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ややこし過ぎる。買収合戦

マードック氏は、買う側から売る側になった。

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一体何が起こっているのか?「ディズニー」対「コムキャスト」買収合戦のこれまでの経緯をまとめる

2018年07月23日
目次
発端:メディア王マードック氏が買う側から売る側へ
ディズニーが21世紀フォックスに名乗りをあげる
英有料テレビ局「スカイ」の争奪戦が勃発
「21世紀フォックス」も争奪戦の対象に
買収合戦の決着(今のところ)
参考資料
このところ、ディズニーとコムキャストが「21世紀フォックス」をめぐって買収合戦を行なっている、という話を目にします。



しかし、毎日のようにコロコロとニュースが変わっていって何が起こっているのかよく分からない、と感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ディズニーとコムキャストの買収合戦にはどんな背景があるのか、どのように進んできたのか、そして今はどういう状況にあるのかについて整理してみたいと思います。



発端:メディア王マードック氏が買う側から売る側へ

そもそもどうして今、こういう状況になっているのでしょうか。背景についておさらいしてみましょう。



まず、アメリカ合衆国の代表的なメディア・コングロマリットは5社あります。

一つは、NBCユニバーサルを有する「コムキャスト」。

二つ目は、スターウォーズも買収した「ウォルト・ディズニー」。

三つ目は、”メディア王”ことルパート・マードック氏が率いる「21世紀フォックス」です。

そして、「ナショナル・アミューズメント」「AT&T(タイムワーナーを保有)」の5社です。



上位3社が今回のストーリーにおける主人公であり、イギリスの大手有料放送会社「スカイ」も加えた4社が今回の登場人物です。



「メディア王」ルパート・マードック氏

今回の買収合戦を理解するのに欠かせないのが、21世紀フォックスを率いるルパート・マードック氏です。

マードック氏は1931年、オーストラリアのメルボルン生まれ。

ジャーナリストの父、キース・マードック氏は、オーストラリアの新聞社の経営者でした。

1952年、キース氏の急死によりルパート氏はオーストラリアに残り、新聞社「ザ・ニューズ」の社長となります。

ルパート・マードック氏はオーストラリア各地の新聞を買収することで、1970年代にはオーストラリア有数のメディア・グループに。

そして1979年には代名詞ともいえる「ニューズ・コーポレーション」を設立。

1980年代には「タイムズ」、「20世紀フォックス」などを買収し、影響力を世界規模にまで広げます。

2005年には当時世界最大だったSNS「マイスペース」も買収。

現在では、出版事業を「ニューズ・コーポレーション」が、映画などのエンタメ事業を「21世紀フォックス」が担う形に分社化されています。

このようにマードック氏は、数々のメディア企業を買収することで「メディア王」とまで呼ばれる大人物です。



マードック氏の買収プランが頓挫

そして2014年7月。

マードック氏はアメリカの「タイム・ワーナー」に800億ドル規模での買収を提案します。


しかし、買収額が低すぎるなどの理由でタイム・ワーナー側はこれを拒否。マードック氏は仕方なく買収案を取り下げます。

2016年には、イギリスの有料テレビ大手「スカイ」を117億ポンドで買収することに合意。



2017年4月にEU当局は認可したものの、イギリス政府はマードック氏がメディアへの影響力を強めることに対する反感を示し、2018年に入っても保有率は39%のまま。



その間にも視聴者の変化は進み、「FOXニュース」の視聴者の平均年齢は67歳にまで高齢化しているそうです。



これまでメディア企業を「買う側」だった「メディア王」マードック氏。

買いたい企業を買わせてもらうことができず、そうしている中にも社会の変化がどんどん進みます。

最近では、「Netflix」を中心とするインターネットメディア企業の存在が強大化し、伝統的なメディア企業の存在をおびやかそうとしています。



マードック氏は状況を打開するために事業を整理することを選択。

21世紀フォックスのコンテンツ事業の売却をもって、マードック氏が「売る側」に回りました。

コンテンツ事業を売却したあとは、新聞・出版を主力とするニューズ・コーポレーションと、テレビ放送事業を再統合することが次のアクションではないかと見られています。 
















自分の頭を整理したいから覚書します。




①NBCユニバーサルを有する「コムキャスト」。


②スターウォーズも買収した「ウォルト・ディズニー」。


③”メディア王”ことルパート・マードック氏が率いる「21世紀フォックス」です。

④「ナショナル・アミューズメント」


⑤「AT&T(タイムワーナーを保有)」


⑥イギリスの大手有料放送会社「スカイ」











オーストラリアに、メディア王がいたの?


この年になるまで、何の興味もない分野だったから、全然知らなかった。





◆覚書◆


「メディア王」ルパート・マードック氏

今回の買収合戦を理解するのに欠かせないのが、21世紀フォックスを率いるルパート・マードック氏



●マードック氏は1931年、オーストラリアのメルボルン生まれ。

●父は、ジャーナリストのキース・マードック氏
オーストラリアの新聞社の経営者だった。

●1952年、キース氏の急死によりルパート氏はオーストラリアに残り、新聞社「ザ・ニューズ」の社長となる。



ルパート・マードック氏はオーストラリア各地の新聞を買収することで、

1970年代にはオーストラリア有数のメディア・グループに…



なるほど。

そんな経歴を経て、今にいたるわけですね。









※  情報入手先


一体何が起こっているのか?「ディズニー」対「コムキャスト」買収合戦のこれまでの経緯をまとめる | Strainer
https://strainer.jp/notes/3778
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