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第12章 クローディアの秘密
クローディアの秘密 4
しおりを挟む私は、その絵を見つけて
驚きと共に、酷く焦った。
どうしょう~
これが、もしも歴史的な大発見ならば
私の、平々凡々な人生が変えられてしまうとも不安になった。
つい、さっきまで、あんなに意気込んでいたのに、いざ見つけてしまうとオロオロなるばかり…。
全く私は
小心者というか… 情けない。
再び冷静になってその絵を見つめていた。
もしも、歴史的な大発見ならば
検証作業が必要である。
本当に、リッタの聖母の首から下が
モナ・リザの体に一致するかどうかを確かめる必要がある。
身の回りに、何か映すものはないかと考えた。
子供がよくする、映し絵遊びのような作業をしてみたくなった。
トレーシング・ペーパーが家になかったので
娘の習字道具から半紙を取り出し、
『リッタの聖母』の首から下を映し出してみようと考えた。
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