🌟真理の扉

鏡子 (きょうこ)

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第170章 ブロックユニバース

私は、シャーマンをよく知らないので、シャーマンを調べてみた。

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Greeをしていた時代に、真理(Shinri)というハンネの方と仲良くなり、Greeを離れてからも交流は続いた。

真理さんから、シャーマンについて、教えて頂いたことはあるが、
深く追求しなかったので、私は、シャーマンのことを、あまり知らなかった。


いよいよシャーマンに辿り着いたので、シャーマンについて調べてみようと思った。



シャーマニズム・シャーマン

https://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/080207MA05.html

より転載



■シャーマンの定義

シャーマン(shaman)と は、霊能力を駆使して、病人や様々な心身ならびに家産や人間関係の悩みを抱えた人や宇宙の問題を解消する社会的役割(役職)や仕事をする人のことをさす。 

ツングース系のサマンという用語がその語源になっている。宗教学者ミルチャ・エリアーデ(Mircea Eliade, 1907-1986)は、シャーマンについてのさまざまな言説や報告を整理して、シャー マンが治療をする際に、なにかの霊などが取りつく「憑依(possesion)」と、エクスタシー(恍惚、ecstacy)状態になる「脱魂(だっこん、 エクスタシー)」タイプのシャーマンがあることを指摘し、原初的な治療者のタイプとして後者のほうに力点があることを指摘した(エリアーデ『シャーマニズ ム』)。

現在では、特殊なオタク的宗教学者を除いては、非西洋医学において、何らかの超自然的な能力を有する治療者を一般的にシャーマンと呼ぶ者が多い し、そのように便宜的に呼んでも、混乱がないだろう——もちろん、エリアーデの先駆的業績をきちんと踏まえた上で。

■シャーマニズムの定義

シャーマンによる治療体系や実践行為、あるいはそれに対する信仰をシャーマニズム(shamanism)と呼ぶ(→上掲のエリアーデについての解説を参照のこと)。


■日本におけるシャーマンとシャーマニズム

最近、若者を中心に都市生活者を魅了する新宗教あるいは新々宗教について話題になった。

その 際「シャーマニズム」あるいは「シャーマン的」という言葉に出会った読者も多かろう。

これらはもともと民族学・宗教学の専門用語であったが、現在ではマス コミはおろか私たちの周囲でもよく聞かれるようになった。

まさにシャーマニズムは現代人の精神世界を理解するには欠かせないキーワードとして定着しつつあ る。

シャーマニズムとは、呪術を用いる宗教的職能者であるシャーマンに依拠する信仰のことである (13)。つまり、シャーマニズムは、呪術を行使するばかりか、私たちにとって知覚できない「霊的な存在」と交流・対話したり、「霊的な世界」に旅するこ とができるシャーマンの存在を前提とする宗教形態である。シャーマンの同義語は巫者、巫師であり、またシャーマニズムのそれは巫術あるいは巫教である。

シャーマンの語源は、北アジアのツングース・マンチューの諸民族におけるこのような人たちを さす言葉「サマン」にある。狩猟の不調、精神の不安定などの病気、不運などが彼らの間に生じると、シャーマンが呼ばれる。彼ないしは彼女は、その不幸の原 因を調べ、それが地下界の精霊たちに関係していることを知ると、供犠を伴う儀礼を執行する。

すなわち、シャーマンは衆目のなかで地下界への自分の魂の旅 や、人びとにとっての教訓、あるいはエピソードなどを交えて語り歌うのである。

シャーマンは彼らの目前にいるが、その魂は長い旅に出ている、といった状況 が展開する。

このようなシャーマンは、はじめ北アジアの地域だけに存在すると考えられていたが、やがて世 界中で、それに類似する宗教的職能者が見られることが報告されるようになった。

そして、シャーマンの概念を拡張し、このような一連の宗教的な形態・信仰を シャーマニズムと呼ぶようになった。

従って、シャーマニズムを理解するには、シャーマンとその信奉者、彼らが共有する世界観、儀礼とその意味内容、などを 知ることが不可欠である。

日本では修験道の行者、東北地方のイタコやゴミソ、南西諸島のユタなどの伝統的治療者や「霊媒」、新宗教における「霊能者」など がシャーマン(ないしはシャーマン的職能者)にあたる、と考えられている。

シャーマンは、不幸の当事者あるいはその家族から依頼を受けて、その原因追求や病気治療を開始する。

その際、神や霊などと交流するために魂が体から抜け出して、超自然界に飛んでいったり(これを脱魂型という)、あるいは守護霊が直接シャーマンの 身体のなかにとり憑いたりする(これを憑依型という)など、さまざまなタイプがある。

憑依(possession)とは、霊的な存在が人間に取りつくとい う信仰である。本来、憑依が信じられている社会において、人格は人間の身体という器に乗っている不安的な存在にすぎない。そのために、憑依霊が、本人の人 格と入れ替わったり同居したりする。

わが国には、狐憑きなどの動物憑依、憑きもの筋にみられるように、個人のみならず、特定の家系に憑きものがあるなど、 この憑依信仰が驚くほど多様な形でみられた。

シャーマン自身は、その際「神がかり」になった時のことを明確に記憶していなかったり、明ら かに日常的に見られる言葉や態度とは異なる様子を示すという共通の特徴が多く見られる。

このような精神や身体の状態は、ある種の恍惚状態で、常には見られ ない意識感覚という意味から「トランス状態」や「変性意識状態」と称されている。

トランス状態になったシャーマンのもつ治癒力は、身体の中から出てきた り、身体そのものにとり憑いている霊に由来するものと見なされる。

シャーマンになるためにはいくつかの方法がある。ある者は、神や精霊が特定の人物を選んで病 気や突然の神憑りなどの試練を与え、本人の意志にかかわりなく無理やりシャーマンにする。

本人にとって、特定の病気(=巫病)や大病に悩まされた経験を通 してはじめて「人びとの病気や不幸を取り扱うことのできる人間」になるのである。これはシャーマンが天職であり、神や霊の意志によってなることをさしてい る。

またある者は、自発的にシャーマンになることを願い、名声のあるシャーマンのもとに弟子入りをして修行をおこない、トランス状態になることを自ら獲得 してゆく。いずれの場合もシャーマンになるためにいくつかの儀礼を段階的に経ねばならない。

シャーマンのこのような超自然的能力は、人びとにとって畏敬の念をもって評価されるが、その 感情は非常に複雑なものである。北米の平原インディアンの諸族では神からシャーマンになることを夢の中で告げられた男性は、女装をして日常生活においても 女性らしく振舞うようになる。

男性の尚武を尊ぶ彼らの中では、男性が女性らしくなることは最も恥ずべきことである。しかし、その女装シャーマン——これを ベルダーシュという——は異色の存在となる。なぜなら、それは彼が男女の両性の能力を備えたものとして見なされ畏怖の対象となるからである。

シャーマニズムという現象が世界的に見られることは先に指摘したとおりだが、そこには地域的 な差異が見られる。

魂がシャーマンの身体から抜けでて天上界あるいは地下界に旅立つものは北アジア、とくにシベリア、ヒマラヤ山麓、中国南部に限定され る。そして、シャーマンに様々な霊が憑くものは旧大陸をふくめた世界中で見られる。

このような差異について、シャーマニズムの文化の中心的な地域がかつて存在し、その伝統が世 界中に拡散したのではないか、という説明が考えられよう。

しかし、それを支持する証拠はなく、シャーマニズムの世界的な分布を文化的な「伝播」という観点 から理解することは困難である。



● 近代社会はシャーマン的行為を禁止する

「1871 年(明治4年)には神祇省に御巫(みかんなぎ)が置かれ、宮内省の元刀自が御巫の職務に当たった。

1873年(明治6年)には教部省「梓巫市子並憑祈祷孤 下ケ等ノ所業禁止ノ件」によって、神霊の憑依などによって託宣を得る、民間習俗の巫女の行為が全面的に禁止された。このような禁止措置の背景として、復古 的な神道観(→正確には「伝統の創造」)による神社制度の組織化による ものである一方、文明開化による旧来の習俗文化を否定する動き」があった(→「巫女」)。

「梓巫市子並憑祈祷孤下ケ等ノ所業禁 止ノ件」の本文は短く「梓巫市子並憑祈祷孤下ケ等ノ所業禁止ノ件/明治六年 一月十五日/教部省達第二号/府 県/従来梓巫市子憑祈祷孤下ケ杯ト相唱玉占口寄等之所業ヲ以テ/人民を眩惑セシメ候儀自今一切禁止候条於各地方官此旨相 心得/管内取締方厳重可相立候事」のみ。

1872(明治5)年修験道廃止令(→1896年に撤回):→「明治維新前、山伏は17万人もいた」



※   後文略






一通り読んで、私が友人から、聞いた話と、少し違うような印象を持った。


シャーマンは、とても霊験あらたかで、恐れおおい存在であることは、共通!


しかしながら、一歩間違えば、変な宗教やオカルトチックなイメージと混同され、世間一般で誤解されるかもしれないな。

…とも感じた。



シャーマンは、奥が深いのは間違いない。






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