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第63章 未来へ
紙一重
しおりを挟む「紙一重」
人間は常に危うくて
紙一重のところで生きて
紙一重のところで戦っている。
欲しいものは何なのか?
目指すものは何なのか?
愛と憎しみも紙一重
味方は、ある日突然
敵に変わったり
また、その反対もある。
吉凶も紙一重
哀しみは、喜びに変わる。
また、その逆もある。
表裏も紙一重
時々、どちらが表で、どちらが裏か?
分からなくなるほどに
複雑怪奇である。
善悪も紙一重
馬鹿と天才も紙一重
好きと嫌いも紙一重
美と醜も紙一重
修練を重ねないと、本物と偽物の区別もつかなくなる。
真実が見える
魔法の鏡があるとすれば
そこには、何が映るのか?
この世と、あの世も紙一重
絶望と希望も紙一重
光と闇も紙一重
そんな危うく複雑な世の中で
ただ ただ
貴方がくれた優しさだけを信じたい。
複雑と単純も紙一重
絡み合った、難解な糸は、ほどけ
元々は「一つ」だったことを知る。
試行錯誤しながら
切磋琢磨しながら
見つけ出した答えは
案外、シンプルなものだったりする。
全ては紙一重なのだから…
人生において
何が正しくて、何が間違っているかなど…
判断出来ようもないじゃない。
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