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第171章 目覚め
アルマジロのこと、コウモリのこと
しおりを挟む「ふと、昨年の今頃、
私は、どんな内容を投稿していたのだろう?」と思った。
遡って、投稿を確認していった。
昨年の今頃の私は、
スピッツのロビンソンを聴き、宇宙の風に乗っていた。
例えば、8月31日は、アルマジロのことを、
9月1日は、コウモリのことを書いていた。
(再投稿)
2019.08.31
物事には二面性があること、頭の中では、理解していたつもり。
だけど、アルマジロの話は、衝撃的だった。
あるサイトでは、〈アメリカのジョージア州では、農地を荒らす害獣と指定されている〉という。
「通常の拳銃だと鱗甲板を貫通することが困難なため、駆除の際にはショットガンを使用することを推奨しましょう」
何て書いてある。
人間がいない、自然界の中だったら、アルマジロは、大活躍だ。
2日に1個、穴を掘るから、他の生物たちの託児所みたいになっている。
最も印象に残ったデスビエスの言葉。
「以前、地方の学校でオオアルマジロについて話したとき、ある子供がこう言ったんだ。オオアルマジロって政府みたい!家が必要な相手にはただであげてるんだね!って。」
物事には、二面性があることを理解していたが、これは本当に両極端。
アルマジロは、人間が作り変えた、この改造社会に、存在しなければ、
生態系のエンジニアになっている。
鎧を着たようなその身体で、外敵から、身を守る。
自分より、明らかに強い相手には、丸くなって、決して攻撃をしないってのも賢い。
沢山の穴を掘り、他の生物たちに住処を与えるなど、大活躍だ。
きちんと環境が守られた中で、生活出来さえすれば、彼等は、ヒーローになれるんだ。
だけど、人間から見たら、彼等は、害獣扱いだ。
「通常の拳銃だと鱗甲板を貫通することが困難なため、駆除の際にはショットガンを使用することを推奨しましょう」 …… だなんて。
2019.09.01
目覚めるように思った。
自然災害は、神様が怒っているのでもなく、自然界の生き物たちが、私たち人間へ復讐しているのでもなく、神様が下した人間への罰でもない。
自然災害は、
“地球に対して行ってきた因果応報”
なんだ。
自分たちは、気付かないうちに、地球にダメージを与えていた。
人間は、目には見えない沢山の電波や電磁波を作り出し、それらは、私たちの生活にとって、確かに有益なものだけど、他の生き物の生活を、かなり脅かしている。
目には見えない世界で、有害なものが、飛び交っている。
ふと、思った。
「私は、まるでコウモリみたいだ。」
今の世の中を、コウモリみたいに、逆さまに見ている。
世の中は、まるで逆さまだから、
逆さまになって、世の中を見ていたほうが、“まともな”世界だ。
コウモリが逆さまになっている理由が分かった気がした。
「地球のどこが、危険な場所か?」
を見つけながら。
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