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リエゾン
扱いにくい「ミリ波」
しおりを挟むトランプ大統領は「米国の将来のための持続可能なスペクトル戦略開発(Developing a Sustainable Spectrum Strategy for America’s Future)」という覚書を、連邦省庁責任者宛てに18年10月に通達した。
この数週間後にFCCは、5G向けの周波数帯割り当て入札を行なった。入札はそのあとも実施され、19年中にさらなる開催が予定されている。
5Gが謳う「超高速」の通信を実現するには、新しい周波数帯の開放が極めて重要だ。米国のほとんどの通信事業者は、高い周波数帯にサーヴィスを移すことを計画している。なぜなら、高い周波数帯は帯域幅が大きく、データの巨大な流路を確保できるからだ。もっとも一部の通信事業者は低い周波数帯にも取り組んでいる。通信速度は速くない一方で安定性があるからだ。
こうした高周波数帯は「ミリ波」と呼ばれており、最近まではインターネット伝送に利用できなかった。
しかし、アンテナ技術が向上して少なくとも理論上は使えるようになったのである。とはいえ、ミリ波には扱いにくいという課題が残る。
1,000フィート(約300m)ほどしか飛ばず、壁や茂みのほか人体などによって妨げられてしまう。また、雨の影響も受けると言われている。
こうした短所に対応するためには、5G基地局を屋内や少なくとも都市の各ブロックに設置することが必要だ。
しかし4,000億ドル(約43兆円)ほど投入して1,300万本の電柱に基地局を設置したとしても、5Gの超高速通信という恩恵は米国における人口の半分強にしか行き渡らない。
樹木が多く人が少ない農村には、こうした恩恵は届かないだろう。
こうした状況のなかFCCは、地方デジタル機会基金(Rural Digital Opportunity Fund)をこのほど発表した。
しかし、この基金は光ファイバーケーブルを敷設する企業を助成するものであり「5Gとは関係がない」と、クリントン政権でFCCスタッフのトップだった通信アナリストのブレア・レヴィンは説明する。
光ケーブルの通信は、5Gで期待されている超高速通信と比べると40倍も遅いという。
この記述も、米国の話なので参考までに。
日本も、似たような状況だとは、思いますけど……。
●高い周波数帯は帯域幅が大きく、データの巨大な流路を確保できる。
●もっとも一部の通信事業者は低い周波数帯にも取り組んでいる。
通信速度は速くない一方で安定性があるからだ。
巨大なデータの流路を確保したり、速度をより早くするよりも、
やっぱり安全性第一だと思うけど、皆さんは、どう考えますか?
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