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第178章 魔法が、とけていく。
何で本物で、何が偽物か?
しおりを挟む例えば、「サルバトール・ムンディ 」
約510億になってしまったから、本物だと認めざるを得ない。
こんな世の中では、何が本物で、何が偽物か分からないのも確か。
電子機器に登録されている、アカウントにしても、なりすましや、複アカやドッペルゲンガーアカウントで、ぐちゃぐちゃになっていて、
《本物君が、どこにいるのか?》分からない。
詐欺は横行し、取締るのとイタチごっこ。
取締っている機関そのものが、正しいことをしているか?本当は間違っているのか?…
怪しくなっている。
信じられるのは、
《何で本物で、何が偽物か?》
それを見極めることが出来る、確かな目。
残念なことに、
時として、テクノロジーの発達が、
人間のその”確かな目”を曇らせる。
スマホの浸透が、マサイ族の驚くべき視力を低下させたように、
テクノロジーの発達は、人間のポテンシャルを奪っていく…。
人間のポテンシャルを奪った、その科学に対し、
人間は、盲目的に信頼を委ねるようになった。
忘れてはいけないことは、
「科学を扱っているのは、人間である」
ということ。
科学を操作するようになるのは良いけれど、
科学に操作されるようになったら、
これくらい恐ろしいことはない。
確かな免疫 ← 確かな目と入力しようとしたら、免疫が先に現れた。
残布 ← 残念と入力しようとしたら、残布が、先に現れた。
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