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第二十三話・待ち合わせ
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祭り当日。
羽梨(はねなし)神社鳥居前。
もう夜に迫る刻限ながら、オレンジから紺色へと変わる空の下はざわめきで満ちている。
待ち合わせ時刻より少し早めに着いたニケとフリーは、邪魔にならないよう隅っこに陣取り、ヒトの往来を眺めていた。
男女の組に、親子連れ、若い男。様々なヒトが楽しそうに通り過ぎていく。
フリーは人々が吸い込まれていく朱色の柱を撫でる。
「ねえ、ニケ」
「ああ?」
「この赤い柱、なに?」
ニケはちらっと赤い柱……つまり鳥居を見やり、あくびをする。
「くあぁ……。あー、それは鳥居という」
「とりい? って何? ニケ、眠いの?」
「眠くない。鳥居は神域と僕らが住む俗界を区画する……うーん、結界であり入り口であり、まぁ門だな」
こんな風に聞かれるだろうなと予測していたニケは、すぐに答えられるようにとこっそり神社関連のことを勉強していた。そのせいで少し寝不足だ。
フリーは分からないことはニケに聞けば良いと思っている節がある。
我ながらなにやってんだと呆れもする。自分で調べろと突っぱねればいいだけなのに、それが出来ない理由は、これだ。
「へー。門だったのか。すごいな、ニケはなんでも知ってるな」
金緑の瞳が自分を見てキラキラと輝いている。これ。これと少し弾んだ声で賞賛されれば、すこぶる気分が良くなるからだ。逆に「ニケでも知らないのか」とか言われたら、血管が引きちぎれそうになる。
そのせいで無駄に色んな雑学というか、知識が増えてきた。なんだろう素直に喜べない。
「着飾ったヒトが多いような……」
頭上で聞こえた声に、現実に引き戻される。
「なんか言ったか?」
「ん? ああ。オシャレしたヒトが多いんだけど。ここって着飾ってくる場なの?」
確かに、若い女性などは普段より少しいい着物を身につけていたり、普段使いではないかんざしを挿したりしている。
艶めく女性たち。ニケは興味ない顔でフリーの足にもたれる。
「あれは女性の戦闘服だ」
「えっ? 誰と戦うの?」
「違う。どあほ。いや、僕の言い方もあれだったけども。おおかた男と待ち合わせしているんだろう? 女性方は気合い入れているだけだよ」
ここは定番の待ち合わせ場所なのか、「ごめん、待った?」「ううん。今着たとこ」という腹の探り合いがあちこちで開始されている。思わず「その方、二十分くらい前から居ましたよ」と口を挟みたくなった。ニケたちも二十分、ここで突っ立っている。
「だから、僕らが着飾る必要はない」
「ほーん」
生返事だ。男と二人で歩くのに、なぜ着飾るのかがイマイチ分かっていないのだろう。髪の上で揺れるかんざしを物珍しげに見ている。女心が分からない恋愛幼稚園児といったところか。まあ、雪崩(で消えた)村で軟禁状態だったこやつが、誰かを好きになるなんてなかっただろうしな。もし、ひとりでも優しくしてくれたヒトがいたなら、フリーはそのヒトを必ず守っただろう。こやつはそういう奴だ。なのに、一人残らず雪崩に飲み込まれたということは……そういうことだ。
ここにキミカゲがいれば「え? 生返事ひとつでそこまで読み取れる?」と引きながらも驚いただろうが、翁はやはり休憩所へ行ってしまった。
ニケはやれやれと腕を組み、喧騒に耳を澄ませ、記憶したばかりの足音を探す。
「リーンさん、遅いな」
「そうだよね。あんなに張り切っていたのに。まさか……事故?」
待ち人が来ないと不安になる。待ち合わせ場所間違えたとか、時間間違えたとか。もしかしたら事故にあっているのでは、とかとか、色んな考えが押し寄せてくるからだ。
ニケにここで待つように言って、探しに行くべきだろうか。それだとすれ違いが面倒くさいし、そもそも人探しならニケの方が向いている気がする。
あーだこーだ唸っていると、ニケの黒耳がピピンッと動いた。
「……ぃ。わりー! 遅れちまって!」
ほぼ毎日耳に触れるようになった声だ。
フリーは声の方に顔を向け、本当にすぐに見つけられた。
人混みをかき分け、走ってくる少年。その身を包む衣は切り取った天の川のようにちらちらと煌めき、道行くヒトの視線を掻っ攫っている。
晴天時限定日中のフリー並みに目立つ。暗くなってホッとしていたら、今度は夜になると目立つ奴がきた。ニケは頭が痛くなる気がした。
ちなみにニケは宿にいた時の、赤地に黒の花が咲いた着物姿だ。やはり着慣れた衣が落ち着く。
ふたりの前で停止すると、リーンは大きく両手をあげた。
「うがー! やっと着いた。ごめんな遅れちまってよー」
リーンはバシバシとフリーの腕を叩き、ニケには深く低頭して詫びた。ニケはもたれていた身体を起こす。
「リーンさん」
「はいっ」
こちらから誘っておいてこの体たらく。ある程度の文句は覚悟している。
気を付けの姿勢で身構えたが、幼子から罵声は飛んでこなかった。
「こんな人混みを走ってくるのは危険です。遅刻したときほど心に余裕をもって、落ち着いていらしてください」
思わず目を丸くする。
隣で頷く白髪と交互に見て、リーンは肩の力を抜いた。
にへらっと安堵した顔で笑う。
「キミカゲ様みたいなこと言うじゃん。でも……そうだな。気を付けるよ」
分かってくれればいいんですと引っ込むニケと入れ違いに、今度はフリーが一歩前に出る。
「事故ってたんじゃないですよね?」
リーンは言いづらそうに頭を掻いたが、遅刻した負い目から観念して口を開く。
「足くじいて、動けなくなっていた婆さんを家まで送ってたんだよ。そのあと、迷子になった子を、親御さんと探してた。……お前ら待たせてるし、申し訳ないとは思ったんだけどなぁ~」
「人命優先したんですね。リーンさんって、そういうとこありますよね。暑さで倒れた俺のことも助けてくれましたし。同じ職場の後輩として、誇らしいです」
「真っすぐ褒めるのやめろ!」
恥じらう乙女のように、顔を覆って鳥居の向こうへすっ飛んで行く。だから走るなというのに。
ニケとフリーはそのあとをのろのろと追いかけた。
羽梨(はねなし)神社鳥居前。
もう夜に迫る刻限ながら、オレンジから紺色へと変わる空の下はざわめきで満ちている。
待ち合わせ時刻より少し早めに着いたニケとフリーは、邪魔にならないよう隅っこに陣取り、ヒトの往来を眺めていた。
男女の組に、親子連れ、若い男。様々なヒトが楽しそうに通り過ぎていく。
フリーは人々が吸い込まれていく朱色の柱を撫でる。
「ねえ、ニケ」
「ああ?」
「この赤い柱、なに?」
ニケはちらっと赤い柱……つまり鳥居を見やり、あくびをする。
「くあぁ……。あー、それは鳥居という」
「とりい? って何? ニケ、眠いの?」
「眠くない。鳥居は神域と僕らが住む俗界を区画する……うーん、結界であり入り口であり、まぁ門だな」
こんな風に聞かれるだろうなと予測していたニケは、すぐに答えられるようにとこっそり神社関連のことを勉強していた。そのせいで少し寝不足だ。
フリーは分からないことはニケに聞けば良いと思っている節がある。
我ながらなにやってんだと呆れもする。自分で調べろと突っぱねればいいだけなのに、それが出来ない理由は、これだ。
「へー。門だったのか。すごいな、ニケはなんでも知ってるな」
金緑の瞳が自分を見てキラキラと輝いている。これ。これと少し弾んだ声で賞賛されれば、すこぶる気分が良くなるからだ。逆に「ニケでも知らないのか」とか言われたら、血管が引きちぎれそうになる。
そのせいで無駄に色んな雑学というか、知識が増えてきた。なんだろう素直に喜べない。
「着飾ったヒトが多いような……」
頭上で聞こえた声に、現実に引き戻される。
「なんか言ったか?」
「ん? ああ。オシャレしたヒトが多いんだけど。ここって着飾ってくる場なの?」
確かに、若い女性などは普段より少しいい着物を身につけていたり、普段使いではないかんざしを挿したりしている。
艶めく女性たち。ニケは興味ない顔でフリーの足にもたれる。
「あれは女性の戦闘服だ」
「えっ? 誰と戦うの?」
「違う。どあほ。いや、僕の言い方もあれだったけども。おおかた男と待ち合わせしているんだろう? 女性方は気合い入れているだけだよ」
ここは定番の待ち合わせ場所なのか、「ごめん、待った?」「ううん。今着たとこ」という腹の探り合いがあちこちで開始されている。思わず「その方、二十分くらい前から居ましたよ」と口を挟みたくなった。ニケたちも二十分、ここで突っ立っている。
「だから、僕らが着飾る必要はない」
「ほーん」
生返事だ。男と二人で歩くのに、なぜ着飾るのかがイマイチ分かっていないのだろう。髪の上で揺れるかんざしを物珍しげに見ている。女心が分からない恋愛幼稚園児といったところか。まあ、雪崩(で消えた)村で軟禁状態だったこやつが、誰かを好きになるなんてなかっただろうしな。もし、ひとりでも優しくしてくれたヒトがいたなら、フリーはそのヒトを必ず守っただろう。こやつはそういう奴だ。なのに、一人残らず雪崩に飲み込まれたということは……そういうことだ。
ここにキミカゲがいれば「え? 生返事ひとつでそこまで読み取れる?」と引きながらも驚いただろうが、翁はやはり休憩所へ行ってしまった。
ニケはやれやれと腕を組み、喧騒に耳を澄ませ、記憶したばかりの足音を探す。
「リーンさん、遅いな」
「そうだよね。あんなに張り切っていたのに。まさか……事故?」
待ち人が来ないと不安になる。待ち合わせ場所間違えたとか、時間間違えたとか。もしかしたら事故にあっているのでは、とかとか、色んな考えが押し寄せてくるからだ。
ニケにここで待つように言って、探しに行くべきだろうか。それだとすれ違いが面倒くさいし、そもそも人探しならニケの方が向いている気がする。
あーだこーだ唸っていると、ニケの黒耳がピピンッと動いた。
「……ぃ。わりー! 遅れちまって!」
ほぼ毎日耳に触れるようになった声だ。
フリーは声の方に顔を向け、本当にすぐに見つけられた。
人混みをかき分け、走ってくる少年。その身を包む衣は切り取った天の川のようにちらちらと煌めき、道行くヒトの視線を掻っ攫っている。
晴天時限定日中のフリー並みに目立つ。暗くなってホッとしていたら、今度は夜になると目立つ奴がきた。ニケは頭が痛くなる気がした。
ちなみにニケは宿にいた時の、赤地に黒の花が咲いた着物姿だ。やはり着慣れた衣が落ち着く。
ふたりの前で停止すると、リーンは大きく両手をあげた。
「うがー! やっと着いた。ごめんな遅れちまってよー」
リーンはバシバシとフリーの腕を叩き、ニケには深く低頭して詫びた。ニケはもたれていた身体を起こす。
「リーンさん」
「はいっ」
こちらから誘っておいてこの体たらく。ある程度の文句は覚悟している。
気を付けの姿勢で身構えたが、幼子から罵声は飛んでこなかった。
「こんな人混みを走ってくるのは危険です。遅刻したときほど心に余裕をもって、落ち着いていらしてください」
思わず目を丸くする。
隣で頷く白髪と交互に見て、リーンは肩の力を抜いた。
にへらっと安堵した顔で笑う。
「キミカゲ様みたいなこと言うじゃん。でも……そうだな。気を付けるよ」
分かってくれればいいんですと引っ込むニケと入れ違いに、今度はフリーが一歩前に出る。
「事故ってたんじゃないですよね?」
リーンは言いづらそうに頭を掻いたが、遅刻した負い目から観念して口を開く。
「足くじいて、動けなくなっていた婆さんを家まで送ってたんだよ。そのあと、迷子になった子を、親御さんと探してた。……お前ら待たせてるし、申し訳ないとは思ったんだけどなぁ~」
「人命優先したんですね。リーンさんって、そういうとこありますよね。暑さで倒れた俺のことも助けてくれましたし。同じ職場の後輩として、誇らしいです」
「真っすぐ褒めるのやめろ!」
恥じらう乙女のように、顔を覆って鳥居の向こうへすっ飛んで行く。だから走るなというのに。
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