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第176章 月に導かれて…
昨夜は、十五夜のお月様を眺めていた。
しおりを挟む昨夜は、十五夜のお月様を眺めていた。
「ねえ。ねえ。お月様
あなたは、いつから神様じゃなくなったの?
」
むかしの人は、お月様に手を合わせ、祈りごとをしていた。
そんな光景が見られなくなったのは、
一体いつの時代からなんだろう?
ツクヨミノミコトは、天照大神様の、“ごきょうだい”でいらっしゃる。
男の神様でもなければ女の神様でもない。
性別は、不詳である。
ツクヨミノミコトのご使命は、夜の国をお守りすることであった。
「最近は、コンビニエンスストアとやらが、
24 時間開いているから、
夜は、夜という感じがしなくなったなぁ。」
十五夜のお月様は、私に、そう語りかけてきた。
24時間、街は眠らない。
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