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第5章 芸術の尊厳について
『ラロックの聖母』真作ならば、600億
しおりを挟む品格の問題だ。
資質の問題だ。
画力の違いも明らかだ。
しかし、
彼等は、その作品をレオナルドの真作とさせたかった。
指紋鑑定では、ローマ警察も協力したという。
レオナルドの真作ならば、600億と言われた『ラロックの聖母』
確かに、レオナルド風の絵ではあるが、あまりも雑だという印象を受けた。
視覚が麻痺しているのか?
この絵のどこに、レオナルドを感じろというのか?
この絵が508億になる時代だから
この絵は、(真作ならば)
600億か。
レオナルド・ダ・ヴィンチという名がついて回るだけで、価格は、どんどん上昇する。
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