66 / 260
第九話・酷いことをしたような
しおりを挟む
「ニケ君。起こしてくれるかな?」
「は、はい!」
手を掴んで、キミカゲを引き起こす。
「翁。だ、大丈夫ですか……?」
大丈夫なわけないだろうが、訊ねずにはいられなかった。
キミカゲは幼子を安心させるように微笑むと、フリーの顔を見下ろす。汗で分かりづらかったが、フリーの頬には涙の跡がある。
――泣かせてしまったね……。
苦しかったのだろう。どうしようもなく辛かったのだろう。
それを思えば首を絞められたくらい、どうってことないし、どうでもよかった。
「ごめんね。楽にすることも、痛みを誤魔化してあげることもできなくて。ごめんね。ごめんね……」
声を震わせて謝罪の言葉を繰り返す薬師に、ミナミを除いた全員が――呆れて目を据わらせた。
――このヒト、なんで謝っているんだろう……。
思い返せばキミカゲは最近よく誰かに謝っている。フリーの生霊でも乗り移ったのだろうか。
キミカゲが患者のために手を尽くしてくれたことは知っている。だからみな感謝しているというのに。というか、そもそも誰も責めていない。
キミカゲがキミカゲ自身を許せないというのなら、まず自分に謝るべきだろう。フリーに謝ってどうする。
まあ、翁も歳だからなと思い、ニケはミナミを振り返る。
「あの。ミナミさんの容態は……?」
その言葉で、ホクトもミナミの様子に気づいたのだろう。足に直撃した桶を拾うと、声を荒げて部屋に入ってくる。垂直に落ちたので、お湯はあまりこぼれていなかった。
「おい、ミナミ! 誰が昼寝の時間つったんだよ」
「ホクトさん」
ニケがなだめるような声を出す。狭い。全員入ったら、この部屋狭い。ただでさえガタイのいい竜に加え成人男性二名が追加されたのだ。精神的にも窮屈。
オキンがやかましそうに耳の穴に指を突っ込む。
「鎮まれ。何かあったのか説明してやるから、その白い者の汗を拭いて着替えさせ、違う布団に寝かせてやるがいい」
「……結局全部、あっしがやっている気がするっす」
肩を落としながらも、てきぱきと動き始めるのだった。
二日後。
やっと地獄のような目眩がおさまったらしいフリーが、頭を押さえながらのろのろと起きてきた。速攻でニケがその足にしがみつく。
「俺今、汗だくだよ……?」
「うるさい」
かすかに嬉しそうな表情を見せるが撫でる体力気力はないようで、倒れないように柱に手を添えている。
部屋では急須を持ったミナミと湯呑を掴んだキミカゲと羊羹に手を伸ばしていたホクトが、全員動作を止めてフリーに視線を向けている。
ちょうどおやつの時間。
ホクト達が持ってきてくれたお土産に舌鼓を打ち、感想の言い合いをしていたのだ。その声が聞こえ、起きてきてしまったのだろうか。そう思うと申し訳なく感じる。
色々とよれよれだがしっかり二本の足で立っているフリーを見て、キミカゲは安堵の息を吐いた。
「フリー君。もう起きて平気かい?」
「は、はい……」
頷いながら、その青年ふたりは誰なのだろうと疑問に思う。同じ黒羽織を身につけているし、患者さんではなさそう。
キミカゲは自分の座布団をフリーに渡し、「全然平気そうじゃないね」と思いながらここに座りなさいと床をぽんぽん叩く。
そんなキミカゲに、ミナミは自分が使っていた座布団を差し出す。年長者だけが座布団に座っていない居心地の悪い空間は嫌だ。
「ありがとう。良い子だねぇ」
礼を述べるキミカゲに笑い返しながらホクトが尻を乗せている座布団を、力の限り引っこ抜いた。
「あわぁ?」
下手なテーブルクロス引きをされたグラスのように、ホクトは正座した姿勢のままこてんと真横に倒れる。
あきれ顔でキミカゲは耳を塞ぐ。
カーン。喧嘩開始の音(ゴング)が聞こえた。
「おまあああ! なにしてくれとんじゃ。表出ろゴラアアッ」
どれだけ頭にきても、0.75倍速。
「うるさい! 年上に気を遣えや。俺の方が年上なんやぞ」
「百回聞いたわ! 丸めて蜜柑の代わりに鏡餅に飾り付けてやろうか」
鏡餅の上に乗っかっているのは、蜜柑ではなく橙である。
「どういうことなのっ? 下っ端のお前が座布団を真っ先に差し出さないからだろうが」
「それはそうだが、お前の下っ端になった覚えはない!」
真夏。こもる暑さを逃がすために入り口を全開にしているので、通行人が何事かとちらほら中を覗いてくる。が、言い争いをしているのが黒い羽織だと知ると、「またか」みたいな顔で去って行く。
「あの……。俺何か、キミカゲさんと誰かもうひとりに、何かしませんでした?」
座布団に座ってしばらくぼうっとしていたフリーが口を開く。子亜楽(こあら)のように腹にしがみついているニケを上の空で撫でつつ、視線はキミカゲ達に向けられていた。
互いの頬を掴み合いしている青年の動きがぴたりと止まる。
「朧げなんですけど……、なにか、キミカゲさんにとても酷いことをしたような、記憶が、あって……」
頭を押さえて思い出そうとするも、脳みそが回らない。下手をすると眠ってしまいそうだった。
「いいや? なにも?」
いつもの笑顔で応え、キミカゲは切り分けた羊羹を一口頬張る。うん。甘さ控えめすぎてまったく甘くない羊羹が美味しい。
砂糖は高級品だが、ちょっと節約しすぎではなかろうか。これでは痛むのも早い。
ミナミも素知らぬ顔で、冷ましまくったお茶に口をつける。
「うなされていましたし、悪夢でも見られたのでは?」
うんうんとホクトが頷く。
「あっしも熱出た時、意味不明な夢をみたことがあるっす。貴方もきっとそれっすよ」
「お前、熱なんて出るんか? 馬鹿が風邪引かないって、デマだったんですー?」
「歯ぁ食いしばれ貝野郎」
「……そう、でしょうか?」
ふたりの会話は聞こえていないようで、フリーはキミカゲに目を向ける。
「キミカゲさん。その首の包帯は? どうなさったんですか? 眼鏡もちょっと、歪んでいるような……」
「んぐっ」
おじいちゃんは羊羹を吹き出しかけたが、根性で堪える。
「こ、これは虫に刺されたところを引っ掻いちゃって、げほげほっ。ちょっと血が、えほえほ! ちょっと待っ……ゲホゲホッ」
羊羹が変なところに入ったらしい。真面目に咽ているおじいちゃんの背を、手を伸ばしたミナミが撫でる。
ニケはそっと被害者其の二を見た。
放電に吹っ飛ばされ心配だったが、一分後にけろりと目を覚ました。
これには驚いた。話を聞くに、彼らの黒い羽織は市場で買える安物とは違い、上物の魔九来来防具だという。ミナミに火傷ひとつなかった。
これはボスからの贈り物で、自分の下についた者に必ず渡しているのだとか。
余談。
X百年前。オキンが魔九来来防具を作ったと、自慢げに見せてくれた時のこと。
『嘘だろう? 古くなって自然に落ちたものとはいえ、竜の鱗が使われているじゃないか。他にも貴重な差材がたくさん……。この羽織一枚で城が建つよ?』
じいっと見つめられ、自慢するんじゃなかったとオキンは狼狽えたような声を出す。
『そ、それがなんだ?』
キミカゲははあとため息をつく。
『過保護だねぇ、お前は。あの子(妹)そっくりだよ』
『ぐっ』
恥辱に顔を赤くするが、母似と言われたことはまんざらでもないようで、怒るべきか喜ぶべきか分からないという顔だった。
「は、はい!」
手を掴んで、キミカゲを引き起こす。
「翁。だ、大丈夫ですか……?」
大丈夫なわけないだろうが、訊ねずにはいられなかった。
キミカゲは幼子を安心させるように微笑むと、フリーの顔を見下ろす。汗で分かりづらかったが、フリーの頬には涙の跡がある。
――泣かせてしまったね……。
苦しかったのだろう。どうしようもなく辛かったのだろう。
それを思えば首を絞められたくらい、どうってことないし、どうでもよかった。
「ごめんね。楽にすることも、痛みを誤魔化してあげることもできなくて。ごめんね。ごめんね……」
声を震わせて謝罪の言葉を繰り返す薬師に、ミナミを除いた全員が――呆れて目を据わらせた。
――このヒト、なんで謝っているんだろう……。
思い返せばキミカゲは最近よく誰かに謝っている。フリーの生霊でも乗り移ったのだろうか。
キミカゲが患者のために手を尽くしてくれたことは知っている。だからみな感謝しているというのに。というか、そもそも誰も責めていない。
キミカゲがキミカゲ自身を許せないというのなら、まず自分に謝るべきだろう。フリーに謝ってどうする。
まあ、翁も歳だからなと思い、ニケはミナミを振り返る。
「あの。ミナミさんの容態は……?」
その言葉で、ホクトもミナミの様子に気づいたのだろう。足に直撃した桶を拾うと、声を荒げて部屋に入ってくる。垂直に落ちたので、お湯はあまりこぼれていなかった。
「おい、ミナミ! 誰が昼寝の時間つったんだよ」
「ホクトさん」
ニケがなだめるような声を出す。狭い。全員入ったら、この部屋狭い。ただでさえガタイのいい竜に加え成人男性二名が追加されたのだ。精神的にも窮屈。
オキンがやかましそうに耳の穴に指を突っ込む。
「鎮まれ。何かあったのか説明してやるから、その白い者の汗を拭いて着替えさせ、違う布団に寝かせてやるがいい」
「……結局全部、あっしがやっている気がするっす」
肩を落としながらも、てきぱきと動き始めるのだった。
二日後。
やっと地獄のような目眩がおさまったらしいフリーが、頭を押さえながらのろのろと起きてきた。速攻でニケがその足にしがみつく。
「俺今、汗だくだよ……?」
「うるさい」
かすかに嬉しそうな表情を見せるが撫でる体力気力はないようで、倒れないように柱に手を添えている。
部屋では急須を持ったミナミと湯呑を掴んだキミカゲと羊羹に手を伸ばしていたホクトが、全員動作を止めてフリーに視線を向けている。
ちょうどおやつの時間。
ホクト達が持ってきてくれたお土産に舌鼓を打ち、感想の言い合いをしていたのだ。その声が聞こえ、起きてきてしまったのだろうか。そう思うと申し訳なく感じる。
色々とよれよれだがしっかり二本の足で立っているフリーを見て、キミカゲは安堵の息を吐いた。
「フリー君。もう起きて平気かい?」
「は、はい……」
頷いながら、その青年ふたりは誰なのだろうと疑問に思う。同じ黒羽織を身につけているし、患者さんではなさそう。
キミカゲは自分の座布団をフリーに渡し、「全然平気そうじゃないね」と思いながらここに座りなさいと床をぽんぽん叩く。
そんなキミカゲに、ミナミは自分が使っていた座布団を差し出す。年長者だけが座布団に座っていない居心地の悪い空間は嫌だ。
「ありがとう。良い子だねぇ」
礼を述べるキミカゲに笑い返しながらホクトが尻を乗せている座布団を、力の限り引っこ抜いた。
「あわぁ?」
下手なテーブルクロス引きをされたグラスのように、ホクトは正座した姿勢のままこてんと真横に倒れる。
あきれ顔でキミカゲは耳を塞ぐ。
カーン。喧嘩開始の音(ゴング)が聞こえた。
「おまあああ! なにしてくれとんじゃ。表出ろゴラアアッ」
どれだけ頭にきても、0.75倍速。
「うるさい! 年上に気を遣えや。俺の方が年上なんやぞ」
「百回聞いたわ! 丸めて蜜柑の代わりに鏡餅に飾り付けてやろうか」
鏡餅の上に乗っかっているのは、蜜柑ではなく橙である。
「どういうことなのっ? 下っ端のお前が座布団を真っ先に差し出さないからだろうが」
「それはそうだが、お前の下っ端になった覚えはない!」
真夏。こもる暑さを逃がすために入り口を全開にしているので、通行人が何事かとちらほら中を覗いてくる。が、言い争いをしているのが黒い羽織だと知ると、「またか」みたいな顔で去って行く。
「あの……。俺何か、キミカゲさんと誰かもうひとりに、何かしませんでした?」
座布団に座ってしばらくぼうっとしていたフリーが口を開く。子亜楽(こあら)のように腹にしがみついているニケを上の空で撫でつつ、視線はキミカゲ達に向けられていた。
互いの頬を掴み合いしている青年の動きがぴたりと止まる。
「朧げなんですけど……、なにか、キミカゲさんにとても酷いことをしたような、記憶が、あって……」
頭を押さえて思い出そうとするも、脳みそが回らない。下手をすると眠ってしまいそうだった。
「いいや? なにも?」
いつもの笑顔で応え、キミカゲは切り分けた羊羹を一口頬張る。うん。甘さ控えめすぎてまったく甘くない羊羹が美味しい。
砂糖は高級品だが、ちょっと節約しすぎではなかろうか。これでは痛むのも早い。
ミナミも素知らぬ顔で、冷ましまくったお茶に口をつける。
「うなされていましたし、悪夢でも見られたのでは?」
うんうんとホクトが頷く。
「あっしも熱出た時、意味不明な夢をみたことがあるっす。貴方もきっとそれっすよ」
「お前、熱なんて出るんか? 馬鹿が風邪引かないって、デマだったんですー?」
「歯ぁ食いしばれ貝野郎」
「……そう、でしょうか?」
ふたりの会話は聞こえていないようで、フリーはキミカゲに目を向ける。
「キミカゲさん。その首の包帯は? どうなさったんですか? 眼鏡もちょっと、歪んでいるような……」
「んぐっ」
おじいちゃんは羊羹を吹き出しかけたが、根性で堪える。
「こ、これは虫に刺されたところを引っ掻いちゃって、げほげほっ。ちょっと血が、えほえほ! ちょっと待っ……ゲホゲホッ」
羊羹が変なところに入ったらしい。真面目に咽ているおじいちゃんの背を、手を伸ばしたミナミが撫でる。
ニケはそっと被害者其の二を見た。
放電に吹っ飛ばされ心配だったが、一分後にけろりと目を覚ました。
これには驚いた。話を聞くに、彼らの黒い羽織は市場で買える安物とは違い、上物の魔九来来防具だという。ミナミに火傷ひとつなかった。
これはボスからの贈り物で、自分の下についた者に必ず渡しているのだとか。
余談。
X百年前。オキンが魔九来来防具を作ったと、自慢げに見せてくれた時のこと。
『嘘だろう? 古くなって自然に落ちたものとはいえ、竜の鱗が使われているじゃないか。他にも貴重な差材がたくさん……。この羽織一枚で城が建つよ?』
じいっと見つめられ、自慢するんじゃなかったとオキンは狼狽えたような声を出す。
『そ、それがなんだ?』
キミカゲははあとため息をつく。
『過保護だねぇ、お前は。あの子(妹)そっくりだよ』
『ぐっ』
恥辱に顔を赤くするが、母似と言われたことはまんざらでもないようで、怒るべきか喜ぶべきか分からないという顔だった。
8
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
魔女の呪いで男を手懐けられるようになってしまった俺
ウミガメ
BL
魔女の呪いで余命が"1年"になってしまった俺。
その代わりに『触れた男を例外なく全員"好き"にさせてしまう』チート能力を得た。
呪いを解くためには男からの"真実の愛"を手に入れなければならない……!?
果たして失った生命を取り戻すことはできるのか……!
男たちとのラブでムフフな冒険が今始まる(?)
~~~~
主人公総攻めのBLです。
一部に性的な表現を含むことがあります。要素を含む場合「★」をつけておりますが、苦手な方はご注意ください。
※この小説は他サイトとの重複掲載をしております。ご了承ください。
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
キスから始まる主従契約
毒島らいおん
BL
異世界に召喚された挙げ句に、間違いだったと言われて見捨てられた葵。そんな葵を助けてくれたのは、美貌の公爵ローレルだった。
ローレルの優しげな雰囲気に葵は惹かれる。しかも向こうからキスをしてきて葵は有頂天になるが、それは魔法で主従契約を結ぶためだった。
しかも週に1回キスをしないと死んでしまう、とんでもないもので――。
◯
それでもなんとか彼に好かれようとがんばる葵と、実は腹黒いうえに秘密を抱えているローレルが、過去やら危機やらを乗り越えて、最後には最高の伴侶なるお話。
(全48話・毎日12時に更新)
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
獣人の子供が現代社会人の俺の部屋に迷い込んできました。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
突然、ひとり暮らしの俺(会社員)の部屋に、獣人の子供が現れた!
どっから来た?!異世界転移?!仕方ないので面倒を見る、連休中の俺。
そしたら、なぜか俺の事をママだとっ?!
いやいや女じゃないから!え?女って何って、お前、男しか居ない世界の子供なの?!
会社員男性と、異世界獣人のお話。
※6話で完結します。さくっと読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる