳ねる。
「わっ! なになに?」
「俺の指だ。ゆっくり入れるから、枕でも抱いていたまえ」
「ん……」
言われた通り、きつく枕を抱きしめる。綿の枕がえげつないくの字に折れているのを見て背筋が冷えた。
「っは、はああぁ……」
「痛みを感じたら、すぐに教えてくれ」
「は、はあ……はぁい……」
口をパクパクさせながらもしっかり返事をしてくれる。エロいな。将来とんでもないえっちな子に化けるかもしれん。そう思うと楽しみだが将来とか考えたくない。大人に……なるのか。
でかいため息がこぼれる。
「ん、ごしゅ、じんさま? 疲、れたの?」
こっちを気遣うなんて。なんて優しいんだ。涙出てきた……。もしエイオットが嫁に行っても幸せそうじゃなかったら相手〇すわ。
口元に笑みを乗せ、首を横に振る。
「いやいや。エイオットが可愛くてため息が零れただけさ」
「んっ、んん! ……ぁ、あ。うん……」
ようやく第一関節まで入った。イイトコロまではまだ距離がありそうだ。その証拠に指を曲げても、大きく反応しない。
「はあ、ん、はあ……」
頬を染めて必死に呼吸をする。
「あ、ああ……ん。くるしい、よ……」
「痛みは?」
「……っ」
声を出すのが辛いのか疲れるのか、首を横に振っている。
痛みが無いのなら続けよう。ただ初めてだし、快楽麻酔がないと辛いかな。
立ち始めているソレに、主人は舌を這わせた。
「ひゃうんっ⁉」
「お、びっくりさせちゃったね。枕抱いててね」
「そこ……また、漏らしちゃうかも、だから、だめ……」
「?」
どうして漏らしたら駄目なのか。ふふ、今日はエイオット、不思議なことを言うね。枕をもぐもぐ噛んでる顔も愛らしいよ。
「いいから。呼吸することに集中したまえ」
「ん、はい……」
素直ないい子だ。ちょっといい子過ぎて心配なところもあるが。
先端を舐めるとビクビクと身体が揺れ、同時に穴も緩んでいく。
「ッあ、アア! あ、っはあ、あ」
「おお。指半分まで入ったよ」
エイオットが震えているから、ペニスまで一緒に揺れていてなごむ。ちゅうっと先端に吸いつくと片足が跳ね上がった。おお、怖。
「いま、どんな気分だい?」
「ん、あ……。あ、あたまが、ぼーって、する」
「そうか」
ここから指二本に増やして穴を広げて……。
時間はかかるが、それもまた楽しい。
コンコンッ。
ノックの音がする。おい嘘だろ。廊下にかけた惑わしの魔法、掻い潜られすぎじゃね⁉
ペニスにキスを落としてからそろっと指を引き抜く。
「んあ……」
「ごめんね。エイオット。ちょっと待っててね」
さらっとおでこを撫でてからベッドを下りる。
これでキャットだったら極大魔法をお見舞いしてやるが、この感じは違うな……。俺の未成年センサーが反応している。
「誰か……いますか?」
この声。
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