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第61章 私なりの結論
ダ・ヴィンチは、鏡を師とし、鏡を目標とした
しおりを挟む「画家は万能でなければ賞賛に値しない」
という自身への戒めともとれるような、ダ・ヴィンチの格言が存在するが、事実、ダ・ヴィンチは、芸術活動に勤しみながらもその生涯を科学に、費やした。
さまざまな実験や観測を繰り返し、人体の解剖のみならず、天体の観測など様々な事物や状況を観察し、それらをノートに記した。
また、ダ・ヴィンチは、画家として、対象をありのまま写す鏡を理想とし、鏡の如くなることを目標としていたと思われるような、、、下記のような格言も残していた。
「画家の心は鏡に似ることを願わねばならぬ。」
画家は、絵画技術において、鏡に似ることを願わねばならぬ、としたのではなく、画家の心は、鏡に似ることを願わねばならぬ、としたところが、いかにも、ダ・ヴィンチらしい。
私が、思うに、ダ・ヴィンチは、内面の美を追求し、対象者の心までを描こうとしたと思われる。
鏡を目標とし、鏡のように、鏡の如く、
絵画を作成したのだ。
それは、普通の鏡ではない。
心までも、写せる鏡だった。
自然を師とし、自然から沢山の事を学んだダ・ヴィンチ、
森羅万象を観察し、鏡の如く写そうと努力した。
ダ・ヴィンチの精神において、最も重要なものが、「鏡」であったといっても過言ではないかもしれない。
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