🌟真理の扉

第63章 未来へ

進化なのか？退化なのか？ 進歩なのか？退歩なのか？

歴史(世界史)の教科書がいつの間にか変わっていた。

4月から高校2年生になる娘から、その事実を聞かされた。


「モナ・リザのモデルは、リザ・デル・ジョコンドであることを、近年容認されたって、世界史の教科書に書いてあるよ」

私は、一瞬耳を疑った。


長年のモデル論争に、『容認』という、たった一言で解決しようとした、この世の中がやるせなく、悶々とした気持ちになった。


それは、ある意味、
グレーゾーンであるが故の問題だからこそ、出された結論だと感じる。



※『容認』の意味


（本来は認められないことを）よいと認めて許すこと。 「今回の提案は－しがたい内容を含んでいる」 〔類義の語に「許容」があるが，「許容」は基準からはずれてはいるが，それを許して受け入れる意を表す。それに対して「容認」は法律的道徳的に誤っていて本来は認められない物事を，大目に見てよいと認める意を表す〕 



これって、事実上、リザ・デル・ジョコンドではないって言っているようなものではなかろうか？



歴史的には、進化なのか？退化なのか？



例え、
モナ・リザがモナ・リザ(リザ婦人)ではなかったとしても、『容認』という一文字のおかげにより
リザ・デル・ジョコンドは、未来永劫モナ・リザであり続けることが出来る。





同時進行して
ダ・ヴィンチの思想は、無視され続ける。



歴史的には、進歩なのか？退歩なのか？




過ちは、こうやって、まるで『メビウスの輪』のように続いている。