🌟真理の扉

鏡子 (きょうこ)

文字の大きさ
上 下
3,833 / 4,110
第178章 魔法が、とけていく。

よくよく考えたら、目覚めていないわけではなかった。

しおりを挟む

「自殺と見せかけて、実は暗殺だったかもしれない。」


そのような案件を、私たちは、今までに何度も見てきた。


一番、強烈な記憶は、ライブドア関連で、H S証券の(当時)副社長だった野口英昭氏が亡くなった時だった。


沖縄の那覇市のホテルで、野口氏は、謎の亡くなり方をした。


しかし、警察は、断固として、自殺であるという見解を取り続けた。


証拠とする品は、一つまた一つと、消されていく。


こういった事件は、過去に何度も見てきている。



その度に、こう思って諦めていた。


「世の中には、どうあがいても、どうすることも出来ないことがあるんだ。」


拉致問題に対しても、そうだ。


明らかに北朝鮮に連れ去られた事実を確認出来ているのに、彼女たちを救い出すことが出来ない。


《世の中には、どうすることも出来ないことが沢山ある。

だから…       どんなに戦っても、最終的に、泣き寝入りするしかない。》




そうやって、諦めることを、積み重ねていき、

私たちは、飼い慣らされていることに、慣れきっていた。





だから、本当の意味で、
私たちは、目覚めていないわけではなかった。


本当は、見えないものを、見ようとしていた。


本当は、聞き耳をたてていた。



しかし、寝たふりをしていた。


寝たふりをしていたら、自分に害は及ばない。

突然起きて、反抗なんかしたら、首を斬られてしまうかもしれない。


寝たふりをしているのが、一番賢い選択だったんだ。



















しかしながら、これは、今までの話…
今は、そうじゃない。


新型コ○ナウィルスが流行って以降、
この価値観は、通用しなくなりました。


見えない戦争が、
地球上すべての人の、ひとりひとりの、
生死に関わる問題に発展してしまったから。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

処理中です...