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第163章 パラドックスの海から抜け出すにはどうすれば良いか?

パラドックスの海で自由に泳ぐ魚たち

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※ニュースを転載


中国企業が運営するTikTokは、どこまで「自由なインターネット」を体現できるのか|WIRED.jp

https://wired.jp/2019/11/25/tiktok-under-scrutiny-china/


中国企業が運営するTikTokは、どこまで「自由なインターネット」を体現できるのか


2019.11.25 MON 08:00

TikTokは米国で1億ダウンロードを突破する巨大なプラットフォームへと成長した。だが、中国企業が運営するサーヴィスであるがゆえに、その利用規約やコンテンツの方針、そして中国政府との関係性についての懸念が高まっている。


短い動画クリップを共有できるアプリ、TikTokが独特のポジションにいる。それはほぼ間違いなく、膨大な数の視聴者を米国で得た初めての国際的なソーシャルメディアプラットフォームだ。TikTokは2017年以来、1億1,000万回以上もダウンロードされている。

TikTokのオフィスはカリフォルニアにあり、SnapchatやInstagram、YouTubeといった競合サーヴィスの企業とも近い。だが、運営企業は中国のバイトダンス(ByteDance、字節跳動)だ。米国と中国との緊張が高まるにつれ、その事実はTikTokにとって頭痛の種になっている。同社はいま、北京から公然と距離を置くための一歩を踏み出した。

中国政府との関係性に議員らが懸念

上院議員のチャック・シューマー(ニューヨーク州、民主党)とトム・コットン(アーカンソー州、共和党)が10月、米政府の情報当局へ書簡を送り、TikTokが「国家の安全保障リスク」をもたらすかどうか調査するよう要請した。国家情報長官代行のジョゼフ・マグワイア宛に送られた書簡で上院議員らは、TikTokが米国ユーザーから集めるデータと、それらの情報が中国共産党と共有される可能性について懸念を表明した。

また議員らは、TikTokがコンテンツを検閲している可能性についても触れた。そのうえで、このアプリが「対諜報活動上の脅威をもたらす無視できないツールである」と指摘している。

TikTokの安全性とコンテンツモデレーションについて議員が問題視するのは、今月が初めてではなかった。この要請からさらに2週間前、上院議員のマルコ・ルビオ(フロリダ州、民主党)は、バイトダンスによる17年のMusical.lyの買収を調査するよう対米外国投資委員会に要請している。

Musical.lyは、のちにTikTokと統合された米国で人気のリップシンクアプリだ。Twitterでルビオは、TikTokが「#中国共産党 の指示に従ってコンテンツを検閲している」ことに懸念を示した。

これらの議員からの質問に対してTikTokは、無署名のブログ投稿で回答した。投稿によると、バイトダンスは米国ユーザーのデータが米国内に保管されており、中国法の対象にはならないと断言している。また、「中国の意向に基づいて」コンテンツを削除することはないとも述べている。

「中国政府からコンテンツ削除の要請を受けたことは一度もなく、仮に要請を受けてもそれに応えることはありません。以上です。」と投稿には書かれている。「カリフォルニアから指揮されている米国のモデレーションチームは、米国の政策を順守してコンテンツをレヴューします。業界内のほかの米国企業とまったく同じ手法です」

またTikTokについて「中国では運営していない」としたうえで、将来的にも中国で運営する意図はない、としている。だが、そんな必要はないのだ。バイトダンスは、すでに中国で大流行している中国版TikTok「抖音(ドウイン)」を運営していることについては触れていない。

中国とTikTokとの微妙な距離感

バイトダンスは現在、TikTokと抖音というふたつのアプリが統合されることはないと保証することについて、慎重になっているようだ。

TikTokの広報担当者は10月下旬、『WIRED』US版が7月に公開した中国の社会信用システムについての記事[編註:日本語版記事はこちら]について、とあるメールを送ってきている。TikTokが中国の地方の行政当局と連携しているという記述に関して、アプリ名を「TikTok」ではなく「抖音」に変更するよう依頼してきたのだ(記事は依頼に応じて修正済みとなっている)。

この依頼の時期と、利害関係者と距離をとりたいと思える様子が目を引いた。「それらは別のアプリであり、独自の市場、ユーザー、コンテンツ、チーム、方針などの下に運営されています」と、TikTokの担当者はメールに書いている。

TikTokの努力をよそに、中国とのつながりはほぼ確実に疑いの目で見られ続けるだろう。それは政府機関からだけでなく、ユーザーからもだ。

香港で続いている民主化を求める抗議活動に関して、TikTokにコンテンツがないことを『ワシントン・ポスト』が報じたあと、一部のユーザーたちは自分たちが投稿したデモの動画が削除されるかどうか“実験”を始めた。Buzzfeed Newsでも記者が映像を実際にアップロードしてみた結果、動画が検閲されていなかったことを確認している。

急速な成長ゆえの問題

検閲に関する不安は、中国のテック企業が話題になるたびに持ち上がっているようだ。掲示板サイト「Reddit」のユーザーは、テンセントがRedditに出資すると今年に入って報じられたあと、同じような“実験”をしている。テンセントは、香港の抗議活動に賛同する発言をしたeスポーツ選手を罰して非難を浴びた大手ゲームパブリッシャー、アクティヴィジョン・ブリザードの株主でもある。

TikTokに対する疑惑の一部は、同社によるコンテンツモデレーションの方針と慣行についてほんの少ししか知られていないことも原因となっている。TikTokの規約は比較的短く、そこまで詳細が記されていない。これに対してFacebookのコミュニティ規定は10年以上かけてつくられたもので、まるで憲法のような長さになっている。

多くのプラットフォームと同様にTikTokも、従業員が規約をどう解釈するように指示されているのかについて、さほど情報開示をしていない。『ガーディアン』が最近入手したガイドラインによれば、TikTokは過去に中国政府にとって差し障りがあると見られる話題、そして市場によってはLGBTコンテンツを検閲するようモデレーターに指示していた。バイトダンスは、この文書が現在も有効なものではないとしている。

つまり、TikTok自身がプラットフォームを管理する方法を確立していない可能性は高いだろう。立ち上がりからたったの数年で世界的な企業へと急成長したからだ。ほかのソーシャルメディア企業と同じように、TikTokも当初は問題となる動画の検出より成長を重視してきたかもしれない。

報道によると、バイトダンスは昨年だけで10億ドル(約1,086億円)近くを広告に費やしている。だが、いまになってTikTokは、ほかのプラットフォームと同じような論争に数多く直面している。

『ウォール・ストリート・ジャーナル』は10月下旬、ソーシャルメディア調査会社のStoryfulが、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に関連する20件以上のアカウントをTikTokで特定したと報道している。また2月には、13歳以下のユーザーからMusical.lyが違法に情報を集めた疑いで、TikTokは連邦取引委員会から罰金を科されている。

「自由なインターネット」にとっての試練

TikTokがアプリの管理の厳格化に向けて取り組みを強化していく兆しはある。TikTokの米国でのジェネラルマネージャーであるヴァネッサ・パパスは10月上旬、外部の専門家委員会を設立するために法律事務所のK&L Gatesと契約したことを発表した。この委員会は「子どもの安全、ヘイトスピーチ、誤情報、いじめ、その他の潜在的問題」に関するレヴューと助言を目的としたものだ。K&L Gatesには、TikTokの方針と慣行について、さらに透明性を高める方法を見つけるミッションが課されている。

オンラインで掲載された求人情報によると、TikTokはモデレーションとセキュリティ問題を扱う上級職の人材を募集している。具体的には、信頼と安全性担当のマネージャー、プライヴァシー専門の弁護士、倫理とコンプライアンス担当マネージャーが求人に含まれている。

仮にTikTokが自社のモデレーション方針を公開したとしても、運営元である中国企業に対する米国の懸念が消えることは考えにくい。特に中国には、国内でインターネットを検閲するようテック企業に強制してきた長い歴史がある。こうした不安に対して、TikTokに挑んだこともあるフェイスブックの最高経営責任者(CEO)マーク・ザッカーバーグが付け入ろうとしているようにも見える。

「インターネットはごく最近まで、中国以外ほぼすべての国において、表現の自由を重視する米国のプラットフォームによって定義づけられていました」と、ザッカーバーグは今年10月にジョージタウン大学での講演で語っている。「その価値観が勝ち残っていくという保証はどこにもありません」

その点においてTikTokは、これまでで最大の試練なのかもしれない。



※  転載終わり





この投稿を読んで下さっているあなたは、徐々に徐々に、目が覚める。





そこには、真理の扉を開いた者たちのみぞ知る本物の世界があった。



インターネットは、
 
真実、世界中の人と自由に繋がるのか?


もしや

不自由な世界に向けて開かれた窓に過ぎ
なかったのか?


 






一つだけ身に染みて感じることがある。



パラドックスの海で、楽しそうに泳いでいる魚たちを、
闇の組織の輩たちは、嬉しそうに鑑賞している。



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