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第170章 ブロックユニバース
10歳の時のわたし
しおりを挟む10 歳の時、盲腸の手術を受けた。
何の因果か、お嫁に来て、今住んでいる場所の、
ベランダから、
盲腸の手術をした、その病院が見える。
月を見て、星を見て、病院を見て
私は、あの頃を思い出す。
父や母は、家業のみかん栽培で忙しく、術後の状態が良かった私は、病室に、一人で過ごす時間が多かった。
私は、ラジカセで、井上陽水さんの曲を聴いていた。
「さがしものはなんですか?」
「見つけにくいものですか?」
小さい声で、私は歌った。
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