3,575 / 4,110
第167章 審判
大地母神から、菩薩へと…
しおりを挟む微妙は、仏教用語で、褒め言葉だと知った。
時代と共に移ろい行く価値観のもとで
モナ・リザは、微笑んでいる。
人によっては、不気味だと感じたり、恐れを抱いたりする。
僅かなる口元の笑みは
アルカイック・スマイルと称される。
第31章でも触れたが、天使には、性別が特定されていないそうである。
だから、画家が、宗教画を描く時、
時に、男性っぽく凛々しい姿で描かれていたり、時に、女性のように、しなやかで、優しい表情で描かれていたりする。
やはり、中性的な表現に、人は
心を奪われる。
画家の好みや表現力次第で、天使は、男性的か、女性的か?イメージも異なるし、様々な多様性が求められる。
天使は、美しい。
「曖昧であることは、美しい」
その、一つの証明ともいえる。
モナ・リザの、性別は、
やはり中性、
これが世に、定着しつつある。
もっと細かく説明したら、内なる父性を抱きし大地母神のような風格がある。
これは、おそらく、歴史を生き抜いたからこそ、出来上がった貫禄だ。
田中角栄氏が、総理大臣を勤めていた頃の動画を観て思ったことだが、
昔のモナ・リザは、今知られているモナ・リザとは、イメージや与えられる印象が、異なる気がする。
モナ・リザは、歴史と共に、人々と生きて、大地母神から、菩薩へと変化したのだろうか?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
56
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる