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主要 おもしろ びっくり 広島の被爆少女と、環境保護を訴えて夭折した漫画家少女の数奇なシンクロニシティ ~ドキュメンタリー映画監督が語る~
広島の被爆少女と、環境保護を訴えて夭折した漫画家少女の数奇なシンクロニシティ ~ドキュメンタリー映画監督が語る~
TOCANA

2017年3月16日 07:30 

昨年7月の参院選(東京選挙区)に社民党から出馬した芸術家・増山れな氏。画家、パフォーマー、作家、ジャーナリストとして活躍するとともに、平和活動アート集団「桃色ゲリラ」を主宰し、アートと政治を融合させた活動にも取り組むなど、その異色の経歴が全国のメディアで大きな話題を呼んだ。

参院選で増山氏は10万票弱(9万6700票)を獲得したが、民進党の蓮舫氏も出馬する激戦区であったこともあり落選。インターネット上では、「“母乳アート”というパフォーマンスをした変態」「府中市美術館で行われた『拷問トークショー』が公序良俗に反している!」という批判も根強い。現在、そんな増山氏が監督した映画「サダコの鶴」が第1回アジア国際映画祭で正式招待作品に選出され、各地の映画館や公民館で絶賛上映中だ。

そしてなんと、「サダコの鶴」の撮影中に増山氏はさまざまな不思議な現象に襲われていたというが、一体何が起きたのか? そして彼女が明かした次回作“ロスチャイルドに関する映画”とは、どのような作品になるのか? ロスチャイルドとえば、世界を支配する陰謀組織「イルミナティ」を連想するが、真相は?

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2017/03/post_12609.html】

■夭折の天才少女、その未発表作と謎のシンクロ

――映画「サダコの鶴」の主人公は、広島の原爆によって被爆し、白血病で亡くなった少女・佐々木禎子さんですね。広島平和公園にある「原爆の子の像」のモデルとしても世界的に有名です。そんな映画の撮影中に、どんな不思議な現象が起きたのですか?

増山れな氏(以下、増山)「映画の中に登場する、サダコさんの天国での親友“愛華ちゃん”にまつわることなのです」


――あの坪田愛華ちゃんですか? 学校の課題で地球環境問題を訴える漫画「地球の秘密」を描いたところ、健康体であった体調が翌日に急変し、天に召されるように12歳の若さで謎の死を遂げた……。

増山「そうです。彼女の漫画は死後、国連本部でも展示され、未成年者では世界初となる『国連グローバル500賞』を受賞したという実在の才女です。その漫画は、現在100カ国で翻訳されています。

1991年に亡くなった彼女ですが、実はほかにもいくつか漫画を描いており、そのうちの一作が、映画のストーリーにそっくりだったのです」

――それは驚きです! なんというシンクロニシティでしょう!


増山「取材のために行ったカリフォルニア州にある『サダコピースガーデン』で、壇上和尚という広島の和尚が、ユーカリの木に愛華ちゃんの遺骨を埋めていたのですが、それがキッカケで漫画『地球の秘密』と愛華ちゃんのことを知りました。そして『同じ12歳で亡くなった天才少女だから、愛華ちゃんも映画に紹介したらどうか』とご提案いただいたのです。



禎子さんがテーマの映画なので、最初は愛華さんというキャラクターを出演させるか迷いました。でも、愛華ちゃんのご両親のご自宅に取材に伺った際、ちょうど家の屋根の上に竜神様の形をした雲が出ていたんですよ。これは何らかのメッセージなのか? と考えていたところ、ご両親が見せてくれた愛華ちゃんの未発表作品のなかに、『サダコの鶴』とそっくりのストーリーの漫画があったのです!

その未発表漫画は、沖縄から広島の呉に引っ越した女の子が、同じネックレスをつけた男の子と一緒に“自動翻訳イヤホン”をつけて、イラクをはじめ世界各地を旅したりタイムワープしたりする、というストーリーでした。しかも、登場人物の漢字まで似ているんです。それに広島の呉は、『サダコの鶴』に登場する米軍の原爆傷害調査委員会(ABCC)が設立された場所。ご両親に聞くと、広島の呉に連れて行ったことはないそうです。不思議な偶然に、とにかく驚きました!」


■禎子さんと愛華ちゃんの不思議なパワー

――もしかしたら「サダコの鶴」を製作するように、愛華ちゃんが天国から増山さんにテレパシーを送っていたのかもしれませんね……。ほかにも不思議な現象は起きましたか?

増山「1955年に白血病で亡くなった佐々木禎子さんは死後、アメリカの医療組織による遺体解剖を受けています。しかし、その時のカルテは長らく公開されていませんでした。

そして、1990年代にNHKのドキュメンタリー番組の撮影で、ようやく医療組織のカルテ室に立ち入ることが許可されたのですが、なんとカメラが部屋に入った途端、数百もある段ボールのうちの一つが、棚から落ちてきた。さらに驚くべきことに、その一番上にあったカルテこそ、佐々木禎子さんのものだったそうです。

そのカルテには、禎子さんが甲状腺ガンを含む複数のガンを併発していたことが記されていました。この時まで、ご親族も禎子さんが甲状腺ガンだったことを知らなかったそうです」

――なんとも不思議な話ですが、それと「サダコの鶴」にどんなつながりが?

増山「はい。本当に奇跡的な巡り合わせなのですが、私が昨年の参議院選挙に出馬した時、政見放送を行った時の担当ディレクターが、なんと1990年代の禎子さんのドキュメンタリー番組も担当していたことがわかったのです。これはもう、『私たちに何か伝えたいことがあるのかしら?』と思うしかありませんでした」


――確かに、偶然が重なりすぎています。増山さんは、本当に禎子さんと愛華ちゃんから映画を製作するように仕向けられていたのかもしれませんね。

増山「その他にも、神戸の病院でのロケの際、撮影に使った学生服が紛失したんですが、それが沖縄のロケ地で見つかったり――。きっと禎子さんと愛華ちゃんがイタズラしてるのかな、って……」

――一般に映像作品の「撮影現場は霊を呼びやすい」と言われますが、実に興味深い話です。

増山「それから、カリフォルニア州の『サダコピースガーデン』がある場所は、4年間ほとんど雨が降らず水不足が続いていたそうなのですが、なんとホピ族のアネッサさんを撮影した翌日、雨が降ったんですよ! 禎子さんや愛華ちゃん、そしてホピ族のみなさんや壇上和尚の平和への祈りが引き起こしたのかしら、って……」

さまざまな偶然が重なって生まれた映画「サダコの鶴」。製作にあたっては、不思議なパワーが働いていたのかもしれない。


■次作はロスチャイルドの世界支配に挑む!

――ところで、「サダコの鶴」の次は、ロスチャイルドをテーマにしたマネーの映画を製作するとの事ですが、これは一体どんな映画になるのですか?

増山「陰謀論でいう『イルミナティ』と同一なのか、私にはわかりませんが、ロスチャイルド家やロックフェラー家が貨幣経済と中央銀行を支配し、世界を牛耳っているのは事実です。市民を借金と利息で縛り、一部の支配者のみが利益を得るピラミッド構造の頂点に彼らがいるのです。


その支配構造によって、わずかな富豪が地球上に暮らす全人口の半分と同じだけの富を所有しているという、異常な格差が生まれています。しかも、世界で流通するお金の97%が、借金だとする説もあるのです。日本人の私たちも、奨学金・クレジットカード・家や車のローンなど借金まみれですよね。通貨発行権を持つ側は、お金を作れば作るほどに利息分で儲け、私たち庶民は借金の奴隷になる――これは、おかしくないですか?

――そうですね。根本的な矛盾をはらんでいるように感じます。

増山「はい。しかし今、かつて考えられなかった金融の変化が世界規模で起こっています。たとえば、銀行を介さないお金のやりとりである「フィンテック」。国家を超えて普及する「ビットコイン」。ある一定の領域でのみ流通し、非政治的かつ非市場的な「公共マネー」。そしてフィンランドでは、国民に直接、生活にかかる基本金を支給する「ベーシックインカム」の立証実験も行われています。これらの動きが、世界の99%以上を占める私たち庶民が暮らしを取り戻すことにつながるのか? というドキュメンタリーとドラマを合わせた映画を作ります」


■歪んだ社会の形を変える、その固い決意

――つまり、ロスチャイルド支配の闇を突くとともに、新しいムーブメントを紹介することで、未来に希望をつなげようと?

増山「ええ。ロスチャイルドの支配から抜け出すことで、金融のみならず国際政治も大きく変わるはずです。

かつてイラクは、ロスチャイルドが作り上げたピラミッド構造から抜け出そうとしたために『悪の枢軸』と非難されました。サダム・フセイン政権下では、教育が無料。女性にも社会進出の場が与えられるなど、現地の人から見れば好ましい政策も実行していたんですよ。

私が中退した東京芸術大学では、欧米の芸術論ばかりが学ばれ、イラクをはじめ中近東にはほとんど触れられません。ロスチャイルド家やロックフェラー家はメディアも支配下に置いているため、偏向報道ばかりがはびこり、事実が伝わらない。私は、歪んだ社会の形を、文化や報道発信という形で、もっとフェアなものに変えていきたいんです」

――彼ら支配層は、反戦運動を繰り広げている団体にさえ侵入しているとの噂もありますね。デモがいくら行われても、なかなか世界のリーダーたちは変わらない。それはつまり、デモを行う内部に支配層が触手を伸ばしていることの結果なのかもしれません。広島の平和記念公園にある「原爆の子の像」ですら、像に刻まれた逆さのVの字からイルミナティやフリーメイソンが絡んでいるという説もあるほどです。結局すべては、支配層が作り上げた貨幣経済の上で踊らされているにすぎないのでしょうか?


増山「とにかく私は、より多くの人々に、支配者がつくる貨幣経済の真実を伝えたいんです。そして、ピラミッド構造ではなく、横の繋がりを重視した社会をつくりたいんですよ。そのために、一人ひとりが持っている可能性の大きさに気づく、目覚めにつながる映画を作りたい。また、中央銀行ではなく政府が貨幣を管理して、国民に平等に分配するベーッシックインカム制度を日本でも実現してほしいと願っています」

――最後にトカナ読者に伝えたいメッセージはありますか?

増山「自分が『変わっている』『常識はずれ』と感じても気にされないでください。価値観はさまざまです。私のような変人でも世の中生きていけますから、胸をはって頑張っていただきたいです」


――本日はありがとうございました! さらなるご活躍を期待しております。
(文=深月ユリア)

※写真は、増山れな氏



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