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第四十六話・どこに魅力を感じたんですか?
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ニケのような澄んだ赤ではない。血を煮込んだどす黒い眼光が、ぎろりとリーンを睨む。
丸めた拳が振り上げられる。それを見たリーンの顔が青ざめる。
「気絶させた方が、運びやすいか?」
「落ちよ!」
怒気を孕んだ叫びと空を裂くような音が、突如割り込んできた。
「!」
鬼は瞬時に掴んでいた腕を離して飛び退く。
鬼の身体すれすれに降ってきた黒い刀が、裏路地の地面に突き刺さる。衝撃でリーンの軽い身体は後ろに転がった。
「うわ」
(これはっ)
鬼の表情が歪む。
神の力の波動をびりびりと肌で感じる。
気まぐれな神が、気まぐれに人々に授けた力。
――魔九来来。
鬼は反射的にアキチカの顔を思い浮かべた。
(あの腹立たしい神使以外に、この街に魔九来来使いはいないはず――)
目の前の黒刀を見やる。いや、これはあの神使の力ではない。
路地の入口に目を向けたと同時、人々の隙間から黒い犬耳が飛び込んできた。
「リーンさん! 何事です。ご無事ですか?」
「ニケ、さん」
「これは……?」
愕然とした顔をするニケに、そんな場合ではないのに笑ってしまう。自分はよほど酷い無様を晒しているようだ。ニケは手早く乱れた着物を整えてくれる。
すると同時に足音が聞こえた。
「っ、はぁはぁ……。ニケ待って。すいません! 通ります」
「ぶっ」
にやけていた野次馬を邪魔くさそうに押しのけ、白い長身が駆けこんでくる。
「えっ」
へたり込んだままのリーンを見て心臓が止まりそうな顔をみせるも、すぐに刀を抜いて二人を背で庇う。
鬼はおやっと目を見開いた。
「貴様は、あの時の――」
「ニケの耳を触りたがっていたヒトじゃないですか!」
鬼とフリーの驚いた声がきれいに重なる。
毒気を抜かれたように、鬼男はすんっと半眼になった。
フリーはリーンと鬼を交互に見ては狼狽えた声を出す。
「っ、ニケだけじゃ飽き足らず先輩まで……この変態!」
後ろの犬耳から「お前がそれ言うの?」と言いたげな気配を感じた。リーンは蜘蛛女でも思い出してそうな目になっているニケを心配げに覗き込む。
鬼は「面倒くさい人種が来た」と言わんばかりにため息をつく。
「貴様らに用はない。その小僧をこちらに渡せ」
「なっ。ニケの耳から先輩に乗り換えるなんて。この浮気者! 信じられない」
フリーの、男性にしては高めな声が路地裏に響く。
「貴方も幼子愛好家の紳士だと……仲間だと思っていたのに! くそ、騙された」
どんっと壁を叩く。
「……」
もうフリーが何を言っているのかこの場の誰にも分からなかったが、星影族をこちらに渡す気はない、ということだけ伝わったようだ。
鬼は深々と息を吐き――その目をフリーたちに向けた。
ピシッ。
音を立てて、空気が凍りつく。まどろんでいた肉食獣が目を覚ましたかのような恐怖に、たまらず野次馬たちは我先にと散らばっていく。
「わわっ」
「ひっ!」
ニケとリーンは反射的に手を取り合ったが、気を失うことはなかった。
自分たちの盾になるように、白い背が立っているから。
「ほう」
自分と対峙している謎の種族を見て、鬼男は感心した風な声をもらす。
「我の圧を受けて動じぬか。そんな生物はお嬢か竜か、腹立つ神使くらいなものかと思っていたが」
「ニケの魅力に抗って先輩に乗り換える心の強さは認めますけど、本人の許可を取ってから触ってくださいと言いましたよね?」
「……」
鬼はしたり顔で頷く。
――この白いの、昨夜から何を言っておるのかさっぱり分からぬ。
平静を装っているようで、内心では動揺していた。
この国の言葉を話していると思いきや、それは自分の勘違いで、もしや全く違う国の言語を話しているのではないだろうか。
理解しようとする脳を、心が拒んでいるように感じる。
頭痛を覚えたように鬼は頭を振る。
「ならば、貴様を排除して小僧を奪うまでよ」
「あの、大丈夫ですか? なんか顔色良くないですよ?」
誰のせいだと。
「心配はいらん」
「やっぱり! 浮気したけどニケを見て考えが変わったんでしょう? 分かりますよ。俺だって仕事がなかったら、一日中もちもちを堪能してますもん! で、先輩のどこに魅力を感じたんですか? あの牛っぽい耳ですか? お、俺もまだ触ってないのに! ずるい。どんな感触でしたかあとで教えて下さい」
一気にまくしたてる生物に鬼は、回れ右して帰りたがる足を踏みとどまらせるために全能を駆使しなければならなかった。
座ったままリーンは壁にもたれて、「こいつ何言ってんだろうなぁ」と思っている。ニケも似たような心情であったがもう無視をして、せっせとリーンの足の手当てを始めていた。
鬼は若干疲れたように眉間を揉む。
「なに。そこの小僧を拉致監禁し、我のために夜宝剣を造らせようとしたまでよ」
「なっ!」
フリーの反応に気を良くしたように顎を撫でる。
――怒ったか、当然だろう。
怒らせて思考を鈍らせることで、相手のペースを崩す。これであの白髪の変な空気に巻き込まれることはなくなる。
「俺だって先輩を連れ帰りたかったけど、断られたから諦めたっていうのに! 力づくで持って帰ろうとするなんて羨ま――なんて非道なんだ!」
ニケがゆっくりと白い背に目を向ける。
「フリー?」
静かな声に白い肩が跳ねる。
「ひっ! ち、違うんです。今のは口が滑っ……。誤解です未遂です!」
未遂ってなんだ。
「んなぁ? お前さん一回マジで通報した方が良さそうだな?」
「すいません勘弁してください。足でもなんでも舐めますので」
「それ、お前さんが嬉しいだけだろう」
自分に尻を向けて幼子に土下座する白髪に、鬼はもう攻撃していいかなと思い始めた。
――これ以上関わりたくない。さっさと終わらせる。
鬼の左腕に血管が浮かび上がり、黒い肌がさらに深い色へと染まっていく。爪も同様に変色し、猫のように伸びる。
「ッ! フリー」
異変を感じ取った犬耳が叫ぶが、その時には鬼はもうフリーへ肉薄していた。一瞬の出来事。狙うは心臓。背中から貫いて――
丸めた拳が振り上げられる。それを見たリーンの顔が青ざめる。
「気絶させた方が、運びやすいか?」
「落ちよ!」
怒気を孕んだ叫びと空を裂くような音が、突如割り込んできた。
「!」
鬼は瞬時に掴んでいた腕を離して飛び退く。
鬼の身体すれすれに降ってきた黒い刀が、裏路地の地面に突き刺さる。衝撃でリーンの軽い身体は後ろに転がった。
「うわ」
(これはっ)
鬼の表情が歪む。
神の力の波動をびりびりと肌で感じる。
気まぐれな神が、気まぐれに人々に授けた力。
――魔九来来。
鬼は反射的にアキチカの顔を思い浮かべた。
(あの腹立たしい神使以外に、この街に魔九来来使いはいないはず――)
目の前の黒刀を見やる。いや、これはあの神使の力ではない。
路地の入口に目を向けたと同時、人々の隙間から黒い犬耳が飛び込んできた。
「リーンさん! 何事です。ご無事ですか?」
「ニケ、さん」
「これは……?」
愕然とした顔をするニケに、そんな場合ではないのに笑ってしまう。自分はよほど酷い無様を晒しているようだ。ニケは手早く乱れた着物を整えてくれる。
すると同時に足音が聞こえた。
「っ、はぁはぁ……。ニケ待って。すいません! 通ります」
「ぶっ」
にやけていた野次馬を邪魔くさそうに押しのけ、白い長身が駆けこんでくる。
「えっ」
へたり込んだままのリーンを見て心臓が止まりそうな顔をみせるも、すぐに刀を抜いて二人を背で庇う。
鬼はおやっと目を見開いた。
「貴様は、あの時の――」
「ニケの耳を触りたがっていたヒトじゃないですか!」
鬼とフリーの驚いた声がきれいに重なる。
毒気を抜かれたように、鬼男はすんっと半眼になった。
フリーはリーンと鬼を交互に見ては狼狽えた声を出す。
「っ、ニケだけじゃ飽き足らず先輩まで……この変態!」
後ろの犬耳から「お前がそれ言うの?」と言いたげな気配を感じた。リーンは蜘蛛女でも思い出してそうな目になっているニケを心配げに覗き込む。
鬼は「面倒くさい人種が来た」と言わんばかりにため息をつく。
「貴様らに用はない。その小僧をこちらに渡せ」
「なっ。ニケの耳から先輩に乗り換えるなんて。この浮気者! 信じられない」
フリーの、男性にしては高めな声が路地裏に響く。
「貴方も幼子愛好家の紳士だと……仲間だと思っていたのに! くそ、騙された」
どんっと壁を叩く。
「……」
もうフリーが何を言っているのかこの場の誰にも分からなかったが、星影族をこちらに渡す気はない、ということだけ伝わったようだ。
鬼は深々と息を吐き――その目をフリーたちに向けた。
ピシッ。
音を立てて、空気が凍りつく。まどろんでいた肉食獣が目を覚ましたかのような恐怖に、たまらず野次馬たちは我先にと散らばっていく。
「わわっ」
「ひっ!」
ニケとリーンは反射的に手を取り合ったが、気を失うことはなかった。
自分たちの盾になるように、白い背が立っているから。
「ほう」
自分と対峙している謎の種族を見て、鬼男は感心した風な声をもらす。
「我の圧を受けて動じぬか。そんな生物はお嬢か竜か、腹立つ神使くらいなものかと思っていたが」
「ニケの魅力に抗って先輩に乗り換える心の強さは認めますけど、本人の許可を取ってから触ってくださいと言いましたよね?」
「……」
鬼はしたり顔で頷く。
――この白いの、昨夜から何を言っておるのかさっぱり分からぬ。
平静を装っているようで、内心では動揺していた。
この国の言葉を話していると思いきや、それは自分の勘違いで、もしや全く違う国の言語を話しているのではないだろうか。
理解しようとする脳を、心が拒んでいるように感じる。
頭痛を覚えたように鬼は頭を振る。
「ならば、貴様を排除して小僧を奪うまでよ」
「あの、大丈夫ですか? なんか顔色良くないですよ?」
誰のせいだと。
「心配はいらん」
「やっぱり! 浮気したけどニケを見て考えが変わったんでしょう? 分かりますよ。俺だって仕事がなかったら、一日中もちもちを堪能してますもん! で、先輩のどこに魅力を感じたんですか? あの牛っぽい耳ですか? お、俺もまだ触ってないのに! ずるい。どんな感触でしたかあとで教えて下さい」
一気にまくしたてる生物に鬼は、回れ右して帰りたがる足を踏みとどまらせるために全能を駆使しなければならなかった。
座ったままリーンは壁にもたれて、「こいつ何言ってんだろうなぁ」と思っている。ニケも似たような心情であったがもう無視をして、せっせとリーンの足の手当てを始めていた。
鬼は若干疲れたように眉間を揉む。
「なに。そこの小僧を拉致監禁し、我のために夜宝剣を造らせようとしたまでよ」
「なっ!」
フリーの反応に気を良くしたように顎を撫でる。
――怒ったか、当然だろう。
怒らせて思考を鈍らせることで、相手のペースを崩す。これであの白髪の変な空気に巻き込まれることはなくなる。
「俺だって先輩を連れ帰りたかったけど、断られたから諦めたっていうのに! 力づくで持って帰ろうとするなんて羨ま――なんて非道なんだ!」
ニケがゆっくりと白い背に目を向ける。
「フリー?」
静かな声に白い肩が跳ねる。
「ひっ! ち、違うんです。今のは口が滑っ……。誤解です未遂です!」
未遂ってなんだ。
「んなぁ? お前さん一回マジで通報した方が良さそうだな?」
「すいません勘弁してください。足でもなんでも舐めますので」
「それ、お前さんが嬉しいだけだろう」
自分に尻を向けて幼子に土下座する白髪に、鬼はもう攻撃していいかなと思い始めた。
――これ以上関わりたくない。さっさと終わらせる。
鬼の左腕に血管が浮かび上がり、黒い肌がさらに深い色へと染まっていく。爪も同様に変色し、猫のように伸びる。
「ッ! フリー」
異変を感じ取った犬耳が叫ぶが、その時には鬼はもうフリーへ肉薄していた。一瞬の出来事。狙うは心臓。背中から貫いて――
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