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第51章 そして私は、人生の謎解きを、はじめる
ありのままに メール 54
しおりを挟む7/8 8:37
I先生へ
連日のメール大変恐れ入ります。
私は、また夜中に夢見て、目覚めました。私の娘や息子達の通う小学校が全面に映し出されました。
そして、何者かの声がしました。
「歴史的に保存したかった大事な建物が壊されて、残念だったな~。」
哀れんでいる声でした。
実は、私の子供達の通う『Y市立江戸岡小学校』は、日本でも有名な、ある建築家の方(名前は忘れました。後日、調べます。)が設計し建てれた、歴史的に重要な、後世に残しておかなければならない建築でした。先々代の市長さんが、反対意見の多い中、老朽化が進んだという理由から、新しい建物に変える事を決断され、今の近代風な『江戸岡小学校』となりました。
夢を見た後、私は、ある事に気が付きました。I先生、私は、随分と面白い場所に、現在住んでいます。子供達が通う小学校は、『江戸岡小学校』です。近くに川が流れ、その川には、『明治橋』と呼ばれる橋が掛かっています。
私が住んでいる場所の通称名は、『大正町』です。そして、家の前の市道は、『昭和通り』です。
江戸⇒明治⇒大正⇒昭和と、平成はまだありませんが、私の住んでいる場所の名称等は、歴史的な天皇の元号が揃って、凝縮されていた場所でした。
話は、少し変わりますが、娘達が通っていた幼稚園は、『聖母幼稚園』です。制服にベレー帽スタイルで通っていました。今生、私はこの幼稚園に通う園児達に、とても憧れていました。私は、ベレー帽を被りたかった。でも、被る機会がなかったからです。
近所の商店街の前の通りは、『レンガ通り』と呼ばれています。やはり私は、レンガに憧れる魂でした。『ベレー帽』そして『運河沿いレンガ造りの街並み』フェルメールの時代を、魂で探していたのでしょうか?
話は、元に戻りまして、以前、I先生からのメールにて、【ウィルヘルムスは、世界で最古の曲の国家、君が代は、世界で最古の歌詞の国家】とありました。日本の天皇制度の是非について、世の人は色々と意見があるかと思われます。近年では、国家である『君が代』を斉唱しなくなった学校もあるとか?学生や保護者も歌わない人もいるらしいと、新聞で読んだ事があります。世の人は、一番大切な事を忘れていると思います。【守るべき歴史は守り、伝統と文化を後世に伝える】それこそが、一番大切な事なのではないでしょうか?
そしてまた、人類が、保存すべき建物などを、無闇に取り壊す事は、あってはならない事です。歴史的に価値のある建物は修理をして、何か公共の役に立つ施設にして保存し、小学校は、別の場所に建てても良かったのに…残念な事に、私は、昔の江戸岡小学校の建物を見る事ができません。私は、芸術の好きな魂です。素晴らしい建築も、一つの芸術作品だと思います。今の時代に生きる私も、後世に生きる人々も、壊されてしまっては、貴重な建築物を見る機会を見失ってしまう事になるのです。それは、非常に残念な事だと思います。
今日は、フェルメールや、ダ・ヴィンチの話から、反れてしまい、申し訳ありませんでした。
応援ありがとうございます!
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