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第28章 そして、時代は5Gに突然した。
変化があったので、追記します。
しおりを挟むバイデン大統領 イエメン内戦への武器売却含む軍事支援停止へ
2021年2月5日 12時01分
NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210205/k10012851021000.html
アメリカのバイデン大統領は、中東のイエメンで続く内戦を終わらせなければならないなどとして、トランプ前政権が積極的に行ってきたサウジアラビアが主導する軍事作戦への支援を停止すると明らかにしました。
中東のイエメンでは、サウジアラビアなどが支援する政権側とイランの支援を受けるフーシ派との間で内戦が続いていて、アメリカはサウジアラビアが主導する軍事作戦を支援してきました。
これについてバイデン大統領は4日「内戦は人道的な大惨事を引き起こしている。この内戦を終わらせなければならない」と述べ、国連が主導する停戦に向けた仲介を支援していく考えを示しました。
そのうえで「武器の売却を含む軍事作戦へのすべてのアメリカの支援を停止する」と述べ、サウジアラビアへの武器の売却などの支援を取りやめることを明らかにしました。
一方で「サウジアラビアはイランが関与した勢力によるミサイル攻撃などの脅威に直面している。われわれはサウジアラビアが主権と領土を守るための支援は続けていく」とも述べ、関係が深いサウジアラビアへの配慮も示しました。
また、イエメン問題を扱う特使に地域情勢に詳しい外交官のティモシー・レンダーキング氏を起用することを明らかにし、国連と連携して内戦の終結を目指すとしています。
トランプ前政権はサウジアラビアへの積極的な軍事支援を行ってきただけに、イエメン情勢をめぐっても大きな政策の転換となります。
サウジアラビア政府 軍事支援停止には言及せず
サウジアラビア政府は、国営通信を通じて声明を発表し「バイデン大統領が、わが国の主権を守り、脅威に立ち向かうことでわが国と協力すると演説で述べたことを歓迎する」とコメントしました。
一方、バイデン大統領が、イエメンに軍事介入するサウジアラビアへの武器の売却など、軍事作戦への支援を停止するとしたことについては言及しませんでした。
ノーベル平和賞のイエメン人活動家「米関与は不可欠」
中東イエメンで民主化運動の先頭に立ち、2011年にノーベル平和賞を受賞したイエメン人の女性活動家、タワクル・カルマンさんは、「内戦を終わらせるとするバイデン大統領の発表を歓迎する。アメリカがイエメンの支援により深く関与することは、イエメンの人たちが民主主義を取り戻すために不可欠です」とコメントを投稿しました。
カルマンさんは政権側を軍事的に支援するサウジアラビアや、反政府勢力を後押しするイランなどが、イエメン人から民主的な政治を奪い、事態を悪化させているとして撤退するよう求めています。
「世界最悪の人道危機」イエメン内戦とは
イエメンでは、2011年、「アラブの春」と呼ばれる、中東の民主化運動が広がる中、独裁的な支配を続けていた当時のサレハ大統領の退陣を求める抗議デモが本格化しました。
サレハ大統領は2012年に退陣に追い込まれ、ハディ新大統領のもとで、新たな統治体制を目指して、新憲法の制定などの協議が進められてきました。
しかし、イスラム教スンニ派のハディ大統領に対し、北部を拠点とするイスラム教シーア派勢力「フーシ派」は、影響力の低下を懸念して対立しました。
フーシ派は、2015年には首都サヌアを武力で掌握し、ハディ政権を事実上、国外に追いやりました。
同じスンニ派のハディ政権を支援してきた隣国サウジアラビアは軍事介入に乗り出して、フーシ派に空爆を開始し、イエメン内戦が本格化しました。
ハディ政権側のサウジアラビアは、同盟関係にあるアメリカから武器の供給を受ける一方、フーシ派は同じイスラム教シーア派のイランが後ろ盾になりました。
2017年、イランに強硬姿勢をとるトランプ政権が発足すると、アメリカはサウジアラビアへの軍事支援を強化しました。
これに対してフーシ派は、サウジアラビアへドローンなどを使った越境攻撃で応酬するなど、内戦は泥沼化しています。
衛生環境の悪化や医療体制の崩壊で、コレラや新型コ○ナウィルスの感染が拡大し、農業生産や物流が停滞していて、国民の半数が飢えているとも言われ、イエメン内戦は「世界最悪の人道危機」と呼ばれています。
サウジアラビアなどによる空爆では、イエメンの民間人にも多数の犠牲者が出ていて、サウジアラビアだけでなく武器を供給するアメリカも、国際的な批判にさらされています。
最後の文章必見
●サウジアラビアだけでなく武器を供給するアメリカも、国際的な批判にさらされています。
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