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第175章 迷子伝説
秋なのに、赤いスイートピーを思い出した。
しおりを挟むどんどん、全てが逆さまになっていく。
秋なのに、『赤いスイートピー』の曲が
脳内で流れてきた。
【コロリの草花だより】vol.04 赤いスイートピー | 草冠通信 | kusakanmuri - 恵比寿 新しいスタイルのフラワーショップ
http://www.kusakanmuri.com/tsushin/column/coroli_04.html
より情報転載
♪春色の汽車に乗って海に連れて行ってよ 煙草の匂いのシャツにそっと寄りそうから
何故 知りあった日から半年過ぎても あなたって手も握らない
I will follow you あなたについてゆきたい I will follow you ちょっぴり気が弱いけど
素敵な人だから 心の岸辺に咲いた 赤いスイートピー♪
(作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂)※呉田軽穂は松任谷由実のペンネーム。
30年以上前、松田聖子の「赤いスイートピー」がヒットした時代に「赤い」スイートピーは花屋になかった。
叶わぬ恋の象徴が、現実には存在しない「赤い」スイートピーなのだ。
強烈な印象を残した曲に刺激されたのかどうか、三重県伊勢市のスイートピー農家の中川さんは、ピンクではなく真っ赤な花をつくろうと思い立ち、品種交配を20年近く積み重ねて、2002年についに「赤い」スイートピーを出荷できるまでになったそうだ。花づくり農家の努力で恋の花がひらいた。
スイートピーは地中海沿岸原産のマメ科植物で、和名は香豌豆(カオリエンドウ)とか、花豌豆(ハナエンドウ)とも呼ばれる。時々、枝の先につるがのびている品種を見たりすると、ソラマメやエンドウマメと親戚であることがわかる。甘い香りが魅力だが、豆やさやは有毒成分を含むそうなので要注意だ。豆苗と間違えてニンニクでササッと炒めないように。花言葉に「門出・思い出・別離」などの意味があるせいか、卒業式や入社式など春の行事にはかかせない定番商品になった。スイートピーを見ると、条件反射のように「卒業写真」の甘酸っぱい思い出がよみがえる。あっ、この曲も松任谷由実だった。
♪あなたは私の 青春そのもの♪
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