[完結]麗しき姫君 2016.07.14〜 ★残します

鏡子 (きょうこ)

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第3章 モナ・リザに拘る私

柱のあるモナ・リザが観てみたかった。

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※  ある日のブログを一部校正


『旅するダ・ヴィンチ、モナ・リザと共に』


モナ・リザが、

77 cm x 53 cm の小さな作品だなんて、数年前まで知りませんでした。


自分の書いた文章を検証してみます。


そんな小さな作品なら、風呂敷のような大きめの布で、包んで持ち運んだら楽だし、勿論、旅にだって持って行けますよね?



2009年の6月に私が池川先生宛てに書いたメールの文章を振り返ります。

「旅の間に手直しをして、なかなか完成できなかった作品もあります。『聖アンナと聖母子』です。柱を額縁に見たてた『モナ・リザ』の絵を飾り、それをいつも眺めながら、寝食を共にし、『聖アンナと聖母子』の手直しをしていました。」



柱のあるモナ・リザを
模写で検証してみます。

確かに、柱があれば、
柱さえあれば、額縁なんて必要ないと思います。

遠近感も出て、すごく良い感じです!

おそらく、ダ・ヴィンチは、自分自身の為にモナ・リザを描いていたから、それで良かったのでしょう。


しかも、77 cm x 53 cm の小サイズなら、いつでもどこにでも、その絵を持ち運び、その絵を眺め、旅する時も、寝食を共にすること可能です。


一方、聖アンナと聖母子は、168 cm × 112 cm (66 in × 44 in)と、モナ・リザに比べると、かなり大きなサイズです。


勿論、これは完成作品

この作品に至るまでには、
素描を描いたり、習作をしたり、カルトン等も仕上げていました。



私が筆記した文章の『聖アンナと聖母子』は、おそらく、素描、習作等の段階だったと思います。


モナ・リザを、小脇に抱え旅をするダ・ヴィンチ


柱のあるモナ・リザを壁に、立て掛ける。


モナ・リザは、ちっとも微笑んでいないように見える時もありました。


そうやって、来る日も来る日も、
ダ・ヴィンチは、その絵『モナ・リザ』と語らいながら、幾つかの作品に取り組んだのです。



模写と、ルーブル版のモナ・リザを見比べて下さい。



ルーブル版に、もしも柱があったら?

額縁に入れない状態の、柱のあるモナ・リザを観ることが出来たなら……


想像しただけでも、凄い絵だと思いました。


鳥肌ものの遠近感がでると思います。




ああ、その絵が観てみたかった。


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