［完結］美術界の変革を願う

参考 怪しい事案

知られざるレオナルドより、音楽家の肖像の解説を転載。

「知られざるレオナルド」より、音楽家の肖像の解説を転載



この音楽家の肖像は、レオナルドの絵の中でもっとも保存のいいもののひとつである。

しかしこの絵は未完成であり、顔と手が完成されているだけである。描かれた若い男は楽譜を手にしているが、それはまったく読み取れない。

この音楽家が誰であるかを確かめようとする試みがいくつかなされ、その絵はフランキーノ・ガフリーオの肖像画だと考えられた。
ガフリーオはレオナルドの友人で、傑出した作曲家・理論家であり、1484年から死ぬまでミラノの大聖堂の聖歌隊で指揮者を務めていた。
彼は1451年にローディで生まれ、1522年にミラノで没したー

つまり、ほとんど完全にレオナルドの同時代人であった。

他の解釈では、この肖像画はレオナルドの弟子のアタランテ・ミリオロッティのものだとされる。ミリオロッティは、レオナルドからリラ・ダ・ブラッチョを学び、1492年にレオナルドとともにフィレンツェからミラノに赴いた。


ミラノ、アンブロジアーナ図書館




※  転載終わり



この本が出版された頃は、
レオナルド説と、レオナルドの弟子説があったんですね。




レオナルデスキ絵画である事実は、疑いようがないですが……。