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第171章 目覚め
ほぼ丸い月を眺めていた。
しおりを挟む真理の扉を開いてからというもの、私は、すっかりツクヨミノミコトと仲良くなれた。
8月30日の夜中(日付は、31日)
雲に隠れたお月さまがいた。
周りに金色の輪っかが出来て、そこから光が放たれている。
真っ黒い雲が、月の光を遮っていたから、
私は月に向かって、また話しかけた。
「ねえ。 ねえ。 お月さま。
あなたは、いつから、神さまじゃなくなったの?」
私の呼びかけに、月は、答えてくれる。
だんだん雲が晴れていく。
月は、本物の輝きを見せつけてくれた。
「やっぱり、あなたは神さまなんだよね。」
私は、少しにやけた顔で、ほぼ丸い月を眺めていた。
※ 9月2日が満月です。
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