ニケの宿

水無月

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番外編・戦闘の後の休息

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 キミカゲの適切な治療のおかげで意識は戻ったが、ジェントゥシェンの毒を受けたミナミは意識が朦朧としているようでろくに動けない。仕方なくホクトが背負い、ボスの屋敷まで歩く。真面目で勤勉なニケは手伝うと言ってくれたが丁重に断った。貝野郎くらい一人で運べるし、ニケが来たら絶対キミカゲまでついてくる。

「ねえ、あれ」「うわ。大丈夫かな」「死んでる……?」

 ずぶ濡れの男が血まみれの人物を背負っている。
 半端なく目立つも黒羽織のおかげで通報されることはない。
 掴まってくれないのでズレてきたミナミを背負いなおす。

 ――ミナミを守れなかったこと、叱られるんっすかね?

 直々に「守れ」と言われたわけではないが、ボスはミナミを気にかけている気がする。同じ〈黒羽織〉からも妙に好かれているし。集中砲火を喰らうかもしれない。
 そう思うと足取りが重くなりそうだったが、早く休ませてあげてとキミカゲから言われている。つばを飲み込むたび痛みが広がる喉を鬱陶しく思いながらも、オキン邸に着いたときはどこかホッとした。
 簡素すぎる柵を跨ぎ、井戸の横を通って玄関まで急ぐ。

「あちゃー」

 ベゴールは着物を絞ることなく上がり込んだのか、玄関から廊下まで水滴がたくさん落ちている。猛禽類の脚跡がスタンプのように廊下の奥まで続いている。

(ペポラ様に叱られるっすよ)

 しかもこれ、自分が掃除せねばならないのだろうか。まあ、下っ端の宿命である。
 すると今のところ一番の下っ端が駆けつけてきた。

「ミナミッ」

 幽鬼族の男、ツバキである。
 ベゴールは真っ先にボスに報告するはずなので、報告を聞いていたのか、それとも勘で飛んできたのか。
 ホクト達を見て血の気が引いた顔を見せた。が、すぐにホクトの背からミナミを奪い取ろうとする。

「貸して。俺が運ぶ」
「頼むっす」

 まさか自分もびしょ濡れのまま上がり込むことはできない。彼に託し、自分は羽織を脱いだ。その間もバタバタと足音がして、同僚が集まってきた。

「おあっ。ミナミ」
「お、俺のミナミが……っ」
「てめぇホクト! お前がついていながらどうなってんだ」

 一人に胸ぐらを掴まれる。申し訳なさから真っすぐ相手の顔を見た。あまりしゃべるなと言われているので。
 アーモンドアイと目が合った彼はささっとツバキの後ろに隠れる。

「いや。ダサいよ先輩方」

 呆れたようなツバキの声に、胸ぐらを掴んだ彼は喚く。

「しゃーねーだろ!」

 やっぱ狼は怖いようだ。
 騒いでいるとてってっと小さな足音が近寄ってくる。ぴくっと狼の耳が揺れた。

「あ。ジェリー先生」
「「「!」」」

 同僚が揃って整列した。軍隊のように統率の取れた動きに、ついていけてないツバキが引いている。
 熊耳のようなピンクのお団子ヘアーに、飾り気のない白い上下一体服(ワンピース)。はち切れんばかりの胸に、太ももが眩しい少女先生。

 竜が母親の次に大切にしている妹様である。

 ツバキも例外なく彼女に一礼した。

「けが人は、速やかに、医学部へ。……って、言わなかったか?」
「「「はい!(っす)」」」

 嫌がるかもしれないが、こういう時の彼女はキミカゲそっくりだ。
 その迫力に両手が塞がっているツバキを除いて全員が敬礼する。
 怪我人や病人がいるときの彼女の言葉は、ボスの言葉より絶対である。と、(過保護って言うとボスが怒るので)「仲間想い」なボスが決めたことなので、誰も否はない。
 ジェリーは新参者を見上げる。

「君はもう、医学部の場所を覚えたかい?」
「え? いえ。サッパリです」
「ついておいで」

 身を翻すちんまい女の子の後ろをついていく。一度だけ振り向いたツバキが勝ち誇ったような顔をしたが、ホクトには何が何やら。

「俺も行く」
「俺も!」
「ミナミ~」

 同僚たちも彼女の後に続き医学部へ行ってしまった。

(ふう。やれやれ。今のうちに)

 花畑の上で着物を絞っていると、急にがばっと背後から抱きしめられた。

「!」

 ニケ以上の索敵能力を誇るホクトの耳と鼻を掻い潜った。それだけでただ者ではないことが窺い知れる。

(不審者?)

 戦闘した直後だったと言うこともあり、気が高ぶっていたホクトは咄嗟に肘鉄を叩き込もうとした。――が、相手の両腕にぐるぐる巻かれた布を見てなんとか急停止できた。
 両腕を封印している知り合いがいる。

 振り返るとやはり彼、だった。
 複眼に四本の脚。
 虫人でありホクトに斧落としを教えた師匠のような存在。死蟷螂族、クレーターマルティネスである。

 肘鉄を叩き込まれる寸前だったというのに、弟子のホクトを見て可愛がるように複眼を細める。それだけで背筋が寒くなった。
 いや、悪い方ではないし、乞えば「斧落とし」のような強力な技も快く教えてくれる。良き虫(御仁)だと分かっているけれど、どうしても。

 それはボスを省けばこの方がぶっちぎりで強いからだろうか。恐らく魔九来来を使ったフリーですら歯が立たない。相手を出来るのはこの街では、神使のゴールグースくらいだろう。

 神の剣とタメを張れる。それほどの虫だ。

 なるほど。背後を取られても仕方が無いなこれは。
 若干諦めていると、布で覆われた腕がホクトの喉元をするりと摩る。優しい刺激だったがビビっていたホクトの身体は大げさに跳ねた。

「っひ!」
「おっと……。すまん。痛めているみたいだったから」

 すっと腕が離れる。ホクトは喉を押さえたまま、意外そうに師を見上げた。

(ジェリー先生ですら気づいてなかったのに……)

 死蟷螂は布を巻かれた腕でポンポンと弟子の頭を叩く。

「お前も怪我してんじゃん。なにしてんの? 早く医学部に行きな。怪我を隠しているとめっちゃ怒られるぞ。先生に」
「クレー様……」

 死蟷螂はがくっとよろける。

「それやめようよ。かっこよく「師匠」でいこうぜ」
「でも! ッ、がほっごほ!」

 無理して言葉を発していたせいか咽てしまう。摩ってくれた青年に礼を述べる。

「ず、すいませ……。せめて水気だけでも絞らなきゃと思って」
「ばーか。怪我人がそんなこと気にすんな。掃除なんか師匠(俺)にやらせときゃいいんだよ。ペポラに叱られておくから。早く医学部行け」

 背中を押されるもやはりずぶ濡れで廊下を歩くのは抵抗がある。もだもだしている弟子にため息をつくと、クレーはいきなりホクトを抱き上げた。

「うわっ!」

 両足が地から離れたことに驚き、ついクレーの首に腕を回してしまう。間近で覗き込んだ複眼。一瞬見入ってしまうが、すぐハッとし、離れようとした。

「す、すいませんっす」
「いいよ」

 だが降ろしてもらえず、虫人は何食わぬ顔で廊下を進む。兄弟たちを抱っこしたことはあるがされたことはないホクトは、一瞬で顔を真っ赤にした。

「お、おお、降ろしてほしいっす――ッゴホゲホッ!」
「大声出して咽たばっかだろ。お前……」
 


「廊下ァ!」
「す、すみませんです……」

 ペポラにめっちゃ叱られ縮こまっているベゴールの前で、クレーが廊下を雑巾がけしていた。のろのろとやってきたボスもなぜか手伝ってくれる。

「ミナミを襲った翼族の首はまだ見つからないか?」

 クレーの隣でしゃがみ、そっと顔の横で耳打ちしてくる。耳そこじゃないです。

「捜索のプロ(俺の可愛い弟子)が負傷しているので、ちょい時間かかりますよ」
「はあ……」

 なくした玩具が見つからない、子どものような表情だった。







 毒を受けたと言うのにミナミの回復はホクトより早かった。

 ちょっと身体は重いけど、もう仕事はできるはず。
 意気揚々とオキンに仕事をもらいに行くと「寝てろ」と追い払われ、ジェリーに相談すると鼻で笑われ、ペポラに言うと「ああ?」と言われたので、今日は部屋で大人しく本でも読んでおく。

 借りた本を返し、部屋に戻ろうと歩いていた廊下の先でツバキとばったり出くわし、迷わず転身する。

「ミナミ。逃げないでよ」
「ああもう」

 ツバキも悪意はないのだろうが、連日お茶や散歩に誘われては苦手意識も出てくる。他種族との関わりを絶っていただけに、ぐいぐい来られることに慣れていないのだ。フリーさんとか超苦手ですわ。
 なるべく光が差し込んでいるところを選んで逃げる。闇の民は闇の中蠢く獲物を見つける力があるという。ただでさえ幽鬼族は厄介な力を持っているというのに。

(あいつにもふもふがあればフリーさんにぶん投げてやるんですがね!)

 適当な部屋に逃げ込み、ベッドに潜り込む。

(あれ? ベッドの中も「闇の中」の括りになるんでしょうか?)

 闇の民と付き合いが短いだけに、どこに逃げるのが正解なのかがいまいち分からない。
 すると、なにかにぶつかる。
 ツバキかと焦り、急いで首をそちらに動かすと、むすっとしたアーモンドアイが睨んでいた。
 見慣れた狼にホッと息を吐く。

「なんだ。ゆっくり野郎でしたか」
「…………」

 睨んでくるだけで言い返してこない。そうそう。喉を負傷してたんでしたよね。こいつの声を聞かなくて済むなんて。いやぁ~、なんていい日なんだ。
 しかし。遁走力に定評のあるこの狼が、喉をやられるなんて。いったい何があったのやら。

(ベゴールさんに聞いても教えてくれないんですよねー)

 話しかけても『近寄るんじゃねーですよ。無貝族風情が。シャーッ』と威嚇される。
 こいつの師である死蟷螂族なら教えてくれそうだが、こっちは怖くて話しかけられない。
 ホクトが何も言わない(言えない)のを良いことに、ミナミは図々しく隣で寝っ転がる。身体が大きい方もいるために、医学部のベッドはふたり並んでも余裕があった。

「はいはい。お邪魔しますよー」
「……ッ……!」

 目を丸くしているホクトが面白い。
 だがすぐに「出て行け」という目つきに変わるがミナミはもう見ていなかった。頭の後ろで手を組んで天井を見上げる。

 ――ツバキはあまりホクトには近寄りませんからね。

 避難所にさせてもらおう。

「……」

 医学部は静かでいい。騒ぐ奴はジェリー先生に追い出されるし。ジェリー先生自体もとても静かだ。梟なだけあり、移動音が全くしない。ホクトの耳なら足音くらいは拾えるかもしれないが。

 ミナミの部屋は深めのプールのようになっており、氷が浮かぶ海水で満たされている。寝るときは底で沈んでいるが、日中はよくヒトが訪ねてくるので落ち着かない。
 いっそここに本を持ち込んで暇を潰そうか。
 ちらっと横に目を向ける。

 ホクトは怒りマークを浮かべながら背中を向けていた。尻尾がべしべしと足を叩いてくる。
 陸の民のことにそこまで詳しいわけではないが狼なだけあり、幹部連中以外からはわりかし避けられている。いい奴なんですがねー。気の毒ですねぇ。プークスクス。故に、ホクトの側にいればツバキとヒト除けが出来る。
 しかもミナミのことを一ミリも気にかけない。

(……なんで皆ホクトみたいに、天氷(俺ら)をほっといてくれないんですかねー?)

 落ち着く背中をぼうっと見つめる。
 あまりの居心地の良さに、カリガネソウの寝間着を掴んだまま眠ってしまっていた。

「うお」

 様子を見に来たジェリーに筆談で『この貝野郎。どっかやってくださいっす』と必死で頼むも、

「俺も混ざるー」

 と言ってベッドに潜り込んできた。

『ちょっとおお。狭いっすよぉ!』
「いいじゃんいいじゃん。仮眠室でどうせ寝るし。……ぬくい」


 
「あ! 一緒に寝てる!」

 顔を見に来たボスとミナミを探していたツバキ。幽鬼族の方がホクトを指差し憤慨する。
 ホクトは助かったと思い安堵の息を吐く。

『ボス。貝野郎をどっかやってほしいっす』

 今度こそ! と思い筆談で頼むも、ボスは喚くツバキを掴むと医学部を出て行った。

「ボス! 離して。ミナミが。俺のミナミが汚されるって!」
『ちょっとおおおおぉ!』

 妹の寝顔を見れて満足。みたいな顔で出て行かないで待ってほしいっす……!
 同僚と先生。二人に抱き枕にされているホクトはさめざめと泣いた。
 兄弟たちに囲まれてよく寝ていたので、複数で寝ることに抵抗はないが。片や年上、片や異性が触れただけで竜が飛んでくる御方。

(ゆっくり眠れないっす……)





番外編 END
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