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第65章 第一線で活躍されている研究者と私の話の温度差
モナ・リザは計算ずくで描かれた。 ①
しおりを挟むシモネッタ・カッタネオ・ヴェスプッチ は、ジュリアーノ・デ・メディチの愛人。
フィレンツェ一の美女として讃えられ、長らくサンドロ・ボッティチェッリ作『ヴィーナスの誕生』のヴィーナスのモデル、他の彼の作品でもモデルとなったといわれてきた。
Wikipediaより
私は、最近まで、知らなかった。
言葉を変えると、
最近、歴史が変わったのかもしれない。
美術の分野においては、そういうことが、たまに起きる。
権威ある人の研究内容が学会とかで認められたり、権威ある研究者が鑑定して、それが世間に認められたり、映画等の影響で、一大センセイションが巻き起こされ、絵画に対するイメージが変わったりするなど、色々な要因で、歴史は変わる。
私が、8年半前から
『女性の頭部』っていうタイトルで、ずっとずっと注目していた画像がある。
その絵が、最近になって、「その人物のモデルは、シモネッタである」と、断定されているのを、ネットで見つけた。
私にとって、最も信頼のおける画集にて、『女性の頭部』というタイトルの素描として紹介されていたその絵…
特定の人物を描いたという表記は、なかった。
人物は特定されていないが「受胎告知のマリアと関連性を持つ」とだけ記されていた。
しかし、歴史は変わっていた。
シモネッタかもしれない。
シモネッタじゃないかもしれない。
確かにボッティチェッリの描いたシモネッタに髪型が酷似している。
しかし、根拠は、今ひとつ分からない。
だけど、一度シモネッタになったから、これから、何世紀もに渡り
あの絵はシモネッタであり続けるのだろう。
まるで『モナ・リザ』のように……
ダ・ヴィンチの素描
ボッティチェッリの描いたシモネッタ
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